やりにくい……。
何度言ってもユーノは目を開けた。手のひらで目を覆ってもすぐに外そうとする。
「目を瞑れってば」
「やっ」
「そんなふうにジッと見てたらやりにくいだろ」
「だって、パパの顔が見たい」
まだ服を脱がせただけ。愛撫しようとした途端、ユーノがその挙動を瞬きもせずに見つめていた。
……これじゃどっちが恥ずかしいのかわからない。
そう、実を言うと、娘に加える初めての愛撫に少し――ていうか、かなり――戸惑っていた。つまるところ照れていた。
彼女の身体を洗ってあげたときは、こんな気持ちはなかったのに。
あたりまえだ。赤ん坊の時からずっと身体の隅々まで見ていた。熱を出せば汗を拭いてあげたり、一緒に水浴びもしたし、風呂で身体中をくまなく洗ってあげたりもした。
彼女のホクロの位置まで全部把握している。実のところ性器も、尻穴も、すでによく見ていた。身体が五~六歳を越えたあたりからはさすがにセーレスに任せることにしたけど。
今さら照れる理由もないのに。
――だけど。
考えてもみろ。まるっきりそんな対象として見ていなかった娘に、いきなり、セックスを求められたのだ。
これで戸惑わないほうがどうかしている。もしここに絵里子先生がいたら、助けを求めていたに違いない。
『自分の娘から性欲の対象に見られたんですけど、どうすれば』
『アホか君は。育て方に問題があるに決まってるだろう』
と言われるのがオチだ。
こうなった以上、ユーノを満足させるようにイかせるしかない。――俺が。
だけどこう見つめられては、やりにくくてしょうがない。
ただでさえまるで初めて美月さんとやったとき以上の羞恥を感じていた。……自信がない。だって娘だぞ。セーレスのお腹から取り出した時のこともまだ生々しく覚えているというのに。
「パパ、顔、真っ赤よ」
「……っ」
言われて、自分がどれほど顔を赤くしていたかを自覚した。情けない。娘に言われてようやく気づくなんて。
……ダメだ、身が持たない。
かわいそうだけど我慢してもらおう。それに見えないほうが感じやすいっていうし。
「ユーノ、髪のリボン解いていいか?」
「え? ……いいけど、どうして?」
「こうするの」
セーレスに編んでもらっている三つ編みを縛っているリボンを取り、長さを確かめると。
それを彼女の目の上に巻いて、後ろで縛った。
「パ、パパ……! なにっ?」
「取ったらダメだ」
「なんで目隠しなんかっ」
「ユーノ。……気持ちよくなりたいんだろ?」
耳元で低く囁く。
それまで一度も彼女に言ったことがない、男の声。――セーレスにだけ、聞かせていた。
初めて聞くその声音に、ユーノは身体をビクンと強張らせた。
「…………」
「気持ちよくさせてあげるよ。このままでいるんだ。いいね?」
「う、……うん」
「いい子だ」
彼女の髪を優しく撫で、枕の上に広げていく。
いつも縛っているから気づかなかった。……女らしく、なった。
身体も。見るといつのまにか小さかった二つの膨らみが丸く、形を盛り上がらせている。
腰も、ヒップも、太股も、第二次性徴を迎えた女性の身体に近づいていた。
ゴクリ、と喉が鳴った。
身体つきは十歳ほどだと思っていた。それは服を着ていたからだ。……こうして見ると。
十二、三……小学校高学年くらいかもしれない。月経を迎えたせいだ。女の子が一番変化するとき。
そうか、ユーノが発情したのも。
生理で感じやすくなって、それで……。
セーレスも生理中はひどく感じやすくなっている。一度だけ試したが全身が性感帯みたいになっていた。……その後しばらくしてくれなかったけど。
「ユーノ、……聞いてもいいか?」
「なに?」
「今って、生理中?」
「? せいり?」
「あー……その、月の障り中かってこと」
「……うん。匂うかな」
ユーノはもじもじと足を動かした。毛もまばらな性器の奥を隠すかのように股を閉じている。
悪いな、と心の中で謝って彼女の両足を思い切り広げた。
「きゃぁっ! み、見ないで!」
「見なきゃわからないよ」
「だ、だって、匂いが」
「全然匂わない。ユーノの匂いしかしないよ」
「ユーノの匂い、……って?」
「そうだな。……ママのミルクの匂いかな」
なにそれ、と唇を尖らせるユーノに微笑み、すべすべした太股を撫でながら広げた足の間をじっくりと見た。
……やっぱり。膣口が広がっている。それに経血もかなり多い。
とりあえず少し出すか、と彼女の膣に指を差し込んだ。
「あっ、やあっ!」
「ジッとして」
「ダメ、汚い……! パパの手が汚れ……っ」
「あとで舐めるから平気」
「な、舐め……?!」
「知らないんだな。これはね、ユーノの卵子だよ」
「らん、し?」
「汚いものなんかじゃないんだ。女性の子宮の中で赤ん坊の素が弾けて、吐き出されたものだよ」
「そ、それって、ユーノ、子供が出来なくなっちゃうんじゃ……」
「これが正常なんだ。つまりそれだけたくさんの卵子を女性は作りだすことができる。……そうやって男を迎え入れる準備をするんだ」
「……?」
「まあ、これは初歩の保健体育ってやつだな。で、……これが実践」
グチュッ、と指を折り曲げて膣内部の経血を掻き出した。
その刺激にユーノが身悶えて叫ぶ。
「あッ、ああンッ…!」
「……なんて声、出すんだよ」
「だ、だって、パパが変なコトするから……、ぁ……っ」
「……すごいな。初潮は終わったはずなのに、こんなに。……こりゃシーツ捨てないと」
「ご、ごめんな、さい……汚し、……ふぁああっ」
「ユーノのせいなんかじゃないよ。全部出しちゃっていいんだ。……だけどこれ」
終わりが見えない。
そういえば生理って三日以上続くんだっけ……?
グチュグチュと掻き回していると、時折中から大きな血の塊が降りてくる。これではキリがなかった。
「パ、パパ……もう、……やめ」
ユーノが足をビクビクと痙攣させて両手で頭を鷲掴みにしてきた。もしかして……これは。
感じている。
たぶん、これが快感なのかどうかもわかっていない。気持ち良さよりも血を出される辛さのほうが勝っているのだろう。
なら――。
その辛さがやみつきになるほど、感じさせてあげたい。
指を二本、中で広げるように回した。
「ひうっ」
「ユーノの中、あったかいよ」
「いや、指、動かしちゃやあっ」
「じゃあ動かさない。そのかわり」
「ぐっ、う……っ! な、なかで、押さないでぇっ」
「じゃあ、これは?」
「あ……バラバラに……動いて……っ」
「ユーノ、三本入れるよ」
「あっ、……そ、そんなに、入らな……あンっっ」
血と、次第に染み出してくる愛液の助けを借りて、中は洪水のように潤っていた。
三本を同時に動かし、時折鉤爪のように曲げ、彼女の膣内の感じる部分を探るように動かしていった。
……生理中の身体には刺激が強すぎるかもしれない。
目隠しの下から流れる涙を見て、ユーノがどれほど感じてるか伝わってくる。本人は感じてるという自覚もないだろうけど。
だけど、まだイけないようだった。
絶頂感は味わっているはずなんだけど……何が足りないのだろう。
指を抜いた。
ほうっ、と息をつくユーノに構わず、今度は膣入口を指で広げていく。――すると。
ユーノの手がポカポカと頭を叩いてきた。
「いてっ! こら、なにを……!」
「バカバカ! ユーノだってそんなことしたことないのに!」
「あたりまえだ。むしろしてたら困る。そんな淫乱な娘に育てたつもりはないからな」
「なんでそんなことするの?!」
「だから言っただろ、ユーノが恥ずかしがるようなことをするって。これがそうなんだよ」
「こっ、……こんな、のが……っ」
「言っておくがこんなものじゃないからな。まだ前戯ですらない。おまえをイかせるまでやめるつもりはないぞ」
「イかせる、……って?」
「潮噴きってことだよ。あんまり感じすぎるとここからおしっこに似たものが出てくるんだ」
「やだあっっ!」
「いやでも、やるの。それが気持ちよくなるってことなんだ」
「だ、だって、そんなのヘンっ! パパとママ、ぴったりとくっついてたじゃない」
「そういうことをして、気持ちよくなって、繋がるんだ。パパのこれを、ここに挿れる。それがセックス」
ユーノの手に男根を握らせると、彼女の手が震えて固まった。
風呂で戯れに触れたときの感触とあまりにも違うので、怯えている。
脈打って、生き物のように熱いソレを、ユーノは初めて触った。
「こ、こんなの、……入らないっ」
「入るよ」
「ユーノ壊れちゃう!」
「……それ、余計に興奮するセリフだからやめてくれ」
「あ、っ……ま、また、おっきく……」
「ユーノが触ってるからな。男の生理現象だ。これをママのアソコに入れて、中で動いて、擦り合わせるんだ。そうするとお互いにいつの間にかそれしか考えられなくなってくる」
「…………」
「わかるか? 赤ちゃんを作るってのは、そういうことをすることなんだよ。互いの性器と性器を、繋げる。男と女はそういう身体で出来ているんだ。それでもユーノは、やってみたいと思うのか?」
ここまで言ってしまえば――。
さすがに諦めてくれるに違いない。そう思って教えたつもりが。
逆にユーノを刺激してしまった。
「やりたい」
「……おい、ユーノ」
「パパのことしか考えられなくなりたいの! ユーノ、パパにだったらなにされてもいい!」
そう叫ぶと、ユーノは両手を伸ばしてぎゅうっと背中にしがみついた。
……震えながら。
(怖いくせに……)
ユーノが勝気な性格だということを忘れていた。一度言い出したらきかないことも。
そしてそれに逆らえない自分も――。
「後悔しないな?」
「しない」
「じゃあ潮噴きまでやるぞ。だけど挿入はしない」
「な、なんで?」
「その理由は、ユーノがイったら教えてやるよ」
「う……ほんとに?」
「パパが嘘をついたこと、あるか?」
「……ない」
「だろ。……少し待ってろ。お湯とタオル、持ってくる」
「め、目隠しは?」
「取っちゃダメだ。そのままでいろ」
血塗れの下半身を見たら、さすがに貧血を起こすかもしれない。少し血が流れすぎた。
ユーノの身体を拭いて、綺麗にして……その前に。
彼女に話しておく必要があった。
(何を言っても言い訳になるけど……)
セーレスなら、きっと。
すべてを任せると言う気がする。――そう。
彼女に引導を渡してもらいたかった。
この行為が果たして許されるものであるのか、と……。
~続く~
子育てシリーズ第二弾。
まさかの流血プレイです。いろいろ考えまして、生理中が一番感じやすいので、もうそれでやってしまおうと。
やりすぎました。娘にやる所業じゃないな、これは…。
またしても続いてしまいましたが、次は気合入れて赤裸々に行為をありのままに繰り広げたいと思います。
自分でもなにいってるのかよくわかんないです。