「あぅ……っ!!」
部屋に着いたと同時に神奈を床に放り投げた。
そのまま覆いかぶさって下着を剥ぎ取る。膣奥まで埋めたディルドを膣口を引っ張って広げると、まだ振動が続いている状態だった。それを思いきり深く捻じ込んでやると、
「はぁぅ……っっ!!」
ビクゥッ――! と神奈が背を引き攣らせてまた達した。その美しい姿に見惚れながらグリグリと深く押し込めていく。
「こっ、……広大さ…っ!」
「会場でイった罰だ。人前で立ったままイったよな」
「く……っ! こ、こんなもの埋められていたら……!」
「だが恐れいったよ。君の表情は少しも変わらなかった。誰も気づいていなかった。……こういう経験があるのか」
「…………」
「あるんだな」
「…………。そういう嗜好のお客もいただけです」
「違うな。訓練されていた顔だった。……桑原先生か。あの人に調教されたんだな」
「…………」
「神奈、こっちを向くんだ。俺の顔を見て言え。正直に言えば許してやる」
身体を持ち上げる。
正面を向かせると、神奈は目を逸らして唇を噤んだ。……言ってるようなものだ。
「言うんだ。どういうプレイをされたんだ」
「…………」
「神奈」
「……吊るされました」
「……なに?」
「逆さに吊るされて、がに股に……膣内にあらゆるものを入れられて……梁型、野菜、尿、酒、麻薬……反応を見ていました。どうやってイくのか、その一挙手一投足を。……実験です。神奈はあの人の実験対象でした」
「…………」
「言われた通り、衆人環視でイかされたこともあります。動物に犯されたことも……。人前で、あらゆる恥辱を受けたこともあります。……逆らえませんでした」
「なぜ?」
「神奈の性欲を増幅させるためにしたことでした。そうしなければ、石の力を発揮できないからです。母もそれで売春していました。あの人はその仕組みを研究していました」
「…………」
「おかげで……石の組成はわかりました。性欲をコントロールできるようになりました。もっとも何度か暴走してしまいましたけど」
「暴走?」
「男の精がないと生きていけないんです、神奈は。……精を絞り尽くすまで喰らう。そうして何人も腹上死させました。あの人はそんな神奈に恐れをなして、見限ったんです」
「…………」
「広大さんに、そうしようと思ったこともあります。欲しくてたまりませんでした。でも……」
「君はそんなことしなかった」
「あなたを死なせたくなかったんです……」
「バカだな、神奈」
神奈の身体を抱きしめ、股の間に手を挿し込んでディルドを再び深く埋めた。
「んぅ……っ」
「俺の精液が欲しいんだろ。いくらでも注いでやる。ほら、いま俺のカタチのチンポが君の子宮に入った。どうだ、この形……勃起した状態に近い形だ。気持ちいいか?」
「あ……こんなものじゃ、いや……」
「ほら、もっと振動を激しくしてやる」
「あああっっ!!」
「こんな快感、到底味わえないだろう。もっともっとイくんだ。俺の形だけを感じさせてやる。子宮の中で暴れるディルドはどうだ? ……答えるまでもなく気持ちよさそうじゃないか」
「は、う……う……こ、広大さ……」
「なんだ?」
「キ、キス……して……お願い」
「ああ……いくらでもしてやる。俺の舌と俺のディルドで、君をイかせ続けてやる」
舌を伸ばしてくる神奈に激しく舌を絡ませていく。
道具を押し込まれ、それでも感じる神奈の美しさに見惚れていた。
……………………。
目が覚めると。
私を抱いていた男がいなかった。……シャワーの音。ああ、そうか。あの後気絶しちゃったんだ。
起き上がると、膣から半分だけ出ているディルドを見て苦笑した。さんざんこれで苛まれた。お仕置き、だと言っていたけれど……あれはただ楽しんでいただけなような気がする。
ゆっくりと取り出してから……再び埋め込んだ。
確か、コントローラーがこの辺に……。
あった。……うっっ。……はうっっ。……いい。また、イきそう。
広大さんの精液は、もう子宮から出てこない。また注いで欲しい。あの人の精液は他の誰よりも濃くて、熱くて、たまらない……。ずっと子宮の中に満たして欲しい。
ディルドを子宮奥まで突っ込んだ。……あっ、くぅ……、ダメだ、もう、なくなっちゃってる。広大さんがさっきさんざん動かしたせいで、子宮内の精液が流れてしまったんだ。
……どうして。
これを抜いて、彼の昂ったモノを入れてくれなかったんだろう。
神奈に、――呆れたの?
あんなこと、……言わなきゃよかった。
半分ヤケになっていたというのもあるけど。
こんなものじゃなくて……。
彼の熱い飛沫が欲しいのに。
これもお仕置きなの? 神奈が昔、――被験者になってしまったから。
「広大、……さん」
「なんだ?」
ビクッ――!
髪を拭きながら全裸のままこっちを見ていた。……あ、見られちゃった。
神奈が広大さんのを想像しながら、イきかけていたところを。
「手をとめるんじゃない」
「…………。ひどいです」
「こんな絶景、なかなか見れるものじゃないからな。もっと足を広げて、俺にいやらしい姿を見せてくれ」
……やだ。
広大さんのだって、……あんなにそそり勃っているじゃない。
それを見ることしかできないなんて、ひどい。
「両手を使うんだ」
「……あの。……それ、神奈に入れてください」
「イったらな」
「…………」
「ほら、手がとまってるぞ。脱ぎかけのチャイナ服がいやらしいな。胸も触って、もっと激しくオナってみせろ」
…………。
なんだろう。
嬉しそうな顔してる。
こういう趣味だったのか。……そういう趣向のお客も、いなかったわけじゃないけれど。
こんなふうに楽しそうに笑っているのは初めて見た。
ほとんどの人が、蔑みと侮蔑と興奮の混ざった、嫌悪感を催すような顔だった。
「んん……」
言われた通り、足を広げて彼の前に曝してみる。
がに股に広げて両手でディルドを子宮口まで穿つと――いきなり、振動がきた。
「はうっんっ!」
楽しそう。
コントローラーを弄りながら私を見て嬉しそうに笑っている。
見ているこっちも笑みを返していた。……あ、カリが孔に引っ掛かって……いま、そう、もっと激しく!
「あうううっっ……!」
――ブィィィィ……ン……!!
ちょうど孔の入口で最強にされた。それに拍車をかけるようにグリグリと回しながら入れていく。自慰なのに、まるで広大さんに犯されているみたい……。快感に翻弄されていく。抗えない。
「ひゃうううんっっ……!!」
ディルドが振動しながら入ってきた。あ、子宮が……揺れて……人工的な揺れなのに、なんて快感なの。膜に押しあてるように動かしていく。足が震える、涎が垂れていく、もう気持ちよすぎてまた気絶しそう……。
「神奈……」
広大さんがやっとベッドに身を乗り出してきた。
お、お願い……神奈もう、イってます……広大さんも……。
哀願するように目を向ける。だけど彼は膣襞を捲っただけでディルドを抜こうとしなかった。
「やあぁ……ん、……こう、だい、さ……」
「最高に可愛いよ、神奈。もっともっと淫らになってくれ」
「こ、広大さんのが、欲し……」
「これも俺だよ。形はそのまま再現したと言っただろう。どれ……子宮に挿したままか?」
「は、い……! あ、あ、あああっ……! そん、な……! 回転、するなんて……!」
「亀頭の部分が回るようになってるんだ。ほら、振動パターンを変えてやる。もっと欲しくなるまでしてやるぞ」
広大さんがお腹に手を当てて振動を楽しんでいる。
もう子宮は激しいバイブで痺れてほとんど感覚がなくなっている。なのにもっと欲しいかのように貪欲に足を動かして奥深くまで動かした。広大さんの手が膣内に入って動きを助けてきた。これ、さっきと同じことされてる。また気絶しちゃう。
はあ、はあ、はあ……。
とうに潮は出尽くしていた。それなのに快感の波は引かない。見られながらイくことが、これほど気持ちいいだなんて。
……もしかして。
それを神奈に教えるために?
見上げると、広大さんが優しい笑みを浮かべながらキスをしてきた。
「……ん、ぅ」
「神奈、君はイけばイくほど綺麗になる。それを桑原先生も知っていたんだろう。だから君を気持ちよくさせようとしていたんだ」
「うそ……」
「君はね、たとえ凌辱されても、それを快感に捉えることができるんだ。そういう体質なのだと思う。だから普通に愛されるだけでは満足できないんだ」
「…………」
「そんなことないって顔だな。君にはさんざん激しいプレイをしてきたが、今まで君がそれに根をあげたことは一度もない。俺はそんな君だから惹かれたんだ」
「……広大さん」
「俺の精液が欲しいかい?」
「……はい」
「覚悟しろよ、神奈。今の俺は嫉妬でどうにかなりそうだ。今までとは比較にならない量を注いでやるぞ」
「はい……」
「嬉しそうにするな」
「だって……広大さんの精液、だもん。……神奈にはそれがとても気持ちいいの」
「まったく……ほら、抜くぞ。……んっ、カリが引っ掛かってるな」
「はぅ……ん」
「気持ちよさそうだな。俺のとどっちがいい?」
「どっちも……いいです」
「こいつめ」
「こんな梁型作ったあなたが悪いんです」
チュポ……。
子宮の穴から、抜けていく。
この大きさよりも、もっと大きな凶器でこれから貫かれる。
それを思い出しただけでジュワ……と内部が蜜で溢れた。ああ、私、興奮している。今までになく……。
広大さん。
神奈にこの興奮を教えてくれたのは、あなたなの。
あなたに嫉妬させることが出来たのなら、あの人との日々も無駄ではなかったんだ。
「んぁぁぁぁぅんっっ!!」
「く、っ、……ぅう」
6度目の射精。
それを今度は神奈の感じる部分――子宮口の裏側に叩きつけた。
出しながら擦りつけていく。割れ目から次々と噴射していく精が神奈の動きでさらに煽られるように絞りとられた。……ヤバい、これ、まだ終わらん。
出した途端にまた射精感がこみあげてきた。……おい。いつもの倍、いやそのさらに倍か。こんなに終わらないのは初めてだった。
神奈の腕を引っ張って手綱のように背後から押し込めていた。
そのまま軽い身体を持ち上げて宙に浮かせて男根だけで支える。腰を突き出し、鞠のように弾む神奈の尻に叩きつけるように突き動かした。
お……。
また子宮が収縮した。俺の精を欲している動き。もうその動きだけで神奈の性欲がわかるようになった。
そうか。
これが――性の枷が外れた本来の神奈か。
男の精を絞りとる動き……。おそらくまだ抑えているかもしれないが、この止まない射精感は間違いなく神奈の動きのせいだ。
子宮口だけじゃなかった。
子宮全体で絞りにきてる。……こんなのどの女でもあり得ない。恵子だってこれほどの動きはできない。
く……あ……。
こ、こいつ、亀頭ごと咥えこんで……。
まるで搾乳器みたいに吸い上げてくる。それが痛いほどなのに気持ちいい……。それに。
男冥利に尽きる。
これほど射精を望まれていると思うと、愛おしくてたまらない。
この小さな身体で、どこからこれほどの情熱を生み出しているのか。
くそ、また……! これで7度目だが、知るか!
「こ、うだいさ……」
神奈が射精を求めて懇願してきた。
苦しそうなその声に、せめてもとベッドにうつ伏せにさせると。
より深く子宮内を穿ち、今度は最奥で爆発寸前の先端を擦りつけた。
「おねがい、……はやく」
「ああ、息をとめろ……」
神奈が。
噴出する精を味わおうと息をとめて腹の力を込めた。
その絞りだす動きに抗うことなく、ブシュウウッッ……! とさらに量の増した射精を叩きつける。
……たまらん。
快楽の極致だ。この射精はこれまでより、そしてこれ以上なく、睾丸ごと震わせてくれる。
なんて女だ。
俺の快感を極限まで引き上げてくれた。
そしてまた射精したくてたまらなくなっている。……キリがない。一旦、区切りをつけよう。
「神奈……。少し休むか」
「…………」
「セックスはまだ続けるよ。ただ少し精巣を休ませたい」
「……疲れましたか?」
「いや、まったく。君もそうだが、俺も大概タフだ。連続して出したが、もっと濃い精液を出したいんだ。それを飲みたいと思うだろう?」
神奈が嬉しそうに振り仰いでこっちを見た。
まったく……。
性欲に素直なやつだ。そんなところも可愛いが。
よいしょ、と神奈を抱き起こして正面を向かせて男根を抜くと、白く泡立ったペニスを神奈が愛おしそうに手で撫でた。
「舐めてくれるか?」
「んっ……」
躊躇うことなく口淫する。美味しそうに頬張るその顔を優しく撫で、ピチュピチュと舐める動きの気持ち良さに身を委ねた。
ああ……。
なんて舌使いだろう。裏筋や敏感なところを隈なくなぞりあげてくる。それがたまらない気持ちよさでため息が出る。
「んぁ……、ふぁ……ちゅぅ、……あ、まだ……んんっ、残って……じゅるっ」
「残尿は飲まなくていいぞ」
「や……広大さんの、……全部……神奈の……じゅるぅぅっっ」
「ふ、う……そんなに慌てなくていい……ゆっくり……もっとゆっくり吸ってくれ」
神奈がフェラをしながら胸を自慰していた。
……珍しい。
フェラで興奮している。今までこんなことはなかった。
そうか。
まだ熱が治まってないのか。
神奈を焚きつけてしまったからな……。
あのディルドがまずかったか。いや、ああでもしないと、神奈を興奮させられないし。
それにしても素直に自分をさらけ出すとこうなるとは知らなかった。
……この神奈を。
あの師も、……見たのか。
「ん……ちゅ……広大、さん……まだ出ますよ……?」
「ああ、いくらでも出るぞ。……おいで、神奈。キスしたい。しばらくキスして戯れよう」
胸の中に神奈を抱きしめ、唇を引き寄せる。神奈は目を瞑って舌を伸ばしてきた。
唾液を交わしながらのキスをしながら、優しく愛撫をしていた。神奈が身悶えて、これではまだ足りないとでもいうかのように足を絡ませてくる。
陰茎を土手に押し当て、あえて挿入せずにただ擦り寄せる動きを繰り返した。
「はう……」
「神奈……腹の中、気持ち悪くないか?」
「気持ち悪くなんて、ないです……広大さんの熱い精、……温かい」
「あのな、……言いたくないんだが」
「わかってます。……それだけじゃないことも」
「かなり出してしまったんだが」
「それだけ気持ちよくなってくれたんですから」
「シャワーで洗い流し」
「ダメです」
「…神奈」
「もう混ざっちゃってます。神奈の中で」
「だから気持ち悪くないのかって言って」
「神奈は、こんなのなんともないんです」
「……されたことがあるから?」
「それも、……ありますけど、広大さんの出してくれたものだから、全部欲しいの」
「…………」
「恵子さんにも、しました?」
「……いや。さすがにそれはかわいそうだ」
「じゃあ神奈だけですね」
「まあ、そうだな」
「……えへ」
「こら、嬉しそうにするな」
「また出して……広大さんのおしっこ」
「はしたないことを言うんじゃない」
「ビール、飲んでください。利尿作用がありますから」
「こいつ……知らないからな」
「神奈にも、飲ませて……」
「はいはい……。じゃ、ルームサービスでも頼むか」
受話器をあげると、神奈が腰にしがみついてきた。
その頭をくしゃりと撫でながら、嬉しそうな神奈を見て微笑む。
……この女は。
今まで、セックスで幸せを味わうことを知らなかったのだ。
俺がそれを教えてしまった。……後悔はないが。
ただ。
それでも神奈を哀れに思う。
俺にはそれを教えてやることはできても、享受することはできないから。
セックスの快感を、ともに味わうことはできても――。
俺がそれを与えたいのは、君じゃないんだ。
広大にとって神奈は性欲を満たすためと、恵子の嫉妬を促すための道具です。
神奈もそれはわかってますが、それでも広大に惹かれてます。
こういう関係は長続きしません。だから別れたともいえますが。