※この作品はR-18です。

それは平凡なる恋の日々   作:夜半の月

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七夕がテーマですが七夕感はあまりありません。
浦和くんにとっての織姫は亜美ちゃん。
まもちゃんとっての織姫はうさぎちゃん。
天野くんにとっての織姫はユージアル。
ネフライト様にとってのお織姫はなるちゃん。
メルクリウスにとっての織姫はエスメロード。
サフィールにとっての織姫はペッツ。
雄一郎さんにとっての織姫はレイちゃん。
海野くんにとっての織姫は…まあもう決まっておりますね。

R16程度ですのでお気を付けください。

書けたら全員分行きたいところですが貧困な発想しかない私には無理そうです。
七月が終われば七夕ネタも終わりですし。


小話24 ボクの織姫はカオリナイト

 

 

 

 ボクの織姫はカオリナイト

 

 

 

 

 シュウン。

 

 

 仙台で浦和さんと亜美さんを邂逅させ、先ほど亜美さんを彼女のマンションまで送り届けてきた私は、異次元部屋ではなく、ぐりおと私の部屋の方にテレポートしていた。

 

 家族に見つかる必要の心配は無い。

 

 ぐりおのお父さまもお母さまも、私にとってはお義父さま、お義母さまも私の能力を御存じですもの。

 

 ここ、海野家では大っぴらに色々と出来るわ。

 

 と、言いつつ、お外でも能力やエナジーを使っていたりするから気を付けなければならないけれどね。

 

 私はベッドに座り、愛おしい彼の名を呼ぶ。

 

 視界に彼の姿はなくとも。

 

 様式美とでも呼ぶべき物なのかしらね。

 

「ぐりお?」

 

 私は愛する婚約者、愛する夫の名をもう一度呼ぶ。

 

 正式に夫婦の関係にあるわけではない私たちだけれど、ぐりおは私との子を作ろうとしてくれている。

 

 愛し合うと同時に、子を儲けるための行為――その日、その期間での行為も行ってくれる。勿論避妊は無しで。

 

 行い、最後まで、何度でも、時間を掛けてじっくりと。

 

 私はその時をこそよくよく実感させられる。

 

 ぐりおは私と子を作ろうとしているのだと。

 

『カオリナイトさんを愛しているからこそ、ボクは、ボクは貴女の望みを叶えたい。そしてボク自身の望みを叶えたい』

 

 ぐりおは私がぐりおの子を欲していることを知っている。

 

 それは私は大人の女ですもの。

 

 愛する男性の子を欲しますわ。

 

 そしてまた、ぐりおもカオリナイトという女との子を欲している。

 

 愛するカオリナイトさんとの子が欲しいんですとはっきりと宣言して。

 

 日本の法に抵触するかどうかな瀬戸際の年齢のぐりお。

 

 彼はそれでも私との子を作ると宣言し、実行に移している。

 

 本当に、ぐりおの男としての成長具合には私も驚かされるわ。

 

 区立十番中学三年生、年齢はそれに見合う物。

 

 普段はぐるぐる眼鏡で隠れている素顔。

 

 頭はいつもボサボサな髪型。

 

 だけれど、愛し合うとき、一緒にお風呂に入るときに見せるその素顔は、可愛らしく、きっと彼と同年代の子達からすると“かっこいい”と呼ぶべき物。

 

 私も初めてぐりおの素顔を見たときは女心がとても疼き、ぐりおの腕の中で一昼夜を果てましたわ。

 

 眼鏡を外しているときのぐりおは、見た目通りに男らしく、たくましく私を抱く。

 

『カオリナイトさん……愛しています……、海野ぐりおはカオリナイトさんを愛しております。天上の星よりも高く、深海の水底よりも深く……。……ボクの、ボクだけのカオリナイト』

 

 誤魔化しも、恥ずかしげな態度も一切無い。

 

 ただ私を、私だけを愛してくださり。

 

『子を、作りましょうカオリナイトさん……。このボク海野ぐりおとカオリナイトさんの子を……。カオリナイトさん……ボクの子を産んでください』

 

 子を作ろうと積極的にその為の行為に及んでくださるわ。

 

 その時の私の気持ち、嬉しいの一言では語り尽くせない。

 

 愛するぐりお(夫)から。愛される私(妻)が共に子を望むという自然な形。

 

 結婚もまだ、子を作る年齢も曖昧、その中にあって、ぐりおは私を妻と呼んでくださり、結婚しているという意思の下、私に子を授けようとしてくださるのだもの。

 

 幸せの極地ですわ。

 

 今日の浦和さんと亜美さん。

 

 下世話なお話をお二人にお聞きしてしまったところ、Cまでと、お顔を赤くして仰っておりました。

 

 失礼なことをお聞きしてしまった返礼にと、仙台の街で美味しいと評判のお菓子屋さんのクッキーをお二人にお渡し致しましたわ。

 

 そうして亜美さんの手に触れ、テレポートを行う瞬間。

 

 お二人は実に別れがたい表情を為さっていた。

 

 愛という感情を知った今だからこそ分かる。

 

 愛し合う者同士が遠く離れる事になるというその辛さを。

 

 私は恵まれすぎているのでしょうね。

 

 愛するぐりおと一緒に住み、愛するぐりおと風呂を共にし、愛するぐりおと食事を共に。

 

 そして愛するぐりおと毎夜愛を交わす。

 

 夜だけではない。外に声の漏れない異空間部屋では幾度となく愛を交わす。

 

 愛し合わずに居られない。

 

 亜美さんが仰っておりました。

 

『カオリナイトさんはカササギですね』

 

『わたくしがカササギ、ですか?』

 

『ええ、丁度七夕が近いもの。織姫と彦星はカササギの橋を渡って邂逅を果たす。今日、あたしが良くんと逢えたのは、カオリナイトさんというカササギが架け橋となってくれたから。ありがとうございます、カオリナイトさん』

 

 大人の私から見ても美少女を通り越して、美しさその物を持つ亜美さんの会心の笑みに、少し顔が熱くなってしまったのは秘密のこと。

 

 亜美さんは続けて仰ったわ。

 

『でも、そのカササギが恋をしてはいけない。雛を作ってはならないとはどこにもありません。……そ、その、今度はカオリナイトさんが海野ぐりおくんという彦星と、カオリナイトさんという織姫として邂逅し、愛し合い、、お、御子を……』

 

 その先は真っ赤になって口をつぐまれた亜美さん。

 

 仰りたい意味は勿論伝わっておりますわ。

 

 亜美さんは恥ずかしげながらはっくりと仰った事があるもの。

 

 

 ◇

 

 

『愛って法や規則で縛られたりする物では無いと思うんです。海野くんとカオリナイトさんが御子を本気で望んでいるのなら、私は応援します』

 

 優しい、優しすぎる水野亜美さんは、その優しさ故に私とぐりおに子を作ることを勧めた。

 

 本気の気持ちがあるのならと。

 

 法が駄目でも、愛が法に縛られるべきではない。

 

 無責任、無秩序な子作りには反対だけれど、カオリナイトさんはしっかりしている方。

 

 海野くんだって凄く真面目で勉強を頑張る男性。

 

 海野くんの御両親の了解も得ている。

 

 何より、海野くんもカオリナイトさんもお互いを愛し合いすぎて、もう離れられなくなっています。

 

 条件が整ってらっしゃるのですもの。

 

 本当は駄目かも知れないけれど、カオリナイトさんが海野くんの子を産むのは、きっと自然な愛の形だって、私には思えるんです。

 

 月並みなことしか言えませんけれど、頑張ってください。

 

 諦めなければ必ずその先に幸せは待っていますから。

 

 ふふ、私たちの中で一番進んでいるのは、間違いなく海野くんとカオリナイトさんでしょうね。

 

 

 ◇

 

 

 亜美さんのあのお言葉。

 

 必然的に子作りにまで及んでいるのは私とぐりおだけということかしら?

 

 でも、うさぎさんも衛さんという素敵な男性と、そういう仲にまで進んでいると、女子トークの中で聞き及んでおりますし。

 

 一概に私とぐりおが一番進んでいるとは言えないのでは?

 

 けれども、亜美さんのお言葉はいつも真実。

 

 嘘と猜疑心ばかりだったデス・バスターズの中に居た私は、亜美さんの清らかな旋律が良く理解できます。

 

 お茶目な嘘を除けば、真剣なそこに一切の嘘は含まれていないのだと。

 

 ガチャっ

 

 不意に部屋の扉が開く。

 

「あ~さっぱりした」

 

 上下青いパジャマを着たぐりぐり眼鏡を掛けた、ボサボサな髪型の、私の愛おしい彦星。

 

 海野ぐりおだった。

 

「あれ? カオリナイトさん、お帰りでしたか……ずっと探していたのですよ? お勉強で分からないところがありまして、ご教授願おうかと」

 

 

 ◇

 

 

 暑い夏。

 

 家に帰ってきたボクはご用もあって愛しのカオリナイトさんを探した。

 

 けれど、部屋にもリビングにも、異空間部屋にも彼女の姿はありません。

 

 お出かけなのかしらん。

 

 それは住み込みの家政婦であり、ボク専属の家庭教師さんであり、ボクの婚約者にして事実婚状態なボクの妻な彼女だけど。

 

 別にずっと家に居なければいけないという決まり事はない。

 

 時間が空いていれば、水野さんやうさぎさん達と遊んでも良いでしょうし、どこかへお出かけするのも良い。

 

 ボクは婚約者で夫だけれど、カオリナイトさんを束縛なんて出来ない。

 

 そんなの当たり前な話で、夫婦間であってもプライベートはあるのだから。

 

 でも、カオリナイトさんは「ぐりおにプライベートはなくってよ?うふふ」なんてよく仰る。

 

 これが世に言う尻に敷かれているという状態なのでしょうか?

 

 まあ、ボクらの場合、それはそれで仕方の無いところもありますけれどね。

 

 何せボクとカオリナイトさんは年齢が倍離れておりますので、年上の彼女が優位に立つのもこれまた詮無きことなのですよ。

 

「とにかく汗を流そう~っと」

 

 風呂に入るボク。

 

 出すのはシャワーだけ。

 

 いや、七夕の季節の頃は梅雨も重なって暑いですからね~、汗だくだくなのですよね~。

 

 ザーッと流してきゅっきゅとシャワーを止める。

 

 別に入浴までしなくともこれで充分。

 

 何なら水シャワーでザーッと流すのも良いんですよね。

 

 そうして頭ふきふき。

 

 鏡越しに拭いてもこのボサボサ頭は治らない。

 

 完全にくせっ毛ですね~。

 

 カオリナイトさんも何度もヘアスタイルの変更を試みてくださいましたが、ボサッと成っちゃうんです。

 

 一時的には変わるんですけれどね。

 

 さて、パンツを穿いて、いつものお気に入りの青い上下パジャマを着て。

 

 まだ寝る時間じゃないですけど、誰も居ないのならお昼寝をーーっとボクとカオリナイトさんのお部屋の扉を開けた瞬間。

 

「あ~さっぱりした」

 

 ボクらのベッドの縁に腰掛けていらっしゃったのは、赤色の長い髪の一部を編み込んで、大きなポニーテール風に纏めた腰下・膝裏近くまで髪を伸ばされた女性。

 

 こちらを振り向いたその瞳の色は綺麗な紫色で、その上を形の良い赤い柳眉が線を描いている。

 

 蠱惑的な赤い紅の塗られた唇はぽってりとしていて、目に毒過ぎる露出度の高い赤いVネックのワンピースに身を包んでいらっしゃる彼女。

 

 とても大きな胸の谷間がそのVネックから覘いていて、一昔前のボクなら真っ赤になって何も出来ないであろうお姿をしてらっしゃる。

 

 健全なお付き合いをとか言ってた自分が遠い昔に感じてしまうだろうその人、ボクの婚約者にして掛け値無しの絶世の美女、事実上のボクの妻――カオリナイトさんでした。

 

「あれ? カオリナイトさん、お帰りでしたか……ずっと探していたのですよ? お勉強で分からないところがありまして、ご教授願おうかと」

 

「ええ、つい先ほど戻りましたわ」

 

「どこにお出かけだったのですか?」

 

「少し仙台へ……、うふふ、織姫と彦星の邂逅のためにカササギとなって参りましたの」

 

 ボクは室内を歩き、ベッドに腰掛けているカオリナイトさんの前に立つ。

 

 そうしてカオリナイトさんの脇の下へ腕を回して、彼女の顔に自分の顔を近づけて、何もう言わない彼女の赤い唇に軽くキスをした。

 

 瑞々しい唇は甘酸っぱい味がする。

 

 今では当たり前になったボクとカオリナイトさんのキス。

 

 キスをすることは男と女として求め合う以前に、幸せな気持ちになれることをボクは知った。

 

 愛する人とのキスとはこんなにも気持ち良く、そして幸せになれるものなのだろうか。

 

 水野さんも、うさぎさんも、なるちゃんも、みんな恋人さんが居る。

 

 ボクの友達のメルクリウスにだって最近恋人が出来た。

 

 みんなこの様な幸せなキスを交しているのかな?

 

 ちょっと前のボクならキスなんて不健全ですってカオリナイトさんに言ってたでしょうね。

 

 だけど、始まりからして、カオリナイトさんとボクは最後までした。

 

 愛し合う男と女が、“愛し合う”というのは、健全なる男女の関係の最も尊い行為である。

 

 色々すっ飛ばしている感じも否めませんが、今となっては真実その通りだと分かります。

 

 そうしてそれが今に繋がっていると考えれば、それもまた……いいえ、この方がずっと幸せです。

 

 ボクはそのままの勢いでカオリナイトさんをベッドへと押し倒す。

 

 ざああああ――。

 

 ベッドに大きく広がるカオリナイトさんの長い髪。

 

 白い肌と真っ赤な唇、紫水晶のような瞳の色と合わさってとても美しい。

 

「お勉強はよろしいんですのぐりお」

 

 これから愛し合う事が分かっていながらの質問。

 

 それ、必要でしょうか?

 

「よろしいのですよカオリナイトさん。まずは織姫(カオリナイト)と、彦星(海野ぐりお)が、邂逅を果たしたのです。愛し合わずに居られますか?」

 

「ぐりお、まだ夕刻ですのよ? こんな早くに愛し合いますの?」

 

「だ、駄目でしょうか?」

 

 ちょっと勢いで前に出すぎたのかも知れない。

 

 カオリナイトさんはいつでもどこでだってボクと愛し合ってくださる。

 

 健全かどうかは別として、ボクが望めば大抵抱かせてくださる。

 

 だから今日も、今も、いいかな……そう、思ったのですけれど。

 

「うふふ、もちろんわたくしはぐりおの愛を受け入れますわ」

 

 蠱惑的に微笑みながら頬を赤らめボクを見る彼女。

 

 ああ、やっぱり受け入れてくださるのですね。

 

「ぐりおがわたくしをお求めならば、わたくしに選択肢はありません。いつでも何処でもこの身を捧げるわ」

 

「カオリナイトさん」

 

 嬉しい一言です。ここにカササギはおりません。

 

 その変わり、天の川の真ん中で、ボクは織姫を抱くのです。

 

 簡易的に脱がせることが出来るカオリナイトさんの赤いワンピースを脱がさず、スカートをそっと腰までめくり上げて、下着だけを脱がす。

 

「黒、ですか……し、刺激的、ですね……」

 

「ぐりおが仰ったのでしょう? わたくしには黒か紫が良く似合うと」

 

「そ、それはカオリナイトさんが大人の女性で、絶世の美女で、蠱惑的で妖艶で、似合うとしたら、やっぱり黒とか紫かなあって思いましたので」

 

 カオリナイトさんほどの美女。

 

 たぶんどんな下着でも似合うとは思いますけれど、やっぱり黒か紫だとボクは思います、思えばボクも大胆になった物だなあ。

 

「で? どうかしら? 似合ってる?」

 

「と、とても……色っぽいカオリナイトさんにはぴったりです……、闇夜を照らす天の川の、黒い空間のようですね。目立たなくてもとても重要な」

 

 カオリナイトさんは派手で艶やか。

 

 艶っぽく色っぽい。

 

 だけど静な部分もある。

 

「燃えるような赤ではなくて?」

 

 そう仰るカオリナイトさんの髪を一房掴み取り、撫でながら。

 

「カオリナイトさんの長い髪、綺麗な赤い色ですが、燃えるような赤でいて、静かなる赤にも思えます」

 

 そして、情熱的な赤。

 

 ボクはパジャマのズボンをパンツ事引きずり下ろし、特段の前置きもなくカオリナイトさんと一つに繋がった。

 

「ああぁ~~―――っっ!!」

 

 ボクの唐突なる行為に悲鳴と喘ぎを上げるカオリナイトさん。

 

 カオリナイトさんの苦しむ悲鳴なんて絶対に聞きたくは無いけれど、こういった悲鳴なら何度だって聴きたいと思ってしまったボクは悪い子ですね……。

 

 カオリナイトさんの背がベッド上で浮く、その背に両腕を回してボクはカオリナイトさんと深く重なった。

 

「っああ、ぐり、お、今日は、いきなり、ですわねっっ」

 

 唐突な衝撃に、カオリナイトさんの瞳が潤む。

 

 アメジストの両の瞳が潤いを帯び、涙が一筋こぼれ落ちた。

 

 なにかとても背徳的な行為に及んでいるかのようで、いけない気持ちがゾクゾクと背中を駆け上がり脳に伝達し行く。

 

「織姫と彦星は一年に一度しか会えません。一年に一度、燃え上がるのでは無いかと思いましてね……七夕という素敵なお話に水を差しているでしょうか?」

 

 ボクは涙をこぼすカオリナイトさんのその涙を拭おうと、彼女の背中に差し入れていた右手だけを抜いて、綺麗な涙を拭って上げた。

 

「ん、でもわたくしとぐりおはいつも一緒ですわ、っあ、あ。い、いつ、もっ」

 

「そう、ですよね。ボクと、カオリナイトさんはいつも一緒で、幸せです。一緒に起きて、一緒に歯を磨き、共に朝食を取って、行ってらっしゃいのキス、お帰りなさいのキスに、お勉強のお時間、夕食を共に食べ、入浴を共にし、寝る前に歯を磨き、深く長く時間を掛けて愛し合い共に果て共に寝る。いつだって一緒です」

 

 それでも、織姫と彦星。

 

 年に一度のお話なんて聞いちゃったら、カオリナイトさんを深く愛せずに居られませんよ。

 

 ゆっくりと動くボク。

 

 痛みなんて与えない。

 

 カオリナイトさんを痛がらせるなんて事をボクがするわけ無いでしょう。

 

「んっ、っああ、き、きもち、いいわっ、ぐりおっ、っあ、あなたの優しさを、感じるっ、っあ、っあ、っああ! も、もっと、もっと、優しくしてっ、っああ、っっあああ」

 

 カオリナイトさんの喘ぎが耳に心地良い。

 

 この耳障りの良い声をこれから何時間か聴けるんだと思うと、気持ちが高揚してくる。

 

 でも、だけど焦るなボク。

 

 逸り来る気持ちをぐっと抑え込む。

 

 ボクらの愛の交合はまだ始まったばかりなのですから。

 

「ええっ、ええっ、カオリナイトさん……もっと、もっと優しく。もっとゆっくり、時間を掛けて邂逅しましょう。時間を掛けて一つになりましょう」

 

「ん、ふふっ、ぐりおっ、わたくしのぐりおっ、今日は、積極的っ、っですわ、ね? お、お勉強、は?」

 

「お勉強なんていいんですっ、今はこうしてカオリナイトさんを愛したいのですっんん」

 

「んんっ?!」

 

 カオリナイトさんの紫色の瞳から止め処なく溢れる涙。

 

 それを右手で何度も拭いながら、ボクはカオリナイトさんを泣かせ、鳴かせる。

 

 そうしつつ蠱惑的な赤い唇をふさいだ。

 

「んっ、んんっ、んふうっ」

 

 お互いに唇の角度を変えて、しっかりと重ね合わせ、啄み合いながらのキスは、さっきの軽いキスとは大違いで。

 

 ボクの唇に彼女の赤い唇がの紅が塗りたくられるほどに啄んで啄んで、唾液を交わし合った。

 

「ぷはああっ、はあっ、はあっ、ぐりおの口付け、気持ちいいですわあっ」

 

「ご満足いただけたようで、ボクも嬉しいです……、……っカオリナイトさん、っっカオリナイトさん」

 

「ああっ、っアア! くり、おっ、はあっあ、っアア、ゆっくり、ゆっくりされるのっ、きもち、いいっ、っアア、っあああ」

 

 カオリナイトさんの腕がボクの背中を優しく抱き締める。

 

 ボクも、涙を拭っていた手をもう一度カオリナイトさんの背中に戻して、彼女と抱き合う。

 

 なにをするでも無い。

 

 ただ愛し合う為だけに、深い意味では子を為さんが為に、ボクとカオリナイトさんは愛し合う。

 

 だけど、いまは、そういった深いことは考えていない。

 

 ただカオリナイトさんの事を愛したいから愛しているんだ。

 

 まだ空は明るい。

 

 星は出ていない。

 

 でも、織姫(カオリナイト)はボクの腕の中に確かに居た。

 

 この世でただ一人の、ボクの海野ぐりお(彦星)だけのカオリナイト(織姫)が。

 

 

 




ちと失態をしてしまいましたが修正しました。

出してほしいキャラは誰ですか?本当はもっと書きたいですデマンドとかちびうさとか(期待に応えられるかは分かりません)

  • カオリナイト
  • 海野ぐりお
  • ユージアル
  • 天野ぐりかず
  • 地場衛
  • 月野うさぎ
  • ネフライト様
  • 大阪なる
  • テルル
  • ビリユイ
  • シプリン
  • プチロル
  • 水野亜美
  • 浦和良
  • 火野レイ
  • 木野まこと
  • 愛野美奈子
  • 天皇はるか
  • 海王みちる
  • 冥王せつな
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