※この作品はR-18です。

【YU-NO】たくやくんの女性遍歴   作:千月華音

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神奈ルート Another~番外編⑩

 

 

 

「ほーら、蒔奈。たかい、たかーい」

 きゃっきゃっ、とはしゃぐ娘を抱き上げてあやしている男を見つめた。

 傍目には本当に幸せな家族の姿なのに。

 ……素直に喜べない。

「神奈どうした? そんな塞ぎ込んだような顔をして。ほら、見てみろ。まだ生後一週間なのに、もうこんなに成長してるぞ」

「広大さん」

 近寄って娘をその手から奪い取ると、胸に吸いつく娘に思わず顔が赤くなった。

 そう。

 まだ全裸のままだった。

 家の中だから、まだマシとはとても思えない……。

「こいつ、神奈の乳首をすぐに貪るんだな。腹は減ってないはずだが」

「赤ん坊は胸の中に抱かれると落ち着くんです。吸い付くのは反射です。……いい加減に」

「ダメだ。下着も穿くんじゃない」

「……広大さん」

「あと一週間は全裸で過ごすんだ。エプロンくらいなら許可する。タオルで巻いていたが、あれもダメだ。ペニスバンドも捨ててあったが、代わりにローターを埋め込んでやろうか」

「…………。あのですね、しょっちゅうセックスするのはいいのですが、下着くらい着けさせてください。歩くたびに精液が漏れてきて、床が汚れます」

「掃除なら俺がしている」

「そういう問題じゃなくてですね」

「神奈、羞恥心は捨てなさい。ここには俺と蒔奈しかいない。君の裸体を独り占めする時間くらい貰ってもいいだろう。一週間くらい」

「…………。こんな貧相な身体の、どこが?」

「見ていて全然飽きないぞ。ビーナスの彫像より美しい。本当は全裸にニーソだけにしようかと思ったんだ。さすがに嗜好的すぎるのでそれはやめた」

「…………」

「ほら、蒔奈を寄越しなさい。いつまで乳首を吸わせてるつもりだ」

「……広大さん、飲みたいのですか?」

「君の母乳は甘くてクラクラするが、それは朝の濃い味のときに味わいたい。いいから蒔奈を返しなさい。そろそろ疲れて眠る頃だ」

 ……来た。

 セックスの誘いだ。

 娘を渡したら最後、寝室に連れて行かれる。逆らうつもりもないけれど。

 ふと、ため息をついた。

 これは結婚じゃない。

 この人とは愛人関係。わかっている。だから思い描いていた家族という団欒は求めてはいけない。

 だけど……。

 もうちょっと、こう……まともに……普通に愛されたい。

 この人がヘンタイなのは、今に始まったことじゃないけれど。

「神奈」

 渋々と、娘を渡した。

 と同時に腕を引っ張られる。

 全裸の背を撫であげられ、快楽に慣れきった身体が自然と彼の手の動きに反応してビクビクと震えた。

 ……あ。

 お尻の割れ目を拡げている。

 中の精液を掻き出している。……ああ、また床が。あとで拭かないと。

 足を伝う精液が次々と雫を生み出した。

「神奈、蒔奈を寝かせたら……わかってるな?」

「……はい」

「先にベッドに行ってなさい。このディルドで自慰をして待っているように。いいね?」

 うう……。

 渡されたシリコン製の極太ディルドを見て、どういうプレイをしたがっているのかがもうわかってしまった。

 これでイくまで焦らし続けて、おねだりさせるつもりだ。

 まあ……いいけど。

 それにしてもだんだんエスカレートしていってる気がする。

 まさかとは思うけれど、愛人を囲うというシチュエーションに陶酔してるのだろうか。

 ここぞとばかりにいろんなプレイをされてる気がする……。

 

 

 

 

 

 言われた通りに。

 ベッドで股を広げてディルドを膣奥まで挿入して唇を噛み締めている神奈を見て、部屋の扉を閉めた。

 どうもまだ……。

 羞恥心が抜けていないようだ。イきそうにないな、あれは。身悶えてはいるが、あまり自慰したことがないのか、陶酔しきっている表情ではない。仕方なくといった感じだ。

 全裸で過ごさせているのは目の保養と、脱出させないためと、もうひとつ。

 俺の視線で濡れるほど感じやすくさせるためだ。

 弄るような視線をずっと浴びせているが、抱いても感じ方がまだそれほど激しくなってない。

 売春で性感を根こそぎ奪われたせいだ。

 仕事だと割り切って心と身体を切り離す術を身につけた。それ自体は精神を守るために仕方ないことだが、こうやって囲って愛しても神奈には快楽に溺れるということができずにいる。

 いつまでもそんな状態のままいさせるわけにもいかない。

 本当に心から気持ちよくなるのがどういうことか、わからせてあげないと、この女はいつまでも幸せを享受できない。

 どうするか……。

 神奈には変態だと思われてしまったようだし。まあ、当たらずともいったところだが。

「んんぁ……こう、だい……さん……はやく……」

 なかなかイきそうもないので手伝ってやりたいのはやまやまだが。

 縋るような目をしている神奈に近づき、覆いかぶさってディルドを子宮口まで一気に突き挿した。

「あう……っ!」

「神奈、客にオナニーを強要されたことはないのか?」

 神奈の目が見開いた。

 ……あるらしい。

 表情がそう言っている。ただこの様子では、それほどマニアックなものではなかったのか。

「……聞きたいのですか」

「どうやってイかされたのか知りたい」

「…………」

「演技っぽいんだよ、君の自慰は。無理やりやらされたんだ。そうだろう?」

「……はい」

「どうするように言われたんだ?」

「股を……開いて……膣襞を見せるようにと」

「それから?」

「なかに……注いだ……精液を……ひりだす姿が見たいと」

「……それから?」

「張り型で、……今みたいに根元まで突っ込まれて……子宮の中までめちゃくちゃに搔きまわされました」

「…………。…………」

「途中でイったかもしれませんが、……覚えてません」

「覚えてないんじゃない。思い出したくないんだよ。そんなのは自慰じゃない。ただの責め苦だ」

「……そういう趣向のお客だったんです」

「君の悪い癖はな、そうやって仕方ないと諦めてなかったことにすることだ。自分の行為を正当化しようとしている。あのな、嫌なら断ればいいんだ。客の好みになんて合わせる必要はない」

「でも、お金を貰うんですから」

「君は商売だと言うが、本当はセックスを求めている。金のせいでわからなくなってるが、セックスで君を求める男を欲している。それでいいんだ。それが君の望んでいることなんだから。金を貰うからという理由で客の言うなりになるんじゃない。……それでその客は満足したのか?」

「お金は……たくさん貰えました」

「君は満足しなかったんだろう?」

「……はい」

「今から満足させてやる。いいか、自慰のやり方を教えてやるから俺の動きを感じるんだ」

 神奈の膣内に突っ込んだディルドはそのままで。

 覆いかぶさり、優しく口づけた。……情感を煽るようなキスだ。舌で掬い上げつつ唇を甘噛みし、歯列をなぞってゆっくりとかき混ぜていく。

 神奈の瞳が蕩けだしてきた。

 腕が伸びて首の後ろに絡ませてくる。いつのまにか腰がねだるように揺れていた。こんな淫具じゃなく俺のを求めているのが伝わるが――。

 神奈の両頬を撫でながらキスをさらに深めていた。息すら奪うような激しさに次第に身体が痙攣したように震えてくる。イきそうなのが伝わってきて、そのままイかせるつもりでひたすら深く口づけていた。

「はっ、……ふぁ、……こ、広大、さん……取って」

 押し込めたディルドを少しずつ動かしている。その動きについに達しそうになっている神奈が縋るように小声で言った。だがそれに鼻先で軽く笑うと、

「気持ちいいんだろう?」

「……っ」

 見透かされたのが悔しいのか、そっぽを向いてしまった。

 そりゃ感じさせるために動かしているからな。気持ちよくて当たり前だ。

 自慰ではこうはいかないだろう。わかりやすくさせるために、膣口に括れをひっかけさせて回すように動かした。

「あう……っ!」

「ほら、ここが君の尿道口の裏側だ。どうだ、直接されるよりこっちのほうが感じるだろう?」

「な、なんで……神奈を焦らして、楽しいんですか……?」

「ただ素直に感じて欲しいだけだ。イき方がわからないようだから教えてやると言っただろう」

「あ、あ……っ! そんなふうに突いたら……んんぁっ!」

 あっけなく。

 尿道口から透明な飛沫を噴き出した。こんなふうに道具でイかせたのは今が初めてだが、こうも簡単に達するということは思った以上に感じやすい身体だということだ。今まで気づかなかった。

「こ、こうだい、さん……」

 はあはあ、と深く息をついた神奈が俺のイチモツを手で握りしめてきた。その仕草が今まで以上に積極的で、相当欲しがっているのが伝わった。

 こうやって強請るのか。

 今みたいに喉を鳴らして、目を潤ませて……。

 正直、少女みたいなこんな女にこんな愛おしそうに男の象徴を撫でられてしまうと、求められるままに与えてしまいたくなる。

「自分で入れてごらん」

「……っ」

「神奈、俺の上に乗るんだ。下から入れるところを見ててやる。……ほら、跨って」

 ベッドに横たわると神奈の腕を引っ張って股の間に軽い身体を持ち上げ、背後から挿入を促した。

 入れやすいように両尻を鷲掴み、膣襞を広げていく……。神奈の蜜壺から涎のように愛液が滴るのが陰茎に伝わった。

 亀頭を押し当てると、我慢できないといった感じで膣内に捩じりこんできた。

「う……」

 熱い。

 神奈の興奮が伝わる。入口から伝わる熱量と襞の騒めきがたまらなく快感を伝える。

 細い足をがに股に広げさせ、下から勢いよく突き上げた。

「あう……っっ!!」

「ふう……、く……っ、ほら、神奈……自分で足を、手で広げるんだ」

「あ……こんな、……恰好……」

「誰も見ていない」

「うそ……カメラで……」

「ああ、録画してるぞ」

「……っ! け、恵子さんに……見せてるの?」

「こんな絶景、あいつが見て興奮しないはずがない。今ごろ神奈への嫉妬で壮絶なオナニーでもしてるだろう」

「どういう……趣味」

「君だって見られて悦ぶ変態のくせに」

「だ、誰が……!」

「ほらっ! もっと淫らに動いてみせろ! 足が攣るほど奥まで突いてやるっ!」

「ひゃううんっっ!!」

 ――ジュプッ、グチュゥッッ……!

 水音が奏でる膣内を思うさま動かしていく。正面から見れないのが惜しいくらいだ。神奈が全身で俺のを味わっているのが伝わってくる。

 自分の胸を愛撫しだした……。

 神奈が自ら快感を求めだしてきた。――今までなかったことだ。どれほど激しく抱いてもここまで興奮することはなかった。

 よほど、……恵子が気になるらしい。

 ……ふっ。

 神奈。

 嬉しいよ。

 そうやって恵子に嫉妬する姿を、見たかった。

 この女はどれだけ抱いても、嫉妬なんてしなかった。

 嫉妬するフリをしているだけ。――演技だ。俺の気を引こうとしていた、ただそれだけ。

 だが、……ようやく。

 俺のモノで乱れる様を見せつけようと、そうやって必死になって動く君を見ることができた。

 なんて可愛い女だ。

 やっと……俺のものになった。

「あっ……、こ、広大さ……っっ」

「ふんっっ、ほらっ、ここ…だろっ! もっと激しくイくんだ、神奈!」

「はあぁぁっっんんっ!!」

 ――プッシュウウゥ……!!

 噴水のような潮吹きを出す神奈にさらに追い打ちをかけるように、怒涛の勢いで奥を抉り突き、絶頂感を連続して味合わせてやった。

 

 

 

 

 

 ――プルルルル……

 電話だ。

 誰だ、こんな時間に。……2時。

 起き上がって隣を見ると、神奈は気絶したように眠っていた。

 この別荘の番号を知る者は限られている。

 出る前から誰なのかはわかっていた。

「……まだ夜中だぞ」

 受話器を取って不機嫌そうに言うと。

 ため息のような声が小さく聞こえてきた。

『昨夜はずっとお楽しみだったと思うけど?』

 恵子の声。

 意外と怒りは抑え気味になっていた。もっともかなり我慢しているかもしれないが。

「これでも昼間は仕事をしてるものでね。昨夜のセックスは見たんだな。それでさっきまでのは?」

『まだ見てないわよ!』

「ぜひ見てくれ。神奈が行為中に自慰したんだ。俺のを味わいながらオナニーする姿の可愛いことといったら」

『そうさせたのはあなたでしょ!』

「おまえが見てると思っただけで興奮したらしい。やっと神奈がおまえに嫉妬してくれたんだ。感謝するよ」

『この……っ!』

「それで? わざわざ電話したのは文句を言うだけじゃないんだろ?」

 躊躇うような無言。

 だが続く言葉に、思わず目を剥いてしまった。

『……妊娠したわ』

 ……な?

 神奈に続き、恵子までが……。

 神奈が身籠ったのも驚いたが、まさか恵子まで。

 絶対妊娠なんてしないと思っていた。

「本当か?」

『嘘なんかついてどうするのよ!』

「そりゃそうだな。……確かなのか?」

『昼間に平塚のところで検査してもらって、……頭を抱えていたわ』

「まあ、そうだろうな。おまえとっくに閉経してるだろう」

『あなたのせいよ。なぜかあなたの精子がうまく適合してしまったみたいで、……それで、どうするの?』

「どうするって?」

『子供。……産んでもいいの?』

「なに言ってるんだ。あたりまえだろ。おまえと俺の子供だ。絶対に産むんだ、いいな」

『だって、神奈ちゃんの子供だっているじゃない……』

「あのな。俺にはどっちも同じくらい大切だ。神奈は一度堕ろしてる。だから産ませてやったんだ。おまえは違う。初めての子供だろ。……いいか、今からおまえに会いにいく」

『え? だ、だって、一年は会わないって』

「妊娠したなら話は別だ。……神奈はここから離れない。服を着せてないからな」

『あなたねぇ……』

「下着も与えていないから離れようがない。娘もいるし、神奈はここに置いていても問題ない。問題なのはおまえのほうだ。妊娠を口実に逃げられてたまるか」

『…………』

「ほら、やっぱり。いいか、今からきっちり釘を刺しに行ってやる。そこから逃げるんじゃない!」

『なにするの……?』

「おまえが想像することもできない卑猥なことだ」

『……っ』

「覚悟しろよ、たっぷりと可愛がってやる。今夜はもう寝かせたりしないからな」

『だって……神奈ちゃんを抱いたくせに』

「神奈と同じことをしてやる。せいぜいたっぷりと嫉妬しろ。いいか、俺が行くまで逃げるんじゃないっ!!」

 ガチャン――!

 受話器を叩きつけるようにして切った。

 こうでも言わないとあいつを焚きつけることができないからな。これで少しは思いとどまるといいが。

「ん……う……」

「神奈、……もう少し寝てろ」

 こめかみにキスをしてから急いで着替えて別荘を出た。

 これが。

 後ほど、死ぬほど後悔することになるとは、このときは思ってもいなかった。

 

 

 

 

 

 …………。

 ……行っちゃった。

 玄関の締まる音と車のエンジン音。……もう今夜は帰ってこないだろう。

 寝てるフリをしてることに気づいていなかった。

 会話、全部筒抜けでした。

「……蒔奈」

 泣き声が聞こえ、隣の部屋まで這うように歩いた。

 セックスのし過ぎで腰が痛い……。壁に手をつきながら歩く。歩くたびに精液が漏れていく。……とどめておきたいのに。

「よし、よし……」

 授乳をすると、必死になって母乳を吸い上げてきた。

 その快感に震えながら、もっと強く吸ってと娘の顔を押しつける。息苦しそうに飲む姿を見ても力を緩めなかった。

 ……蒔奈。

 広大さんを繋ぎとめるために産んだけれど。

 もう、……必要ないみたい。

 恵子さんが身籠った。

 それならこの子の価値は、もうない。

 いっそ。

 二人で逃げようか。

 あの人の手の届かない、どこかへ。

 そうすれば必死になって探してくれるかも。

 少なくともそうしてる間は、――神奈のことを考えてくれる。

「だあ…」

「ごめんね。悪いお母さんだね。でも神奈が好きになった人はね、他の人が好きなの」

 どうして。

 あんな人を好きになってしまったの。

 ……だって仕方ない。

 広大さんだけだったんだもの。

 あんなに濃い精液をくれる人は。

 思い出しただけで子宮が震える……。もっと注がれたい。もっともっと、神奈の子宮を犯して欲しい……。

 ああ、だめ。

 このままだとまた。

 飢餓状態が来たら、きっとまた我慢できなくなる。

 あの人を絞り尽くしてしまう。

 ……逃げよう。

 ここから離れるんだ。

 薬は――もうない。作ってもらわないと。だけどそれには対価がいる。

 先生はまだこの街にとどまっている。……私が来るのを待っているんだ。行けば何をされるかわかっている。

 誰が……行くものか。

 あの男に頼ることだけはしたくない。

 広大さんの精液のおかげで、少しの間くらいなら飢えもない。

 耐えてみせる。

 お母さんがそうだったように……。

 娘のためにも、耐えてみせる。

 

 

 

 

 

 バスタオル一枚を羽織っただけの状態で、外へ出た。

 確か守衛がいるはず……。

 あそこだ。明かりが見える。交代制で一人ずつだと聞いた。

 ――コンコン……

 プレハブの守衛所の扉をノックすると、驚いたような顔で警備の男が私を見た。

「神奈、……様。どうしたんですか。その格好は」

 ――パラリ……

 バスタオルを取って全裸になり、しだれかかるように男の首筋に腕を回した。

「なっ、なにを……っ?!」

 男の手を股の間に導く。秘所に指を挿し込んだだけで、息を呑む音がした。

 無言で男のズボンのファスナーを動かす。慣れた手つきで固い象徴を掴むと、抵抗する素振りもなくなった。

「く……ぅ」

「この中に……入れて」

 耳元で囁く。耳朶を舐め、首筋に熱い息を吹きかけただけで。

 男のはちきれそうなモノが一気に貫いてきた。

「はぅ……っ!」

「あっ、くぅ……っっ」

 中で熱く膨らんでいく。

 それを嬲るように襞を動かし、吸い上げていく。男の動きが加速していき、射精衝動がこみあげてくるのを感じた。

 なんだ……。

 広大さんはもっと耐えるのに。やっぱり神奈の中が鈍ったわけじゃなかったんだ。いつもの商売のときと同じだ。この男もあっけなく達してしまう。

 いいの、出して……。

 子宮口を伸ばして吸い上げる。すると男が驚愕したようにさらに動きを早めた。ほら、突くだけじゃ潜りこめない。もっとこじ開けて、奥まで突き上げないと。

「くぅ、お……っ!」

 穴に引っかけた状態で膨らんでいく。違う、そこじゃなくてもっと奥で……じれったいな、もう。

 引っ張り上げた。

 子宮口を伸ばして思いきり吸い上げる。男の棹の半分以上を飲み込んだ。そうしながらも子宮全体で震わせて射精を促していく。ほら、早く。早く全部出して。

「うぁ、ああ…、……あああっっ!」

 ……出た。

 出たからには逃がさない。先端を……こじ開けてやる。

 そう。

 発情期になるとこれが出現する。子宮から伸ばされていく触手……性器の管だ。

「ああっ?! な、なんだ、これ……あああっっ!!」

 亀頭の先端――輪精管から昇ってくる精子を管で吸い上げていく。

 吸い上げるなんて生易しい表現だが、実際は喰らい尽くすほどの吸引力だ。輪精管の中に侵入し、管全体に棘のようなもので覆って中でジュルジュルと残らず飲み込んでいく。

 男が蒼白になって私を押し返そうとした。――が、もう遅い。

 管を陰茎の奥まで突き挿した。これを抜くには棘が邪魔してもう抜くことはできない。そう、……私が抜こうとしない限り。

「あ、あああ、ぐあああっっ……!!」

 痛い?

 ううん、痛みと快感が混ざって、天にも昇る心地でしょう?

 もっと精子、ちょうだい……神奈の襞を、もっと激しく蠢かせてあげる……足りない……こんなんじゃ全然足りないの。

「や、め……ああああっっ!!」

 久しぶりにこれ、したけど……やっぱりたまらない。

 男の精巣の中にまで管を伸ばした。

 中をかき混ぜる。……あは、もう種切れみたい。残念。だけどこれだけ貰えば当分困らないかな。

 ――ジュルウウウッッ……!

 最後の一滴まで飲み尽くすと、ようやく陰茎から管を抜いた。……ふう、まだ足りないけど、もうこれ以上は絞れない。

 男は――。

 死んでいる。

 でも満足したような笑みだった。そりゃめちゃくちゃ気持ちいいものね。神奈にはわからないけれど。先生は死ぬほどの快楽だと言っていた。

 殺す気はなかったけど……。

 これでこの家から脱出できる。

 悪いけれど、服、貰っていくね。

 神奈を恨まないでね。恨むなら……警備させた広大さんを恨んで。

 

 

 

 

 

「くそっ……!!」

 守衛所の床を拳で叩きつける。

 甘かった。

 まさか神奈が逃げるとは思わず、油断した。

 殺された男は裸で死因は見ただけではわからないが、……おそらく神奈と性交した。

 下半身が異常なほど浅黒くなっている。極度の貧血と衰弱、あとは生気そのものを奪われたのだろう。

 何をされた。

 いや……、貴様、神奈と何をしたんだ。

 俺でもこれほどの行為を彼女としたことはない。

 隠していたのか。俺にもしていない何か……。俺がした数々の性行為など、神奈にとってはただのお遊びのようなものだったんだ。

 生命力を奪うほどなんて尋常の行為ではない。

 ……神奈。

 俺から逃げれると思うなよ。

 地の果てまでだって追い詰めてやる。

 おまえがこいつにしたその性交を、俺自身の手で確かめてやる。

 まずは。

 恵子に洗いざらいすべて吐いてもらおう。あいつが知ってる異世界の情報のすべてを。

 

 

 




設定が変わってます。

広大と岬の家で過ごした期間→一週間
広大から逃げた期間→一年間

たくやが産まれて2ヵ月後、恵子が神奈を見つけます。
見つけるというか、浜辺にいたのを見て、追いかけます。
その後なんだかんだあって、蒔奈が神奈をかばって死にます。
排卵プレイは違う世界線の出来事としてください。
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