一応これで完結です。
最後までよろしくお願いします。
………。
………。
誰かの呼ぶ声がする。
いや、声…じゃないが、意識みたいなものが。
頭の中に直接語りかけてくる。
なんだろう。
なんだか懐かしい……。
目を開けると。
あまりにも信じられない人物の姿が、ほんのすぐそこにあった。
「……セーレス?」
淡い靄の中にいるような、あたりは何もない空間。
その中に、かつて妻だった人が、にっこりと微笑んで佇んでいた。
……ああ、そうか。
これは夢だ。
会いたくてたまらなかった人に、夢でもいいから会わせて欲しいと、幾度となく願った。
今頃になってようやく叶うなんて。
本当に……。
今頃、だ。
「……ごめん」
手を伸ばせば届く距離なのに。
身動きひとつできなかった。
ただ、謝ることしか。
彼女には心から申し訳ないと思う。
「ユーノのこと……」
セーレスは。
ただ微笑んでいた。
「君より、好きになったんだ」
だから、もう。
「君を抱きしめることはもう、……できない」
せめて夢の中だけでもいい。
セーレスをこの腕の中に抱きしめたかった。
そう何度も願っていたのに。
「親なのに……娘に恋するなんて」
おかしいよな、と苦笑いしながらセーレスのほうを見ると。
そこには誰もいなかった。
一瞬の間に居なくなっていた。
夢なんだ、やっぱり……。
そう、残念に思っていると。
「……っ!」
背後から。
柔らかな感触に包まれた。
セーレスの腕が、首に優しくまわされていた。
背中にあたる豊満な胸の感触、髪から漂う香りまで。
生前の彼女そのものだった。
背後から首筋に、温かい吐息があたる。
懐かしい……セーレスの……。
思わず涙が溢れた。
「ご、…ごめ……」
涙を拭おうと手を伸ばしたとき、その手に彼女の指が添えられた。
泣いているたくやの涙を、セーレスの指で優しく絡めとられていく。
夢、……でもいい。
まるで本当に、セーレスが傍に居てくれているようだった。
「優しいな、君は……相変わらず」
彼女の意識のようなものが、心の中に響いてくる。
声を出せないセーレスの、意思伝達手段。
言葉ではなく、感覚として伝わるもの。
そうやって会話をしていたことを思い出した。
「夢ならせめて、君の声を聞いてみたかったな……」
首と肩にまわされた彼女の細い腕を見下ろす。
抱きしめてくれるのは、セーレスからの感謝と慰めのようなものだった。
それに何も返すことが出来ない自分を恨めしく思う。
「ごめんな……。俺たちの娘なのに」
背後にいる彼女が優しく微笑んでいる。
表情は見えないが伝わった。
「ユーノにさ、プロポーズしたんだよ。君にしたとき以上に、心をこめて、本心から。だけど……」
わかってもらえなかったみたいなんだ、と泣きそうに呟くと。
セーレスは腕をぎゅっと強く抱きしめてきた。
「……?」
何かを伝えようとしている。
セーレスがたくやの耳元に、囁くような仕草をした時。
彼女が伝えようとしている意味が、言葉ではないが、理解した。
「……わかっている?」
背後を振り向く。
セーレスは頷いていた。
「え……? あいつ、わかってるのか? 俺の求婚の意味を?」
セーレスは、やるせないような、申し訳ないような。
なんともいえない表情をしていた。
「じゃ、なんで……わからないなんて」
セーレスが、指をたくやのほうへと指し示した。
「俺のため……?」
なんで、と言いかけたそのとき。
一瞬で。
たくやの目の前からセーレスは消えていた。
「……っっ!」
意識が戻った。
いや、意識は連続していた。ずっとユーノと繋がっていた。その記憶は途切れたりしていない。――まさに今。
彼女の子宮内をこうやって突き上げてかき回して、激しく動いていた。
なのに、……いま。
どこにいた?
セーレスと会っていた。
どことも知れない場所で。
彼女と意識内で会話していた。
体感にして十数分、そんなに長くはないけれど瞬間の出来事だったとは思えない。
だけど、その間もこうやってユーノをずっと喘がせていた。
眠っていたわけでもない、意識ははっきりしていた。いまだ膨張がやまない自身がそれを物語っている。
でも、確かに……セーレスと話した。
何を言っていたのか、はっきりと覚えている。
「…………」
身体の下で。
背後から突かれ、喉をのけ反らせて、快楽に抗おうとしている娘を見下ろした。
さきほどから注ぎ込まれた精液は彼女の子宮を膨張させるほど満たしていた。
抜いて、と何度となく懇願されたが、いま抜いてしまうと中から零れてしまう。
精液がなくなるまで掻き混ぜるつもりだった。
そう言うと。
彼女は泣いて、ひどい、ひどい、と繰り返した。
彼女を抱きしめて、ひどいことなんてしていない、と諭すように言いながらグリグリと回しながら突き上げて。
喘ぐ彼女の唇を塞ぎ、涙を拭いながらも、また注ぎたくなる気持ちがこみあげて。
こうして。
再び彼女を組み伏せてまた射精へと向かおうとしていた。
いまそうしようとしていた。
その記憶ははっきりとしているにも関わらず。
頭の中で。
別の記憶が混在して、同時に存在していた。
「……ユーノ」
もしも本当にそうなのだとしたら。
返事を、もらえないのは。
……わざと、なのか?
セーレスが言ったのが本当なら。
この娘は、父親の求愛を……なかったことにしている。
「…………」
「あ、ぅぅっ、い、いや、あ、……っ」
子宮の中の卵管孔に亀頭の先が当たり、またそこに直接注ぎこまれるのだと感じ。
ユーノは怯えたように腰を浮かせて亀頭の先をずらそうとしていた。
せめてもの抵抗だが、そんなものなんの妨げにもならない。
グリッと抉るように孔に突き刺す。すると。
「……っぅあああっ」
悲痛な声で身体が硬直する。もう慣れたとはいえ……。
子宮孔の締め付けに全身が痺れるような痛みが走る。
だがそれも、こう……やって。
「あっ、ぁ、…ふぁ……んっ」
卵管孔に直接熱い飛沫を注ぎこむだけで。
飲み込むように大人しくなり、子宮孔も緩んでくる。もう、ユーノは。
射精されることで絶頂するようになっていた。
「あ、ぅ……ま、また……」
「ほら……いくらでも……やるから、な……」
彼女の両胸を揉み、出しながらも動きはとめなかった。いや、むしろ。
ユーノの中が精液を欲するかのように吸い上げがとまらなかった。
ビクンと魚のように両手の中の胸が躍る。吸い上げと連動するかのように身体全体が達した余韻で震えていた。
そんな彼女の脚を広げてさらに深く深くへと棹を押し込む。
いくら出しても膨張はやまず、動きもとまらなかった。
「う、ぅ……んんっ」
また動きだした男根にユーノの身体が弛緩した。
半分諦めているが、イった余韻がおさまっていないのだろう、物足りなさそうに子宮孔が震えている。
…………。
いまなら。
この娘の真意を探れるのかもしれない。
セーレスが教えてくれた、この娘のいまの気持ちを。
「……ユーノ」
脚を持ち上げて子宮孔の入口に亀頭を引っかけた。半分出そうで出られない、そんな位置。
震えるそこは痙攣したようにカリを刺激したが、我慢して動きをとどめた。
「入れて欲しいか?」
「……っ」
中途半端な場所でとどまったソレにユーノの顔が赤くなる。
もう彼女の精液で満たされた子宮内は、男の怒張したモノを欲するかのように揺れて催促していた。
「……、……っ」
「入れて欲しい、と言ってくれ」
「……い、……ゃ」
「言わないとこのままだ」
「うぅっ……」
「それとも抜いてしまってもいいのか?」
まだ身体は続きをねだっていた。彼女の解放された性欲が父親と同じくらいに、いやむしろそれ以上に。
行為を続けることを欲していた。
抜いてと言っていたのはこうなることを恐れていたから。
亀頭で感じる子宮孔の震えが次第に強く吸い上げる動きへと変わっていた。
それを感じながら、泣きそうな顔になっている彼女の前髪をかきわけて額にキスをする。嫌がって顔を背ける彼女の顎を引き寄せた。
「ユーノ。キス、させてくれ」
「……や、……ぃゃぁ……」
「抜くぞ」
「……っっ」
「ほら、抜いて欲しくないんだろ?」
「なんでっ、ユーノに意地悪、するのっ」
抱きしめてくる父親の腕の中で。
ユーノは半泣きで腕にしがみつきながら叫んだ。
「ユーノ、もう、したくないのっ」
「身体はそんなこと言ってないぞ」
「そ、れは……っ! パパがっ」
「ユーノが欲しくなるまでやるつもりだ。気持ちはともかく、身体はもう欲しがってるけどな。あとは気持ちの問題だけだ」
「パパ、お願いだから……!」
「俺はな、おまえが欲しいんだよ」
「……っ」
「身も心も。ユーノを求めている。それがわからないわけないだろう?」
「…………わ、わかる、けど……で、でもユーノは」
明日、という単語がユーノの口から出る前に唇を奪う。
忘れさせてやる。
いまこの瞬間は、父親のことだけを考えていて欲しい。
ユーノの躊躇いと恐れを、口づけで酔わせたい。
だが――。
彼女の意志は強かった。
「…はっ、はあ、ふぁっ、……や、いやっ!」
「ユーノ、逃げるな!」
「パ、パパ……はぁ、はぁ、ユーノは明日、いなくなるの、だから」
「だから返事しないのか?」
「……っ」
「わかっていないフリをしてまで返事を避けていたのは、それか」
「…………」
「ユーノ、俺はな、おまえを愛してる。おまえが俺を父親としてしか思えなくてもいい。明日消えてしまうのだとしてもいい。そんなのどうでもいいんだ。それ以上の大切なものをユーノから貰ったから」
「ユーノ……から?」
「ユーノに愛された。ユーノの中で出して、ひとつになって、繋がって……。これ以上はないものを貰ったよ」
ギュッと娘の頭を引き寄せる。
腕の中で、小さく震えていた。
「……泣くな」
「だ、……って……」
「俺を傷つけたくないと思ったんだろう?」
「…………ひっく……」
「そんなところも母親そっくりだよ」
「……ママに?」
「優しい人だった。いつも俺のことを想ってくれたんだ」
「…………」
「ユーノ。さっきの返事は?」
「…………」
「ちゃんと言って」
「……は、……い……」
パパの、と小さく蚊の鳴くようなか細い声で。
パパの奥さんになります。
そう言った。
その後――。
もう逃げようとはしなくなったユーノの中を思う様蹂躙した。
彼女も父親を求め、貪欲に精を絞りとっていた。
「ユーノ……そろそろ」
「……ん?」
「そろそろ、寝室に戻るか。ほら、掴まれ」
「パパ……ユーノ、まだ……」
「わかってる、俺もだ。足りないよな、まだ」
「……うん」
「ユーノ、お腹の中はどんな感じだ?」
「なんか、まだ……たくさん溢れて……でも」
「でも?」
「もっと欲しいの」
「……ユーノ」
「きゃっ」
「いくらでも。ユーノが欲しいだけくれてやるよ」
抱き上げながらユーノの膣内を指で弄る。
くすぐったいのか、しがみついて「もっと」とねだる娘に。
愛おしさをこめて口づけした。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
一応、これで終わりになります。
ユーノとたくやの話は書いていて楽しかったので、できればまた書いてみたいです。
この話はこれで満足しましたが。
また違う形で書いてみたいですね。