長文注意。
いろいろと後付け設定が変わってます。ご了承ください。
時計を見ながら走っていた。
ヤバい、遅れた!
13分も遅刻だ。だから髪型なんかどうでもいいからさっさと出ればよかったんだ。
怒ってるかな。
いや絶対怒ってる。先週もデートに遅れた。今度こそ遅れないと誓ったのに。
ああもう。
早く携帯電話を買っておかないとダメだ。
発売されたばかりだから高いけど。
教職でやっと余裕できたから、彼女の分も合わせて買っておこう。
しかし電話なんか買ったら、ひっきりなしにかかってきそうな気がする。
最近うるさくなってきたからな……。
もっとおしとやかな女だと思っていたのに。
いかん、もう間に合わん。
こうなったら近道だ、裏道を通っていくしかない。
近道をしようと繁華街の裏手に入った。
午後7時過ぎ。冬の日の入は早い。真っ暗な裏手道を小走りで行くと。
通りを塞ぐように数人の男たちが立っているのが見えた。
……なんだ?
狭い道なのに複数で何かを囲んでいる。
しかし道はここしかない。他の道を行こうにも来た道を戻るしかない。
近づくのは躊躇うが……。
仕方ない、こっちは急いでいるんだ。
どいてもらうしかなかった。
「……おい! そこ通るぞ」
声をかけると男たちがこっちをチラリと見たが、まるでどうでもいいみたいな顔で無視をしていた。
さすがにちょっとムカつく。
こうなったら強制的に通らせてもらう。
「そこをどけ……、……?」
何かを囲んでいたのは、――少女だ。
男たちの隙間から、制服姿の少女が見えた。あれはうちの学校の制服じゃないか。
……いや。
なにをしてるんだ。
制服が、……破られている。
胸元が開いて下着が見えるほどだ。俯いた少女の顔は髪に隠れてよく見えない。だが両手で身体をおさえている姿は、どう見ても乱暴されたばかりの状態にしか見えなかった。
スカートも、下着のショーツが見えるくらいにビリビリに破られていた。……ひどい。複数でこれをしたのか?
警察を呼ぼう。
そう思って踵を返したが、男の手が肩をグッと強く掴んできた。
「おい、にーさん。どこ行こうとしてんだよ」
「…………」
「言っとくがこいつから誘ってきたんだ。一人ずつしか相手できないっつーからちょっと大人しくさせただけだよ」
「大人しく? 乱暴した、の間違いだろ」
「にーさん。こいつはね、自分で服を破いたんだよ。服代をせしめるためさ。つまり料金の上前をはねようと」
言い終わる前に男を殴り倒した。
ひいっ、と周りの男たちが怯む。その隙を見逃さずに次々と素手で殴り倒した。
これでも空手と剣道と合気道の黒帯だ。気絶させるくらいわけはなかった。
3人の男をあっという間に地に伏せると、そのまま少女の手を引っ張り、その場から走った。
だが。
途中で少女が自ら俺の手を払いのけてきた。
「なにするんですか!」
少女の怒鳴り声にかなり驚いた。いや、……驚いたのはその顔を見たせいだった。
見覚えがあるどころか、担当クラスにいる波多乃神奈だった。
大人しい生徒で滅多に話さないが、まさかこんな大声で怒鳴るなんて思わなかった。
「……波多乃か?」
「なんで邪魔するんですか! 助けようとしたんでしょう? いい迷惑です!」
「……邪魔?」
「商売の邪魔です!」
「商売って、なんの」
「見てわかるでしょう? 身体を売ってるんですよ」
……頭の中が混乱する。
この娘は高校2年生のはずだ。
こんな言葉が出ていい年齢じゃない。
「おまえ、自分が何を言ってるのかわかってるのか?」
「――ふふっ。今のを見ても、まだそんなことが言えるんですか」
「……自分で服を破いたのか?」
「3人で1人分の料金にしようとしていたからです。こっちが若い娘だと思って舐めてるからあいつらに払わせようと」
「…………」
「これでわかったでしょう? 先生のしたことは余計なお世話なんです。もうあいつらは使えないし……」
「……波多乃」
「それとも有馬先生が代わりに払ってくれるんですか?」
――ドクン。
心臓が跳ねた。
16歳の少女とは思えないほど妖艶な笑み。
……間違いない。
この娘は身体を売っているんだ。
それもかなり手慣れている。男3人を手玉に取るくらいだ。こなした場数が想像できない。
近づいて手を再び握りしめてきた。
指を絡めとる。……客引きの女の仕草だ。
前に一度、香港に行ったときに遊びで一晩だけ女と寝た。
その時も似たような仕草で誘われたのをよく覚えている。
「先生。弁償してください」
「弁償?」
「3人分とは言いません。だけど台無しにしてくれたお詫びに先生が私の相手をしてください」
「…………」
「…………。ほら。できないくせに、私の邪魔をしないでください。それはそうですよね、顔見知りの生徒を相手になんて」
「いくらだ」
「……え?」
「言い値で買う。一回いくらなんだ」
「……2万」
「安いじゃないか。制服代と合わせて5万払う。ほら」
神奈の手に5万円を渡すと、そのまま彼女の制服のポケットに突っ込んだ。
呆然とした顔で見上げてくるのを構わず、そのまま背後の壁に後ろ向きのまま両手を片手で抑えつけた。
細い手だ。片手で両手首を抑えつけるのも楽だった。
もう片方の手で彼女の口を塞ぐ。裏通りとはいえ叫び声をあげられるのはマズい。
辺りには誰もいなかった。
「ん、んぐっ、ぅうっ……!」
俺が本気だとわかったのか、後ろを振り返りながら怯えたように目を見開いていた。
半分破かれているスカートの下から白い下着が見えている。
下ろすのも面倒だった。
そのまま下着の隙間から遠慮なくペニスを突き立てた。
「……っふぅうっっ!!?」
片足が浮くが、むしろ挿入を手助けしているようなものだった。そのまま乱暴に膣内を分け入っていく。
挿れた途端、ジュワッと愛液が噴き出してきた。
……慣れている。
恵子はこんなにすぐ濡れたりはしない。いや、こんなふうに乱暴に挿れることもないが。
少女のくせに身体だけは商売女のそれと同じだった。男のモノを扱こうと膣腔が蠢いている。
慣らす必要もないほどだった。これならいくらでも動ける。いや動けるどころか。
すぐにでもイってしまいそうだ。
ねっとりと……纏わりついて……絡みついてくる。
鼻息が上がった。まさかこれほどとは思わなかった。というか懲らしめるために抱くつもりだったのに。
……気持ち、いい。
めちゃくちゃ気持ちいい。なんだこれ。なんなんだ、これは。香港で寝た女とはわけが違う。あんなのとは比べものにならない。
片足を上げて深く侵入した。
……凄い。膣襞の騒めきがペニスを嫌が応でも膨れさせる。動いていてもこっちが扱かれているような感覚だった。たまらない。
やっと実感した。
この極上の膣を商売にして身体を売っていたのか。
こんなの一回でも味わったら虜になる。あいつらを倒して正解だった。俺以外の男にこれを味合わせるなんてとんでもない。
はあ、と大きく息を吸って神奈の両脚を抱え上げた。
軽い。宙に浮いた串刺しの状態だが、重さなんてほとんど感じない。むしろ楽に上下運動ができた。
これ、5万は安いかも。
いや一晩貸し切りにしたい。
このままホテルに連れて行こう。デートはすっぽかしていい。あとでまた怒られるだろうけど。
ちょうどいい、恵子と行く予定だったあのホテル。それに彼女のために使おうと思っていたあれとかこれも。
この女のために使いたい。
波多乃神奈。――俺を誘った君が悪い。
一回で終わらせるつもりはないからな。
何万でも払う。君を一晩、俺のものにしてやる。
「は、ぅっ! ……あああぁぁっっ」
両手を使っていたので口元は塞げなかったが、神奈は自らの手で塞いでいた。
その手も、最後の追い上げの突き上げの強さでついに耐え切れず離れてしまった。
チラリと周りを見るが、幸いなことに人の気配はなかった。
だがこんなに高い声をあげたらいずれ人が来てしまう。
「あ、……あっ、あうっ!」
「神奈、口を塞げ」
「だ、……ダメ、おねが、い……激し……」
「力を抜くんだ、体重を使ってもっと深く挿す」
「せ、……先生、…はぁ、はぁ、……な、んで……こんな……」
「いいか、俺はな、イって終わらせる気はないからな。なんならずっとイかずにこのまま付き合ってもいい。終わらせたいなら君が先にイくんだ」
「……っっ」
「――イイ顔するじゃないか。それが君の素顔か。もっと晒してみろよ。大人をからかうからだ、……いくぞ」
――ズンッ!
子宮口を突き上げた。
やっと神奈の足先が震えてきた。女性の一番感じるところをこう乱暴に穿てばそりゃ性感も刺激されるだろう。
路上で、しかも脱衣すらせず彼女の秘所だけを攻めていた。
こんなに興奮したのは久しぶりだ。がに股の女の膣内だけを無我夢中で味わう。動けば動くほど勃起がおさまらない。どころか棹の固さはどんどん増していた。もはや女を串刺しにする凶器にすら思える。
子宮がどんどん下りてくるのがわかった。
それに比例して膣内の動きの収縮密度が上がった。迎えいれるかのような吸い上げる動き。どう考えても少女とは思えない。こんなにセックスが上手い女は初めてだ。
……ヤバい。
本気になる。
俺を本気にさせるなんて。
完全に夢中になっていた。気がつけば神奈をイかせるつもりが、俺のほうがイきそうになっている。
神奈の手を壁につかせた。
後ろから一気に抉りこむ。
形のいい尻を鷲掴みにして思いきり深く突いていた。リズムもなにもない、ただひたすら欲望のままに腰を振るだけ。
精巣からこみあげてくる。……このまま出したい。
ハッ――と理性を取り戻した。バカな、このまま出したらとんでもないことになる。今だって先走りが出そうになっているのに。
すぐに中から出すと、射精感が一気に襲ってきた。彼女の尻の上――腰と背中の中間あたりにかろうじてぶちまけた。
あ、危なかった……。
ゴムも無しで出したらシャレにならない。精液は膣付近にも掛からなかった。ホッとする。
持っていたハンカチで精液を拭うと、ぐったりとしたように動かない彼女の身体を持ち上げた。
「……おい、大丈夫か?」
わずかだが身体が震えていた。……もしかして泣かせてしまったのか。
おそるおそる彼女の顔を覗き込むと。
……なんと。
こっちを見て、にっこりと微笑んでいた。
「……先生」
……え?
どういうことだ?
俺は君を、たった今乱暴に抱いたんだが。
「気持ち……よかったですか?」
どう、反応すればいいのか、返答に困る。
だけど微笑む彼女の笑顔が、あまりにも眩しくて、思わず頷いてしまった。
「あ、……ああ。最高だった。おかげさまで」
「……よかった」
「よかった……のか?」
「神奈の身体で満足してもらえてよかったです」
「……神奈」
「はい」
「この後、予定はあるのか?」
「いいえ。もうお金をもらったので、これで終わりです」
「俺は満足していない」
「……え?」
「金は払う。君を一晩貸し切りたい。俺と一緒にホテルに来て欲しい」
「…………」
神奈は言葉を失ったかのように俺を見つめた。
間違ったことは言っていないはずだ。
いや、女子高生を買うとか言ってる時点で間違っているのだが。
だけどありのままの正直な気持ちだった。
この娘が欲しい。
金なんかでよければいくらでもくれてやる。
それくらい本気になっていた。
「……ありがとう」
……はい?
どういうことだ?
神奈は会釈をして俺にしがみついてきた。
その細い身体を抱きしめる。……なんて細い身体なんだ。痛々しいくらいだ。
「いいのか?」
「私なんかを買ってくれてありがとうございます」
「……そんなこと言うな」
「先生」
「君をまた抱きたいだけだ。俺の欲望のはけ口だよ」
「それでもいいです」
「……広大だよ」
「え?」
「俺の名前。いまから俺は君の客だ。先生なんかじゃない。いいな?」
「……はい。広大さん」
しがみつく神奈の頭を引き寄せた。
……この娘は本当に感謝しているのだろう。
俺が同情や憐れみなんかで抱こうとしているわけじゃないことを知って、それで。
同情、か……。
ないとはいえないけれど。
でもまた抱きたいと思っているのは本当だ。
それほどの魅力ある身体だった。
俺って、……こんなやつだったのか。
ショックだが、でも、この娘を抱けるのならそれもいいと思うことにした。
まさか恋人とのデートをすっぽかして女を買うとは。
それも同じ学校の教え子だ。諭すどころか逆に虜になってしまった。
ホテルに向かいながらタクシーの中で彼女の顔をチラリと見た。
破れた制服では目立つので俺のコートを羽織らせている。長いコートで助かった。あのスカートでは歩けない。
着いたらまずシャワーを浴びせよう。
さっき気づいたが、身体中のあちこちに痣と泥汚れがついていた。……間違いなく乱暴された。あいつらだ。やっぱりすでに手遅れだったんだ。くそっ、こんなことならもっと殴っておくんだった。
神奈が俺の腕にしがみついてきた。
ホテルが見えてきたからだろう。明らかに戸惑っている。まさかこんなホテルだとは思わなかったのかもしれない。
「…先生」
「先生はやめろと言っただろ」
「ここ……ですか?」
「最上階だ。ペントハウスを予約している。大丈夫、専用エレベーターにそのまま直行するよ。誰もついてこないから」
神奈の肩がわずかに震えていた。
住む世界が違うと思っているのだろうか。
確かに、大学教諭の薄給と臨時の高校教師程度の男が利用していいホテルじゃない。
俺の資産を知ったら驚くだろうな。
まあそんなことはどうでもいい。
恵子のために予約していたホテルだったが。
またの機会にしよう。今はこの娘を逃がさないために必要だった。
「――お待ちしておりました」
タクシーから出ると同時にコンシェルジュが出迎えてくれた。いつも利用しているので電話一本ですべて手続きしてくれるから有難い。
神奈の手を引いて彼女の肩を抱き寄せ、コンシェルジュに小声で伝えた。
「……かしこまりました。こちらへどうぞ」
人目があるロビーにはまわらず、従業員用の通路を案内してくれた。
そのままペントハウス直行のエレベーターへ向かうと、カードキーを手渡された。
「ありがとう」
「お部屋にお食事をご用意しております。それとご伝言を承っております」
「伝言?」
「明日必ず連絡するように、とのことでした」
「……わかった。それだけ?」
「はい」
「あとでクリーニングに出す服があるから引き取りに来てくれ。1時間後に。今夜はそれだけだ」
「かしこまりました」
ここのクリーニングは縫製もしてくれる。破れた制服は元通りになるはずだ。
神奈は怯えたように俺の後ろにいた。……何に怯えているのやら。怯えるのなら俺だろう。これからされることを考えれば。
エレベーターに乗ると同時に彼女を抱き上げた。
驚いて俺を見あげる神奈に初めて口づけを交わした。
「……っ」
この口づけは彼女への宣戦布告みたいなものだった。
逃がさない。
もとよりこのホテルからそう簡単に逃げられるはずもない。出入口はここだけだ。カードキーがなければ完全にロックされる。
あとは暗唱キーと生体認証。最新式のホテルだった。ここまで厳重なセキュリティなのは要人のためのものだが、いまは。
この女のために必要なことだった。
――チン。
最上階に着くと同時に唇を離し、抱き上げたまま部屋へと向かう。
すぐ正面の扉がそうだった。
「……あの」
「なんだ?」
「おろしてください」
「軽いから抱いたままでいい」
「歩けます」
「俺は君を買ったんだ。どう扱おうと俺の勝手だ」
「まだ……お金は貰っていません」
「ああ、回数で金額を決めるのか? 一晩ならいくらだ?」
「……決めていません」
「一晩借りる客はいなかったのか?」
「先生が初めてです」
「先生はやめろと言っただろ。……俺が初めてか。じゃあ俺が金額を決めてやるよ」
「え?」
「200万で君を一晩借りる。それでいいだろ」
2万の100倍。それだけあれば文句もないだろう。
手早くカードキーを翳して自動で開く扉に入りそのまま中へと入った。着くと同時に部屋中の明かりがつき、広い室内を見渡した。
フードカバーがついた食事がテーブルに用意されている。あとは……シャンパンとフルーツ。
彼女を抱き上げたまま素通りし、そのままシャワールームへと向かった。
すでに浴槽にはあたたかい湯が張られている。神奈をおろし、バスタオルなどを手渡した。
「ゆっくり身体を温めるといい。脱いだ服はそこに置いてくれ。あとで持っていく」
「……あの」
「なに?」
「200万円は多すぎます」
……何を言うかと思えば。
少なくて文句を言うならわかるが、多すぎるというのは初めて聞いた。
それとも。
多すぎて逆に不安になるのか。何をされるのかと思って。
神奈を浴室の壁に押しつけて両手をおさえつけた。
「神奈。君は200万でも少ないと思うよ。俺はそれ以上のものを君から貰うつもりだ」
「な、……?」
「金は自分の行為を正当化するための手段にすぎない。俺が女を買うなんて滅多にないことだ。まして恋人がいるというのに」
「……恋人?」
「今日デートの約束だったけどそれをすっぽかしてまで君を選んだんだ。それに見合うものはいただくつもりだ」
再び唇を重ねた。
舌で咥内をかき回し、唾液をたっぷりと注いでいく。神奈の舌はわずかに震えていた。それをねっとりと引きずりこむように絡ませていく。
俺が本気だということがわかっただろう。
言ったからには容赦しない。俺は付き合ってる女がいるのに君を買った。その意味をじっくりと考えるんだ。
キスをしながら神奈の手にあるものをつけた。
唇を離すと、神奈は指にはめられたそれを見て驚いたような顔で俺を見上げた。
「こ、これ……」
「200万相当の指輪だ。8カラットはある。売ればそこそこになるよ」
「こんなの貰えません!」
「恋人にあげるプレゼントだと思ってるのか?」
「そうに決まってるでしょう?! いただけません!」
「現金のほうがよかったのかな」
「そういう問題じゃなくて!」
「指輪なんてただの宝飾品だ。いや金の代わりだよ。あいつはこんなものを貰って喜ぶような女じゃない」
「…………」
「風呂から上がったらやるからな。腹が減ってるなら先に食事をしてからにする。時間はたっぷりあるんだ。君とのセックスが楽しみだよ」
「…………」
「どうした? 俺がこんな男だと知ってがっかりしたのか?」
「……いえ。有馬先生が女好きなのは知ってました。いろんな女生徒に声をかけていたから」
見てたのか。
確かに可愛い娘にはセクハラもといちょっとしたおふざけをしてたけど。
そういえばこの女――神奈には何もしなかった。
手をだしにくい雰囲気を持っていたというのもあるが、なにより。
なぜかこの娘には深入りしてはいけないような、そんな直感があった。
まさかそれが本当になるとは思わなかったけれど。
「先生がどうして私に声をかけてこないのか、不思議でした。目を合わせるといつも避けていたから」
「君はふざけていい相手には思えなかったものでね」
「本気ならいいと?」
「本気にさせたのは君だよ。……俺をここまで本気にさせたんだ。そのツケは払ってもらう」
神奈の手首を掴む。
今夜だけは俺のものだ。
俺のことだけしか考えられないようにしたかった。
俺の女にしてやる。その慣れた身体を俺のモノだけを求めるようにさせてやる。
風呂からあがった神奈を見て驚いた。
バスタオルの使い方、間違ってないか?
真っ裸のまま首にかけている。それはバスタオルといって身体を拭いてから身体に巻くものだと思う。
おかげで。
彼女のヌードを真正面から見てしまった。
このまま写生でもできるほど均整のとれた身体だった。モデルでもしていたのだろうか。見られているというのに全然照れている様子がない。
ゴクリ――と喉が鳴った。
飲んでいたシャンパンが落ちた。
ガラスの割れる音がするが彼女の裸体しか目に映らない。
「……先生、落ちましたけど」
神奈が指をさすが、構わず、彼女の腕を引っ張って抱き寄せた。
「抱くぞ」
「ま、待ってください。まだ髪の毛が濡れて」
「あとで一緒にシャワーを浴びる。どうせまた濡らすんだ、ベッドに行くぞ」
「ちょ、ちょっと、危ないから片付け」
「そんなのあとでいい」
抱き上げてそのままベッドへ向かった。
色気などなにもないのに、この不思議なほどの高揚感はいったいなんだ。
わからない。ただ彫像のように美しい神奈の身体を見た瞬間、我慢なんてできなかった。
彼女をベッドに放り投げると、急いで服を脱ぎ、上から覆いかぶさると。
獣のような恰好をさせた状態で背後からいきなり深く突き挿した。
「ああぁっっ……!」
く……っ! 締まる。
亀頭が締めつけられていく。奥へ行くほど先端がギュウッとキツく締め上げられた。
これはヤバい。下手すると中で出しかねない。ギリギリまで射精を耐えないと。
ググ――と抉りこむように彼女の中を犯していく。
神奈が膝を立てて男根を迎えいれようと動きを合わせてきた。……いいぞ。さすがに慣れてるだけあって快感の捉え方が上手い。
恵子にするのとはまるで違う。欲望を完全に解き放っていた。恋人を気遣うような優しさもない。ただ女の膣内を味わうだけの挿入。
それが……たまらない。
さっき裏通りで感じた以上の気持ちよさだった。
突き刺す、引き込む、回し突く、形が変わるほどの勢いで激しく穿つ。
どんな動きをしても快楽がやまなかった。まるで男の分身を飲み込むためだけに作られたとしか思えない。相当慣れているのがわかったが、だからこそ遠慮なく本能のまま動くのをやめられない。
はあ、ふう、と息切れの合間に。
神奈が足を突っ張らせてビクビクと痙攣したように背中が引き攣っているのがわかった。
もしかして……イってるのか?
女が達するのは潮吹きだけだと思っていた。現に恵子はそうだ。彼女の潮吹きはわりと激しい。イったのだとすぐわかるが。
この娘の場合はどうなんだ。
膣内の収縮密度はあがっている。さっきから子宮口が先端に吸い付いてきていた。正直その動きの淫猥さに我慢しないと出そうになるのを必死に堪えていた。
だけどイってるのかどうかいまいちよくわからない。こっちを振り向かせてみるか。顔を見れば少しは……。
「こう、……だい……さん」
神奈が。
俺の名前を呼んでくれた。
それもなんて切なげな……感じる声を出すんだ。脳が痺れるほど心地いい声だった。
「なんだ……?」
「き、……気持ち、……いいです。……もっと突いて」
その瞬間。
膨張がさらに強まった。
神奈が俺を求めている……。
それがたとえようもなく嬉しかった。
「俺のが……気持ちいいのか?」
「……はい…」
「ちゃんと口で言ってくれ。君の口で、なにが欲しいのか言ってごらん」
神奈の腰を持ち上げて、胡坐をかいてベッドに座り、繋がったまま彼女を後ろから抱きしめた。
両脚を高く持ち上げて接合部を彼女の目の前に晒していく。
興奮の度合いをあげるために、あえて卑猥な恰好をさせた。すると神奈は。
逆らうことなく、自ら繋がっている部分を指で広げて根元を睾丸まで擦りだした。
「く、……はぁ」
「こ、これ……この固いおちんちんが……もっと熱くなって、私の中を、……めちゃくちゃに暴れて欲しい」
「か、……神奈……」
「広大さんの、とっても……いいです……ビクンビクンって動きが、すごく伝わって……」
「なんて……君はなんてヤらしいんだ」
「イヤらしい神奈は……嫌いですか?」
「まさか。むしろ嬉しいよ。ほら……かき回してやる。もっと足を上げて、俺のを飲み込むんだ」
――ズンッ……!
深く突き挿すと、神奈は感じ入ったように口を開けて目を細めた。
その美しい表情にたまらず唇を重ねる。
口づけしながら両手を使ってグリグリと深く突き挿した。神奈の中は男の微妙な膨張の動きすら煽るように蠢いて、絞り取ろうとしていた。口づけながら結合部の飲み込もうとする動きをチラ見し、さらに快感が強まった。
……イきたい。
だが、この動きをもっと長く味わいたかった。出せばしばらく時間が空いてしまう。その時間すら惜しく感じた。
彼女をイかせたい。
イってるかどうかの判別がつきにくいが、潮を噴かせるほど感じさせてみたかった。
Gスポットは……どこだ。
さっきからずっと膣内部を探るように動かしていたが、ひと際強く締まる箇所が見つからない。
必ずあるはずなんだ。女によって場所は違うが。男を感じる部分が必ず。
一度亀頭を膣入口まで引いてみた。
な、……なんだ、この動き。
ペニスを引っ張るような凄まじい吸引力だった。膣全体が俺のを求めて離そうとしない。
結合部を見ながらその動きを目で追った。――エロすぎる。神奈の膣襞が捲れあがって棹を飲み込もうと追いすがっている。
「あ、……ん……ぬ、抜かない…で……」
「……っ」
再び勢いよく挿した。満足気な吐息を感じながら内部をかき回していく。
もう感じる部分を探すどころじゃない。俺のほうがもたない。
抜くだけでこんなに感じるとは思わなかった。挿れるより抜く動きのほうが凄まじい。神奈の求める動きがそれだけ激しいのだとわかった。
くそ……こうなったら。
とことん突いて、突きながら感じる部分を探す。それしかない。
再び激しく突き上げた。体位を変え、横向きに押し倒して片足をあげさせた。繋がっている部分が丸見えで興奮がさらに高まっていく。
「はあ、はあっ、くっ、か、神奈……どこだ、どこが……感じる?」
時折子宮口を叩くと、叩くたびに神奈の身体がビクビクと震えた。やっぱりこの奥が一番感じるのか。
だがもう、問いかける余裕もなかった。あまりの気持ちよさで頭の芯が蕩けそうだ。
ひたすら男根の欲求のままに突いていた。この女の中を隅々まで味わわねば絶頂が得られない。
神奈は動きに合わせて腰を振っていたが、ついに根負けしたかのように身体の力が抜けてきた。
「あ、あぅ、あううっ!」
「か、神奈……イくんだ、早く」
「イ、き……そう……も、もう……だめ」
「早くイってくれ……こっちももう、もたない」
「だ、……出して」
「ダメだ」
中に出すことはできない。さっきも直前でようやく外に出した。
もう先走りがすでに出ていた。これだけでも本当はまずいのに。
「出すのは外にだ。どこに掛けて欲しい?」
神奈の顔を覗き込む。
女に射精する場所を聞くなんて初めてだが。
中に出すわけにいかない以上、せめて神奈の望み通りにしたかった。
「……か、顔に」
「…………」
顔射していいのか?
そんなことをして神奈の顔を汚したら……。
……見てみたい。
獣のような欲求がむくむくと湧き上がる。
俺の精液で顔を汚して陶酔する彼女を見てみたかった。
なら……。
「たっぷりとかけてやるよ」
いまこの瞬間。
俺は自分が教師だということも、学者であることも、恵子のために生きると誓ったことも、すべて忘れた。
ここにいるのは目の前の女を汚したい気持ちしかないただの欲にまみれた男だ。
最後の動きとばかりに神奈の腕を引っ張る。
背後から壊すほどの勢いで突き上げると、もう神奈の口からは動きに合わせた喘ぎしか出てこなかった。
「あ、……あぁぁーーっっ!」
やっと……イった。
子宮口を抉りこむように突き、キツく締め上げてくるそのリング状の感触から必死の動きで離れる。
追いすがる膣襞の動きに後ろ髪をひかれつつも、ひたすら根元を堪えて出すのを耐え。
正面に押し倒した神奈の顔に自らの手でペニスを擦り、ありったけの量をぶちまけた。
「あ……う……」
「は、あ……はあ、ふぅ……」
すごい、次々と出てくる。
オナニーしてもこうはならない。いや自慰なんかとは比べようがない。
彼女のイった膣内はこれ以上なく気持ちよかった。
神奈の顔を白い精液で汚していく。目にかかろうと口の中に入ろうとどうでもよかった。ただ掛けた。俺の欲望のすべてで彼女を汚したい、その一心しかなかった。
出しきった後。
神奈がコクリ、と喉を鳴らした。……しまった、口に入ったのか。掛けてるときは気にしなかったのに、終わった途端罪悪感がこみあげてきた。
神奈は。
うっとりとした表情で口の周りの精液を舌で舐めていた。
どう見ても……。
嫌がってる様子には見えない。
顔射されるのに慣れているのか?
こんな辱めを受けて、嫌がらないなんて。
指を使って目の前の俺の肉棒を掴み、もっととでも言うかのように手で擦りだしてきた。
「い、……いや、もう全部出したから」
「もっとください」
「神奈、欲しいなら……またやらせてくれ」
再戦を申し出ると。
神奈はクスリと微笑んでペニスを優しく撫で上げた。
「挿れる前に、固くさせてあげますね」
「……神奈」
「あと何回くらい出せますか?」
「俺の射精回数を聞きたいのか?」
「何回も続けてしたことってないので」
「俺が初めて?」
「はい」
「それは……嬉しいな。じゃあ君が固くしてくれ。俺の射精できる限界はね」
耳元で囁くと、神奈は目を丸くして驚いた。
「……ほんとに?」
「これでも絶倫なほうだと思っている」
「私……お付き合いできるか、ちょっと、自信なくなりました」
「今さら君を逃がす気はないよ。今夜一晩、君は俺のものだ。……神奈」
精液まみれの彼女に口づけた。
それでも神奈の美しさはなにも変わらなかった。むしろ顔にかけられた精液がより卑猥さを増して興奮する。
俺は。
もうこの娘に自分のすべてを曝け出していいと思えるほど、夢中になっていた。
きっかけを書いてみました。
最初に考えていたのとちょっと違いますが……。
まあだいたいこんな感じだと思います。
ちなみに神奈がありがとうと言ったのは。
教師なら普通はやめろと言うのを、むしろお金を払って買ってくれたことが、単純に嬉しかったからです。
子供扱いしなかったから、神奈も身体で応えました。
それが広大の火をつけてしまったんですが。