一つだけ勝っている物
「んっ……ああ」
身体の芯まで入り来る。成熟しているとは言い難い彼。
だけどそれは私の奥まで入るには充分であり、何ならその先は奥の、更に奥へ続く口を開いて先だけをそこへと進入させる。
絡まり合う脚。手と手は握り締め合わせ、私たちは深海の深みへと落ちていくの。
「ぐり、お……ああ、ぐりお!」
私は愛する、心の底より愛し抜く男。男とは未だ言えない、男の子の名を呟く。
いま、私の奥までもを秘口から、秘所から、私の身体の芯までもを貫き通している彼の名を。
「カオリナイトさん……ああっ、ボクはっ……ボクは幸せですっ」
貴女と一つになれて。夢見心地でも眠る前でも、早く起きた朝でも私とぐりおは愛し合う。
その都度耳にするぐりおの愛の言葉。ぐりおの心からの叫び。
「子供っ、作りましょう! ボク海野ぐりおと貴女カオリナイトの、僕ら夫婦の子を」
私たちは夫婦では無いわ。まだ、ね。法が許す交接の出来る段階にあると言うだけの婚約者同士。だけれど、私とぐりおは子作りをしているの。
私が欲しいと願い、ぐりおが受け入れてくれているから。私たちの願いでもある。子を儲けるという行為。ただ愛し合うだけでは無い。ただ気持ち良くなるためでは無い。全てを一つに内包した愛し合うという行為よ。
それはとても心地良く幸せな感情で心が満たされる。愛し合うとは、愛されるとはこの様な幸福な物。知らずに不幸ばかりをばらまいていたかつての私に教えてあげたい。運命の人、海野ぐりおと出会いなさい。海野ぐりおと出会い愛を知りなさいと。
その先に待っているのは何にも代えがたい幸せなのよ。ぐりおに愛されること、私、カオリナイトはそれ以外に何も必要としないわ。
ぐりおの愛があれば、ぐりおと二人ならば、私はいつまでも幸せなの。
腰が深く入る。どこまでも深く。彼の逞しくなりつつある男は私の奥の口を押し開き、その先を私の奥のその奥へと侵入させてきた。
今度はただの侵入では無いと私は感じ取る。この熱い物の脈動はその瞬間へと至る前段階なのだから。
「あ……あああああ!」
喘ぐ声の最終形。達した声が口から出てしまう。
「来てっ、来てぐりおっ、わたくしの奥にすべてを頂戴っっ」
「は、いっっ、受け取って下さいカオリナイトさんへのボクの愛の証をっっ」
「ああああああ――!!」
脈動を始めたぐりおの物。その奥から噴火するように湧き上がってくるのは白いマグマ。
蕩ける溶岩は直接密着し、その先を奥にさえ入れてしまっている噴火口から大きくどろりと吹き出すの。
ああ、熱い。とても熱いわ。胎内を満たし来るこの熱さには慣れという物が無い。愛の証であるこの熱さに慣れなんてあるはずがないもの。
私はこの瞬間がとても愛おしく嬉しい。カオリナイトという女が海野ぐりおという男の子の物だけになる瞬間だから。
「う、くうううう、カオリナイトさんっ、カオリ、ナイトぉっ」
ええそう。私はいま確かに海野ぐりおの女なのだわ。だって、ぐりおは普段私の事を呼び捨てにはしないもの。彼は必ず丁寧語で話し、さんを付ける。それがいまはカオリナイトと呼び捨て。ええ、だから私はいま、海野ぐりおだけの女なのよ。
熱い、熱い、ぐりお。ねえぐりお。あなたのカオリナイトの中に、全てを解き放って……。
「ああっ、アアァッ、ぐりおぉぉ~~っ!!」
私も叫び、そうして私とぐりおは二人で一緒に果てるのよ。私たちはいつでも一緒。そうよね? ぐりお……。
白衣姿のカオリナイトさんを抱いていた。
二人で起床後、対水野さん作戦である予習復習を済ませてから。
“息抜きも必要よ。わたくしを愛して”
そんな事を言い出したカオリナイトさんを、白衣を着たままの姿の彼女を、ボクはベッドに押し倒した。
きしむベッド、大きな音が鳴る。でも両親はボクたちの間柄を知っている為何も言わない。
ベッドに広がる赤い色の艶やかな長い髪。紫色の双眸が潤みボクを見つめる。
その紫の双眸は、ボクの眼鏡を視ているんじゃ無い。ボクの眼鏡の奥の瞳を直接視ているんだ。
事は始まった。まずはボクが長い髪を触った。カオリナイトさんの長い髪を、赤い綺麗な艶やかな髪を。
炎のように、ルビーのように、色鮮やかな髪の毛の束を。両手に掴み滝のように流した。
髪の毛の触感が気持ちいい。肌と触れ合い、このボクの手の平の肌を滑っていくカオリナイトさんの長い髪の毛。赤い、美しい髪の毛の素晴らしい触り心地。
カオリナイトさんは何も言わずにボクの行為を観ている。一挙一動を。愛おしそうに瞳を潤ませながら。
ああ、そうなんだ。彼女に取ってボクから何かをされることは、全てが愛される事と意味を同じくしているんだ。髪の毛を愛撫される、それは自らが愛されているという彼女の愛の変換に繋がるんだ。
だから何をされても、何をしても何も言わない。でもその赤い口紅が塗られた真っ赤なお口が言うんだ。
「ねえ、ぐりお、……口付けをして頂戴」
その言葉にはボクも逆らえない。彼女の髪の束を、彼女の肩より体の前に流して、ボクはカオリナイトさんの唇に深く口づけた。
それはもう、深く深く、唇同士を塗り込み合わせ。舌と舌を互いの口内に入れ合っては、絡ませ合わせて。
たまる唾液をボクはカオリナイトさんの口の中に押し出し流し込む。彼女がそれを嚥下し飲み下し。
待っていたかのように、今度はカオリナイトさんのお口にも彼女の唾液がたまり、ボクの口内へと押し出された暖かい唾をボクは美味しそうに飲み込む。
実際にお互いの唾液は美味しいのだ。薄目を開くと彼女の真っ白な肌、その頬が赤く染まっていて綺麗だった。
離れる唇。透明の銀に光る糸がボクと彼女の間を繋いだ。切りたくないと思ってもつつっと伸びてはその架け橋は落ちていく。
「うふふ、キス……。気持ち良かったわね」
妖艶に微笑むカオリナイトさん。ああ、ボクのお嫁さんはこんなにも美しいのだ。
ボクはもう一度、彼女の肩口から身体の前へと流させていた彼女の髪を束ねて掴み、静かに静かに撫で下ろしながらボクは答えた。
「カオリナイトさんの唾液も、美味しかったですよ」
以前なら顔が真っ赤になってどもってただろう恥ずかしい言葉もすっと言える。まあ時と場合によりけりですが。今でも普通にどもることはありますので。
ボクはカオリナイトさんの髪から名残惜しくも手を離し、彼女の白衣の裾をまくり上げる。腰まで一気に。果たしてその下は――。
何も穿いていなかった。黒か紫、いつもの扇情的な下着を穿いていない。
見えるのは、ただそこにあるのは、肉付きの丁度良い太股と、赤い陰毛が生えそろった美しい陰部だけ。
ああ、そうですか。カオリナイトさんはこの朝、始めからボクと愛し合うつもりだったのですね。
最初からご準備をされていたと――――うん、女性に恥を搔かせるわけには参りませんよね?
「……う、海野ぐりお、脱ぎます!」
「なぜ、宣言をするのかしら……?」
何故でしょうね。思わぬ状況に遭遇すると自分でも緊張の余り、そうしてしまったりするんですよね。
寝間着だからさっと上着を脱いで、さっとズボンを脱いだらもう丸裸。下着ごと脱いでやりました。いいんです。どうせ今からボクはカオリナイトさんの中へ入るのですから。
「ん、ふふふ、もう大きくなってるわ。わたくしが大きくして差し上げようと思っておりましたのに、残念ですわ……」
心底残念そうな声音。彼女は本当にボクの物を扱いてくださるつもりだったのでしょう。
でもそれはまたいつでも出来ますし。何なら今日学校終わりに帰宅したときにでも……あ、昼間からは流石に駄目かな? じゃ今夜にでもお願いします。
そんな事を自分一人で考えながら、ボクはカオリナイトさんの両脚を腕で抱えます。
「前戯は必要ですか?」
「そんな大きく、びくびくとさせていて……我慢できますの?」
尋ねるボクに、彼女の紫色の美しい双眸は潤み揺れた。赤く艶やかな長い髪は手触りが良くて。紫色の双眸は透き通っていて美しい。蠱惑的な唇がいつも真っ赤で。すべてがボクを貴女に引きつける。
ボクの運命の女性カオリナイト。ボクと貴女はこうして出逢い、結ばれる運命だったのです。前世でも現世でも、そして来世でも、永遠に。
だから今だって、答えなんて決まってるじゃないですか。
「我慢できそうに無いですね。このまま挿れてもいいでしょうか?」
女性に対して何を尋ねているのでしょうかねボクは。でも当然ですがこの様なことはカオリナイトさんにだけしか尋ねませんから。
そんなボクのカオリナイトさんの答えは――頬を朱に染めた可愛らしい首肯。
行う事はもう一つしか無い。ボクはカオリナイトさんの秘所に秘口に、そっと物の先を宛がうと。
差し挿れた。
「ああああ――!!」
まだほの明るくなってきたばかりのボクとカオリナイトさんの部屋に、彼女の声が大きく響いた。
◇◆◇
やってきました我が母校、十番中学校。
まだテストではありませんが、既にテスト範囲が含まれた宿題やら授業やらが出てきておりますので、ボクも頑張らなくては。
何せ学年一位が、その座が掛かっておりますので。受験に向けての発破という意味もありますしね。
それに我がライバルである水野亜美さん。IQ300の天才少女、水野亜美さんにも負けられません。
と思えば、下駄箱の処で青色のショートヘアが爽やかに風を受けて美しい。水野亜美さんがやって来ました。
あ、なんか赤色の長い髪が見えた気がした。いや、もちろんカオリナイトさんの髪が一番美しいですよ?! 水野さんの髪も美しいというだけのお話でして、けして浮気心ではありません!!
「おはようございます水野さんっっ! 今回のテストは負けませんからねっ!」
今回ばかりは負けられない。前回成績が下がってきていたところを、カオリナイトさんに救われたのだ。彼女に救われて負けたとあっては、彼女に顔向けできません。
「愛するカオリナイトさんの為にも今回は負けるわけには行かないのですっ!」
突っかかるようで。昔のように遠巻きに見たり、嫉妬から声を掛けなかったりとかはしない。今現在では水野さんもボクの友達なのですから。
カオリナイトさんを始め、うさぎさん、なるちゃん、水野さん、浦和さん、あの大学生の……そう衛さんと、最近のボクはどんどんと交友関係が広がってきている。
火野さんに、愛野さん、ちょっと怖いけれど根は優しい木野さん、広がる交友関係。ああこういうのっていいなあ、青春だなあ。
ああそうそう年上だけどはるかさんとみちるさんとも最近知り合いましたね。
思えばカオリナイトさんと愛し合うようになってから道が開かれたような……愛って良いなあ。
水野さんは靴を脱いでシューズボックスに靴を入れようとし。
「おはよう海野くん私だって今回は頑張ってるんだからそうそ……う……海野、くん?」
靴を持って固まった水野さん。水野さんのお顔が真っ赤っかであります。
「どうしました? 上履きに履き替えないのですか?」
不審に思い、尋ねるボクに。水野さんは口火を切った。
「う、海野くん、私ねその、良くんとはとても進んでるの」
良さん、浦和さんですね。なんかカオリナイトさんが色々手を回したり、仙台から浦和さんを拉致してきて水野さんと合わせたり。
二人をビジネスホテルの一室に放り込んだりしたり。何かと恋を応援しているお二人。
その浦和さんがどうかしたのでしょうか?
「今日はね、私、海野くんに一つ負けたわ。というよりも、一つについては負け続けてるわ」
といって、水野さんは鞄から手鏡を取り出してボクの顔を見せてくれました。
ボクのお唇に真っ赤な紅が塗りたくられたボクの顔ってええええええええええ!!
こ、これカオリナイトさんの口紅いいいいいいいいいい!!
「そ、その、こ、子作り頑張ってね海野くんっ」
水野さんはそれだけ言うと、素早く上履きに履き替えて、そそくさとその場を離れてしまいました。
そりゃあそうでしょう。だってこれじゃあ変態さんですもん。っていうかカオリナイトさんなんてことしてくれてるんですかあああああ!
あの濃厚なキス、絶対にアレが原因ですね?! ああ、早く洗面所にっっ! 石鹸なんかで落ちるかなあ。
「海野きもッ」
「海野くん口紅塗ってるーッ!!」
ああ、愛が、愛が痛い……。
出してほしいキャラは誰ですか?本当はもっと書きたいですデマンドとかちびうさとか(期待に応えられるかは分かりません)
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カオリナイト
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海野ぐりお
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ユージアル
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天野ぐりかず
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地場衛
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月野うさぎ
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ネフライト様
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大阪なる
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テルル
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ビリユイ
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シプリン
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プチロル
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水野亜美
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浦和良
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火野レイ
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木野まこと
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愛野美奈子
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天皇はるか
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海王みちる
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冥王せつな