この話の主人公は、たくやではなく、たくやの父親の有馬広大博士です。
かなりオリジナル要素になってます。
そのあたりをお含みおきください。
いつの間にか夕陽が差し込んでいた。
いつ朝から夕方になったんだと思ったが、時間の経過すら忘れるほどセックスに夢中だったのかと嗤いがこみあげる。
テーブルに置きっぱなしの手つかずの朝食を見る。
もうこれは下げてもらって、別のルームサービスを頼もう。
だが、……まだ。
これが終わるまでは食事する気にもならない。
神奈の腰を再び高く持ち上げた。
だらんと伸びた腕が体力の限界を訴えていたが、構わず、繋がった結合部を引き寄せた。
ベッドの周りに散らばるコンドームの数は……14個。
どの袋にもたっぷりと精液が詰まっていた。
我ながらよくもまあ出したものだ。
恵子とだってこんなに射精したことがない。せいぜい一晩で3回あれば多い方だ。
なのになんだ、このザマは。
体力はそろそろ尽きている。なのに射精感だけがいつまでも続いていた。もちろん作り出される精子はそろそろ薄くなりかけているが、出そうと思えばまだいくらでも出すことができた。
これで最後のコンドームだ。
買ってきた箱の最後のひとつ。だからかもしれない。いつまでも出さずに動き続けていた。
終わってしまったらもう神奈とすることができない。
この身体を手放すのはもうできそうもなかった。相性がいいとかそういう問題でもない。相性など関係なかった。なぜならほとんど俺が好き勝手に蹂躙しているのだから。
終わらせるものか。
神奈とまたするためなら、どんな手段だって構わない。この女を俺のものにする。
そう決めた。
恵子を裏切ることになってもいい。俺はもう神奈を手放せない。自分でも最低だとわかっている。わかっているが。
俺は恵子も、神奈も、二人とも欲しかった。
……なんてやつだ。
自らの行いを正当化するどころか、倫理にも悖るこんな思いを少しも恥じていない。
すべてはこの目の前の女を、どうやって屈服させ感じさせるか、いまはそれしか頭になかった。
「…ぅ、んんぅ……あ、あっあうっ」
また膣内がキツく締めつけてきた。同時に愛液がジュワと染みわたるのを感じる。
疲れているはずなのにイく時の痙攣の強さはいつまでも心地よく快楽を伝えてきた。生理的な反応と体力はまた別物だということだろうか。女の身体の柔軟さと淫乱な反応に恐れ入る。
俺のは……もう硬度がそれほど保てていない。
だが無理やり押し込む。この隘路を分け入って奥の吸い口を突けば、まだいくらでも固くなりそうだった。
ほら、……先端を吸い上げだした。
神奈の子宮口はまるで生き物のようにしきりと男のモノに食いついていた。いくら出されても得られない精子を本能が求めているかのように、むしろ吸引力の強さが増している。
この動きが俺の動きをちっとも抑えようとしなかった。こんな動きに抗えるか。ゴムを外すわけにはいかない。こんなに強く吸い付く動きはコンドームをしなければたぶん味わえない。
「はぁ、ふぅ、ふっ、くぉ…、あ……い、いいぞ…もっと……食いつけっ」
グリッと入口の襞を抉る。亀頭の先から耐え切れず我慢汁が漏れる。射精態勢に入ろうとしているのはわかっていたが、まだ出すわけにはいかなかった。
出せば終わってしまう。
でも射精したくてたまらない。
何度このせめぎ合いを繰り返しただろう。なのにいくらでもこの葛藤を望んでいた。
「はぅ、んっ、あぅっ」
「はあ、はあ、か、……神奈……こ、これで最後のゴムだ。わかってるよな」
「は、はやく……うぅぅっ、……だ、出してぇ」
「出すかよ、まだ……終わらせるか」
ダメだ、先端をこれ以上突けば出してしまいそうになる。
いったん引いて、ざわめく膣内をまわすように動かした。体位も変えてみる。彼女の身体を横倒しにして、片足を高く掲げた状態で膣入口付近をカリで引っかけるように動かすと。
神奈がまた潮を噴いて涙を流しながら達した。
はは……。今さら気づいた。ココも感じるところなのか。
陰唇からすぐ近い裏側のザラつく部分。そこを亀頭で抉ると、もうビクビクと魚のように彼女の足が震えだした。
こんなにイき続けているのに。
神奈は辛そうな顔をしていた。イき顔だったのは最初の5~6発まで。そこから先はただ責め苦のように耐え忍ぶ表情ばかり浮かべている。
それも仕方ない。
こんなに連続して達したことなどないだろう。
女は身体の構造上、連続して絶頂することが可能だ。イきながらさらに深い快楽を得ることだってできる。
それに身を堕とせるか、否か。神奈は後者だった。
おそらくは売春をしていた反動だろう。自らの境遇を憐れむ気持ちが強すぎて、達することで得られる幸福感を本当の意味で味わったことがないのだ。
いったい。
彼女はいつから身を売っていたんだ。
かなり手慣れている様子だった。なんの抵抗もなく男に連れ去られていきそうだったのを、見ていられず、男を殴り倒して連れ戻した。手を握った神奈の戸惑いが伝わるほど、彼女にとっては意外で、むしろ余計な世話だった。
『じゃあ代わりに先生がお金を払ってくれるんですか』
言われた言葉にショックを受けた。思わず神奈を引っぱたくと、彼女は笑って、できないですよね、とバカにしたような口調で夜の街に戻ろうとしたのを。
俺はその場で無理やり犯したんだ。
なのに神奈は、……ありがとう、と。
自分と同じ惨めな立場になってくれた、そのことを感謝していた。
そこから後は、ご覧のあり様だ。
ホテルに連れ込んで、こうやってセックスに明け暮れている。
……認める。
俺はこの娘に惚れていた。
捨て鉢な生き方も、俺を誘ったことも、この淫乱な身体も、――すべて。
恵子……いや、ケイティア。彼女を救おうと思っているのも間違いじゃない。恵子のために博士号を取った。これから世界中をまわってあるものを探し、それを使って彼女を元の世界に戻してやる。その気持ちは変わらない。
だけど。
恵子と同じくらい、いや比べられないくらいに神奈に惹かれてしまった。
どうすればいいのか自分でもわからない。
いまわかっているのは。
どうやって最後の射精をするか、そのタイミングをこうやって見計らうことしかなかった。
「あぅぅっっ!!」
いつの間にかまた背後から突いていた。
そろそろラストスパートだ。バックで思いきり深く突く。勢いはいままでの比じゃなかった。穿つ強さはこれまでの倍以上の激しさで、彼女の腕を引っ張りながら結合部を引き寄せる。
くそ……これで終わりか。
だが終わらせたりしない。俺はもう神奈を自分のものにすることしか考えられなかった。
愛人でもいい。神奈が欲しい。
最悪すぎる。だがもうそれ以外に方法がなかった。
金ならある。論文だ。まだ未発表の学説がある。あれを売るんだ。どこか高く買い取ってくれる機関に。ロシアだ。イギリスはダメだ。あそこは規律が厳しい。ロシアならまだコネもある。
そのためには金洗浄が必要だった。マネーロンダリングはリスクが高いが、その分見返りも大きい。
頭の中でいくつものルートを検索する。――大丈夫だ、数億の資金が手に入る。
研究費はおろか神奈一人を囲うには十分すぎる金額だ。
彼女は身寄りがないと聞いた。好都合だ。俺の家に住まわせて学校は辞めさせる。いや転校させる。今の学校にいれば目立ってしまう。
どちらにしろ。
彼女の意志など関係なく、俺の女にしてやる。神奈を手に入れるためならどんなことでもしてやる。
恵子には話そう。
黙っていたってどうせいずれバレる。だが話したところで恵子を手放すつもりもなかった。いや……離すものか。
俺のものだ。二人とも俺の女だ……!
「こ、広大さ……っ」
「イけよ……また、イっちまえ……!」
振り向いた神奈が哀願するように俺を見つめた。出して欲しいと言っている。出せば終わりになるのだと言っているのが伝わる。
この……女。
俺を試している。いや、わかっているんだ。
俺がもうおまえの虜になっていることが。
手放せなくなっているのを知っている。この顔はそうとしか思えなかった。苦しそうに喘いでいるが、唇の端が僅かに歪んでいるのが見える。
……そうかよ。
わかっているなら話は早い。
望み通り、そうさせてもらう。おまえを貰うからな。最後に思いきり出して、俺のものにしてやる!
――ズルッ……
「……え?」
最後の一突きだと思っていた。
その瞬間に出そうと睾丸を引き締めていたその刹那の出来事。
コンドームが……外れた。
バカな。ピッタリと密着していたはずだ。なのにいま、彼女の膣から剝き出た自身と、膣内部からドロッとした先走りが混じった袋がはみ出しているのが見える。
彼女の愛液と俺のカウパーが、コンドームの装着度を限界まで超えてしまったのか。
そんなことも……あるのか。
呆然とゴムの袋を見つめる。
わかっているのは、もうこれで、彼女の中に射精することができなくなったということだ。
硬度はこれ以上なく膨らんで、もはや射精することでしかこれを鎮めるすべはないというのに。
「あ……外れて……しまいました、ね」
神奈が振り向いて、身を起こした。
辺りに散らばるコンドームの袋を見つめ、少し苦笑してから、最後に外れたそれを手に取って愛おしげに袋に口づけた。
「残念です。……あと少しだったのに」
「…………」
「広大さん。疲れたでしょう? 朝食、無駄になってしまいましたね。いまルームサービス、頼みますから」
「……だ」
「え?」
「まだだ。まだ足りない。俺はまだイってないんだ!」
神奈を押し倒す。
再び股の間を割り開いて男根を押し当てた。途端にビクッと震える膣入口に、彼女もまだイき足りないのだとわかる。
だが神奈は、押しとどめるかのように腕を伸ばして肩を押してきた。
「……ダメです。もう避妊具はないんです」
「わかっている」
「わかっていません」
「わかってるさ、このまま挿入したらどうなるかくらい」
「だったら」
「神奈、俺の子供を産んでくれ」
「……え?」
「責任はとる。結婚はできないが君と君の子供くらい養える。家くらい買ってやる。俺の愛人になるんだ」
「本気……ですか?」
「真剣だ。君が好きだ。もう手放せない。頼む。俺の女になってくれ」
でも、と反論する神奈の唇を塞ぐ。
恵子のことを言うつもりだとわかって、その先を聞きたくなかった。
俺は最低だ。
だけどいま、最高の気分だった。
神奈に告白したんだ。これで、……もう。
憚ることなく、彼女に中出しできる。
――グチュゥッ……!
今までで一番長く、強い挿入感だった。それにこのコンドーム無しで伝わる感触。昨夜のときよりも一層、脳天に突き刺さるほど感じる。
「あああぁぁぁっっ……!!」
子宮口へと鈴口を突き刺した直後、神奈が高く悲鳴をあげて達した。
途端にザワつく膣腔の痙攣と、男根を食らいついて離そうとしない子宮の入口。
もう、射精することしか考えられない。
なんて、……卑猥な。
子宮口が俺のを食らいついてくる。今まで散々精子を欲して動いていたのが、ついに薄い膜越しではないのを感じて本能をむきだしにして亀頭ごと吸い上げてきている。
男の本能を刺激する。こんな動きをされて黙ってられるか。
突く。穿つ。抉りまわす!
神奈の腰を引っ張り寄せて、正面から覆いかぶさった。自らの象徴が彼女の腹部を持ち上げている視覚的効果も相まって、もはや興奮が最高潮に達した。
「はあ、はぁっ、ふぅ、くっ、くぅぅ、くそっ! この……どんだけ欲しかった、んだよ……!」
神奈を見ると、泣きながらイっていた。彼女のイき顔はたまらなく絶景だった。
生で感じるペニスがよほど気持ちいいのか、それとも待ちわびた射精をようやくその身の奥深くで受け止められる期待にうち震えているのか。
子宮の入口をこじ開けて突き進む。
もうすぐだ。もうすぐ、この中に大量の精を注ぎ込む。
そのときどんな顔でそれを受け止めるのか、正面のこの体位で見届けてやる。
「だ……だめっ、……出し、たら……っ」
「いまさら、だ……っ! もうとまらない……っ」
「わ、わた、し……ピル……飲んでる、から」
「な……っ?!」
言われて気づいた。
そうだ、この娘は売春していた。
ピルを飲んでいて当たり前だ。だったら。
「コンドームをつけなくても問題なかったのか?」
「ちがっ……つ、つけなくちゃ、ダメ、なの」
「なんで?」
「絶対、とは……限らないから……わ、たし……前に一度……堕ろして」
「……っ」
なんてことだ。
いったい……いつから売春していたんだ。
こんな少女の身体を、どこの誰が弄んだんだ。俺もそうだが、他人が踏み荒らしたというだけで腸が煮える。
「神奈、……俺の子を作るんだ」
「……っ、そ、んなのっ」
「堕胎などさせない。女の幸せを得るんだ。いいから受精することだけを考えろ」
ピルを飲んでいるなら妊娠するのは難しいかもしれない。
それでも。
ありったけの精を彼女の子宮に注いでみせる。俺の想いをすべてのせて。
「こう、だい、……さん」
「なんだ?」
「さっきの返事……」
はあはあ、と神奈は喘ぎながら俺の顔を見て、はじめて。
幸せそうな笑みを浮かべて言った。
「お受け……します」
「……っ」
「私を……貰って、ください」
その言葉がきっかけだった。
今までで最大の力をこめて子宮口をこじ開け、中に潜りこむと。
爆発したように精液が噴出した。
「……あ、あ、あぁ……」
陶酔したようにその飛沫を味わう彼女を見つめていたが、……俺も、もう。
それを見る余裕すらなかった。とまらない射精に頭の中が真っ白になる。
今までで。
最高に長く、快楽の限りを尽くした射精だった。
しかも子宮の中に直接注ぎこんでいる。
腰をもっと密着させ、睾丸から絞り出すように何度も何度も叩きつけた。
……あ。
この熱いぬめり。これが子宮内の感触。それを感じながら出せるなんて。
ピルを飲んでいるのが惜しまれる。
だが、これからいくらでも孕ませることができるんだ。
もっと大人になってからでもいい。少女の身体に妊娠は負担が大きすぎる。
それまでは。
ゴム越しで俺のを欲しがるあの子宮口の貪欲な動きを味わおう。
あれだけでもかなりの気持ちよさだ。コンドームを箱買いしよう。いや段ボール買いだ。
神奈が腕を伸ばしてきた。
それに応えて抱きしめる。自然と求めあって口づけを交わした。
俺の……恋人だ。
大切に、大切にしてやる。誰の目にも触れさせない。俺だけが彼女を見つめていればいい。
「神奈。……腹、減ったか?」
ぐぅ、と腹の虫が鳴った。
射精して落ち着いたせいか、もう身体が素直な反応を示している。
神奈はどうなんだろうと思ってきいてみた。
「空いてますけど、あんまり食欲が……」
「でもなにか食べたほうがいいな。どれ、何を頼もうかな」
ベッドの上に手を伸ばす。
彼女に挿入したままの状態で受話器を取った。もう少し繋がっていたい。抜いたらこの温かさがなくなる。
神奈はそんな俺に、嫌がる素振りもせず、両手で抱きしめていた。
広大が、神奈をゲットしました。
ここからめくるめく愛人生活です。
神奈の正体がわかるのはすぐですけど。
しかし教え子に手を出すばかりか、とんでもないやつですね。
亜由美さんにも手を出す始末ですし。
香織ともやってるし。
そういう人なので書きやすいです。