短編です。
順番が前後しますが、この後のAnother11に関わってくるので先に上げさせて頂きます。
身体の奥に突き刺さる肉棒が震えはじめた。
ああ、達しようとするんだ……と思っていたのもつかの間。
彼は私の腰を持ち上げ、串刺しにした状態でとどまり。
そのまま、手元のリモコンを操作した。
「……っっ」
お尻の穴に入れられたローターが震える。
太腿にバンドで固定されて中に挿れっぱなしにされていたものが、突然最強で動き出す。
その衝撃に思わず彼のモノをキツく締めつけると、その気持ち良さに背後から興奮した吐息が耳朶に吹きかけられた。
「……いいだろ?」
快感を促す声に必死に頷く。早く達して欲しいのに、彼は私の快感を煽るだけ煽ってその反応を楽しんでいた。
……いいわけないだろ。
心の中で毒づく。
金払いのいい客だからその嗜好に付き合ってるだけだ。
あと何回イかせればいいかを指折り数えていた。4回イかせた。あと1回くらいは払わせてやる。
「おい、……もっと締めろ」
「は……い」
男がリモコンを何度もデタラメに動かした。動きの変化を膣内で感じ取っている。男根の脈動が強くなっていた。
それに合わせて苦しそうな表情をしながら、――そう、本当は苦しくもなんともない。
おまえを苦しませるための演技だ。
ここから先に進ませるには、
「そこ……入れて」
「ここか?」
コンドーム越しの亀頭が、手繰り寄せるように開きかけた子宮口に近づいた。
先端に詰まった精液の量を確認する。
いまだ。
「く、ぅお……っっ」
カリ首を捉えた、もう離さない。
そのまま引きずりこむように強く締めつけた。扱きあげながら徐々に真綿を締めるかのように捻りあげていく。
男が抜こうと動きだすのを許さず、絞り取るように先端を咥えこんだ。
なんだ。
そんなに大きくない。こいつ、棹だけの巨根で、亀頭を刺激されるのに弱いらしい。
ならこのまま、……もっとキツく。
「お、……おいっ! 離せ!」
男の声に焦りが出ていた。一回イくのに4万。これ以上は出せないらしい。
だが亀頭が震えている。もう出しそうなのはブルブルと震える根元の動きから伝わってきた。
それを。
咥えこんだ子宮口で塞ぎとめた。
男も私がここまで強く締めてくるとは思わなかったらしい。嘘だろ、と背後から小さく呟く声が聞こえた。
「……出したいですか」
その言葉に男はカッと頭に血が昇ったのか、太ももにつけたローターをベルトごと剝ぎ取った。
もう楽しむどころじゃなくなったらしい。
乱暴に壁に手をつかせ、片足を高く上げさせられたが、それでも咥えこまれた亀頭を離さずにいた。
可愛い……震えている。
怯えているんだ。こんなに強く奥の口が動いていることに恐怖している。
「お、おまえ……」
「あと4万出せばイかせてあげます」
「こんなの、すぐに抜いて……っ、くぅっ」
「無駄ですよ、伸びますから。動ける隙間すらないはずです」
「なん、……だこれ」
「あと1回、――出しますか」
男が。
両手を壁について覆いかぶさってきた。
キツく締める動きにもう耐えられなかったらしい。
「……わ、……かった。……頼む、出し、……たい」
男の手を取り、腰を掴ませた。そのまま上へと持ち上げさせる。
ズンッ――と体重をかけて押し込まれたと同時に、咥え続けた子宮口を緩めた。
その瞬間に痙攣するように震えた先端から、勢いよく5回目の射精を感じとった。
今夜はここまでかな。
気持ちよさそうに射精する男の吐息が首筋に当たる。少し酒くさいその息に陥落していることが伝わり、このまま払わせて終わりにしようと思っていた。
――が。
「……ホテルで続きをしようか」
耳元で興奮した声が囁かれる。
男根が抜かれ、ファスナーを上げた男が私を後ろから抱きしめてきた。
……やりすぎた。
男を虜にさせてしまった。あのやり方は金払いのいい客に限定したものだが、なかにはこうやって執拗に続きをねだってくるやつもいる。
こいつもその一人か。
金さえもらえばもう用はないが、こういうやつは従うまで払おうとしない。
「…………」
「ホテル代くらいは払う。すぐそこのラブホだ。ついてこいよ」
男が私の肩に手を乗せたときだった。
「おい、おっさん」
その声に振り向いた男は次の瞬間。
数メートル飛ばされて道路に横たわっていた。
あまりに突然の出来事に目を見開いて飛ばされた男を見つめていた。
「いい年した大人が援交なんてするなよ」
吐き捨てるように呟いた彼は。
私を見て、――言った。
「おいで。……こんな深夜にここにいたらダメだ」
腕を引っ張られる。
いつか見たのと同じ光景。
あの人の――息子。
たくやくん。
どうしてこんなふうに再会しちゃうのかな。
まさか見てないと思うけど。
……神様が。
きっと、神奈に罰を与えるために、彼を呼び寄せたんだ。
神奈の売りを一部お見せしました。
この後11でこの部分がもう少し明らかになるのでお待ちください。