※この作品はR-18です。

とあるゲール将校の日記   作:破戒僧

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13-2 後日談 フィーネ(後編)※フィーネ視点

 

F月M日 フィーネ視点

 

随分と、この生活にも慣れたものだ、と思っていた。

戦争が終わり、わが祖国エイルシュタットに平和が戻り、戦後復興に力を注いで……この世界に現れた新たなる可能性たる『魔法』の先進研究国家として、祖国は国際社会でその地位を確かなものとした。

 

今なお、欧州の、いや人類の輝かしい未来を形作るための、いくつもの研究成果が発見され続け、報告されてくる。まさに日進月歩……すさまじい勢いでだ。

 

『魔法工学』と『錬金学』の時代をけん引する国家……その頂点に立つものとして、私に求められるものは多く、そして大きい。

 

それでも……戦時中に比べれば、うれしい悲鳴と忙しさだ。仕事の向こうに待っているのが希望であるとはっきりわかるなら、そしてこれらの成果をもたらしてくれているのが、私の盟友たちであるのだから……これを苦に思ったことはない。

 

……ない、のだが。

 

その……何というか、彼らは充実しているな……と、ちょっとうらやましくなることは、ある。

……リア充、というんだったか、ああいうの?

 

我が友、イゼッタは……戦後、魔法関連学問の権威――というか、魔法を使える一番の当事者――として社会的な立場を手に入れた。そして、戦後も社会貢献という意味で数々の功績を打ち立て……とうとうこの間、戦時中から想い合っていた、帝国の『錬金術師』、ソロモン・フォン・サンジェルマンと結ばれ、夫婦となり……今は、身重となって静養している。

 

加えて、その御仁には……私の近衛隊長だった、ビアンカもまた、側室として嫁いでいる。同様に、少なからず彼の事を想っていたそうで……彼からプロポーズされ、イゼッタからも認められ、退役して妻の1人になった。そして、彼女もまた……その身に新たな命を抱えている。

 

最早、形骸化して久しい、当時の貴族階級や高級官僚クラスのみに認められる重婚制度だが、今回大っぴらに復活させた。

 

エイルシュタットに限らず、今、戦争で人口が減っていることもあり……欧州全体で、復員した軍人やら関係者が続々と身を固めているし……来年以降、新たな命が生まれる気配がそこかしこにある。いわゆる、ベビーブームというやつだ。

 

それに加えて……政治的な思惑もある。

 

サンジェルマンは、ゲールにおける最大の重要人物と言っていい1人だ。現在その影響力は果てしなく大きく……下手を打てば、彼を中心に、ゲール国内に派閥、軍閥が出来上がってしまうのではないかと、国際社会が危惧するほどに。

 

そんな彼だが、今ではエイルシュタットに家庭を持ち、妻は2人。いずれもエイルシュタットの民であり……子供までできている。名実ともに、完全にエイルシュタットに生きる場所を移した……もっと露骨に言えば、取り込まれた形だ。

 

ゲールは、サンジェルマンという、その国における強力な牙を手放し、権威は強いとはいえ小国であり力はないエイルシュタットに送ることで、かつてのような野心はなく、その火種足りうる人物を持つこともしない……と、喧伝した形だ。

 

……実際のところ……結果的にそうなった部分もあるのだが。

そもそも、彼とイゼッタ達との間には、確かな恋慕の情があり……それに沿って結ばれた結果だ、というのは、彼らと親しい一部の者のみが知る真実である。

 

……まあ、それはいい。

 

そういうわけで……だ。今ではサンジェルマンは、イゼッタとビアンカの夫という立場なわけだが……その彼に、ひいては妻であり、私の友である2人に対して……先日私は、とんでもないことをしてしまった。

 

い、言い訳になるが……私はあの当時、酒で酔っていた。そのせいで、道を間違えて違う部屋に行き……ついでに、人としての道をも間違えてしまった。

 

扉の向こうに見えた……サンジェルマンと、ビアンカの、あ、あのような濃密な……。

そのせいで変な気分になって……我慢できなくなって。

 

わ、私とて、若く健康な1人の女であって……そ、その、そういう欲求も、人並みにはある。

しかし、つい先日、夫となった者との間に、そういった行為は久しくない。彼は、こちらの都合で、一時的にとはいえ引き離してしまった想い人との間に、愛を育んでいる。

 

それを私は責める気にはなれず……そもそも、私も、自分を好いているわけでもない相手に、軽々しく体を許したいわけではないし……まあ、そんな感じで、最近はもっぱら『1人遊び』だけで、その……色々と溜まっていた。

 

……その結果が……あろうことか、サンジェルマンを……イゼッタとビアンカの夫を、寝込みを襲って、あ、アレを私のあそこにあんな……

い、今考えても、何てことをしてしまったのだ、私は……一歩間違えれば、大問題だった……。

 

幸いにして、そのことを知る者達は口をつぐんでくれたし、これがきっかけでイゼッタ達との間に確執ができるようなこともなかったが……問題はそこで終わらなかった。

 

自らの夫と経験を済ませている私ではあるが……その……サンジェルマンのアレは、先に娶った彼の同じものと比べて、あ、あまりにも……違った。大きさも、快感も……

 

部屋に戻ってからも、結局一睡もできず……調子のいいことに、許されたとわかったとたん、私の頭は、サンジェルマンのアレのことばかり考え始めて……

 

……気づけば、翌日の話し合いで、イゼッタとビアンカから……彼を、彼女たち公認の元、時々貸してもらう約束を取り付けて……しかもその夜、早速彼を部屋に呼びつけてしまっていた。

 

わ、私はこんなにも、みだらな女だったのだろうか……若い燕を前に垂涎になり、許されたと見るや飛びついてしまうほどに……

 

い、いや、きっとコレは……一時的なものだ。

 

中途半端に色を知ってしまったところで、もっと、もっと、とがっつきたくなってしまっているだけで……しかしほら、放っておいても体に良くないし仕事にも差し障るだろうし、そもそも私の夫とて私公認で不倫してるわけだからちょっとくらい私も遊んだってごにょごにょ……。

 

じ、実際、私の『夫』になっている彼も、私は私でいい人を見つけるよう言っていたし……ならば、うん、誰も損をしていないし、困っても悲しんでもいないのだ。何も問題はない。

 

そんな風に、必死で自分を納得させていたところに……とうとう、ドアがノックされる音が聞こえてきた。き、来た……来てしまった、とうとう……。

 

お、落ち着け、あまりに取り乱しているとそっちの方が恥ずかしいし、相手も困るだろう。

 

……本気に、なるわけじゃない。これは、そう……単なる遊び。ちょっと過激なだけのスキンシップなのだ。再会を祝してのハグや、頬にするキスと同じような……うん。

 

だから、気軽に……って言ったらイゼッタ達に失礼だけど、あくまで、一時的なアレだから。1回がっつり、しっかりやれば、落ち着くだろうから……うん。だから、今日だけ……。

 

て、手早く済まそう。さっさと招き入れて……服を脱いで……(ごにょごにょ)して……後始末やシャワー、別れて彼を部屋に返すところまで……うん、1時間もあれば十分だろうし。

あー、は、入ってくれ。

 

 

 

 

 

…………私が、甘かった。

 

1時間もあれば終わるとか、さっさと手早く済ませるとか、遊びだから本気にならないでとか、あくまで冷静にとか……何をできもしないことを言っていたんだろうな。

 

……生娘と変わらん。

いや、経験済みであることを考えれば、それ以下だ。なんて無知だったのだ、私は。

 

夫との初夜や、その後何度か閨を共にした時は……互いに適度に性器を触って撫でて、準備を整えたうえで……足りなければ、ローションを塗って潤滑油代わりに十分濡らした上で、挿入し、腰を振って……絶頂に至ったら精を放って終了、というものだったはず。

 

セックスとはそういうものだと思っていたし、王族にとって求められるのは、それによって子供ができること。それさえ成せば何も問題はないのだから……私の性知識も、そこまでだった。

 

……サンジェルマンとの夜は、最初から違った。

 

一応、人妻ということで、口づけはなしにして……私の体を優しく愛撫するところから始めてくれたのだが……て、手つきが、すでに……。

優しくも、いやらしく……的確に私の気持ちいいところを探り当てて……

 

秘所だけでなく、お尻や、胸も……さらには、性感帯であるはずのない、わき腹や腋、首筋や足なんかも……ふ、触れられるだけでびりびりと……。錬金術は使っていないと言っていた。ということは、単に私の体が、彼の技術で感じさせられているということで……。

 

この時点で、もう余裕や冷静さなどというものは、私の頭からきれいに消し飛んでしまっていた……だけでなく、な、何度か、軽く達していた。ま、まだ挿れられてもいないのに……

 

気づけば、真夏の夜のように火照った私の体は、快感で全身へろへろに弛緩させられてしまっていて……力が入らない状態で、ベッドの上に優しく横たえられて。

 

朦朧とした意識の中で、彼から何か問いかけられて……生返事を返した、その数秒後……一気に意識を引き戻された。

 

股間から、強烈な快感と圧迫感。脳天まで電撃のごとく突き抜けたそれに、一瞬で私の頭は覚醒し……その原因を目の当たりにした。

 

私の、先程までぴったり閉じていた膣口をこじ開けて……彼のペニスが突き刺さっていた。

 

トロトロに濡れた私の肉壺に、ゆっくりと、だが確実にめりこんでいくそれは……初夜をはるかに超える衝撃を私の体に刻み込んでいく。肉壁をかき分け、押しのけ……奥へ奥へと進む。

き、気のせいでなければ、あの夜、寝ている彼を勝手に襲った時より、大きくて……!

 

そして、私の夫のそれではついぞ届かなかった領域までそれは踏み込んで……こつん、と、子宮口をノックされたところで、私はまた達して……

 

……そこから先は、乱れる一方だった。

 

どうやら、私の肉壺は……彼から見てもかなりの名器、と言えるものだったそうで。彼の方も、予想より余裕がなく……私が大丈夫そうだったので、少し激しくなってしまったそうだ。

 

自分でも華奢だと思う、私の腰をつかみ……勢いよく、ぱんぱんと快音を鳴らして腰を打ち付け……肉棒を私の中で暴れまわらせる。

 

も、もったいないことに、私はその間、乱れまくっていて意識が半分くらいしかなかったのだが……彼が動くたび、私を突くたびに、雷に打たれたような快感が何度も襲ってきて……。

何か、色々と叫んだ気がする。快感のあまり……おそらくは、意味など伴っていないであろうことを、次々と。大声で。

 

しまいには……なんかもう、サンジェルマンの方もだんだんと遠慮がなくなってきて……勢いよく、獣のように……幾度となく私の中を乱れ突いて……。

 

多分だが、途中からは私はされるがままだった。

快感のあまり暴れていたかもしれない。そんな気がする……が、それを抑え込んで、サンジェルマンは腰を振っていた、と思う。

はたから見れば……私が組み伏せられて犯されているように見えたかもしれない。

 

股間を中心に、洪水のようにあふれ出た快感が、私の体の中全体を駆け巡って……しかし、やがて行き場がなくなって飽和状態に。何度も、何度も達してしまった。

 

しまいには、イきっぱなしになってしまった私の膣内に……熱い感触が……。しかも、どくどくと注ぎ込まれて……子宮の奥まで、お、重さを感じるくらいの量を……。

 

入りきらなくて、ちょっと逆流してきたし……ど、どれだけ出したんだ!?

私の知識では、成人男性の1回の射精量は、せいぜいスプーン1杯分かそこらで、しかもそう何度も連続で射精できるような体の仕組みにはなっていないはずなのに……

 

たった1回で、身も心も中身も限界まで満たされた私は、そのまま気絶するように眠ってしまった………………のだが、

 

その夜は……それでは終わらなかった。

 

 

 

何やら、くぐもった声が横から聞こえて、目を覚ました――が、いかんせん体が倦怠感でいっぱいで、目と首くらいしか動かない。

その状態で、私がどうにか横を見ると……

 

裸で横向きに寝ているイゼッタを、後ろから抱きかかえるようにしつつ、腰を振っているサンジェルマン……という図がそこにあった。

 

え、ちょ……な、何して!? こ、ここ、私の部屋で、私のベッド……ふ、普通、女を抱いた後に他の女呼んで抱くか!? い、いやあの、一回で気絶してしまった私だから、えらそうなことは言えないんだが、その……ちょっとほら、でも……。

 

というかイゼッタ、お前身重だろう!? いくらなんでもその状態で性行為など……あ、あれ、よく見たら入ってない……太ももで挟んでこすってる? ああ、入れないでやってるのか……。

 

そ、それにしたって……というか、すごくその……淫靡な……。

 

『ソロぉ…っ!』『イゼッタっ……!』って、互いに名前を呼び合いながら……胸や、お腹といった場所を愛撫しつつ、やわらかそうなイゼッタの太ももに包まれて、サンジェルマンの肉棒が……あっ、射精した……え、ちょ……に、二回目でまだこんなに出るのか……!? こ、こっちまで飛んできたぁ……

 

うわぁ……気持ちよさそう。イゼッタも、挿入こそされていないものの、快感だったんだろうな……すごく、満ち足りた顔をしている。

 

……いいなぁ……幸せそう……。

実質的に恋愛結婚だからな……ホントに満足そうな顔してるなぁ……。

 

何と言うか……最後に、見せつけられてしまって……セックスで満たされた心に、ちょっとだけ不満が残ってしまった夜だった……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

…………しかしまだ夜は終わらず。

 

今度はビアンカか! だからここは私の部屋だと何度も!

 

……って、あ、思わずツッコんでしまって、起きてるの気づかれた。

 

え、イゼッタもビアンカも自分から来た? 多分、私では1回か2回で限界で気絶してしまうだろうから? ……くぅ、実際その通りだったから何も言えん……

 

しかも……ちょ、ビアンカ……お、お前、ちょっと乱れすぎじゃないか?

昨日も、お前が嬉々として自分で胸をいじりながら、サンジェルマンのペニスをしゃぶってるところを見てて思ったんだが……お前、そんないやらしかったか? 私、かなり小さい時からお前に守られて一緒にいたんだが……あんな顔、初めて見たぞ!?

 

胸で挟んで、口でも……手も使って……しかも、イゼッタと同じように、太ももでも……さらには……わ、腋!? 髪!? ……あ、足!? それ、サンジェルマンは痛くないのか!? 手とかよりも明らかに乱暴というか、荒々しいように見えるんだが……。

 

最後には、ちょ、わあああぁあ!? そ、そこ、お、おひ、お尻っ!? お尻の穴……そ、そんなところまで……きれいにしてきたから大丈夫? い、いやそういう問題じゃ……お腹には負担が行かないようにしてる? だからそうでもなくて!

 

挙句の果てに……そ、そのように淫らなことを、大声で……しかも、な、何個か意味が分からない単語まで混じってたんだが。呂律回ってないし……ちょっと本気で、おかしくなってしまったのではと心配したぞ。

 

あ、ああ……出した、出してる。お尻の中に……。

抜き取ったら……あ、あふれてこぼれてる……。お尻の穴、広がってる……だらしなく……どろどろ漏れ出てきてるぅ……。

 

……………………。

 

……なあ、その……サンジェルマン?

その……彼女たちを悪く言うつもりはないが、その……女性器にも、入れたいだろう? その……元々それを入れる場所として、精を放つ場所として正しいのは、そこなわけだし……

 

見た感じ……全然、出し足りないんだろう? すごく、まだ、その……大きくて硬いし。

けど、ほら……彼女たちは今、女性器でお前のを受け入れるわけにはいかないわけだし……

 

……だから、な? 私でよければ……その……ある程度回復したし……な?

 

何なら、私が気絶したあととか、動けないくらいになった後……人形みたいに扱ってくれて、いくらでも使ってくれて、注いでくれて構わないから……いや、無理してるんじゃなくてその……ほ、本気で気持ちよさそうだったから……純粋に興味がある……。

 

さ、さすがにその、ビアンカのお尻に入ってたわけだから、ちょっと洗うか拭くかしてほしいけど……え、拭いた上で、錬金術で殺菌できる? そ、そうか、なら問題ないな。

 

……うん、頼む。

その……もっと、私にも……くだ、さい。

 

 

 

……結局、次の日動けなくなるくらいにがっつりやって、がっつり注いでもらった。

 

けど……だめだ。根本的な問題の解決にならなかった……。

一回やればとか、無理だ。余計はまった……これ、今後やめられる気がしない……。

 

本来の夫とやった感触がどうだったかとか、初夜の思い出とか……すでに忘却の彼方だ。完全に膣が、いや……体全部が、彼に染められてしまった……。

 

胸も、背中も、お腹も、彼のをぶっかけられてべとべとに……く、口にも入れられた。

一生懸命、奥まで咥えたら、どうにか射精してくれて……苦かったけど……ちょっと、美味しかった……かも。

 

人妻ということで、彼の方から遠慮してくれていたキスも、自分から求めてしまった。しかも、何度も。

舌まで入れて……だ、唾液が、くちゅくちゅ……

 

しかもその後は、膣だけでなく……ビアンカと同じように、お、お尻まで……!

膣以上の圧迫感の上、深いところまでえぐるように……内臓を犯されるような感覚……しかも、射精の量が多いから……すごく奥の方まで熱い感触が……!

 

さらにその下準備の時……腸内を洗うのは、『錬金術』でやってもらったから、な、中身を見られることはなかったけど……! お尻の中に、薬、ゲル状のやつ、ちゅーって入れられて……指、ぐりっ、て入れられて……塗りこまれて……。

途中で身をよじって力んだら、『びっ』て濁った音が……は、恥ずかしかった……!

 

さ、最終的には……私の望み通り、私が動けなくなっても、ラブドールのように抱きかかえて、腰を振って……前に後ろに、何発も何発も注ぎ込まれた。本当に人形として扱われてるみたいで……やや屈辱的というか、悔しく思う反面……ちょっと興奮もした。

 

脱力して、嬌声すら口から出ず、『あ゛ぁー……』って、うめき声みたいな音?が口から出てくるだけの私を、パンパンと腰を打ち付けて犯す図は、ちょっと犯罪的だったと、後で聞いた。

 

腰が痛くてまともに動けないので……唯一このことを知っているロッテに手伝ってもらって、風呂に入って、体を流して……膣内と、お尻の中の精液もあらかたかき出した。

……ちょっとロッテに引かれた。うぅ……は、恥ずかしい……!

 

その後、サンジェルマンに腰と体調を治してもらった。

錬金術、様々だな……これがなかったら、今日の予定全部キャンセルしなきゃならなかった。

 

……この後、イゼッタとビアンカに、改めて今後も、彼を貸してもらえるよう話さないと……

 

今はどのみち、イゼッタとビアンカは身重で彼の相手ができない。

なら、その間私が彼を慰めるというか、相手をするのは……うん、それがいい、そうしよう。

避妊さえきちんとすれば問題はない。彼の薬学知識や『錬金術』なら、簡単・確実だろう。

 

……いや……というか……

 

 

 

もういっそのこと……時期を見計らってではあるが……世継ぎも、彼に頼めないだろうか?

 

 

 

こう言ってはなんだが、夫は私との間に子供を作ることに消極的だし……ならばいっそ、彼に孕ませてもらえば……さ、幸いと言っていいのか、どっちも金髪碧眼だし……私の記憶が確かなら、血液型も同じだ。ばれない、と思う。何なら、夫は言えば許してくれそうだし。

 

だったら………………ゴクリ。

 

……夜物語の中だけだと思っていたが……女が子宮で男に惚れるというのは、本当にあるのだな。

今となっては……処女を彼に捧げられなかったことが、口惜しくさえ思えてくる。

 

……女子会の時にイゼッタが言ってたみたいに、再生して改めて破ってもらうのも手か。

 

まあ、こさえるにしても……もう少し国内外の情勢が整ってからの方が、時期としては好ましいから……やるなら来年以降だろう。戦後すぐの頃よりは公務も減ってきたとはいえ、もうしばらく、私が動けなくなるわけにはいかないし。

 

そして……その時が来たら、その……お、思う存分種付けを……。

か、彼の子種で……私が、このお腹が……は、孕む……わけだ……。そして、子を宿し、胎の中で大事に育てて……産む…………。

 

今、イゼッタやビアンカにしているように、大事にされて、労わられ、甘やかしてもらって……

ちょっとずつ大きくなっていくお腹……彼との愛の結晶を、体の中に感じて……

 

生まれてくるのは……彼と、私の子……将来、次期大公として、この国の未来を担う……

 

イゼッタや、ビアンカと一緒に子育てを……お、お互いの子供を、一緒に遊ばせたりなんかしちゃったりして!

その様子を、彼と一緒に4人で眺めつつ……次は男の子がいいかな、女の子もいいな、なーんて!

 

ああ、なんて甘美な未来……。

 

注意点があるとすれば、絶対に対外的にばれないように、だな……。顔がどっちに似てしまうかもそうだが……この間、サンジェルマンが言っていた『でぃーえぬえー』鑑定とやらも気になる。

まあ、錬金術がそれすらごまかせるレベルになる見通しだと言っていたから……大丈夫か。

 

後は……変な心配ではあるが、イゼッタとビアンカの子と、恋仲にならないようにしないと……。

対外的には違っても、実際は血のつながった、腹違いの兄弟姉妹だからな……結婚させるわけにはいかん……。

あ、でも、血が濃くなって悪い影響が出ないように、これも錬金術でどうにかなったりしないものだろうか? 万が一そうなった場合、子供たちの意思を尊重したい。

 

……まあいい、所詮はとらぬ狸の皮算用だ。

 

とりあえず、イゼッタとビアンカに相談だな。

 

将来、彼に種をもらって世継ぎを作るところまで、許可を取らないと…………あ、それと、できればもう1つ、許可ほしいな。

こっちは、彼の許可も要りそうだが。

 

 

 

……私も……『ソロ』って呼びたい。

 

 

 

 




とまあ、姫様パートでした。

……若干、ポンコツ化した?
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