家政婦さんとこちょこちょ
「よいしょっと」
10㎏はあるお米の袋を片手で持ち上げ、炊事場へと運んでいく女性。
炊事も何も、あれは無洗米であるために、炊飯器に入れて水を入れれば簡単に炊き上がるものなのだ。
いそいそと仕事を為さっているのはうちの家政婦さん。
腰下膝裏近くまで伸ばされた赤色の長い髪は、彼女自身の髪の一部を編み込んで緩くポニーテール風に結いあげ、背中へと降ろしているとても艶っぽい美しい髪。
Ⅴネックの濃色紫の薄手のワンピースは、普段着の赤いワンピースの色違いで家政婦さんとしての彼女の装いなのですが、普段着との違いが色でしか分かりません、同じデザインの衣服です。
抜けるような白い白磁の肌は水をもはじき、髪と同じ色の赤い柳眉が美しい。
深い色をした紫色の双眸は、本当にどこまでも深く、ボクを吸い込むんでしまうのです。
両耳の耳朶につけている金色のイヤリングは、ボクが彼女から頂いた特殊なブレスレットとおそろいのデザイン。
そんなうちの家政婦さんの名はカオリナイトさん。
そう、ボクの婚約者さんであり、事実上の僕の奥さんなのです。
「カオリナイトさん」
「なぁに?」
彼女は炊飯器の蓋を開いて4合ほどのお米を計ると、中身を炊飯器の中に放り込みます。
「カオリナイトさん」
「なぁに?」
「お呼びしただけです」
ただ邪魔をしているだけのようにも思える行動ですが、その一つ一つに日常的な愛を感じるのです。
こうしてカオリナイトさんと一緒に暮らしている事。それが一つの奇跡なのですから。
一つ間違えればカオリナイトさんは車にはねられて死んで……はいませんか。超能力を使えますもんね。
でも、その後に再会した時、ボクとカオリナイトさんは襲われて、たぶんセーラー戦士に助けられたのでしょう無事に抱きしめ合えたのです。
炊飯器にお水を入れる彼女にボクはまた呼びかけます。
「カオリナイトさん」
「だからなぁに?」
「お呼びしただけです」
ピッ。
カオリナイトさんは炊飯器の電源を入れた。
その後。
パタパタとスリッパの音をさせながら此方へと回ってくると。
ボクの座っている椅子の後ろに立って、ボクを後ろから抱き締めてくださいました。
ボクの方に顎を置くカオリナイトさん。カオリナイトさんの長い髪が一房ボクの身体の前へと流れ落ちる。
ああ、温かいなあ。
ああ、いい香りがするなぁ。
彼女はそのまま僕に優しく頬擦り。
すりすり、すりすり、と。何度もその白い頬をボクの頬に擦り付けて下さっては、ボクの耳を甘く噛んでくださいます。
「ふひゃああッ、か、カオリナイトさんッ、急に耳を噛まないでくださいッ!」
びっくりするじゃないですかとそう注意しながらボクも受け入れている辺り、ボクもまた彼女に耳を噛まれたいと思って居るのですよねえ。恋人であり、婚約者であり、夫婦のスキンシップですよ。えへへへ。
気持ちいいんですよ? 耳への甘噛み。もちろん、こんなことをしてくださる女性はカオリナイトさんだけですが。
というよりも、ボク自身がカオリナイトさん以外を受け入れないのですよね。
「うふふふ」
すりすり、再開された頬擦りに合わせて、カオリナイトさんの長い髪がしゅるしゅるとボクの胸元や、頬、首筋に擦り付けられる。
ああ、本当に心地のいいひと時だなあ。愛する奥さんと軽く触れあうひと時。
人によってはこれでも深い触れ合いだと仰る方もいらっしゃいますが、僕とカオリナイトさんにとってはこれで普通なのです。
「先ほどより炊事の邪魔ばかり為さって。何のつもりですの?」
「べ、別に邪魔をしている訳ではありません。ボクはただですね、カオリナイトさんの事をお呼びしていただけでして」
すりすり、頬への擦り込み。
しゅるしゅる、するする、長い髪の毛が胸元に入ってきて、胸の地肌を擦る音がああ~。
「ああ~っ、そんなつもりはないのに行けない気分にぃ」
「うふふ、それでは寝室へお行きに?」
「ダメですよ~。これからご飯なのにぃ~」
カオリナイトさんって、髪の毛を伸ばしたり操ったりもできるので、ボクの胸元に入りこんでしまったのも?
「それは偶然よ。特に何をするでもないときに能力は使わないわ」
家の中では誰も見ていないけれど、ご近所さんが窓から見ていらっしゃる可能性も。まあ無いんですけどね。ここの周りの人たちってそういうことなさらないので。
では、ボクの胸元にカオリナイトさんの髪の毛が入ってしまったのは偶然でしたか。胸元の緩い服を着てますからねぇ。そんなこともあるでしょう。
「如何かしら? わたくしの髪を地肌に感じるその感覚は?」
「ひ、一言で気持ちいいですう……。艶やかな長い髪が、さらさらしゅるしゅると、ボっ、ボクの素肌に触れて……カっ、カオリナイトさん御、自身を感じます」
「そぉう。では、もっと感じさせて差し上げますわぐりお……あむっ」
彼女は再びボクの耳朶を噛んだ。
衣服の胸元に入り込んだ彼女の髪の感触に加えて、耳朶への甘噛み。
ああ、こんな事をされていてはボクはここで昇天してしまいそう。
変な意味の昇天ではなくって、気持ち良さに感極まって、心地よさの際先を突き抜けてしまいそうな。
「カっ、カオリナイトさんっ」
でも、これだけは伝えておかなくちゃ。
「なぁに? 先ほどからずっと同じやり取りね」
「今回は違います」
ボクはくるっと振り返って、彼女がボクの肩に載せていた顎をくいっと持ち上げ。
「カオリナイトさん。海野ぐりおはカオリナイトさんを愛しております」
「エっ?! あむっっ?!」
キスをした。
ちょっと強めの口付けを。
「んっ、んんっ」
とろんとしてくる彼女の瞳。唇を離すと、先ほどまでのボクの上を行っていたカオリナイトさんの姿はない。
「カオリナイトさん──んん、あむっ」
「んっふうう!」
もう一度口付け。それもやっぱり強めの。ああ、ボクもそれなりに大胆になってきたなあ。こうカオリナイトさんに男にしていただいてから、浦和さんや衛さん、熊田さんやデマンドさん、サフィールさんやネフライトさん。たくさんの男の人たちと男としての在り方に触れてきて、自分に自信が付いたと言いますか。
うさぎさんへの失恋をずっと引きずっていたボクをカオリナイトさんが塗り替えてくれたのです。だからボクもカオリナイトさんへ男を見せて。
とまあ、そんな上手く行けばいいのですけれどねぇ、現実は彼女の方が全てにおいて上手。
そりゃあ、カオリナイトさんみたく妖艶な大人の女性に勝てっこないですよぉ。
「うっふふふふ。キス、上手だったわよぐりお」
口付け終わりにボクの頭をなでなでしてくださるカオリナイトさん。
気持ちいから、別にいいのですけれどね。何だかなあァ~~っ……。
で、またさっきの態勢に戻って、ボクの胸元を長い髪でシュルシュルと撫でて。すりすりと頬擦りをされてきては時折耳朶への甘噛みをするカオリナイトさん。
もう、気持ちも良いですし、どうにでもしてくださいいっっ~~~!!
出してほしいキャラは誰ですか?本当はもっと書きたいですデマンドとかちびうさとか(期待に応えられるかは分かりません)
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カオリナイト
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海野ぐりお
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ユージアル
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天野ぐりかず
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地場衛
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月野うさぎ
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ネフライト様
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大阪なる
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テルル
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ビリユイ
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シプリン
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プチロル
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水野亜美
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浦和良
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火野レイ
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木野まこと
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愛野美奈子
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天皇はるか
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海王みちる
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冥王せつな