「う……アツ……」
照りつける陽射しの強さが瞼の裏にまで染み入り、ついに仮眠から目が覚めてしまった。
この世界の太陽はいつも同じ高さにあるので時間はよくわからないが。
だいたい寝てから2~3時間くらいだろうか。まるで寝た気がしない。昨夜はちょっと頑張りすぎた。久々に抜いたというのを差し引いても。
「ダメだろ、俺……」
少しでも寝ておかないと夜に砂漠を歩くことができない。夜は夜で氷点下の寒さだ。体力が持たない。
身体を起こしてみる。
疲れは不思議と取れていた。というかスッキリしていた。やっぱりサラのおかげだろうか。だが……。
足りない。
我ながら――性欲だけは勇ましい。一度復活するとこうだ。調子に乗るのも大概にしろと言いたい。
サラはもういないのだから、無いものねだりをしても仕方ない。
こんなことなら引き止めておくべきだっただろうか。
それにしても……。
「えっちな身体、してたよな……」
もわもわと昨夜の姿態を思い起こす。
何より突き挿れてもまるで絡みつくような膣内が絶妙だった。思わず子宮を突き破って何度も中で射精してしまった。そのときの彼女の感度の良さといったら……。
「……ヤベ。また勃ってきた」
こんな情けない姿、とても娘には見せられない。思わず前を手で隠しながら辺りを見回してみると。
ユーノの姿がどこにも見あたらなかった。
「あれ……?」
すぐ横で寝ていたはずだが。
ユーノに掛けていた毛布代わりのマントが地面にあるだけで、娘のぬくもりは感じられなかった。いなくなってからかなり経つらしい。
「あいつ……どこ行ったんだよ」
遠くへは行くなと言い含めておいたはずだが。
もっともこのオアシスはそんなに広くはないから、どうせあの辺の木陰とかで遊んでいるに違いない。
仕方ない、と娘を探すことにした。遊ぶ邪魔をするつもりはないが、ここはもう帝都のすぐ近くだという話だ。どこで近衛兵に見つかるとも限らない。出来るだけ自分の傍から離したくなかった。
過保護だと自覚はしている。だが今の自分にはもうユーノしかいないのだ。彼女まで失うようなことがあれば、きっと……。
「…………」
バカなことを考えるな。そんなことあってたまるか。
どうせすぐ近くにいるに決まっている。あの子が俺から離れたことなんて、今まで一度だってなかったのだから。
ピチャッ――
すぐ近くで水音がした。パシャパシャとした水飛沫の音が聞こえ、ホッとして湖の方角へと足を向けた。
ほら、やっぱりユーノだ。水浴びをしていただけだ。少し動揺してしまったけど、なんでもな……。
「……………………」
思わず。
息をとめてその光景を見つめた。
全裸で水を浴びて身体と髪を濡らしているその少女に。
目を――奪われた。
「……………………」
軽いデジャヴに襲われる。確か昨日の昼も、似たような光景を見た。ただしそれはもっと肉感的な美女が水を浴びている姿だったが。
そのときも放心したように眺めていたけれど。
今は――それ以上に、目が釘付けになっていた。
なんだ……?
ユーノが水浴びをしているだけだ。それなのに。
なんで、下半身が反応してしまっているんだろう。
あれはユーノで、娘であって、サラじゃない。サラみたいに出るところは出てるわけでも、でかいケツなわけでも……。
だけど。
綺麗だ……。
娘の水浴びなんて、昔から何度も見ている。川であられもない姿で遊んでいたときもあった。やめろと言ってるのに服を脱ぎ捨てて川に引きずりこまれたことも。
そのときはなんとも思わなかったはずなのに。
なんで今の姿が、これほど美しく見えるのか――わけがわからない。
たぶんアニメとかゲームだと規制を入れてしまいたくなるような、それほどのヤバさを感じる。
思わず辺りを見回してみた。
誰もいない。そりゃそうだ。だが誰か一人でもいたら殺してしまうかもしれない。
この娘を見てもいいのは俺だけだ。
こんな姿、俺以外の誰にも見せたくはない。
「――パパ!」
こっちに気づいたユーノが濡れた髪をそのままに駆け寄ってきた。――ヤバイ!
いま、こっちに来られたら……その、気づかれてしまったら……いろいろと問題が。
「パパ……?」
目を手で塞いでジリジリと後退する父親を、ユーノは戸惑うように見つめた。
「は、早く、服を着なさい!」
「……でも」
「でも、じゃない! いいから早っ……?!」
後退した背後の木にぶつかり、冷たい雫が頭の上に落ちてきた。思わず見上げると。
ユーノの服が濡れた状態で枝にかけられていた。
服を――洗って、干してある。
これでは着替えようもない。
「…………」
「ごめんなさい……」
しゅん、と項垂れるユーノを見て、仕方ないなと微笑んで彼女を手招いた。
嬉しそうに飛び込んでくる娘にマントをかけてやる。
全裸では目のやり場に困る。……今更だが。
それでも、今の自分には目の毒だった。
「まだ……濡れてるな。タオルとか持ってないしな。拭いてやりたいけど」
「ユーノ、このままでも平気よ」
「ほら、雫が目に入りそうだ。目を瞑って」
濡れた前髪を手で拭ってやりながら整えてあげると、くすぐったそうに鼻先を摺り寄せてきた。
その間も、ぎゅうっと両手でしがみついてくる。
頼むから下のほうに身体をあてないでくれ、と半ば祈るように娘の髪を梳いていた。いまそこに触られてしまったら、なんというか、情けなさのあまり死にたくなる。
……だが。
ユーノは躊躇うことなくたくやのズボンの下で硬くなっているものを手で触れた。
「……おい」
「パパの、おっきくなってる」
「だから……! 娘だろうとやっていいことと悪いことがな……!」
「ユーノを見てこうなったの?」
「……ぐっ。ち、違う。これはアレだ。昨日の昼のことを思い出してだな」
「ユーノを見て、サラさんを思い出して、こうなったのね?」
「そうだけど、そうじゃない。ユーノはサラとは全然違うし、これはその、なんというかただの生理現象……うぅっ?!」
ユーノが背伸びをして口づけをしてきた。
それも思いっきりのディープキス。どころかズボンの中から男根を取り出して手で擦っていた。なんという手際の良さ。
ヤバイ……下半身が溶けそうなくらい気持ちいい。
さっきまでユーノを見て反応したのも相まってあっという間に膨張していた。それを愛おしそうに撫で、指先でカリを刺激する仕草もまた、たまらない。
キスの激しさといい、愛撫の手際といい、どこでこんなに上手くなったのかと思う。……俺だった。
そう、ユーノに愛し合うのがどういうことかを教えてしまったのも。
全部――俺だ。
「ちょっ……ま、待てって、……う、むぅ」
「んっ……はぁ、…アン……」
ユーノに押されるまま木の根元に寄りかかり、いつの間にか彼女の身体に覆い被されてしまった。
マントが地面に落ちてあられもない姿で股を開いて圧し掛かってくる。それを振り解こうとする手が、……言うことをきかない。
ユーノは空いているもう一方の手でたくやの手を自らの胸に押し当てた。
柔らかな膨らみにまたも反応してしまう。彼女の甘い唾液に酔わされ、交し合う吐息が興奮剤となって、自然と胸を愛撫していた。
だ、ダメだ……でも……。
頭の中がグルグルする。ユーノの必死な求愛に抗えない。思えばセーレスが亡くなった夜、慰めようとしてくれる娘を手で振り払った。とてもそんな気になれなかったからだ。
だけど。
こうしてユーノとキスを交し合っていると、これ以外何もいらなくなってくる。あんなにセーレスを恋しく思っている心すら、どこかに置いてきてしまったかのようで。
ユーノの頭を引き寄せた。……もう、どうでもいい。
そんなふうに濡れた身体で、股間を刺激しながらキスをしてくる娘が悪い。
喉元の奥深くまで舌を伸ばし、彼女の胸を鷲掴みにすると、初めて痛みに顔を歪ませた。
「……っ」
「あんまり調子に乗るとパパだって怒るぞ。痛いことをされてもいいのか?」
「……いいモン」
「こら、ユーノ」
「ユーノだって怒ってるの。ママっていう人がいるのに、どうしてあんなこと!」
「……!」
唇を尖らせて胸を叩きながら、また口づけをしてきた。怒りをぶつけるような荒々しいキスに戸惑いながら、どうにかユーノを引き剥がす。
……見られていた。
それはそうだろう。あんな近くでセックスしたのだ。気づかないと思うほうがどうかしている。それでも。
娘には見られたくなかった。……ああすることでしか、立ち直れなかったのだと。
「ユーノ……」
「ユーノが怒ってるのは、パパがユーノを選んでくれなかったからよ。ユーノだって慰めてあげたかったのに」
「……は?」
「ママだって、サラさんより、ユーノのほうがいいって言ってくれるわ」
「おい、ユーノ、なに言って……」
「ねえ、パパ。ユーノにも、して。昨夜パパがしてたこと。ユーノじゃダメなの?」
もじもじと胸にのの字を書いて頬を染めるユーノに。
なんて答えればいいのかわからなくなった。
昨夜俺がしてたこと……してたこと……って、まさか。
「いや、ちょっと待て。……つまり俺とセックスしたいってことか?」
「うん」
「待て待て。前にも言ったと思うが、それは無理だよ」
「どうして?」
「ユーノはパパの娘だからだ。親子でセックスはできない。わかるか?」
「わかんない」
「そうか、わからんか……。困ったな。どう説明すればいいんだ」
この世界では親子間での性の禁忌はないのだろうか。
こんなことなら昨夜サラに聞いておくんだった。いまだこの世界の常識がよくわからない。
ユーノがぴとっと胸にしがみついてきた。
「ユーノ?」
「パパ……好き」
「うん、パパもユーノが好きだ。だけどそれとこれとは、違うんだ」
「パパはユーノのお願い、なんでもきいてくれるもの」
「そ、そうだけど……。こればかりは、ちょっと」
「パパぁ」
「う……可愛くおねだりしても、ダメなんだって」
「でもパパのこれ、どんどん、おっきくなってるわ」
「ぐぐっ」
ユーノの手で勃ちあがったソレはいまだ脈打って破裂しそうなほど膨らんでいた。……ていうかもう触らないで欲しい。
ユーノはすりすりと両手で擦り合わせて先端を刺激してきた。
「ちょっ、ユーノ!」
「パパ、苦しそうだもの。ユーノが楽にしてあげる」
「や、やめ……!」
あろうことか。
ユーノは口に男根を頬張って、舐めあげてきた。
セーレスにもさせなかったフェラを、まさか娘に奪われるとは。
「や、やめなさい! 離……っっ、くぅぅっ」
ダメだった。
チュッと吸い上げる動きに耐え切れず、ついに爆発した。ユーノの口の中にぶちまける。
とまらない射精をユーノは音をたてて残らず吸い上げた。まさか、飲んで……?!
やめろ、と口を離させようと腕を肩にかけたが、遅かった。ユーノが睾丸を揉み上げ、刺激して残らず吐き出させた。
ゴクゴクと喉の奥にすべて飲み込むのを呆然と見つめた。……呆れて物も言えない。
ふう、と荒い息をついて余韻に浸る娘を引き寄せて、口元を指で拭った。
「この、バカ……。こんなことしなくても」
「だって……」
「気持ち悪いだろ。こんなの、飲むんじゃない。ほら、水で洗ってきなさい」
「やっ」
「やっ、てユーノ」
「パパの、味がする……気持ちわるくなんて、ないモン」
「…………」
一度達したおかげなのか。
はたまた娘の口でイかされたせいなのか。
開き直るユーノに、もはや何も言えなかった。
ぎゅっと強く抱きしめる。……まだ、髪は少し濡れていた。
「寒くないか?」
「ううん」
「ユーノ、おまえ……また発情してるのか?」
「うん、そう」
「なんでパパに言わなかった?」
「だって、……ママが」
「ママが死んだからか」
「違うの。……心の中、なんだけど。ママがね、パパに辛い思いをさせないでって」
「ママが?」
「ママのこと、悲しんで欲しくないって。ユーノが慰めようとしたら、パパ、あっち行けって言ったでしょ」
「……済まなかったな」
「あのときユーノね、パパとセックスしたかったの。ううん、して欲しかったの。パパが欲しかったの。身体が疼いて」
「あのときから発情してたのか」
「そうしたら、ママが……心の中なんだけど……今はパパをそっとしておいてあげてって」
「…………」
「パパ、えっちができないみたいだからって。出来るようになったら、ユーノ、慰めてあげてねって」
「そ、それ……ママが?」
「うん」
いや、……いくらなんでも。
セーレスが心の中にいるという言葉は、正直半信半疑だけど。
ユーノが賢いのは知っているが、不能になっていたことを気づかれていたなんて。
情けない……。
「じゃあ、おまえ……あのときからずっと、発情したまま……一週間以上も」
「ユーノ、辛くなんてないもの」
「バカ! 我慢なんてしなくてもいい。……すまん、俺が放っておいたせいだ」
ユーノの身体を弄った。さっきまでは気づかなかった。発情期特有の身体の火照りがある。それに汗や体液、唾液も甘い。
膣内に指を忍ばせると、そこはすでに溢れるほどの蜜で潤っていた。
「こんなになるまで……」
「パパ、してくれるの?」
「辛いんだろ。気づいてやれなくてごめんな。セックスは……無理だけど」
「……ダメ?」
「サラとしてたことをするわけにはいかないんだ。ユーノの初めては、……っていうかもうほとんど貰っちゃったけど、それは俺じゃない誰かの役目だから。だけどユーノ、おまえを愛おしいと思う気持ちは誰にも負けないつもりだ」
「パパ……!」
ひしっとしがみついてくるユーノを抱きしめる。こめかみにキスをしながら耳元で囁いた。
「少し……挿れるよ」
「うん……」
「パパに跨って、背中を預けてくれるか」
「うん、パパ……大好き!」
ユーノを膝の上に乗せて足を広げさせた。
股の間から零れ落ちてくる蜜の雫が亀頭の先端を濡らしていく。その熱い雫にどれほどユーノが感じているかが伝わってくる。
彼女の欲情に煽られるかのように鼓動が早まった。……絶対に貫いてはダメだ。それだけでも死守しないと。
足を広げて唇を求める仕草に応え、精液で汚れた口の中を拭い取るように深く口づけながら。
亀頭の先を膣入口に滑りこませるように挿入した。
「……っ」
グチュッ、と水音を立てて挿る感触でまた自身が膨らんでしまった。いつもよりずっと熱くて、濡れている。
それに吸い付くような陰唇の動きに動かずともこのまま出してしまいそうだった。ユーノのうっとりとした吐息を口の中に感じる。
こうやって彼女の膣襞を先端だけで動かすのはもう何度か繰り返しているが。
未だに刺激が強すぎる。我慢しているけれど、いつ繋がってしまってもおかしくないほど、そこは快楽の坩堝だった。……多分、セーレスよりも。
これで奥の奥まで潜りこんだらどれほどの悦楽に襲われるのか……想像もできない。
いかん、ユーノを気持ちよくさせないと。
足を持ち上げて襞の裏側をグリグリと押しつけるように動かすと、たまらないといった表情で口を離した。
「あっ、アン……っ」
「こら、キスの途中だぞ」
「だ、だって、……はぅぅんっ、……そ、ソコ、だめぇ」
「ダメじゃないだろ?」
「うう……パパの、意地悪……ぅぅうんっ」
「意地悪なのはユーノのココだ。……パパを溶けさせるつもりか。熱くて、たまらない……」
「パパ、を……ずっと……待ってたの……あううっ」
「嬉しいこと、言うなよ……」
ご褒美だ、とばかりにユーノのクリトリスを優しく摘んだ。その刺激にビクン、と跳ねる身体を手で抑えつけ、回すように亀頭を動かしていく。
グチュグチュといやらしい音がオアシスに響いていく。明るい陽射しに照らされて汗が光り輝いてユーノの身体をより美しくさせていた。
たまらずギュッと強く腰を掴んで抱きしめる。
その弾みで、つい――半分程、入ってしまった。
「は、うっっ」
「あ……す、すまん! 大丈夫か?」
慌てて結合部を見ると。
幸いなことに処女膜は破られていないようだった。血は流れていない。ホッと息をつくと。
ユーノは不満そうな顔で見上げてきた。
「ユーノ?」
「なんで、全部入れてくれないの?」
「……ユーノ」
「ユーノなら平気」
「無理すんな。ほら、膝が震えてる」
「……っ。へ、平気だモン!」
「ゆっくり、出すからな。大丈夫、痛くないようにするから」
チュポッ――と吸い付くような動きとともに膣入口から亀頭を取り出す。
唇をキュッと引き締めて拗ねるユーノの可愛らしさに、思わず意地悪したくなって、再び亀頭を押し込めた。
「んんぅっ」
「ほら……このほうが気持ちいいだろ?」
「パパ……ずるい。ごまかした」
「ユーノ。愛してる。おまえを愛してるから傷つけたくないんだ。わかってくれよ、な?」
こめかみと目元にキスをして、そしてゆっくりと再び先端を擦り付ける動きを繰り返した。もうそれだけでユーノは幸せそうな笑みを浮かべた。
「パパ……ユーノも……愛してる」
「ああ……」
再び激しく口づけあう。
静かなオアシスに、親娘の睦み合う音だけが木霊していた。
オリジナル展開ですが、こういう妄想、大好きです。
ユーノに手を出すのは儀式前夜だけですけど、その前にこうもイチャついてていいのだろうか。いや、いい。反対の反語。
リメイク版の儀式前夜は、とっても表現がおさえられてて悲しかったです。
なので自分だけでも思いっきり妄想します。箍の外れたたくやを期待してお待ち下さい。