※この作品はR-18です。

それは平凡なる恋の日々   作:夜半の月

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時間軸は勉強会の後です。

短編です。


小話12 それぞれの事情

 

 

 

 

 それぞれの事情

 

 

 

 

 

 結局ケーキ食べてぇ。

 

 お茶飲んでぇ。

 

 ちょっと温かい時間を過ごしたら、浦和くんと海野が揃って寝ちゃったんだよ。

 

 そりゃもう盛大にぽてちーんって。もちろんその先は、浦和くんが亜美ちゃんのお膝。

 

 海野がカオリナイトのお膝。

 

 いやーなるようになるっていうか、上手い事行くもんだねぇ。

 

 亜美ちゃんは。

 

「ふふ、良くんったら」

 

 って、浦和くんのほっぺたをつんつん。かいぐりかいぐり。頭をなでなでと本当に幸せそう。

 

 上半身折り曲げて頭を添える様にして擦り付けて。まあ~あたしの目の前で好き放題。

 

 一方の海野の方も。

 

「う~ん、カオリナイトさ~ん……」

 

 なんて寝言を言う物だから、カオリナイトは上半身を半ばまで折り曲げて、海野の頭を抱き締め。

 

「ぐりお……」

 

 って、長い髪をさらりと海野の顔に掛けたりなんかしちゃってあまーい空気を醸し出してんの。

 

 カオリナイトも頬を染めながら。

 

「ぐりお……」

 

 って、呟いて、海野の頬に頬を摺り寄せて砂糖ザーな空気を作り出してるわけよ。

 

「良くん……お耳はどう?」

 

 亜美ちゃんは浦和くんの耳にふうって息を吹きかけて。ううんとうめく浦和くんを撫でてて。

 

 カオリナイトは。

 

「ぐりお、どうかしら。温かくて?」

 

 なんて言いながら、海野をの上半身を持ち上げて自分の胸の狭間に押し付けながら、優しく優しく海野を撫でるの。

 

 か、カオリナイト流石は大人ぁ、亜美ちゃんに出来ない事をやってのける。

 

「良くん……」

 

 と、そんな事、言ってたら今度は亜美ちゃんまで浦和くんの上半身を持ち上げて抱きしめた。

 

 流石にカオリナイトほど露骨にエロい事はしないけど、それでも十分だと思う。

 

 胸元に抱き寄せながら、浦和くんの頭に頬をすりすり。胸を押し付けて。

 

「良くぅン」

 

 なんてエロい声を上げている。ある意味カオリナイトに負けてないよ亜美ちゃん。

 

 そんな亜美ちゃんと、カオリナイトの二人に甘やかされている、浦和くんと海野。

 

 前者は亜美ちゃんに抱き寄せられて、後者はカオリナイトに抱き寄せられて。

 

「う」

 

「うう」

 

 そんな恰好で何を言うのかなと聞いてみれば。

 

「亜美さんは……亜美さんは僕が守ります……ううん」

 

 かっこいい事言う浦和くん。寝ていても恋人を守らんとするその在り方にあたしは感動したねぇ。

 

「か、カオリナイトさん」

 

 おお、今度は海野がカオリナイトの事を守る宣言か。あんたの場合はどうやってもあんたがカオリナイトに守られる立場なんだけれど。在り方は大事だよね。だって女の子っていつでも男の子に守られたい物なんだもん。

 

 そりゃあカオリナイトは28歳だから女の子ってわけじゃないけれど、心はいつも海野に恋する乙女なんだから。

 

「お、お勉強、もう増やさないでくださ──」

 

 ごん。

 

 海野の頭がカオリナイトの膝に落ちた。

 

 へ? ちょっ、海野いまなんて言ったのよ、エエ~っ! そりゃあないっしょ~っ!!

 

「う、ふふふ。ホ、ホホホホっっ、そぉおっ、ぐりおはそんなにわたくしのお勉強の量を増やしてほしいと?」

 

 カオリナイトの顔を見る。般若じゃない冷たい笑いだ。あたしたちと敵対してきた時に見せていた冷たい微笑み。

 

 そりゃあね。そうもなるよ。海野。今のはあんたが悪い。

 

「そ、そちら、大変そうね」

 

 気づいた亜美ちゃんもカオリナイトを見る。その胸には浦和くんの事をしっかと抱えて、柔らかい胸を押し付けたままで。

 

 大変なんてもんじゃないですたい。海野は虎の尾を踏んだです。

 

 亜美ちゃんと浦和くんの仲睦まじい姿もカオリナイトには気に入らないらしく。

 

「あら、水野さん、浦和さんと本当に仲が宜しいのですわね?」

 

 なんて牽制まで掛けてくる。

 

「い、いえ、その、カオリナイトさんと海野くんも婚約者同士ですし仲は──」

 

「お、オホホホホ、いいの、よろしいのですわ水野さん。ぐりおとわたくしの仲はぐりおがわたくしのお勉強から逃げたい程度の仲ですわ。お気になさらず」

 

 うわ~。すっごい冷笑。これ、海野後でひどい目に遭いそう。下手すりゃあたしたちと戦ってた頃よりも冷たい微笑みだよ。愛って尊いけど、愛の裏は憎悪だからねぇ~くわばらくわばら。

 

 まあ海野の事をとっても愛してるカオリナイトの事を考えると、そんなにひどい事はしなさそうだけれど。

 

 カオリナイトは空を飛べるから、東京タワーのでっぱり部に降ろされて、それをカオリナイトが離れて見てるとか。

 

 空中で抱き締められたまま宙づりくらいはやりそうだわ。

 

 まあ、最低ラインで、明日のお勉強の量を二倍か三倍かですむかな~ってね。

 

「海野くん、大丈夫かしら」

 

 相変わらず浦和くんを胸にぴったんこさせたままでいる亜美ちゃん。なに? 亜美ちゃんカオリナイトの事煽ってんの?

 

「いやまあねえ、これは海野の自業自得だし」

 

 寝ている状態で自業自得ってのもある意味理不尽だけどね。

 

 海野はカオリナイトに抱き締められていた。優しい抱擁。一見そう見える。

 

 カオリナイトの長い髪が海野の首から肩にかけて流れ落ちて、本当に優しい抱擁だ。

 

 ただ髪に隠れた顔にはカオリナイトの凍り付いた微笑みが浮かんでいる。

 

 海野~、ナマンダブナマンダブ。

 

 

出してほしいキャラは誰ですか?本当はもっと書きたいですデマンドとかちびうさとか(期待に応えられるかは分かりません)

  • カオリナイト
  • 海野ぐりお
  • ユージアル
  • 天野ぐりかず
  • 地場衛
  • 月野うさぎ
  • ネフライト様
  • 大阪なる
  • テルル
  • ビリユイ
  • シプリン
  • プチロル
  • 水野亜美
  • 浦和良
  • 火野レイ
  • 木野まこと
  • 愛野美奈子
  • 天皇はるか
  • 海王みちる
  • 冥王せつな
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