アニメではカットされてましたが。
この頃のたくやは帰る方法を模索しててかなり荒れてました。
「くそぉっ!!」
デバイスを叩きつけた。
もうなんの意味もないガラクタだった。こんなの持っていても何の役にも立たない。
カラン――と転がって木の根元で止まったデバイス――リフレクター・デバイス、父親からの形見を、金髪の少女が拾い上げてこっちを見ていた。
「……なんだよ?」
悲しそうな瞳でこっちを見ている。
同情か?
憐れみか?
今はそんなものすら煩わしい。
もう帰る手段が何も見つからないんだ。
神奈を助けることもできない。帰ると約束したのに。彼女の命の灯が消えかかっている。なのに――!
こんなところに飛ばされて、俺にはもう、諦めることしか……。
少女の手が。
頬に――濡れている頬を拭った。
背後から、おずおずと、震えながら。
振り返る。
怖がっている様子だったが、俺を気遣っているのがその表情から伝わった。
何も喋らない娘。聾唖者なのだろう。手話も用いない。もっとも手話されても通じないが。
発音からセーレスという名前だけはわかった。
だけど、わかったのはそれだけだ。
「俺のことなんてほっとけよ」
頬に触る手を掴む。
……それとも。
俺を慰めるつもりなのか、その身体で。
ビクッ――と彼女の全身が硬直した。
まるで考えを見透かされたみたいだ。……それとも、俺の顔がそんなに獣じみているのかな。
「男に不用意に近づくなと親に教わらなかった?」
手を掴む力を強める。
薄ら笑いで彼女を見つめた。怯えたような瞳。なのに、嫌悪感のようなものは感じなかった。
ここにいるのは俺と君だけだ。
法律も道徳も倫理観すらも関係ない。
俺がこの女をどうしようと、とめる者など誰もいない。
手が震えていた。
何をされるのかわかったらしい。
だが――。
「逃げないのかよ?」
振り払おうと思えば振りほどける。そんなに強く握っていない。
もっとも。
逃げたところでどこにも行けはしないのだが。
そう、砂漠を……越えない限り。
「……俺から離れろ」
手を離した。
いま彼女を犯してしまえば、もう二度と正気には戻れない。
諦めたわけじゃない。帰る手段はきっとある。だから……。
それまでなんとしても、死ぬわけにはいかないんだ。
手を離したが、セーレスはその場に立ったまま動かなかった。
そんな彼女を一瞬だけ見つめ、顔を背けて立ち去ろうとしたとき。
後ろから抱きしめられた。
「……っ」
柔らかな女性の身体の感触。
ふわりとしたどことなく甘い匂い。
喉を鳴らした。……煽られる。この程度の接触で。なのに。
彼女の全身を今すぐ抱きしめたい衝動に駆られた。
「なに……考えてんだよ」
俺を惑わすな。
俺に……優しくなんてしないでくれ。
自分のことしか考えてないようなやつに。
彼女の手が、胸を撫でるように触れていた。
胸を撫でている手を掴み、下半身へと導いた。固くなりつつあるそれを触れさせると、ビクッと震えたが、服の上から撫でつけるように刺激してきた。
誘っている。
間違いなかった。俺に抱いて欲しいと言っている。
「……後悔するぞ」
ギュッと強く握ってくる。その刺激だけではちきれそうになっていた。
……感じる。
背中にあたる濡れた感触。泣いていた。泣きながら誘っている。
心の中でストン――と何かが落ちた。
「セーレス。……いいんだ。ありがとう」
振り返って彼女を抱きかえした。
頭を撫でながら優しく肩を抱き寄せる。
身体の熱はおさまらないけど、気持ちはだいぶ落ち着いた。
「君が泣いてくれたから、俺はもう泣かないよ。……泣いてる場合じゃないよな。そろそろ行動しないと」
涙の跡を拭いながらそう言うと、セーレスは。
背伸びをして。
額に軽く、キスをした。
触れるだけの……キス。
まるで。
小さな子供をあやすかのような、キスだった。
「……君からしたら、俺ってガキみたいなものかもな」
笑いながらそう言うと。
セーレスが小さく微笑んだ。
石鹸の香り。
部屋の扉が開いて漂ってきた。ふわりとした湯気が、彼女の身体から立ち昇っている。
どおりで時間がかかると思った。
身体を洗ってきたのか。そりゃ……汚れただろうしな。
そう思った途端。
真っ赤になって立ち尽くした。両手を前で握りしめて小刻みに震えている。
なかなかこっちに来ないセーレスを見上げ、座っていたベッドから腰を上げて立ち上がると、怯えたように後じさりした。
あのな。
処女じゃあるまいし、そんなに怖がることもないだろ。
もっとも――。
懲らしめるために抱くわけだから、怯えるのもわかるけど。
「……酒でも飲む?」
ワインを用意しておいた。
酔えば少しは気が紛れるだろう。
そう思ってテーブルのグラスを手に取ると、セーレスはフルフルと首を振った。
「来いよ」
手招きする。
俺がイラついているのがわかったのか、覚悟したかのように近づいてきた。
彼女の背後から首を掴むと、口移しでワインを無理やり飲ませた。
「……っ、……んぅ」
嫌がるセーレスに構わず、次々とワインを流し込む。
彼女がアルコールに弱いのを知った上での所業だ。
ほんの少しでも酩酊する。……ほら。
もう頬が赤くなった。頭の芯がとろけている。
口の端から零れるワインを掬い取ると、セーレスが嫌がって顔を背けている。
「酔わないとキツいぞ。今夜はずっと快楽漬けにしてやる」
「――っ」
「俺を怒らせないほうがいい。二度と――イかせない。どれだけ性感帯を変えようと無駄だ」
頭の中で。
謝る声が聞こえる。悪気があったわけじゃなくて仲直りがしたかっただけだと言っていた。
言い訳なんて聞きたくない。
俺が怒っているのはそんなことじゃない。
君が……。
「俺に隠してること、まだ他にたくさんあるんだろ?」
途端に。
意識が――閉ざされた。
知られたくないことなんて、そりゃ誰にだってあるさ。
君に全部心を覗かれてるのがわかって、もう隠しようがなくなったけれど。
黙っていられるなら、俺の前の女のことなんて、知られたくなかった。
セーレスを抱き上げた。
ベッドへと運び、上から覆いかぶさるように顔を近づけると、許してと一言だけ声が聞こえた。
「なら、全部言えよ。尻穴と、あとどこを犯された? 処女膜なんて当てにならないのがよくわかったよ。君の初めての男だと思っていたのに……すでに調教済みだったとはね」
破瓜したとき、確かに血が流れるのを見た。
だけど彼女の秘所は、蛇によって乱暴に散らされた。
後ろの穴もどこかの誰かに奪われていた。
そんなふうに傷つけられた身体を、どうやって……。
セーレスの顔が青ざめた。
「ああ、……君が初めて酔ったときに、映像で見えたんだ。蛇に犯されてる姿を。俺がそれを見てどう思ったかわかるか?」
ショックだったよ、と言いながら、ネグリジェを脱がせていく。
胸の突起を摘み、口の中で転がすと、感じながらも泣きそうな顔で吐息を殺していた。
「セーレス。……最初の夜だったかな。君が初めて俺を誘ったんだよな。あんなヤケクソになっていた俺を。それは同情かい? それとも、男なら誰でもよかったのか?」
いま思えば。
慣れた手つきで男の分身を扱いていた。
美月さんで慣れていたから、なんとも思わずにいた。だけど、普通ならあんなこと、そう簡単にできるものじゃない。
彼女の手首を掴んで、ズボンの上から勃ちあがってるモノを触らせた。
「口で奉仕するんだ。……できるよな?」
フェラを強要した。
やらせたことは今まで一度もない。だけど――。
セーレスは意味がわかったかのように、目をキュッと閉じて、ズボンの中のものを取り出すと。
そのまま口の中へと……飲み込んだ。
彼女の頭を掴み、膝立ちの状態で腰を突き出す。セーレスは押し込められたペニスを口の中で愛撫した。
……経験している。
それもかなりうまい。言ってみれば美月さんより……手慣れている。
ねっとりと、吸い上げ、舐めまわし、しゃぶり尽くしている。
どこをどう刺激すれば感じるのかもわかっている動きだった。
どれだけやらされたんだ。
何十回……何百回……。それ以上かもしれない。
セーレスを見下ろす。
涙を堪えているが、嫌がる素振りは見せなかった。むしろ俺のを喜々として咥えこんでいるように見える。必死でイかせようと舌を、咥内を動かしている。
……マズい。
このままだとイってしまう。それほど気持ちよかった。背筋が震えて膝が崩れそうだ。
「……セーレス。……出すから、……全部飲め」
彼女の口淫に、白旗をあげた。
イくつもりなんて、なかったのに。
彼女の熱い口の中が気持ちよくてたまらない。グイっと頭を強く押しつけると、セーレスは喉奥まで引きずりこむように吸い込んだ。
袋を刺激され、そして――たまらず。
せりあがる射精をとめることもできず、彼女の口の中にぶちまけた。
「……っ、……くぅっ」
腰の動きがとまらなかった。
ドクンと何度も脈打ちながら出るそれを、セーレスが一滴残らず飲み込んでいく。
息を荒くしながらそんな彼女をジッと見つめる。……この女を開発したの、どこのどいつだよ。うまいなんてもんじゃないぞ。どんな男だって虜にする。
……そうか。
あのとき。
最初にセーレスが誘ったとき、誘われるまま抱いていたら、きっと同じ目にあっていた。
今は、そこそこ落ち着いているけど……。ユーノも生まれたし。
あのとき抱いていたら、ヤバかったな……。
口の端から零れる精液を指で拭い、面倒だとばかりに口づけした。
口の中で自分の精の味に顔を顰めながらも、痺れるような彼女の咥内を舌で味わう。
セーレス。……最高だったよ。
心の中でそう呟くと。
やっとセーレスが嬉しそうに微笑んだ。
許してくれる?
そう意識が伝わってくる。
「……ああ。ごめんな」
我ながら。
こんなことで彼女を許してしまえる自分が可愛いと思う。
髪を撫でながらこめかみにキスをする。そうしながらもどんどん身体を押し倒していくと、セーレスは早くとせがむように足を広げてきた。
「待てって。出したばかりだから……こらこら」
萎えかけているそれを無理やり膣口へと押しこもうとする彼女を、苦笑しつつも逆らえない。
深く口づけて腰を抱え上げた。
「入れて欲しいなら、また……勃たせてくれ」
手でいいから、と言うと、セーレスは。
慣れた手つきで優しく撫でつけてきた。
もう彼女が誰とどんな経験をしていようが構わない。
今は俺に夢中なんだから。
「セーレス。ちょっと爪を立てて……そう、こじ開けるみたいに……あ、そこ……いい」
彼女の手でどんどん快楽が刻み込まれていく。
もう、――セーレスがいないと俺はダメだった。
やっぱりセーレスに酷いことはできませんね。
でもたくやの無理なセックスはこの後も続きます。