短いですが、どうぞ。
ブブブ――と携帯の着信音が鳴った。
正確にはバイブ音だが、その音が聞こえた途端、美月さんがビクッと身体を硬直させた。
携帯はバッグの中だ。……怯えているその顔を見て、誰なのかわかった。
一度抜き――バッグの中で振動している携帯を取り出し、画面を見て相手を確かめる。
彼女の耳元に携帯を近づけて、着信画面を見せた。
「応答するんだ」
「……っっ」
「自分の恥ずかしい姿をバラされたくないだろ?」
グチュッ――とまた彼女の奥へと猛った自身を捩じり込む。
その感触にまたイきそうになるのを必死に耐えているのを見届けてから、通話ボタンを押した。
電話口に彼女の震える唇を近づける。
「……はい」
『なぜすぐに出ないのかね。今の時間は大丈夫だときいていたが』
通話越しでもよく聞こえる男の声。
少し苛立った感じに相手の優越感を感じた。――こいつが美月さんの心を奪った男。
「すみません、……何か急用でも」
『明日の講演だが、資料を読んで少し気になるところがあったのでね、君の助言を聞きたいのだが』
「……今でしょうか」
『何か手が離せないのかね?』
「……いえ。……っ、……だ、……大丈夫です」
少しでも声を震わせてみろ。あいつが気づくか見ものだ。
ちなみに今しているのは、拾いあげたローターを再び彼女の膣内へと潜りこませ、Gスポット周辺を亀頭とローターでこねくりまわしている。
俺にも振動が伝わってくるので一応弱にはしているが、彼女の膣内から漏れてくる蜜の量がかなり感じていることを伝えていた。
『古代ヘレニズム文化の――どうした? 何か苦しそうだが』
「い、……いえ。その文献に注釈を載せて後ほど資料をファックスで送ります。明日の打ち合わせ前にスライドを作成しておきますので、そちらも併せてご覧に……っ、なって……ください」
よく耐えている。
だがそろそろ限界だろう。龍蔵寺がいぶかしむような口調になってきた。
『……美月君。疲れているのなら明日の講演は中止にしてもいい。すまなかったな、無理をさせてしまって』
「とんでも……ありません。……お気遣い、……なく」
『資料はいつでもいい。明日は中止にするから休暇にしたまえ。……後で自宅に伺わせてもらう』
「……っ!」
『午前2時頃に訪ねる。車は目立つからタクシーにする。出迎えはいい、鍵はこちらで開けさせてもらう』
「い、いえ、あの……! そ、……そちらに、今、いません」
『……なに?』
「申し訳ありません、いまは……別の場所に。……っ、な、なので……明日、私からお伺いいたします」
『……美月君。公には会うなと』
「は、はい。……前の時と同じ変装で、大学にお車をまわします。裏口から人目を避けて後部座席にお入りください。そのままご希望の場所まで移動します」
……そうか。
こうやって逢引を重ねていたのか。
人目をなるべく避け、ある時は夜半、ある時は互いに場所を決めて、二人で。
外ばかりではなく、学園でも大学でも逢瀬を重ねていたのかもしれない。
愛を育むため? ――そんなわけあるか。
あいつは美月さんのことをただの肉欲処理くらいにしか思っていない。
『――わかった。午後4時に車を裏門の方へまわしてくれ』
「……わかりました。お待ちしております」
『声がやはり……変だが、まあいい。日中はゆっくり休みなさい。では明日』
通話が切れた。
携帯を握り潰すように掴むと、そのまま遠くへと放り投げ、ローターを再び子宮内へと挿入した。
「……ぁうっ!」
同時に最強にする。今度はこの状態のまま中に出してやる。震える子宮で射精の熱を感じてイけばいい。
何度も子宮口をノックするように突きあげると、俺にも内部の振動が伝わってきた。
……たまらない。こんなの何度だってイくだろ。
「た、……くや!」
「なに?」
「も、もう……外してっ!」
「どれを? ローター? 縄? ベルト? アナルプラグ?」
「全部よ!」
「どれかひとつだけなら外してやるよ」
「……っ」
「そう、前に美月さんに同じことされたよね。やられる側になってみて、どう?」
「わ、……私が悪かったから。だから、お願い……っ」
「美月さん。……俺に隠れてあいつとセックスに耽ってたんだね。こんなふうに毎日誘われてたのか?」
「…………」
「答えろよ」
「……そうよ。最近は毎日。時には私からの時もあるけど、数週間ほど前からは、毎日……」
「いつからピルを飲んでたんだ?」
「三ヵ月前から……。先生は認知しないと仰ったから飲むようにしたけど」
「美月さんはあいつの子供が欲しいのかよ」
「……違うの。先生を困らせたいだけ。毎日のように抱かれていたら、誰だって身籠るわ。いくらピルを飲んでいても、女の本能が求めてしまう。……既成事実が欲しいだけなのよ」
軽蔑する? と美月さんがやるせない顔で見上げてきた。
子供ではなく、身籠るという事実が欲しいだけ。
そのあとのことはすべて龍蔵寺の自業自得ということに――。
「軽蔑なら俺のほうだろ。……こんなことしてるんだからさ」
ギュッと縄の縛り目をきつく結びなおすと、美月さんの身体のラインがくっきりと縄で食い込み、さらに扇情的な姿となった。
あう、と食い込む縄に彼女が喘ぐが、心なしか悦んでいるようにすら見える。
「美月さん、大陰唇が縄目で盛り上がってすごいそそられるよ。俺、縛りの才能あるかも」
「……ヘンなこと、教えるんじゃなかったわ」
「美月さんだって満更嫌じゃなさそうだけど、俺に貫かれながら何度イったか覚えてる?」
「たくや……いい加減に……といいたいところだけど、あのね、実はさっきから私、イきっぱなしみたい」
美月さんが食い込む縄をさらに食い込ませようと、閉じた両脚を使って股を拡げ、結合部をギュッと締めつけてきた。
その感触に脳天が昇天するほどの心地よさを感じた。……イってるのが伝わってくる。
「マゾ気質だったみたいね。すごく興奮してる。……ねえ、また中に注いでくれる?」
「子供ができるから嫌なんじゃないのか?」
「この際どっちの子だっていいわ。できたら先生を困らせることができるし、たくやの子だったら駆け落ちしましょ」
「ほんとっ?!」
「学校は辞めてもらうわよ。あと私のヒモになりなさい。それでもいいなら考えてもいいわ」
美月さんが――。
俺と付き合うと言ってくれた。
どころか内縁の妻になってくれるとまで言ってくれた。
嬉しさで龍蔵寺への嫉妬などどこかに吹き飛んだ。
「……美月さん。俺と結婚して」
「法律上はまだ結婚は無理でしょ」
「あと2年後に」
「私、おばさんになっちゃうじゃない」
「美月さんはいつまでも綺麗だよ」
「うまいこと言って……」
「あ……また、こみあげてきた。本日三回目の中出し、いくよ」
「たくや……あのね……女にそういうこと言っちゃダメよ」
エロ親父みたいだから、と美月さんが小声で呟いた。
龍蔵寺も同じこと言うらしい。あのスケベジジイ。
グチュグチュと先走りを彼女の子宮口に擦り付け、中に入っているローターの振動を感じようと亀頭を潜りこませ、我慢できずに全部吐き出した。
出しながら美月さんがさらに膣腔を絞りあげてくる。
これ……やみつきになるかも。
ローターの振動がたまらない。子宮内を精液が暴れている。ローターが壊れるまでこのまま入れたままにしよう。
その夜は数えきれないほど射精したのだが。
あいにくと、買ってきた妊娠検査薬の反応は陰性だった。
時間を置いてもう一度判定してみたが、同じ結果で、少し残念――というか、ホッとした。
中途半端なところで切ってしまったので、慌てて続きを書きました。
ケンカにはならなくてよかったです。