なぜ……?
もう何度問いかけただろう。
どうして……?
何度も何度も。
いつだってわからないことは教えてくれたのに。
こうしてひとつになって、心も身体も、分かち合えたと思えたのに。
なにひとつ答えてくれない。
……泣きたくなる。
ユーノ、パパを怒らせるようなこと、……したのかな。
「……ふ、……はぁ……」
背中に覆いかぶさってくる熱い息。
……まだ、終わっていない。
かたい感触と脈打つ動きを感じる。
それはもう、ほとんど自分の一部のように思えた。
こんなに大きいのに、なんの圧迫感もない。苦しくもなかった。
ただ……。
どうしてなんだろう。
パパのそれが、苦しそうに感じるのは。
ユーノの中で、苦しそうに喘いでいるように感じるのは。
「パパ……」
きいたら、答えてくれる?
それとも、また……なにも、教えてくれないの?
身体の下でビクビクと震えている娘の背中。
撫でるとそれだけで感じるのか子宮孔が吸い上げてくる。
右胸を揉みながら乳首を摘まむ。愛撫に身悶える首筋に吸い付く。そうしながらもグイグイと奥へと突き進む動きを緩慢に繰り返していた。
……満足、したと思ったのに。
気持ちよすぎてたまらなかった。
ここまで深く繋がって、幾度も絶頂を導いて、思うさま子宮内を蹂躙した。
なのに足りないのか。
まだおさまらない自分の屹立したモノに、異常すら感じる。
いや……。
リミッターを解いていた。
ユーノもだが、快楽系の神経伝達を極限まで解放していた。巫女と同じようにして欲しいと自分から亜由美に頼んだ。娘を本当の意味で手に入れたいと思ったから。
性欲がおさまらないのはそのせいだろう。だが……。
気持ちが。
「……っ」
失いたくないんだ。
宝物だ。大切な。なにを引き換えにしてでもこの娘だけは失いたくない。
たったひとりの大切な娘。
妻をなくした自分に残されたもの。
ユーノが欲しかった。
もうなにもいらない。この娘だけしか欲しくない。ユーノさえいればいい。
「……ユーノ」
耳元で低い声で名を呼ぶと、泣きそうな顔で振り返って見上げてきた。
額、こめかみ、目元を優しくキスして、正面から抱きしめる。
深く繋がったままの結合部から、ジワリとした熱い愛液が滲み出てきた。
「もう一度……」
「……うん」
背中にギュッとしがみついてくる。
さっきまで、あんなに逃げようとしていたのに。
いつの間にか抵抗がなくなっていた。それを嬉しいと思いつつも。
「……さっきの比じゃないぞ」
何をするのかきっとわかっていない。
やればまた逃げたくなるに決まっている。
それでも。
せめて、伝えておきたかった。
「気絶するかもしれないぞ」
「うん……」
「泣いてもやめない」
「うん……」
「おまえ、わかってないだろ」
「……うん」
躊躇いがちに頷く。
……仕方ない。
ちゃんと教えておいたほうがいい。あまり言いたくはないけど。
こんなセックスまでしておいてなんだが、……正直なところ。
これからやることは、自分でもできるかどうかわからない。
だが快楽が続く限りやり続けるつもりだった。
子宮内にある亀頭を少し動かして、内膜を擦った。
「ん、ぁ……」
「ほら、こうして動かすと、中が濡れるんだ」
「……?」
「ユーノの子宮がな、俺のに反応して内側から熱い粘液のようなものを出してくる。わかるか?」
ピチャ、という水音のようなものを中でかき混ぜて聞こえるようにすると。
ユーノは真っ赤になって唇をわなわなと震えさせた。
「恥ずかしがらなくていい。男の射精を促そうと身体が反応してるだけだ。そうやって子供を作ろうとしてるんだよ」
「……子供。パパの?」
「女の身体はそういうものなんだ。子孫を残そうとしている。男だってそうなんだよ」
内部を亀頭で回しつつ、ある部分を探りあてた。
そこに先端があたった途端、ユーノの口から熱いため息がもれる。
感じてるのではなく本能的に身が竦むのだと、わかっていた。
「ココに注ぎこむ」
「……?」
「今までおまえの一番感じる部分にあてながら射精してたけど、ココに直接出すことにした。なんだかわかるか?」
「わ、……わかん、ない」
「ユーノの卵管へと繋がる部分だよ。ここに小さな穴のようなものがあるんだ。中に出した精液はそこから流れていって、卵巣へと辿りつく」
わけのわからない顔をしていた。
それはそうだろう、今までこんな性教育、したことがない。
する必要もないことだ。――だが。
ユーノにわかってもらうためには話しておかねば。
「俺の子供を作るんだ」
「…パパ……?」
「いまから連続して出すから、それを全部ココに注ぎこむ。もちろん溢れるだろうが、子宮内を精液で満たすまで出し尽くす」
「…………」
「そんな不安そうな顔するなよ。……確かに、こんなのあまりにも即物的な言い方だけどな」
ぎゅ……っと娘の頭を抱きしめた。
柔らかな金髪に顔を埋める。セーレスと髪の匂いまで一緒だった。
「ユーノ。……愛してる。結婚してくれ」
「…………」
「返事は?」
「…………」
「……返事はないわけね」
「…………」
「なくてもやるけどな。いいよな?」
「…………結婚、って?」
なに? と聞いてきた。
抱きしめていた手が、硬直した。
その単語を知らないのか。
意味もわかってないらしい。
そういえば教えたこともなかった。
「パパとママみたいな関係のことだよ。夫婦だ。わかるか?」
「…………」
「え? わからないのか? 一緒に暮らすんだよ。子供を作って。パパとママとユーノと、三人で暮らしてたみたいに」
「…………」
「……まいったな。どう言えば」
「……無理、だよ」
ぽつりと呟いた言葉に、うちのめされた。
「ユーノは、明日の昼に」
「わかってる!」
「……パパ」
「今夜だけだ。それだけでもいいだろ! おまえと結婚したい、俺の妻になってくれ!」
「…………」
「ユーノ!」
「パパの娘じゃ、ダメなの?」
その言葉に再度うちのめされた。
そう、どちらかを捨てなければならない。
ユーノは娘であることを望んでいた。
「……ダメだ」
「パパ」
「娘には、こんなことはできない。もうとっくに娘にやっていい範疇を超えている。俺はおまえをもう、娘とは思いたくない」
「……パパ、……ユーノは」
「おまえにとってはパパだ。それはそれでいいんだ。だけど」
ユーノの顔を正面から両手でおさえて、ありのままの気持ちを伝えた。
いまできることの最後の優しさだった。
「今夜だけは……俺と結ばれて欲しい。俺の子供を作って欲しい。俺の妻になって欲しいんだ」
「…………」
「ユーノ、返事は?」
「…………」
「頼むから、返事をしてくれ」
わかってないのか。
これだけ伝えても、きっといまユーノは、自分が父親になにを求められているのか、必死になって考えている。
彼女の瞳がそう語っていた。
「……ママ」
小さな声に、――ズキリ、と胸が痛んだ。
「パパには、ママが……」
「ママはもう、いない」
「でも、今でもパパは」
「今でも好きだし、忘れたりなんてしない」
「ママからパパを取っちゃう」
「取ったりなんてしない」
「でも……っ」
「ユーノ。……帝都で会ったときのこと、覚えてるか?」
「え……?」
「再会したとき、情けない話だが、俺はおまえのことがわからなかった。それほど綺麗で、美しい女性に見えたんだ」
「…………」
「俺は……その女性に、恋したんだよ」
「…………」
「おまえのパパはな、ママに恋したみたいに、おまえに一目惚れしたんだ」
「…………」
「そして今も恋焦がれて、胸が高鳴って、届かない憧れみたいなものに手を伸ばしている」
手どころか、こうして中まで侵入しているけどな……。
卵管へと続く穴の周囲を、亀頭で突いた。ユーノの子宮内が怯えたように震えていた。
「気の多い男だよな。でも全部、本気だ」
「パパっ……そこっ……い、いたっ」
「痛いか?」
「うぅぁ、…わ、わかんないけど、……こわいっ」
「しっかり、掴まってろ。怖いことなんてなにもない。俺にしがみついてろ」
ユーノが震えて両腕を伸ばしてきた。
背中へと回して、腰を抱えなおす。……大きく、息を吐いた。
――できる。
ユーノの子宮内は愛液で満ちていた。ポタポタと纏わりつくそれは、媚薬のように棹全体を震わせる。どういう成分なのだろうと不思議に思うが、こんなものに包まれていれば、いくらでも射精できそうだった。
ゆっくりと、……だが、徐々に早く。
亀頭を抉り回す。突く。押し上げる。
膜を揺らすように、タプン、と水音がするその中を、リズムを刻んで動かした。
「は、ぁ、っ、……うぁ、ああんっ」
「ふっ、う……ま、まだ……」
染み出す愛液の量が半端ない。まるで獲物を捕らえる罠のように逃げ場がどこにもなかった。どこを突いても射精感が刺激される。
だが、まだ……まだ出すには、足りない。
大量の精を注ぐには、まだ精巣を育てないといけなかった。
「ユ、ユーノ……一度、イくんだ」
はあはあと息をしながら彼女の感じる子宮孔の裏側を突きあげる。ビクビクと子宮孔が吸い上げてくるが、何度もイきすぎたせいでそれくらいでは簡単に達しなくなっているようだった。
「あぁぁっ……んんっ」
感じてはいるが、達するには強い刺激がいる。
怖がるが、……実際、少し不安はあるけど。
今まで子宮内のあらゆるところを突きまわしていたが、あえてそこは避けていた。
偶然見つけたのは、そこを突いたときに内部が激しく痙攣したからだった。それも尋常ではなく、あまりの衝撃なのか子宮孔が強烈な強さで締め付けてきた。その痛みで思わず抜いてしまったほど。
そして気が付いた、そこが開きかけていることに。
男の精を受け入れようとする準備が、子宮内で起きていた。
ユーノが……。
受精したがっていた。
本能的なもの、生理的な反応であっても。
そこまで求められていることに感激した。
たとえ明日いなくなってしまうのだとしても。
肉体が消滅してしまうのだとしても。
それでも……。
この瞬間は終わりじゃない。
「……ユーノ」
動きを一旦とめた。
力を抜かせたい。愛撫とキスで落ち着かせようと濡れている瞳に優しく吸い付き、唇を塞ぐ。
咥内で舌を絡ませ、彼女の舌が応えるまでかき回していく。
ユーノは歯列を、舌の裏を、喉元を、あらゆるところを熱い舌で受け入れていくうちに。
次第に呼吸が落ち着いて、父親の深いキスに応えていた。
「ん、……ぁ……は、ぅ……ん」
もっと、と腕を伸ばしてきた。
その腕を首へと回して彼女の頭を抱きしめる。
今までで一番長いキス。
ユーノの身体の力が抜けてきた。
油断した――そのときを狙って。
一気に。
卵管の孔めがけて突き上げた。
「――……っっ!!」
「う……っ」
覚悟していたとはいえ。
子宮孔の締め付けが棹に食いついて硬直した。だが……耐える。
痛いのはお互い様。
ユーノのほうは痛みというより、本能的な恐怖だろう。子宮孔が震えている。だが、驚いたことに。
突いた先端が衝撃の強さでめり込むほど孔が広がっていた。
亀頭を飲み込もうと孔の周囲が広がっている。
もう間違いない。
ユーノの身体は子供を作ろうとしていた。
「おまえの返事だと思って……いいよな?」
ハァ、と息を吐きながらグリグリと孔の中へと亀頭を突き込む。痛みなのか恐怖なのか、ユーノが目をまわしていた。
こっちを見てほしくて、再びキスをすると、ようやく腕を突っぱねて睨みつけてきた。
「パ、……パっっ」
「ん?」
「い、いたい…っ」
「痛いんじゃなくて、怖いんだろ?」
「っっ」
「感覚としては一緒なんだろうな。だけどな……」
腰を持ち上げて子宮孔の接合してる部分をまわすように動かした。
先端を突いた孔には突っ込んだままで。
「俺だって痛いんだ。力を抜け」
「ム……リ……だからっ」
「なあ、ユーノ。まだおまえの口から返事、もらってないぞ」
「……え?」
「さっきのプロポーズの返事。身体は応えてくれたけど、ちゃんとおまえの口からききたい」
「プロ……なに?」
「……その言葉も知らないんだな」
「パパっ、お願いだから、そこやめてっっ」
「言っただろ、ここに出すって。せっかく広がってるから、このまま少し出すぞ」
「……だ、出す、って……?」
青ざめたユーノの顎を引き寄せ、再び唇を奪う。
何をされるかわかったユーノは、キスを拒んで腕の中でジタバタと暴れた。
昔の、少女時代を思い出す。
爪を切るのを嫌がって母親から逃げていた。
自分の背後にまわりこんで母親から身を隠している娘を、騙すかのように、背後から抱きしめて目を塞いだ。
そうして、両脚を持ち上げて爪を切ってやった。
一度切られてしまうと、怖がって身を竦ませ大人しくなるのがユーノだった。
そんな娘が愛おしくて。
爪が切り終わるのが惜しくなるほどだった。
そして、今も――。
怖がってはいるが、こうやってキスを受け入れて大人しく身を任せている。
可愛いとしか思えなかった。
「……っ、ほら、……はい、……った」
まだ出すには足りないけれど、精液を直接孔に注ぎこんだ。足りなくてもまた注ぐ。何度でも。
亀頭を吸い付く小さな孔は、まるで。
吸い寄せて離さないかのようだった。
小さな、彼女の子宮内の、管へと続く孔。
そこに直接自分の精を入れることができた。こんな望外な喜びがあっていいだろうか。
「……ぁ、……は、ぁ…」
「どんな感じ?」
「あ……あ、あつい、のが……」
「そりゃ溜まってたからな。おまえがちっともイかないから」
「ま、……まだ、出る……の?」
「いや……そろそろ、かな。……ほら、これで終わり」
「ん、……んぅ……んんんっっ?!」
出し尽くしたにも関わらず、孔の中にとどまっている先端を感じて、ユーノは。
信じられない思いで父親を見上げた。
「…………」
「ユーノ、返事は?」
「…………」
「返事もらうまで、何度でも入れるぞ」
「……う、……ぇ……ぐすっ」
「泣くほどいやなのかよ?」
「ユーノ……わかん、ない……」
「難しいこときいてないぞ。求婚してるんだよ。わかるだろ?」
「……求婚?」
「……だから、ああ、もう、説明するのはもうやめた」
自分に自信がなくなる。
ここまでやってわかってもらえないとは。
こうなれば。
ユーノがいまなにをされているか、本人にわかってもらうまで、注ぎこんでいくしかない。
身体でわからせるしかなかった。
「あ、…っあ、あ、やぁっ」
グリグリと亀頭を押しつけ、そして再び突いた。
洪水のように広がっている子宮内の愛液の助けが、スピードを加速させていく。
どう足搔こうと。
彼女の中は、男の精を欲してどこまでも貪欲に動き続けていた。
「こんなに、……素直なのに」
「はぅっ、…あっ、あ、……んんぁっ」
「一世一代の、……本気の、……本気の本気で、…………くそっ」
次第に痙攣が激しくなっていく子宮孔の動きを感じながら。
ユーノがイくまで、動きをとめることはなかった。
この物語はフィクションです。
実際の名称、その他一切とは関わりがありません。
とでも書いておかないとあり得ないにもほどがある。
異世界編ということで、この世界の女性はそういうものなのだとお含みおき下さい。