「……広大さん」
「ん?」
「疲れましたか?」
飛行機の窓の外をボーっと見ていると、隣の座席にいる亜由美が心配そうな顔で覗きこんできた。
疲れているように見えるのか。
彼女を見ると、血色はとても良く薄化粧だがいつも以上に美しかった。
昨夜あれほど泣かせたのにタフなものだ。
しかしハネムーンなのだから浮かれるのも無理はないかもしれない。……ハネムーンか。俺も初めてだ。なにせ好きになった女二人とも、あの境町から出られない。出たら死んでしまう。
好きな女と旅行することも出来なかった。
……神奈。
一緒に世界をまわってみたかった。
きっと子供みたいにはしゃいでいただろう。容易に喜ぶ姿が想像つく。
思えば俺は、一度も神奈を喜ばせてやったことはないな。
よかれと思ってやったことはすべて空振りだった。あの娘はそもそも贅沢な暮らしができなかった。俺から離れていったのもそのせいだ。
わからなかった。彼女が何を望むのか。何がしたかったのか。
わからないからこそ執着したのかもしれないが。
隣にいる亜由美の肩を抱き寄せた。
「君こそ疲れてないのか。あんなに激しく抱きあったのに」
「……っ、ここでは、そういう話は……っ」
「ファーストクラスだ、他に乗客はいない。客室乗務員くらいしか通らないじゃないか」
「広大さん……!」
「静かに。……目を閉じて、こっちにおいで。俺の膝の上に。……さあ」
何をされるのかわかったのか。
亜由美は顔色を変えたが、辺りを見回して、誰もいないのを確かめると。
目を閉じて、ゆっくりと。
長いフレアスカートで二人の膝を覆い隠すように背後から跨った。
いい子だ、と耳元に囁き、彼女の下着をずらして、昨夜さんざん慣らした膣内へと――潜りこんだ。
「……っ、…………っっ」
「亜由美。口を手で抑えなさい」
「はっ、……は、い」
片手で口元を覆い、ビクビクと震えながら男根を迎え入れていく。
まだ数えるほどしかこっちでイってないが。
もう彼女の感じるところはわかっていた。Gスポットもあるが、それよりもより強く感じるところ。
――ここだ。
子宮口のリング状から少し離れた脇にあるザラついた部分。アナルで貫いていたとき何度かここを腸壁越しに突きまくっていたせいでその感覚が蘇るのか、こうやって亀頭で刺激するだけで簡単に力が抜けてくる。
スカートの中で彼女の足が大きく開きだしてきた。イイところを突かれて、喘ぎを出すまいと必死に堪えている。
そんな亜由美を背後から抱きしめながら、虐めるようにそこばかりを断続的に突いた。
傍目からは仲が良さそうに抱き合っている微笑ましい夫婦の姿だが。
服の下では局部だけを繋げてセックスしている。彼女の長いスカートで何の問題もなく卑猥な行為をすることができた。しかも慣らす必要もなく入れただけでこの蜜の量。これはかなり感じている。
亜由美の肉感的な膣内は感じているのが容易に伝わるほど未熟な動きだが。
まだ一度もこの中で射精はしていなかった。
欲しいと何度か彼女は訴えていたが。
そのたびに抜き取り、彼女の顔にかけたり、口の中に噴射したり、喉奥に射精したりしていた。
ふくよかな胸の上に垂らしたり、髪にかけたり、腹の上にぶちまけたり。
おかげで亜由美は精液の味を強制的に何度も味わされていた。
神奈は悦んで飲み干していたが。むしろ精液はごちそうとか言っていたな。しかし亜由美は。
何度ぶちまけても咳き込んで咽る姿を見せてくれるおかげで、余計な嗜虐心を煽りたててきた。
……おや。
ベルトサインが出ている。乱気流帯が近いらしい。
足音が近づいてきた。客室乗務員か。亜由美の背が硬直した。
「そのままでいなさい。平静を装うんだ、いいね」
亜由美は。
繋がっている部分を緊張のためかギュッときつく締めつけてきた。おお、締まる締まる。ちょうどいい刺激だ。さっきまでゆるやかな動きだったためか物足りなかったからちょうどいい。
乗務員がこちらの席へと近づいてきた。
「お客様。どうかベルト着用をお願いします」
抱き合っている俺たちを見て少し頬を緩ませている。仲のいい夫婦にしか見えないのだろう。
まさか服の下で繋がっているとは思ってもいまい。
スカートの裾を少しだけ持ち上げた。亜由美が驚いたように息をとめたが、中まではもちろん見えないように腰の部分だけだ。
「ご覧の通りベルトはしていますよ。妻を抱きしめていますが問題ですか」
「……あ、いえ。奥様をあまり動かされないようになされば大丈夫です」
亜由美は客室乗務員に見られないように必死に顔を逸らしていた。
その様子を不審に思ったのか、心配そうな顔で彼女を見下ろした。
「……具合でもお悪いのでしょうか。毛布かお薬をお持ちいたしましょうか」
「ありがとう、大丈夫です。初めての飛行機なので緊張しているのでしょう。こうして抱きしめていればそのうち落ち着くと思います。……だよな、亜由美?」
耳元を軽くキスをすると、彼女は慄くように頷いた。声を出すまいと必死だ。今喋ればあられもない喘ぎが漏れてしまう。
クスッ、とキャビンアテンダントの微笑ましい笑い声が聞こえ、「何かございましたら遠慮なくお申し付けください」と言って立ち去った。
その後ろ姿を見送ってから、彼女の感じるところを再び突き上げた。
「はぅっん」
「頑張ったじゃないか。こんなにキツく締めながらよく声を漏らさなかったな」
「こ、広大、さん……お、お願い」
「なにが?」
「イ、イってください……」
「こんなところでか?」
「あ、亜由美、の中で……お願い」
まだ一度も膣内射精をしていないのを根に持っているのか。
別にしない理由もないし、望みとあればいくらでも出してやるが。
……お。揺れてきた。
機体が少しずつ横揺れしている。ちょうどいい。この振動を利用しよう。
亜由美は初めての飛行機の揺れに戸惑っているようだった。怖そうに窓の外を見ている。そんなところを見ても揺れが収まりはしないが。
「亜由美、別に飛行機は落ちたりしないぞ。よくある乱気流だ。多少揺れるがすぐにおさまる」
「こんな……あうっ、ゆ、揺れる、ものなんですか? は、ぅ……んっ」
「ほら、振動がいい具合に少しの力だけで突ける。ほらほら、こうやって斜めに動かしたら」
「あ、だ、だめ……! も、漏らしちゃ、います……」
「もう愛液でびしょ濡れだぞ。いやらしいまんこだ。もっと飲み込んで俺を絞り続けろ!」
もちろん小声で囁きあっている。こんな卑猥な会話をしているとは誰も思わないだろうし、このフロアには俺たちしかいない。
他に乗客がいないせいもあって思う様彼女をいたぶることができた。こんな場所で淫猥な行為をしていることも興奮に拍車をかけている。いつも以上に勃起していた。
……これが神奈だったら。
そう思わずにいられない。
亜由美を犯しながら罪深い思いを抱いている。もう神奈とは縁が切れているのに。
最後にもう一度だけ。
神奈を抱きに行こう。亜由美が超念石を完成させてからになるが。
神奈の動向は一応把握しているが、最近はあまり発掘もしていないようだ。金が尽きたのか。それとも気力が失われたのか。
相変わらず売春は続けているようだが。
たくやのことも話しておかないとな……。
神奈にその気があろうとなかろうと、息子とは是が非でもくっついてもらわないと困る。
……おや。
ついに亜由美が達したか。
足を震わせて膣内が激しく痙攣していた。やればできるじゃないか。こういう動きをずっとしてくれるのが神奈だった。亜由美はまだイきっぱなしになることはできないようだ。
いいさ。
これから何度もこの女をイかせてやって叩きこんでやる。
俺に抱かれるということはな。
女としての誇りも尊厳もすべて俺に捧げるということなんだ。
「あ、う……ぅぅ、……ふぅ」
「ほら、亜由美。出してやる。どこに射精して欲しいか言ってみなさい」
「あ、ホントに……?」
「イったご褒美だ。ここでは咥内にぶちまけることはできないしな」
「うれ、しい……」
「こんなところで出されるのにか?」
「やっ、……と、……広大さんの……が」
「可愛い女だ。子宮の口を開けなさい。ほら、口を伸ばすんだ」
「ど、うやって……?」
「こう、だよ……! ほら、引っかけた。俺の先端がわかるか?」
「は、はい……すご、い……キスしてます」
「亜由美、腰をもっと深く下ろすんだ。そうだ、そのまま迎え入れるように口を開けるんだ。……いいぞ、中に出してやるからな」
こうやって教えてやるのもなかなかに興奮する。
恵子も神奈も相当な手練れだったから、初めてだな、こういうのは。
ポーン、というベルトサインが消える音がした。
あと14時間のフライトか。
それまでゆっくりと亜由美と隠れながらのセックスを楽しむことにしよう。
広大が今まで膣内射精をしなかったのは。
こういう恥辱プレイで亜由美が興奮したときに出せばどういう反応をするのかを知りたいという変態的な嗜好です。
つまり射精でイかせてやるために出し惜しみしてたわけです。
亜由美は完全にオモチャにされています。
そのことに気づいてないのがせめてもの救いですが。