血液嚥下があります。
以前ユーノの話でも書いたアレです。
苦手な方はご注意ください。
――2週間前
「…………」
親父の書斎からクラシックの曲が聴こえてきた。
また亜由美さんと寝てるらしい。
あいつは女を抱くのに音楽をかけないと気が済まないのか。
明日は海外へ発つというのに。いつものフィールドワークらしいがなぜ彼女を連れて行かないのか理解に苦しむ。亜由美さんだって親父の研究を手伝っているはずなのに。
音量がでかい。……やかましい。
たぶん、行為中の彼女の喘ぎを誤魔化してるんだろう。いつだったか風呂場から艶っぽい悲鳴が聞こえてきて、所構わずヤってる親父の節操のなさに、――妬んだ。
というより、息子の俺に見せつけてるかのような行為の数々に、彼女と同居したのもそれが目的なんじゃないだろうかと疑ったほどだ。
見せつける――なんのために?
決まってる。
亜由美さんを辱めるためだ。
淫らな姿を俺に見せつけて、彼女の羞恥心を煽り、それに興奮するのが親父だからだ。
もっともそういう男だとわかったのはつい最近のことだが。
これ見よがしに、あいつは自分の机の上に隠し撮りしたBlu-rayディスクを置いていた。見たらなんと――、……いま思い出しても興奮する。亜由美さんのAVだった。それも普通のプレイじゃない。ほとんど凌辱に近いセックスだった。
膣内をバイブで弄ばれ、彼女の局部をカメラの前に曝して、背後から尻穴を犯されていた。
あのときの亜由美さんの泣き顔といったら……。
見てるだけで勃起した。いつの間にかオナニーしていた。親父に貫かれながら彼女がバイブの振動で感じまくっている姿に、貫いている男と自分の姿を重ねてしまったほどだ。
今思えば。
俺にわざわざ書斎に行って本を取って来いと言ったのも、それを見せようとしたのか?
前にもそんなことがあった。忘れ物があるから大学に持ってこいと言ったときも、亜由美さんとの激しいプレイを研究室の窓から見てしまった。
他にも、いくつか……。思い当たることが何回かある。
あいつ。
俺に亜由美さんを奪われたいのか?
そんなわけあるか。
仮にも再婚相手だ。今だってこうやって彼女をよがらせている。朝早く発つはずなのに構うことなくセックスしてる。いい年して性欲だけは旺盛なやつだ。
……俺も。
なんでわかってて、こうやってやつに抱かれている彼女を想像してしまうのか。
正直なところ、亜由美さんを欲しいと思うが。
親父に抱かれているときの彼女の美しさに、見惚れたんだ。
美月さんの感じている姿を美しいと思ったことは何度もあるが、それ以上に。
あの親父にイかされて泣いて、それでも男のモノを欲しがって懇願している彼女の姿に目を奪われてしまった。
あれは、……親父にだけ見せられる姿だ。
だからこれは手が届かないからこそ欲しいと憧れる恋みたいなものだ。
何を今さら――レイプまで考えていたくせに。
……よそう。
俺が何を思ったところで、彼女を手に入れることなどできないのだから。
喉が……乾いた。
寝る前にオナニーなんてしたからだ。
下に行って何か飲むか。
音楽はまだやかましく鳴っている。カモフラージュにもなんにもなってないぞ親父。どうぞ遠慮なく見てくださいとでも言ってるつもりか。あいつなら言いかねない。
階下へと降りた。
誰もいないリビングの灯りをつけ、冷蔵庫を開けた。
……酒か。
親父が飲むから亜由美さんビールを買ってきてる。
俺も飲ませてもらうかな。
プシュッと缶を開けて一気に飲み干した。あまり酔えない体質だが、今は酒でも飲みたい気分だ。
「……それはわしの酒だぞ、たくや」
背後から。
階段を下りながらこっちを見ている男と目が合ってしまった。
思わずゴクリ、と口の中の酒を全部飲んでしまった。
「仕方のないやつだ。おまえも酒を飲むような年になったのか」
「……寝てたんじゃないのか」
「亜由美が痙攣して気絶してしまったのでな。少し休憩がてら飲みにきた」
事も無げに。
行為をほのめかしている。もう隠す気もないらしい。
さすがにあきれ果てていると、口元をぐにゃりと歪ませ、俺の手からビールを奪い取った。
「もうほとんど残ってないじゃないか。一気に飲みおって」
「…………」
「なんだ、その目は? ……ははあ。やっぱりカルメンなんかじゃ亜由美の艶声を抑えきれなかったか。最初はフィガロの結婚をかけてたんだがな」
「親父。あんたが亜由美さんを泣かそうと喘がせようと勝手だがな。それを公言して憚らない親ってのは、あんたくらいのものだと思うぜ」
「貴様が酒を飲んでるのは興奮を鎮めるためか?」
「あんたが飲みにきたのは俺に見せつけて興奮するためだろ」
そう言うと。
広大は目を輝かせて嬉しそうに頬を引き攣らせた。
「その通りだ。わかってるじゃないか」
……こいつ。
亜由美さんを抱くことよりも、それを息子に見せつけることで欲情するのか。
とんでもない変態親父だ。
「女をただ抱いただけでは面白くもなんともない。かといって女を虐める趣味はない。だから女を悦ばせてやっているのだ。おまえの存在に亜由美は絶頂感を抑えきれなくなってるよ」
「……っ!」
「もう察しがついてるだろう。同居したのはおまえがいるからだ。たくやが同じ家にいると思うだけで、感度も快感も何倍も引き上げられている。感謝しているよ、おまえのお陰で彼女との夜の営みがより一層激しくなった」
「……俺はあんたの性癖の道具じゃない」
「とんでもない。たくや、おまえはわしの大切な息子だ。おまえのためなら何もかもすべて捧げてもいいと思っている。亜由美との行為を事あるごとに見せつけているのは、おまえに彼女を奪って欲しいと思っているからだ。亜由美だけではない。わしの大切な存在、――そのすべてをおまえに貰って欲しい」
……なんだって?
いまこいつ、俺に亜由美さんを奪って欲しいとか言わなかったか?
ついにボケやがったのか。
アルツハイマーにしては早すぎる気がするが。
「いまおまえ、なんか失礼なことを考えてるだろ」
「老人性痴呆症なら疑ったが」
「誰が老人だ。……まあいい。亜由美は置いていく。明日からしばらく帰らんから彼女のことを頼んだぞ」
「いいのかよ、俺なんかに頼んでも」
「たくや。おまえだからだ。おまえなら何が起きてもやり直すことができる」
「……? なんだ、それ」
「今にわかる。……さて。もう少ししたら再開するが、覗くなら彼女にバレないようにしろよ」
「……誰が見るか」
「ちゃんと録画してるから後日見るように。わしの隠し戸棚は知ってるよな。過去の女との情事もすべてそこに残してある。気が向いたら見るといい」
――隠し戸棚って、あれか。
昔、何回か避暑に行った別荘の、親父の部屋の書棚。
その中の本を入れ替えると、書棚ごと動く仕掛けがあって裏に扉が隠されていた。
まだガキの頃だったから大げさな仕掛けに驚いたのを覚えている。
……エロビデオを隠すためだったのか。アホすぎる。
今度こそ呆れて言葉もなくため息をついた。さっさと寝ようと上に上がろうとした、そのとき。
「たくや」
いつもの声とは違う、なにか……後を引くような響きに。
返事する気はなかったが、つい振り返った。
「……行ってくる」
「…………。ああ」
それが。
最後に交わした親父との会話だった。
波の音を聞きながらたくやくんが肌をくまなく口づけていた。
昔――こうやって広大さんに愛されたことを思い出す。
彼は抒情感溢れる音楽を流しながらだったけど。
たくやくんは、そういうタイプじゃないみたい。雰囲気を盛り上げるとか、そういうのはあんまり考えないらしい。
ただ闇雲に。
私の乳首を舐めまわし、膣内のタンポンを入れっぱなしの状態で引っ張ったり突っ込んだりして弄び、舌と舌を絡ませあう口づけを繰り返している。
タンポンを出さないのか……。
てっきり出してから突っ込むのかと思っていた。口づけの合間に彼の顔を覗き込む。
「……たくやくん」
「ん?」
「出さないの、ですか……?」
そう言うと。
彼はにっこりと微笑んでまた膣奥へと生理用品を押し込めた。
「あうっ……!」
「ほんと、よくできてるよなこれ。奥から出てくる経血をすべて吸い上げてる。一日に何回くらい取り替えるんだい?」
「ひ、人にもよりますが……多い日で一日に3回くらいです」
「今は取り替えたばかり?」
「は、……い。でも、取ってもいいですよ。でないと出来ないでしょう」
「いや、取らないよ。生理中の性交はなるべく控えたほうがいいんだ。コンドームをつける必要がある。雑菌に汚染されやすくなるリスクが高い」
「……詳しいのですね」
「以前、前の女とね。やったことがある」
…………。
それはさぞや、興奮しただろう。
男は女の血を見ると、興ざめか興奮して性欲を滾らせるか、そのどっちかだが。
広大さんは後者だった。たぶんこの人もそうだろう。
「妬いてる?」
顔を覗きこんできた。
そう見えるのだろうか。自分では自覚はないけれど。
「その人とは……どうでしたか?」
「最高に気持ちよかった。精液と経血が混ざりあって綺麗なピンク色になって、子宮が何度も俺のを求めて口がくっついて離れようとしないんだ。彼女もイきっぱなしで突けば突くほど血が溢れてぬめって滑りやすいのに、膣全体がぎゅうぎゅうに締めつけてくるんだ。あんな快感は初めてだったよ」
「…………」
「やっぱり、親父としたことがあるんだな」
……なんでわかるの。
でもこういうのを聞いても、納得しかできない自分が少し悲しかった。
「神奈の中も味わってみたいが、二日目だし、今回はやめておくよ」
「え……? で、でもそれじゃ」
「こっちの穴を使う」
――グチュッ!
彼の膣内を弄っていた指が、突如。
お尻の穴を貫通した。
いきなりの衝撃に目を見開いた。……いや、待って。それ、なに?
彼がベッドの下から取り出したもの。
見たことがある、……ものだった。
「親父の隠し金庫、知ってる?」
なんだそれは。
「この別荘にあるんだけど、あいつの部屋に隠し扉があって、そこに金庫があってさ。中には過去に抱いた女との記録映像やら、淫具やらがたくさん入ってる。こればかりは管財人も知らないから手つかずだったらしい」
「そ、……それも?」
「浣腸器具らしい。ちゃんと洗浄して中にはグリセリンが入っている。再使用かどうかは知らないけど、使用するには問題なさそうだ」
注射器型の……腸内洗浄器具。
かつて広大さんがそれを私に突っ込んで、初めてのスカトロをされた。
それ以後。
彼は二度と尻穴を使うことはなかったが。
「神奈。宿便は溜まってるかい?」
それを聞かないで。
彼と同じ顔、同じ声で、同じ言葉を聞きたくない。
泣きそうな顔でたくやくんを見上げる。だが彼は興奮が滲み出た様子で私を見下ろしていた。
「質問に答えるんだ、神奈」
…………。
広大さん。
なんてものをたくやくんに残したんですか。
神奈をこうさせるためですか。たくやくんにいつかこうされると、わかってて。
「は、……い……」
頷くと。
たくやくんは嬉しそうにベッドの下からまたいろいろなものを取り出してきた。
洗面器、ローション、簡易型トイレ、アナル器具、……これ全部隠してたのか。
そして。
すぐ近くの小型バーカウンターからケトルに入っているお湯を、水差しで薄めて持ってきた。
あと大量のタオルと、ガーゼ、バスタオル、ビニール、…………。もう確定した。
アナルセックスをするのだろう。
「神奈、これで多少汚しても問題ないぞ。タンポンはまだ持ってるかい?」
「……はい。これが予備です」
「よし、これだけあれば一晩は持つだろう。念のため膣入口はこれで蓋をして血が流れてこないようにしてやるよ」
ローター付の拘束バンド。それも広大さんが以前使ったことがあるものだった。
息子の教育、これでよかったんですか、広大さん。
諦めて股を広げると、彼は屈みこんで膣襞を拡げて中を覗きこんできた。
「もっと足を拡げて見せてくれ」
「……こ、う……ですか」
「けっこう広がるんだな、親父に拡張プレイでもされたか。クスコもあったし」
「……っ」
「あの変態親父、神奈を開発しやがって。……どれ、……ふむ、これか。子宮の穴にタンポンが引っかかってるな。これで蓋をすればそうそう漏れてくることはないか」
「あ、あの……取ってくださ……」
「ああ、真っ赤だし、取ってやるよ。待ってろ、いま新しいタンポンを入れてやるから」
ああ、でも、ダメ。
いま取ったら……奥からまた溢れてきてしまう。
かつてないほど大量の経血量を身体の奥から感じている。あの医者――平塚が処方した薬のせいだ。排卵が活発になっている。
でもそればかりじゃなくて。
たくやくんの子種が欲しくて、子宮が疼いてたまらない。
生理中でもいい、彼の精液が欲しかった。
――スゥッ……
子宮口から抜き取られた感触にホッと息をついたそのとき。
彼の舌が。
膣内へと侵入したのを感じた。
「……っっ?!」
ま、まさか……飲んでる?!
間違いない、嚥下している。奥からこみあげてくる経血を彼が舌を伸ばして吸い上げている。その感触に震えが走り、思わず彼の頭を引きはがそうと腕を伸ばした。
「や、……めてっ!」
「ぐぅ……うお……すごい、味だ……はぁ、ふう……なんだ、これ……頭に響く」
「だ、だめ……そんなことしたらっ」
「神奈、もっと……もっとだ、……もっと出せ。……じゅるっ、……すごい、こんな……頭が、ヘンに……なる」
彼は。
酔ったように次から次へと飲んでいた。……信じられない。女の経血を飲むなんて。
でも。
たまらない……。
広大さんですらそんなことをしたことはなかった。私、……感じている。涙がいつの間にか零れていた。
彼になら。
何をされてもいい。
彼の出すすべてを受け入れたい。こんなことまでされて、女としてこれほど感じたことはなかった。
……ああ、そうか。
生理が始まったのも、身体が彼の子供を作りたくなっていたからだ。
前に広大さんの子供を願ったときもそうだった。
ただ、広大さんのときは、恵子さんから奪いたい気持ちのほうが強かったけれど。
今は……。
たくやくんが欲しかった。
「はふぅ、……これ酒よりキツいな。ごちそうさま。あらかた飲んでしまったよ」
「たくやくん。……口のまわりが」
「うん、神奈の血だ。キスして舐めてくれるかい」
キスを交わしながら。
彼が私の膣内へと新しいタンポンを挿入した。子宮が彼の指を求めて下りてくる。
そのまま指を捉え、咥えこむと、彼が指を押し出してタンポンを口へと嵌めてくれた。
これで子宮内から出てくる経血は塞がれてしまったけれど。
今は彼との口づけで自分の経血の味を感じたい……。
「んちゅ……神奈、どうだい、血の味は?」
「はい……美味しい、です」
「とんだ変態娘だな。真顔で言うなよ」
「そういうたくやくんだって、神奈の血を飲んだくせに」
「ああ、気が変になるほど美味かったよ。なんていうのか、まるでイケナイことをしているような気分だった。というか普通はありえないことをしてしまったわけだが。……でもさ、神奈」
「はい」
「君のこんな顔が見れたんだ。それだけでもやった甲斐はあるよ」
「……どんな顔ですか」
「前に、亜由美さんが親父に抱かれて感じまくってるのを見たんだけど、そのときの幸せそうな彼女の微笑みがずっと忘れられなくて。いまやっと……それ以上の満足を得られたよ」
「……え」
「君を女にした充実感だ。……もう俺の女だ、神奈」
抱きしめられる。
深い口づけで酔わされ、もう目の前の彼しか考えられなくなっていた。
……たくやくん。
最初はね、たくやくんのこと、……嫌いだったの。
恵子さんの残した子供。
あの人の忘れ形見。
広大さんから託されたときは、思わず泣いているあなたの首を絞めていた。
でも。
必死に手を伸ばしているその姿を見て、我にかえって、なんてことをしているんだろうって。
ごめんねごめんね、って、何度も謝りながら抱きしめた。
神奈の黒い歴史です。
そのたくやくんが成長して、こうして神奈を抱いてくれる日が来るなんて。
死にたく、ない……。
あとほんの少しでもいいから、生き延びさせて。神様。
「あ……」
彼の手が浣腸器具の先端をお尻の穴へと探るように当ててきた。
もう抵抗する気にはなれなかった。彼がこっちの穴で気持ちよくなりたいなら受け入れるだけだ。
「冷たいか?」
「ううん。そこ、……んっ、そうそこに入れて」
……ああ。
冷たい液体が入ってくる。
でもこれ、すぐにお腹に激痛が走るほど催してくる。その最中に広大さんが入ってきた。
たくやくんはどうやるのかな。
どうやってもいい。彼が気持ちよくなれるなら。
「神奈。1本だけじゃないからな」
……え?
見ると。
またベッドの下から同じ浣腸器具を取り出して。……3本。
まさか。
それ全部入れる気じゃ。
「これだけ入れれば宿便は全部排出されるだろうな。神奈。ひり出す姿が見たいから、そこのソファでがに股になってごらん」
…………。
前言撤回します。
この人は、広大さん以上の変態でした。
まさか録画とかしてるんじゃないでしょうね。
……している。
入口の扉にこっちに三脚で固定されたカメラがいつの間にか設置されていた。
「さあ、神奈。……2本目だ。もっと腹に力を入れて膨らんでくるまで我慢しろよ」
期待と興奮で鼻息を荒くしている彼を。
息をつめて唇を震わせながら見つめていた。
たくやはスカトロ経験者です。(前に書きましたが)
ですがあれを神奈にはしません。
アナルセックスはするつもりですが。
排泄を見たがっているだけです。(それも十分変態だけど)