熱いシャワーを浴びながら彼女の片脚を持ち上げた。
十分に潤って準備が整ったそこに滾ったソレを押し当てると、クスッと小馬鹿にしたような笑みが耳元に届く。
だけど顔は見なかった。――彼女が誰なのかなんて、どうでもいい。
「へえ……。随分、我慢強いのね?」
首にしがみつき、耳朶を甘噛みしながら彼女が誘う。
さっきからずっと挿れるのを躊躇っていたのを、見抜かれているようだった。
だけど……。
ここまでしてしまえばどっちにしろ同じことだ。アルコールの助けも借りて下半身はもう我慢の限界になっている。
それでも躊躇っていたのは。
亜由美さんの顔がちらついて離れなかったから。
「……ね。私が挿れてあげよっか?」
さっきまで馬鹿にするような口調だった。――なのに。
内容はともかく、……まるで優しく語りかけるような、暖かな穏やかな口調。
そのときやっと。
彼女――朝倉香織という女性を、正面から見つめた。
「泣かないで……」
舌で頬をなぞられ、自分が泣いているのだと気付いた。――違う、泣いてなんか。
でも、涙が次々と溢れてくる。シャワーの湯とは違う、熱い飛沫が両方の目から零れていた。
せめて――とこみあげる呻きを堪えて。
彼女の手を取って、口づけた。
「香織さん……」
「あ、やっと私の名前呼んでくれた」
「挿れてもいいかな」
「フフ。それは誰に対して言っているの?」
「わからない……。でも、けじめみたいなものなんだと思う」
「真面目なのね……」
「真面目ならこんなことしないさ」
「いいわよ、さぁ……」
彼女、――香織は。
自ら膣口を指で押し開いて、招き入れた。
片脚を持ち上げたまま、ゆっくりと内部へと吸い込まれていく自身に、……思わず眩暈がした。
クラリと壁に寄りかかってしまうほど、そこは柔らかく蠢いて、そして締め付けてきた。
動かずにジッと彼女をきつく抱きしめ、しばし熱さに酔いしれる。
まださっきのキツイ酒が残っているのが恨めしかった。アソコの感覚が痺れてわからない。熱くて堪らないのはわかるのに。
「あ……すご……ぃ」
彼女も、内部で膨張していくソレの感覚に酔っているようだった。熱い吐息が胸元にかかる。
しばらく言葉もなく互いを見つめ合い、そして――深く唇を重ねた。
「ん、ん……ぅふ……」
「は、あ……あつ、い……」
そうか、彼女も――かなり飲んでいた。
全然平気そうな顔をしていたから気付かなかった。口づけを交わしながら漏れる彼女の言葉に、熱いのは自分だけではないのだとわかって――少しだけ安心した。
シャワーをとめた。もう涙など流す必要はない。
もっと彼女を隅々まで味わいたかった。
「香織さん、……床に、横になって」
大理石の床のシャワールーム。どれだけ高い部屋なのかは知らないが、湯が流れてもひんやりとした感触の床の上に彼女をうつ伏せた。
一度抜いて、大きく股を広げさせてから再び挿入すると。
香織の甲高い悲鳴がシャワールームに響き渡った。
「――あ、ぅ……っ!」
「く……っ!」
背後から思いきり突きあげる。
腰を掴んで尻を高く掲げ、淫らな格好で縦横無尽に中を掻き回す。
どう動けばいいのかなんて、すでに知っている。――経験、していた。
だけど彼女の熱く火照った肌と、目を奪われる見事なプロポーションのせいで、興奮が抑えきれなくなっていた。
「香織、……さん」
「いいわよ……出して」
ぎゅうっと射精を促すように全体を締め上げてくる。……絶対この人、経験豊富だろ。
くそ……だけど、まだ。
香織の身体を持ち上げ、背面座位の格好にして両足を高く掲げて大きく広げさせた。――正面には、鏡。
繋がっている部分が丸見えの状態で彼女の腰をきつく抱きしめた。
「あ、は……こういう趣向、好きなんだ?」
「……少しは恥ずかしがってくれよ」
「お生憎様。私、デビュー前はAVやってたの」
「なにっ?!」
「なんなら当時のビデオ、見る?」
……少し興味あるかも。
いやいや、そういうことじゃなくて!
美月さんなら嫌がって目を背けるのに……。仕方ない。
なんとか彼女をよがらせてみたい。このまま主導権を握られたままなのは癪に障る。
抱きしめたまま傍にあるボディソープを手に塗りつけ、それを彼女の胸全体で愛撫するように撫であげた。
「は、ぁ……ん……なあに? ソーププレイしたいの?」
「それもいいけど、イくなら同時にイきたいってこと。……香織さん、ほら鏡を見て」
彼女の興奮を煽るように顎を正面に向けさせ、接合部を直視させる。――可愛げがない。見ても口元をあげて悦んでる。
ボディソープを彼女の膣入口に塗り、指を内部へと滑らせる。
彼女はむしろ手伝うかのように大陰唇を指で大きく広げた。
「ほら、もっと深く入れなさい。……あんっ、そこ」
「この……痴女」
「フフッ。なんとでも言いなさい。もっと攻めないとイってなんてやらないんだから」
ぐちゅぐちゅとソープが内部へと染み渡る。滑りが良くなってくると同時に奥深くまで突き刺していく。ビクン、と彼女の身体が跳ね上がった。
いける――と勢いをつけて上下に動かしていき、それにあわせて彼女が左右へと腰を回してきた。
それからはもうお互い攻めぎあいの応酬だった。
こちらが乳首を思いっきり引っ張れば、彼女は唇を奪って舌を喉深くまで伸ばしてくる。
子宮口を思いきり突き上げれば、睾丸を指の腹で撫であげてくる。
イきたいのに、――イかせてくれない。
そんなセックスが数十分も続いていた。
「か、……香織、さん……タフだね」
「お互い、……さま……っ」
「そろそろ……限界、……なんだけど」
「遠慮なんかせずに、どうぞ」
「あのさあ……どうすればイってくれるわけ?」
「失礼ね。不感症なんかじゃ……ひゃうっ」
「うん、それはわかってる。感じてるから。……でもイきたくないわけ?」
「そういうわけじゃ、なくて……うーん……じゃ、一回出してくれる?」
「だから……」
「はいはい、お姉さんの言う通りにしなさい。ほら……我慢しなくてもいいの」
両足を背中に回され、さらに深く奥へと吸い込む動きをしてきた。……もう我慢するのもアホらしい。
彼女の唇を貪りながら枷を解き放ってビクビクと勢いよく射精した。
子宮の奥へと叩きつけるように、我ながらたくさん出るなと思いつつも止まらない射精に身を任せていると。
やっと――彼女が。
放心したように口を開き、それに合わせて痛いほどきつく強く膣内を締め付けてきた。
同時に、股の間に温かいものが流れ落ちていくのを感じる。――イったんだ。
まさか、こんな簡単に……。
「あはは、は……そ、私ね……中出しに感じちゃうの」
「……」
「呆れちゃった?」
「いや……可愛いんじゃないかな」
どうりでなかなかイかなかったわけだ。……でも、まあ、それはそれで。
男としてはある意味本望でもあるわけで。
惜しむらくは。――彼女が恋人ではないことだが。
香織は身体の下で目をぱちくりとさせていた。
「どうしたんだい?」
「……ううん。ね、……もう一回できそう?」
「そうだなあ。じゃ、今度はベッドで」
よいしょ、――と声をかけて彼女の身体を抱き上げる。
胸の中で、小さく何かを呟いているようだったが……それは。
ベッドでの行為後、彼女が打ち明けたある事実によって意味のわかる言葉だった。
「……父親そっくりなんだから」
亜由美ルートですが、香織さんとのえっちでした。
香織はつまみ食いのつもりで、たくやは傷心を紛らわせるだけの、そんな関係ですが、けっこうベッドでの情事後の会話が好きだったりします。
なんか身体で分かり合っちゃった的な穏やかなムードで。
当時は豊富と亜由美の激しいCGに本気で殺意を覚えましたが、PS4版だとかなり抑えられててなんか物足りなかった。(おい)