性行為はほぼたくや一人語りなのでご期待に沿えなくて申し訳ありません。
それでもよろしければ、どうぞ。
ユーノのおしめを洗っていると、後ろからセーレスが近づいてきた。
手に昨夜使ったタオルやらシーツやらを抱えている。真っ赤に染まってもう使えそうもないが。
それも洗うのか? と目線を配ると、こくん、と頷いた。
そりゃ替えになるようなものも少ないけど、洗い落せそうもない。
やっぱり生理中は控えたほうがよさそうだ。こんな大惨事になるのなら。
これは雑巾にでもするしかないな。
そう思って洗っていると、セーレスも一緒にゴシゴシと洗いだしてクスクスと笑っていた。
「俺のせいだって言いたいんだろ。はいはい、俺のせいですよ。だけどな、君だってかなりノってただろ。まさか性器が変わるほど感じるなんて思わなかった、……?」
セーレスが。
顔中真っ赤にして、バカバカ、と胸を叩いてきた。
本当のことだろうが。
そこまで照れることないだろ。
彼女の心の中から、俺の無神経さをかなり怒っている気持ちが伝わってきた。
そんなセーレスの羞恥心など無視するかのように、彼女の腕を引っ張って無理やり口づけた。
「……んっ、……っっ」
舌を喉奥まで伸ばし、舐りまわすようにイヤらしく咥内をかき回していく。
ディープキスを徹底的に荒々しく、唾液と舌を使って性感を引き出していった。
舌が痺れるほど長く口づけて、唇が離れる頃。
彼女の荒々しい吐息と上気した頬を冷たく見下ろして言った。
「いいか、こんなのは序の口だ。もっともっとイヤらしいことを君の身体に徹底的に叩き込む。俺がこんなヤツだってことを、君はずっと知っていたはずだ。――知っていて、気づかないフリをしていた。そうだな?」
セーレスは。
視線を逸らせた。
卑怯な女だ。俺の欲望を知っていたくせに。
「しばらくセックスはしない。君の生理が終わるまではね。ただし終わったら、……覚悟しろよ」
怯えたようなセーレスの意識が伝わる。
どんなに懇願しようと、どれほど泣こうと喚こうと。
君は俺の妻だ。
妻をどうしようと俺の自由だ。
今までは彼女に嫌われたくなかったから隠していた。
もう隠す必要なんてどこにもない。
すべて彼女にバレている。
だから。
俺がどれだけ君を愛してるか、その身体でわからせてやる。
正直なところ。
ユーノを連れて逃げるんじゃないかと思ったが。
どこにも行く場所なんてないとわかっているのか、彼女は常にユーノを抱きかかえて普段通りに振舞っていた。
おかげで俺にもユーノを抱かせてもらえない。
風呂にも一緒に入らせてもらえない。
いっそ三人で入ろうかと思って、中に踏み込んだ途端、洗面器が飛んできた。
なにもしやしないと言ったにも関わらず。
もうユーノと二人でお風呂も無理そうだった。
少し残念……。
あの娘の身体が日々成長していくのを、隅々まで見るのが楽しみだったのに。
だからこうして。
ユーノが揺りかごにいる間だけ、彼女をペタペタと触っていた。
「ママの独り占めはよくないよな、ユーノ」
よいしょ、と彼女を抱き上げる。そのまま揺りかごの傍に胡坐をかいて座った。だああ、と俺を見て笑う娘を見て、心の中が何か洗い流されていくような、幸せな気持ちを噛み締めた。
ユーノの手が、俺の服の下を探りだした。
またおっぱいが飲みたいのか。おまえさっきも飲んでただろ。これ以上は太るぞ。
さわさわと服の下の肌を触る手触りがくすぐったい。
また……。
あれをしてくれないかな。
きょろきょろとあたりを見回す。セーレスの気配は感じられない。
ユーノの口元に自分の乳首を近づけた。
すると、彼女の手が乳首を引っ張り、一生懸命吸い上げはじめた。
……たまらない。
赤ん坊を使って性感を刺激させるなんて、自分でもどうかと思うが。
俺の乳首って、美月さんに開発されちゃったんだよな。
あれだ、吸引バイブ。それでかなりイかされた。しかもサックで強く挟み上げられて、後ろ手を縛られて、目隠しまでされた。
しかしそれが――俺の性欲を数段階上げてしまったんだ。
ここにはそんな道具はないが。
セーレスを同じように開発できないだろうか。
いや、道具なら作れば問題ないんじゃないか。
そうだ、この先の小川に、かなり綺麗な石が川底にたくさんある。
あれを加工すれば……。
見た目はわからないようにして彼女にプレゼントしよう。まさかそれが淫具だとは思うまい。
できるだけバレないように心の中を隠しておいて。
果たしてどこまで隠せるだろうか。
彼女がどこまで読めるのか、いまいちわかってないからな……。
「だあ、だあ」
「よしよし、おまえなかなか筋がいいぞ。もうちょっと歯を立ててみろ」
まだ生えたての歯がこそばゆい。
あ、そこ……そこイイ……。
赤ん坊でしばらくの間、至福の時間を過ごしていた。
実験してみることにした。
疑われたら元も子もない。本当にプレゼントするつもりのアクセサリーも作っておいて、もうひとつ淫具も作っておいた。
プレゼントするアクセサリーはピアスだった。彼女の耳にピアス穴があるのは気づいていた。もう塞がりかけているが。
昔はつけていたのだろう。……どこかのお嬢様だったのか?
なんとなく気品のようなものも感じられるし。
ユーノを揺りかごに戻した彼女を背後から抱きしめて、耳元に口を寄せた。
「……セーレス」
始めよう、と心の中で呟く。
できるだけ優しく身体に触れていく。緊張を解いていこうとするが。
彼女は身じろぎして、唇をキュッと固く結んだ。
俺の求愛が怖いのか。
そりゃ五日も待たされればな。いい加減こっちも我慢できない。
逸る気持ちを押さえて、できるだけ平静になってから、彼女の耳に針を通した。
「――っっ!!」
痛みで耳を押さえる彼女に、その手を握りしめて手のひらの中にあるものを握らせた。
川底の石を削って作ったハート型のピアスだった。
それを見た彼女がきょとんと俺を見つめた。
「俺からのプレゼント。指輪のほうがらしいかなと思ったけど、そんな高等な技術はなくてさ。これが精一杯だった」
セーレスが。
見たこともないほどうるうると瞳を潤ませている。
心の中に、溢れるほどの感謝の気持ちが伝わってきた。
正直――。
ここまで喜ばれるとは、思っていなかった。
つけてやるよ、と言って、用意していたアルコールを浸した綿を耳につけて、両耳とも針を通した。
もともと穴が開いていた部分なので、簡単に針が通った。
そこに綺麗なアメジスト色のピアスを飾りつける。彼女がいそいそと嬉しそうに鏡へと向かった。
「……っ!!」
飛び上がって喜んでいた。
子供みたいな喜び方。
こっちを振り向き、首にしがみついて抱きついてきた。感謝の気持ちなのか、首筋に何度もキスの雨を降らせている。
嬉しいけど。
心の中を隠すのが必死だった。
誤魔化すように首にしがみついている彼女に耳元で低い声で呟いた。
「男が女にプレゼントする理由って、なんだと思う?」
不思議そうな顔で俺を見ている。
気づいて……いない。
隠し通せているようだった。このまま騙しきれれば。
「俺の所有物だってことをわからせるためだよ」
腰を引き寄せて横抱きに抱き上げた。
そのまま近くのベッドへと移動する。
彼女はそれでも嫌がらず、素直に俺に抱かれていた。うっとりと頭を胸の中に預けている。
……チクリ。
一瞬、罪悪感がよぎる。
それを不審に思ったのか、セーレスが不思議そうな顔で見上げてきた。
「俺が何をするか、わかってるだろ? 普通に抱くんじゃないってことも」
ギュ、と彼女の手が服を掴んできた。
それでもいいと言っているようだった。
彼女をベッドへと降ろすと、髪をかきわけてピアスをつけた耳元に触れながら優しい顔で見下ろした。
「よく似合ってるよ。これからはずっと付けていて欲しいな。俺のものだってことを見せつけて欲しい」
セーレスが頬を染めて目を閉じてきた。
求められるがままに口づける。
……セーレス。君の負けだ。
心の中でそう呟くと。
用意していたモノを彼女の濡れかけた膣内へと挿入した。
「……っ?!」
――グチュッ……!
もうひとつ作ったもの、それは。
川底の石を削って丸めて、何個か数珠状に繋げた、見た目はネックレスに似た――アナルビーズ。
膣内へと入れているから正確にはアナルビーズではないが。
それをひとつずつ、彼女の膣内へと挿入していった。
「……っ! ――……っっ!!」
咥内で暴れるように叫んでいるが、無視して彼女の奥の奥――子宮孔にまでそれを挿し込んでいく。
閊えに当たったのがわかると、そのまま。
遠慮もなく彼女の子宮孔を突き破り、石を子宮にまで入れてやった。
セーレスは。
ほとんど意識を失いそうなほどのショックを受けたが、その衝撃を目を見開いて感じていた。
「どう……? 中にまで届いただろ? 心配しなくても引っ張れば取れるよ。石が外れる心配はない。かなり丈夫なワイヤーで繋いであるから」
なぜ、どうして、こんなこと。
そんな叫びが意識として伝わる。
どうしてかって?
そんなの決まってるだろ。
「言っただろ、イヤらしいことを叩き込むって。俺だって同じことされたよ、前の女に。もっとも彼女が突っ込んだのは俺の尻穴にだけど」
セーレスは再びショックを受けたようだった。
……言わなきゃよかったかな。
でも心の中はどうせバレバレなんだし。
「尻穴を開発されたんだ。前立腺を刺激されて、何度も立ちバックでイかされた。その状態で挿入されるのがたまらなくイイとか言ってたよ。俺の尻穴が締まるとペニスが大きく固くなるからとか。それ、何時間責められたと思う?」
もうセーレスは、聞きたくないとばかりに首を横に振っていた。
悪いけど。
こんなプレイは序の口なんだ。
本当は君が及びもつかないことをさんざん叩きこまれてきた。
「どうかな? そろそろ体内の温度と馴染んできたんじゃないか? ちょっと動かしてみようか」
言葉と表情は優しいのに、手の動きは容赦なかった。
子宮孔を突き刺した石のビーズをそのまま、――孔からまた引きずり出す。
内部で濡れた音の感触が響き、内心ほくそ笑んだ。……感じてる。
こんなモノでもここを通すだけで感じるのか。よほど俺の精子を求めているんだな。
かわいそうだけど、その求める姿がたまらないんだ。
そう思いながら見下ろしていると、セーレスが。
腕を掴みながらきつく睨みつけてきた。意識は閉ざしている。よほど俺のことを軽蔑しているのだろう。
「意識、明け渡せよ。いくらでも罵倒すればいい。それだけひどいことやってる自覚はある」
セーレスが顔を逸らした。
それを許さず、彼女の顔を両手で押さえて正面から見据えた。
「セーレス。俺のが欲しいって言ってくれ。言わなきゃずっとこれで責め続けるぞ」
卑怯だと思う。
こんなもので責められ続けてたら、言いたくても言えないだろう。
グチュッ――とまた子宮孔にビーズを数個突き刺した。
セーレスは悲鳴を押し殺していたが、表情はイく一歩手前でもう耐えきれないと言っているようだった。
そんな彼女の首筋を優しく吸い上げていく。
セーレスが震える手で頭をどかせようとしていたが、……やがて。
首筋を愛撫している男の背中に腕をまわし、縋るようにしがみついてきた。
「セーレス。……欲しいって、言うんだ」
彼女は、まだ頑なに意識を閉ざしていた。
それだけは死守するとでも言いたげだった。いま心を開いたら何を言うかわからない――とでも言いたいのか?
仕方ない。
あらかじめ用意していてよかった。
そう思った瞬間、――彼女の目が見開いた。
それを見て、フッ、と笑みを返すと。
間を置かず、彼女の尻穴に指を引っかけ、そのままいきり勃ったモノを根元まで挿入した。
「――……ぁ、――く……ぁ……っっ!」
……いま。
何か、喋った。
悲鳴で押し殺されていたが。
確かに、……聞こえた。
俺の名前……。
本当は喋れるのか?
「もう一度……言ってくれ」
尻穴に捻じ込みながらだったが、彼女の顔を見ながら問いかける。
もともとこっちの穴に挿れるつもりだったので、たっぷりと油を塗っておいた。なので拡張せずともこのまま突き込めるが。
今の彼女の悲鳴が頭にこびりついて離れない。
動かしながら、もう一度、と何度も心の中で呼びかけた。
だけどセーレスはもう意識を開かなかった。
これじゃ、なんのためにここまでしたのかわからない。
君と感覚を共有すればわかると思ったから、ここまでしたんだ。
なのに意識を閉ざしたままじゃ……。
「……セーレス」
名前を、もう一度言ってくれ。
頼むから。
ここを突けば感じるのか?
ほら、この裏が子宮だ、ここを刺激すれば感じてくれるだろ?
感じたままでいいから、俺の名前をもう一度……言ってくれ。
「…………っっ」
セーレスが、涙目で見つめてきた。
そのまま顔を引き寄せてきて口づけを求めてきた。求められるがままに応えると。
彼女の怒り狂った意識が、ほんの一瞬――届いた。
「……え?」
ものすごく怒っているけど。
たしかに伝わった。
その一言ですべてのわだかまりが解けてしまった。
彼女から伝わったのは、――バカ、嫌い、でも……愛してる。
「…………」
ビーズを抜いた。
ついでに濡れたままの男根をそのまま膣内へと挿入する。
ぶわっと押し寄せる膣襞が、彼女の欲求そのものを表していた。
「……ごめん」
許さない、と一言だけ意識が届き。
その後は彼女の求めるがまま、何度も最奥で射精して、そのたびに謝った。
「……本当は喋れるのか?」
行為が終わった後も信じがたくて尋ねずにはいられなかった。
彼女には声帯がなくて喋れないのかと思っていた。
そうではなく、ちゃんと声帯はあるようだった。悲鳴の中で確かに俺の名前を言っていた。
胸の上で彼女の身体を抱きしめながらそう聞くと、セーレスは瞼を伏せてふるふると首を振った。
「喋れないのか、やっぱり? でもさっきは言えたよな?」
頭の中で。
彼女が謝っている意識が伝わってきた。
よくわからないが、それは禁忌に触れるものらしい。
あることと引き換えに声を失ったと、そう伝えてきた。
「……すまない。君にもいろいろ事情があるんだな」
ギュッと抱きしめると、セーレスが仲直りのキスをしたがっているのが伝わり、彼女の唇を吸い上げた。
それはそうと、と彼女が枕元にあるビーズを手に取ってにっこりと微笑みながら、これはなに? と怒りを目の奥に宿しながらきいてきた。
「あ、……え、と……プレゼントだよ、それも。君への。ネックレスにどうか……な」
ブチィッ――!
セーレスがワイヤーごとビーズを弾き飛ばした。
ひいっ、と慄く。こんな力があったのか。
でも、――とセーレスはまた胸の中に寄り添ってきて。
ピアスは嬉しいと伝えてきた。
よかった。
作っておいて、本当によかった。
もう一度、とねだるセーレスに促され、再び彼女の脚を持ち上げて腰を引き寄せた。
すみません、後半、力尽きました。
次回もしあれば、今度こそちゃんと性行為を詳らかにしたいです。
一応次回も書きたいとは思ってます。