初めてを書けたら書いてみたいですね。
R16ですので多少の描写は出ております。
愛し合うを知る関係へ
その日、カオリナイトは十番中学校上空の空中にテレポートで出現し、長い髪を風に靡かせながら、目的の人物を待っていた。
目的の人物、ボサボサの髪の毛、ぐるぐる眼鏡の少年。海野ぐりお。家庭教師としてのカオリナイトの生徒であり、女としてのカオリナイトの婚約者。
彼の人物を待つ、迎えに来るのは、彼女に取り自然だ。愛する者を出迎えたい、いじらしい女性としてのカオリナイトの一面であった。
普段はキツい一面や冷たい一面を持つ彼女だが、海野ぐりおに対してだけは、ただの一人の恋する女に変わってしまう。
そしてこの日、この日はもう一人、十番中学の生徒を待っていた。
カオリナイトは学校の影にテレポートする。テレポートは別段見られても構わないのだが、余計な騒ぎや疑念を抱かれるのは良くない。
「ぐりお」
やって来た目的の人物に声を掛ける。
「カオリナイトさん。え、態々迎えに来てくださったのですか?」
嬉しそうに駆け寄ってくるぐるぐる眼鏡の少年を、周囲の目も考えずに彼女は抱き締めた。
「カオリナイトさん……」
「ぐりお……」
この二人。二人きりで居ると直ぐに二人の世界に入ってしまうのだ。
「んっ」
「んんっ」
背の高い彼女に合わせて、海野少年が背伸びをして、カオリナイトの唇を塞ぐ。
甘い、甘くしっかりとした口付けだ。
軽く触れ合わせるだけでは無い。唇同士を啄み合わせて互いを感じ合い、愛を与え合う。そんな口付け。
「ぷはっ……」
その口付けも間もなく終わりを迎える。少し影になっているとは言え公衆の面前。
そんなに長く愛の交合を続けては居られないだろう。
「カオリナイトさんの唇はいつも甘酸っぱくって気持ちいいです」
照れ照れと、頭を搔きながら、照れくさそうに純朴な少年はカオリナイトとの愛についてを語る。
「うふふ、わたくしの方こそ愛という感情をぐりおに教えて頂いて、ぐりおに愛されて、この一秒一秒が幸せでいっぱいですわ」
カオリナイトも長い髪を掻き上げながら頬を染めて、海野ぐりお少年への愛を語る。
◇
「ですが、今日はわたくしたちが愛し合う為に落ち合ったのではなくってよ?」
「え? どういうことですか」
「人を待っているの」
「人?」
カオリナイトは海野の耳に唇を近づけ、待っている人物の名を口にする。そして、その目的も。
「ええ~っ! け、結構大事ですねそれって」
「愛し合っていれば上手くいきますわ。わたくしたちの様に」
「それは、まあ」
気持ちを切り替える。
今日はターゲットが居るのだ。
ピュアな心のターゲットなどでは勿論ない。
今のカオリナイトはデス・バスターズを抜けて、海野ぐりおの家の家人となっているのだから。
彼女の言うターゲットとは。
「あ、来ましたよ――水野さん」
蒼いショートヘアがさわやかに風に騒ぐ。蒼い双眸の美しい少女。とても大人しそうなイメージを抱かせるその少女は海野少年と共に学年で1,2位を争うIQ300の天才少女。
そう、水野さん。水野亜美さん。海野ぐりおの同級生の少女。ちなみに海野少年は秀才であって天才では無い、悲しいかな。
そんな天才少女を待っていたのは理由がある。
「水野さん」
カオリナイトが声を掛ける。
「へ? あ、ああ、カオリナイトさん、と海野くん」
こっちこっちと海野が手招きする。
「どうかされたのですか?」
海野には普通に接する天才少女は、年上大人のカオリナイトには丁寧に接する。
基本彼女は誰が相手であっても丁寧なのだが大人にはやはりより丁寧に接する。それがかつては敵であった女性であってもだ。
勿論、カオリナイトは水野亜美=セーラーマーキュリーという事実を知らないのだが。
知っていたとしても全ては過去の話。一度襲われもしたが、特に優しい水野亜美という少女は気にするような人物では無い。
「水野さん。お時間はお有り?」
時間があるか。と言えば、今日は特に何も無い。この夕刻以降で時間が許す限りならば。
「ええ、ありますよ」
「ほ、あって良かったぁ」
と海野が胸に手を当てる。
「実はある人を待たせておりましてね。水野さんに時間が無ければおじゃんになるところだったんですよぉ」
海野の言葉に「ある人?」と小首をかしげる亜美。蒼いショートの髪がさらっとさわめく。
「付いてきてくださる?」
カオリナイトが先導する形で海野と亜美がついて行く。
カオリナイトの後ろでは。
「次回のテストでは負けませんよ~っ!」
そう対抗心を燃やす海野に亜美が。
「ふふっ、海野くんも成績良いものね。カオリナイトさんがお勉強も見て下さっているし、学力も上がっていると思うから、次回はいつも以上に私も頑張るわ」
やがて歩いて行く場所は、所謂大人なホテルの建ち並ぶ一角に辿り着く。
「か、カオリナイトさん、ここってっ、」
亜美の顔が次第に真っ赤に染まっていく。
それはそうだろう。一体中学生を何処へ連れて行くのかと。
しかし、無論、カオリナイトも社会経験のある大人。
健全な中学生がこの様な場所に用があるなどと言う事はあり得ないことを察している。
「うっふふふ、水野さん。何をお考えなのかしら?わたくしは一言も大人のホテルに用があるとは申しておりませんわ」
確かに言ってない。隣を歩く海野も顔を赤らめては居る物の抗議の声は出していない。
「用があるのはここですわ」
といって彼女が立ち止まったのは。
「び、ビジネスホテル?」
いかがわしいホテル街の中。その中で異彩を放つ一角。
ビジネスホテル街であった。
「二部屋予約してありますの」
「二部屋?」
一部屋は海野くんとカオリナイトだろう。ではもう一部屋は私と。??
悩む亜美を余所に悠々と入っていくカオリナイト、続いて海野が入っていき。遅れて亜美が入る。
「予約していた黒峰カオリです」
「ああ、はい。黒峰様、ですね――お二部屋と」
困惑する亜美を置き去りにして手続きは進んでいき。
「では、どーぞごゆっくり」
カオリナイトはカウンターを越えて敷地内に入ってしまった。
「あ、あの、外泊とか親の許可も取っておりませんし」
流石にそんな不良みたいな事は出来ない。との言葉も躱される事となる。
「もちろん一泊分は払っておりますけれど、わたくしもぐりおも、水野さんも浦和さんも、定刻が来たら退散ですわ」
カオリナイトのその言葉に亜美は大パニックになってしまった。
え?ええ? な、なんで?どうして良くんが? 良くんがいるの?え?ど、どうして良くんが?ほ、ホテル??ホテルに???
パニックの亜美に答える者は居らず。エレベーターは上がっていき。ある階で停まると。
二つの扉の前に止まる一行。
「そちらのお部屋の鍵は浦和さんが持っておりますので。では、わたくしとぐりおはこちらのお部屋で」
「か、カオリナイトさん私、その、良くんと二人きりでホテルなんて」
「うふふ、可愛いお年頃ですわね水野さん。ですけれど、関係を一歩深めることもまた重要かとわたくしは考えますの。それと、以前貴女を襲ってしまった事への贖罪の意味もありますわ」
そうだ。以前、水野亜美はカオリナイトにターゲットとしてピュアな心を狙われたことがあり、姿も見せている。
そんな彼女への自分勝手な贖罪の意味もこの行動にはあったのだ。愛する者、愛し合う者と二人きりに成りそして――その先は二人の問題。
「仙台までテレポートしてきたんですか?!」
水野亜美としてもカオリナイトの能力は知っている。故にそれが可能である事も。
「ええ、そして浦和さんの意思を確認し。浦和さんを東京にお連れしたのです。お時間もあったとのことでしたので」
「り、良くんにカオリナイトさんの能力のこと教えてしまっても良かったんですか?」
「問題ありませんわ。今更ですもの。わたくし、デス・バスターズ時代にはあらゆる場所で、観衆の目のある場所で、能力を使ってまいりましたので」
「そ、そんな物なんですね(汗」
あっけらかんと言うカオリナイトは、もちろん能力を明かす相手は厳選しているとだけ告げ。
「ぐりお、こっちよ」
「は、は、は、は、はいっっ、よろしくお願いします」
海野が言ったよろしくの、なにをよろしくするのかは、二人の関係性を知っている亜美には分かっている。
カオリナイトと海野はこの部屋で深く愛し合うのだ。余人が入り込む余地無き程に深く深く愛し合う。素直に素敵な関係だと思う。
「うっふふふ――水野さんもごゆっくり」
パタン――。無情なのか情け深いのか。カオリナイトと海野ぐりおは隣の部屋に入っていき、カチャッと扉の鍵は閉められた。
亜美はもう一つの扉を見る。ごくり。唾を飲み込む。こんな場所で二人きり。良くんと二人きり。
ぴーっ、ぽんっ。顔がやかんのように沸騰した。
とにかく待たせるのは失礼だ。
こんこん。
『は、はいっ』
ああ、間違いなく良くんの声。
どんなに離れていても忘れられない愛する人の。
「は、入っても良いかしら?」
『ど、どうぞ』
扉を開ける。
閉じて施錠。
少し狭い通路を奥へと進むと――そこには、短髪、黒髪、温和ながら意思の強そうな輝きを湛えた少年の姿が、浦和良の姿があった。
「あ、亜美さんどうもっ!」
良はベッドを降りて床の上に立つと一礼し、挨拶。とても礼儀正しい少年なのだ。
「あ、あの、僕、その、なんだか分からないうちにカオリナイトさんが仙台に来て、時間があるか聞かれて、時間があると答えたらカオリナイトさんに瞬間移動で東京に連れてこられて――あの人もダークキングダムの幹部みたいな能力が使えたんですね」
「え、ええ、まあそのカオリナイトさんも色々あってね。そ、それで良くん、えっと……」
「亜美さん、その、――ま、まずはベッドに座りませんか?!」
「そ、そうね……こんなに、広い……ベッドだもの、ね」
若い二人はベッドに座る。
暫く言葉は無い。
お互いにお互い、話す切っ掛けを探しているのか?それともそれ以上の何かを考えているのか。
「か、壁、厚いから。防音もしっかりしていて声も聞こえませんね」
良の言葉の意味には壁の向こう。カオリナイトと海野が何をしているのかを指し示している。
「大人、ですよね。カオリナイトさん……海野さんはその大人の女性に合わせて、愛し合っている……素敵な関係です」
単純に憧れる。愛し合う者が居る者同士。進みきってしまった関係のカオリナイトと海野ぐりおのその関係に。
「ううん、良くん……少し違うわ。確かにカオリナイトさんと海野くんは身も心も愛し合う素敵な関係よ? でも、だけど」
私たちだってその関係は築けるの、いつだって――。
「あ、亜美さん……、そう、ですね。僕も亜美さんも愛し合える。いつだって、愛し合える」
「カオリナイトさんは切っ掛けを作ってくれたけれど。切っ掛けなんて無くたって、私たちはいつでも愛し合えたわ」
「亜美さん――」
「あっ?!」
その言葉に、良が亜美をベッドへと押し倒す。押し倒し彼女の蒼いショートの髪に指を通す。爽やかな手触り、蒼い海を思い起こさせる髪が。
良は大好きだった。何度、幾度、この素敵な蒼い髪をこの手で撫で梳いてきたか分からない。この短い髪の手触りを求めて。
その大海の髪を梳きながら、良は亜美の唇に、自らの唇を静かに重ねた。
「ん――」
静かに重ね、唇を吸い、食べるかのように啄む。それは無意識がなせる技。けして意識などしていない。
愛とは半ば無意識に紡がれていく物だ。進みきった関係ならば未だしも、まだまだ拙く若い二人の場合は。
亜美は良の首筋に腕を這わせ、その両腕を首に回して彼の首の後ろで手を繋ぐようにして抱き着く。
「ん、んんっ――」
良がしているように自らも食すように、良の唇を啄み、吸い、その甘さと酸っぱさを陶酔の内に味わう。
もう、止まらない。もう、止められない。そも止める必要性など無かろう。ここには良と亜美の二人だけしか居ないのだから。
◇
良はセーターを脱ぎ、ズボンを下ろし、下着を脱ぎ捨て。
彼はその手で亜美の制服を順々に脱がせていき、下着を下ろし、ブラを取り去ったところで後戻りできないところまで来てしまったことを自覚した。
たくましい物は、亜美を目にすることで、その豊かな胸、勃起したピンク色の乳首、稜線を描くなだらかな腹部、髪と同じ色の陰毛、そこに隠れた陰核と縦筋。
そんな物を、その様な美しい物を目にしてしまえば、自然とたくましくなってしまうのも無理からぬ事。
きっと前戯は必要なのだろう。乳房も揉みし抱き、この手の内に入れてしまうべきなのだろう。
色々と陰核を優しくこすってあげたりと、本来なら為すべき事があるのだろう。だが、若い性が我慢できない。
水野亜美という美しいこの世の美と一つになれと本能が告げ、その本能に抗えるほどに経験豊かでは無い。
故に良は、ただ一つの道を選んだ。後悔なんて無い。そうなるべき僕たちがそうなるだけの事なのだから。
「良くん、いいわ……、来て……、良くんの思いのままに……」
浦和良、彼はこの日。
「亜美さん……、経験の無い、知識の無い僕を許して下さい……ただ一つ、貴女を愛することだけを行う僕を……」
「うん……、私、良くんの事なら全てを受け入れられる……、良くんの愛の、その全てを……、余すこと無く……」
愛し合うを知る、一人の男となるのだった。
出してほしいキャラは誰ですか?本当はもっと書きたいですデマンドとかちびうさとか(期待に応えられるかは分かりません)
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カオリナイト
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海野ぐりお
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ユージアル
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天野ぐりかず
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地場衛
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月野うさぎ
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ネフライト様
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大阪なる
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テルル
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ビリユイ
-
シプリン
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プチロル
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水野亜美
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浦和良
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火野レイ
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木野まこと
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愛野美奈子
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天皇はるか
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海王みちる
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冥王せつな