そして本番前です。すみません。
そこまでいけなかった。
次回をお待ちください。
彼女が袖を通したブラウスの背中から、血が浮き上がっているのが見えた。
こんな場所では手当もできない。せめて隠そうと俺の学生服を羽織らせようとしたが。
手で振り払われた。
「…………」
もう見向きもしない。
怒ってるとかそういう以前の問題だ。――関心がないのだ。
それほどのことをした自覚はある。
だが時間が経てばきっとまた以前のように普通に接してくれるだろうと思った。
……が。
「……たくや」
彼女の言葉に思わず顔を上げる。
情けないことだが、この時の俺は、美月さんから投げかけられる言葉でも表情でも仕草でも、なんでもいいから欲しかった。
「もう一度――きっと同じことをするわ。あなたは」
一気に絶望の淵へと叩き落とされた。
考えなかったわけじゃない。
俺がたとえ美月さん以外の女を好きになったとしても、……そうしてしまうだろうということを。
「…………」
「あなたが欲しいのは略奪愛だから。誰かから奪わなければ愛せない」
「…………」
「それは抱く相手にも同じ。私はあなたの所有物じゃない」
「……美月さん」
「あなたに幸せな結婚はできないわ」
「…………」
「それを求めているのなら、――私はあなたを軽蔑する」
その言葉を最後に。
彼女は準備室から出ていった。
痛みを抑える素振りもせず、毅然とした姿勢のまま。
その姿を見て、本当にもう、彼女とは終わったのだと実感した。
……結婚、か。
何度となく美月さんに求婚した。どれも冗談のようにかわされたが。俺は俺なりに真剣だった。
だけど。
本当に欲しかったのは。
「……保険、だったのかもな」
俺が――愛する者を、傷つけてしまったのだとしても。
離さずに所有し続けることができる保険。
それが欲しかっただけなのかもしれない。
「……広大さん」
「うん……?」
「神奈が身籠ったら……結婚してくれますか?」
身体を擦り寄せながら甘い声でねだる声に。
苦笑して抱き寄せた。
どこもかしこも柔らかな身体を優しく撫でながら、彼女の膣内へと指を潜らせる。
「あぅ、ん……」
「君はまだ学生だろ」
「もう、学校も行きません。欲しかったものは手に入りました」
「なにがだ?」
「ひとつは……薬品。病院にはない化学薬品があの高校にはありました。もうひとつは、……先生」
「俺?」
「神奈のお婿さんです」
……まいったな。
俺には恋人がいるのだと、何度も言ったはずだが。
どうやら。
この娘には、愛人というカテゴリーがないらしい。
指を奥深くまで突き入れた。開閉を繰り返す淫らな入口を指先で広げていく。
「はぁ、んっ、……あっ、いや」
「こんなに注いだら絶対に妊娠するだろうな。次から次へと漏れてくる」
「いや……せっかく中に出してくれたのに」
「神奈。結婚はできないよ。君は少女のままだ。俺は年をとっていく。それはわかってるだろう?」
恵子という存在もいるが、それには触れずにいた。
その気遣いがわかるのか、神奈は寂しそうに微笑むと、身を乗り出して唇に軽く触れてきた。
「神奈の夢なんです」
「夢?」
「愛する人に朝ごはんを作ってあげて、子供をあやしてくれる旦那様を見ながら、お洗濯するの」
「……そんなのいくらでもしてやるよ」
「ほんと?」
「その日常に結婚という保険が欲しいだけだろ、君は」
「……はい。まあ、そう……ですね。はい」
「俺はね、結婚したら容赦はしない。君を朝から晩まで犯し続ける。妻というのは夫の所有物だ。つまり何をされても文句は言えない。わかるかい? 君は……俺に何をされてもいいんだ」
だから。
俺は恵子に求婚した。
彼女を意のままにするために。
あいつはそれをまだわかっていない。わかってないから気づいた時はもう遅い。泣いても喚いても容赦はしない。
「……あの」
「ん?」
「それって今と、どう違うんですか?」
神奈が不思議そうな顔で俺を見つめた。
たしかに。
神奈を俺の家で匿ってすでに数週間経つが、毎日のようにセックスしてる。
そうじゃないんだよ、神奈。
君はいつでも逃げられるんだ。
だけど妻になったら俺は君を逃がさない。
地の果てまでだって追い詰める。
俺の独占欲を甘く見るな。
「あうぅっっ!」
「神奈、股を開け。蛙みたいにがに股になるんだ。俺のをもっと深く咥えろ」
指の代わりに熱い切っ先で貫くと、神奈はすぐに身悶えて言う通りに両脚を曲げて受け入れてきた。
俺はね。
君の悦ぶことしかしない。
だけど俺のものになったら――その時は。
好きなようにさせてもらう。
だから神奈。
君をいつでも手放せるようにしておきたいんだ。……君を自由にさせてやりたい。
「あっ、はうっ、んんぅぅ……っ」
「ほらっ、どう、…だっ! もっと感じろ……!」
腰を持ち上げて彼女の子宮を何度も叩きつけていく。
次第に快楽に染まっていくその表情を見つめながら、昏い気持ちを押し込めていた。
俺の本気が伝わったのか、神奈は。
身体の力を抜いて両脚を大きく広げた。
がに股になる恰好で男根を深く受け入れようと内部の襞が蠢いている。
本当に彼女は……娼婦なんだ。
男に媚びるための態度をごく自然にとっている。
それは。
親父に対しても同じだったのか。
「……子宮の中で暴れるつもりですか」
目を伏せて結合部を見ながら、神奈は声を押し殺すように呟いた。
わかってるじゃないか。
されたこと、あるんだな。
「ああ」
「あの動きを、……他の女にも?」
「気絶を繰り返していたけどね」
「別れたのですね」
「そうせざるを得なかった」
「たくやくん。神奈はたくやくんに何をされてもいいと思ってます。でも、それは間違いだった」
「……え?」
「したいのなら、アナルセックスでもスカトロでも厭いません。そうされた経験がないわけじゃない。でもね」
身を捩って、子宮の口を開いてきた。
亀頭を手繰り寄せるように吸い付き、ぱっくりと咥えこむその動きに思わず呻き声が漏れる。
「う…」
「神奈だってあなたが欲しい。ずっと、……ずっと前から。広大さんに愛されていても彼は私を連れて行ってくれなかった。神奈はね、フラれたんです」
「……あいつが? 君を振った?」
「悔しかったなぁ……。恵子さんには勝てなかった。あの人が欲しかったのは彼女だけ。神奈はおまけみたいなものでした」
「…………」
「たくやくん、あなたが抱く女はね、愛のおこぼれを欲しがっているの。だから何をされてもいいと思ったけれど、……訂正します。神奈が欲しいなら奪ってみせて、――あの人から」
「……っ!」
「あの人以上のセックスで神奈を虜にしてみせて。……神奈を、好きなように、……して」
――ドクン……!
その言葉に。
心臓がひと際大きく響いた。
神奈の心にはまだあの男がいる。
それを追い出せと彼女自身が求めていた。
好きなようにしろとは、……つまり。
「……いいんだな?」
「……はい」
「容赦はしない」
「はい」
「俺は君に聞くぞ、何をされたのか逐一」
「きいてください。全部答えます」
「神奈。……子宮口を開くんだ」
咥えていた動きが、スッ――と引いた。
涎みたいに愛液が口の周囲から溢れてくる。
それを亀頭の先で舐めつけるように撫で、しばらくそうして愛撫していた。
「あぅ……ん……」
「神奈。……最初の質問だ。親父はここをどう攻めた?」
神奈は。
躊躇うことなく荒い吐息の中から答えた。
「広大さんは……最初の夜、神奈の子宮から離れていきました」
「は、……離れた?」
「はい」
「なんで」
「避妊具をつけていなかったの」
「それにしても、あいつが?」
この卑猥でエロい器官をあいつが攻めなかったとは思えない。
そんな紳士なものか、あいつが。
「広大さんはね、あのとき神奈を買ったから……深入りする気はなかったんです」
「……そのあとは深入りしていったんだろ」
「ええ。神奈の子宮に異物を挿入したり、拡張するほど精液を注ぎこんだり」
「……クソ親父!」
「最初は子供みたいに可愛かったんですよ。……だんだんエスカレートしていったけど」
神奈の子宮口が誘うように吸い上げていた。
早く来てと促しているようだった。
こんな動きを、あいつ、初めてのときは無視できたのか。
いや無視できなかっただろうけど、耐えてみせたというのか。
カリ首を一度、くぐらせてみた。
「あう、んんっ」
可愛い……感じている。
やっぱりこのリング状の襞の部分が一番感じるらしい。
ならばここをもっと擦り合わせるようにして。
「はうっ、あっ」
声に焦りが出始めた。そうか、絶頂に近い性感帯なんだ。
ならば、……もっと奥はどうか。
「…んぅ、……ふぅんっ」
探るように内部に侵入すると、彼女の子宮内壁が待ち望んだかのように揺れ出した。
……やはり。
この中で幾度となく愛されたことがあるんだ。
あいつ、避妊すらしなかったのか。
神奈が身籠ったらどうするつもりだったんだ。
責任取る気でいたのか。
俺だって。
神奈を孕ませたい……!
「……あっ、……あああぁぁっっ!」
一気に精液を放出した。
なんの予兆もなく突然の射精に神奈の身体が痙攣し、注がれる感触に腰が逃げかけていた。
許さず、抱きしめる。
射精というよりほぼ放尿のような勢いだったため、その量と熱さに、ずっと喘ぎ声が続いていた。
「はあ、はっ……くぅ」
一度出してからまた動くつもりだが。
やばい。
動けない。
子宮が締め付けてきた。
こんなことがあるのか。
あるんだ。……知らなかった。
やったことないもんな。
子宮内射精って、……怖い。
「か、……神奈」
制御できないと思うが。
一応きいてみることにした。
「ち、力を……抜いてくれ」
どの力を? ときかれたらなんて言おう。
だが神奈は、ぎゅうっと強く腕の力を強めてしがみついてきた。
「もっと……もっと出して」
彼女の子宮口が。
俺の棹を掴んで離そうとしない。
シコシコと扱いてくる。……なんだこれ。
一滴残らず絞り取るつもりか。
「かん、な……」
「たくやくんの……全部出してください」
「いいのか……俺、かなり出すほうだぞ」
「こんなの広大さんのに比べたら……」
「あいつもすごく出たのか」
「お腹が膨れるくらい出されました」
「……ありえないだろ。エロゲじゃないんだから、そんな量出るもんか」
「エロゲってなんなのか知りませんが……あの人は連続射精の間隔が短いんです」
つまり。
射精してもすぐにまた射精できたのか。
……精力の化け物か。
だから複数の女に手を出せたのか。
もともとスケベなだけなのかもな。
「あっ、……はぅ」
「ふう……抜くぞ」
やっと、子宮の締め付けがとまった。
く、お……。
ぬ、抜くのが、……気持ちよすぎる。
というかエロすぎる。なんだこの動き。映像でお伝えできないのが残念です。
エイリアンという映画を連想してみるといいだろう。
あの映画のどの部分かを想像してみればどれほど凄まじい膣内なのかわかる。
「は、ふ……」
「神奈。……後ろを向いてくれ」
一度抜き、彼女を反対側に転がして背を向けさせた。
ここから。
本格的に攻めていく。
内部に注いだ精液も使うつもりだ。使うというか、潤滑油代わりだが。
後背位にしたのは力の加減をなくすため。
このほうが思う様動ける。
「……たくやくん」
「ん?」
神奈が振り向いてきた表情は、キスをねだっていた。
それに応え、桃尻の間にペニスを当てながら舌で舐るように口づけを交わしていく。
彼女の吐息が興奮を伝えていた。
「はぁ、……射精……終わりですか?」
「まさか。これからだ。夕方に出した比じゃないぞ」
「欲しい……たくやくんのザーメン」
「神奈。そんな卑猥な言葉をどこで覚えた。……親父か」
「広大さんは女の子がそんな言葉を使うんじゃありません、って」
「どの口が言うんだ、あのエロ親父。普段からしょっちゅう口走ってたくせに」
「たとえば?」
「俺の熱いソーセージを食らわせてやるとか、二輪挿しもいいぞとか」
「…たくやくんに?」
「亜由美さんにだよ。そんなエロトークで笑わせようとしてたんだ」
「……いいなあ」
「はぁ?!」
「神奈には、そんなこと言ってくれたことありません」
「そりゃ、……親父が君を大切に思ってたからだ」
教えたのだとしても、神奈に言わせることはなかったのだろう。
あいつは、俺にも教育を厳しくしていた。
そのことは実はひそかに感謝している。
「その、亜由美さんって人……」
「ん?」
「広大さんの奥さんですよね」
「……ああ」
「いまでも彼のことを?」
「一晩泣き明かすくらいには想っているみたいだ」
「……ずるい」
「え?」
「たくやくんと、奥さん、二人も独り占めにして」
……違うだろ。
君を含めて三人だ。
なのにやつは、……死んだお袋を選んだのか。
「神奈」
身を乗り出して内部へと挿入した。彼女の胸を揉みながらゆっくりと襞を掻き分けていく。
しなやかで細い肢体が動きに合わせて身じろいだ。……再び固くなっていることに反応して悦ぶように押し寄せてくる。
動きだせばもうとまらない。
そのことを内部の熱で感じ取っているようだった。
「親父は君を独り占めにしたんだ」
「……そうかな」
「この中を誰にも取られたくなかったんだよ」
「だって、……神奈が売春をまた始めても、あの人、とめなかったんですよ」
「売春と愛人は違う」
「どう、違うの?」
「君はコンドームを付けさせていたじゃないか」
「それは……だって、性病とか移されたくないし」
「男に回数を決めていた」
「……っ! み、見てたんですか?!」
「最初からずっとね。お楽しみを邪魔するつもりはなくて、陰からこっそり」
「ひ、……ひどい。黙ってたなんて」
「イかせる回数をコントロールしていた。……驚いたよ。本当に同じ同級生なのかと。その売春行為だけど、あれは完全に君の稼ぎ方がうまい。俺でも払うよ。実際、財布の中を数えてた」
「……はい?」
「親父が買ったのもわかる。君は一流の娼婦だよ。一流というのが何を基準にするかにもよるが。君はね……性交がうまいんだ。いうなれば男をイかせるのがうまい。そこを巧みに利用している」
「…………」
「親父はそこに惹かれたんだと思う。そう、君と売春。この組み合わせに惹かれた。愛人にしたのは君を買ったからだ。いわば買い物だよ」
「神奈は……」
「売春するな、と言われたんだろ? いつからかはわからないが、それをとめなくなったのは、君を自由にするためだ。好きに生きろと言いたかったんだ。言っちゃ悪いが……やつは逃げた」
「…………」
「それでもきっと未練があったんだろうな。俺にも亜由美さんにも隠していた。そりゃそうだけど。愛人なんて言えるか。俺でもぶん殴る」
「たくやくん……」
「神奈。親父はね、この魅惑的な膣内を……独り占めしていた。それがやつの矜持だったのさ」
「……プライド?」
「変な男だよ、君にこんなに慕われているくせに独占欲だけは強いなんて」
だからこそ。
君を奪う気になれたんだ。
美月さん。
あんたの言う通りになったけれど。
このセックスが、――神奈を失わないと信じている。
「…いくぞ」
「……はい」
彼女の腰を引き寄せる。
陰唇の襞の熱を感じながら、これを神奈の興奮と受け取った。
これ完全にユーノのときと同じパターンだ。
なかなか本番にいけない。
キャラクターが動いてくれないんです。
挿入しっぱなしです。
でもこの後に動きますので。
なにとぞ、なにとぞ、お待ちください。;つД`)