※この作品はR-18です。

金田一少年とHNぱとりしあ   作:夜半の月

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2ちゃんねるエロパロ版、pixiv様にも投稿しております。



夫婦生活2

 

 

 夫婦生活2

 

 

 

 

 

「出産のときはとても苦しかったわ。でもね、あの痛みは苦しいのと同じくらいに幸せだったのよ。だって、あの痛みはあたし達の子が生まれようとしている証明でもあったんだもの」

 

 産みの苦しみは母親になった証拠。はじめが植え付けた種が実になったということである。

 

「観てるだけしかできないから凄くもどかしかったなあの時は。痛そうで苦しそうで……、代わってやりたいって思ってさ……。でも、俺には何にもできなくて。ただ〈ぱとりしあ〉の手を握ることしかできなくてさ」

 

「ううん、それで充分よ。はじめ君が傍に居てあたしの手を握っててくれていたからこそあたしは頑張れたの。そして漸くこの子を、優太を生む事ができた」

 

 それは二人が待ち望んでいた瞬間で、苦しいはイコール幸せと直結していたのだ。

 

 その結晶はいま穏やかな眠りに就いている。

 

「それにしても寝るの早いよなぁ」

 

「ふふ、なに言ってるのよ。子供はもう寝る時間でしょ?」

 

 時計の針は午後九時を回ったところ。

 

 子供は寝る時間だという奈々の言葉は正解である。

 

「じゃあここからは大人の時間ってことで……。ちゅっ」

 

「あんっ」

 

 そしてはじめの言葉もまた正解。

 

 はじめ自身は大人ではなく十八歳の少年で、奈々だけが二十四歳の大人であった。

 

 だが、結婚し夫婦と成った以上は少年であろうと大人に変わりない。

 

 ならば大人の時間である今から何をするのかと言えば答えはただ一つ、夫婦の営みだ。

 

 一度付けた首筋のキスマークに沿ってはじめはもう一度キスを落とす。

 

「子供の時間は終わっても、大人の時間は始まったばかりだぜ……ちゅ」

 

「あっ……だめ、よ……、この子を……、ベビーベッドに寝かせて、から……」

 

 首筋にキスをするはじめの手から逃れた奈々は腕の中で眠る優太をベビーベッドに寝かせる。

 

 大人の時間に子供が居てはいけない。子供は眠りに就く時間なのだから。

 

「おやすみなさい優太。ママはこれからパパといけない事をするから起きちゃダメよ……」

 

 心配しなくとも一度寝たら中々起きないのが金田一優太だ。

 

 どれだけ大きな嬌声を上げても起きない事は誰よりも二人が知っている。

 

「ほら来いよ〈ぱとりしあ〉」

 

 はじめはもう服を脱いでベッドの上にて待機していたが、奈々はまだ衣服を着たままである。

 

 夜の夫婦生活を前に急かすはじめはもう少し待つよう言い含めた奈々の服を強引に剥ぎ取った。

 

「ちょ、ちょっとはじめくん待ってって言ってるじゃないっ」

 

「俺も待てねえって言ってるだろ、ちゅ」

 

「んっ!」

 

 上着を逃せながらまた首にキスをしてシャツのボタンを外しては剥ぎ取りブラのホックを外しては剥ぎ取りと、奈々を裸に剥いていくはじめ。

 

「今度はスカートだな。もう面倒だから下着ごと脱がせてやるぜ」

 

「きゃあっ……! は、はじめ君っ、もうっ、エッチなんだから……っ」

 

「ああそうさエッチだぜ俺は。でもそんなことは〈ぱとりしあ〉だって知ってるだろ? 色々あって、身体も心も、お互いの全部を見せ合うほどに絆を深めてきたんだ……この一年さ」

 

 

 

 出逢ってもう一年が過ぎた。始めて肉体関係を持ったあの電脳山荘からこれまで、とてつもなく濃厚な時を過ごしてきた。

 

 恋愛でも、日常という面でも、罪と向き合うという意味でも。

 

 恋では結婚、妊娠、出産を、この一年で総て迎え。

 

 日常では二年生が三年生、卒業の年を迎え。

 

 罪との向き合い、“トロイの木馬”たる一人の女性との幾重にも渡る面会、そして。

 

「〈ぱとりしあ〉や、吉行さん泉さんの証言と協力もあって、“彼女の”極刑を回避できたし大幅な減刑も勝ち取れた」

 

「うん……」

 

 極刑を回避したばかりか、無期懲役ですらない有期刑。四人もの人間を殺害した“彼女”に下された、奇跡的な判決。

 

 情状酌量の余地が有り過ぎるばかりか、事の真相を知った被害者遺族までもが死刑回避の為の行動を取り実を結んだ結果だった。

 

「人は生きてさえいれば変わっていくんだ。辛いことや悲しいこと、憎しみに心を染められていたとしても乗り越えていける」

 

 辛くとも現実に生き始めた奈々。

 

 偶然の出会いから、一つの行動から、奈々を救い、彼女を愛するようになったはじめ。

 

 そして憎しみを昇華できた“彼女”

 

「たぶん、おまえが彼女に許されることは一生無いと思う。俺とおまえの結婚にも、色々思うところあったはずだよ。でもさ、それでも憎しみを封印するっていってくれた彼女の言葉は嘘じゃない」

 

「……」

 

 あの日から生まれた大きな変わり目は、それぞれにとっての今へと繋がっていった。

 

「変われるんだ、必ず」

 

 良いも悪いも無い、それが生きて行くということだ。

 

「俺は誰がどう思おうと〈ぱとりしあ〉の事をこれからもずっと愛していくし、来世でだって見つけ出して好きになる。なにがあったってな」

 

「はじめ君──」

 

 そうして彼は真面目な話は此処までだと言わんばかりに相好を崩した。

 

「ま、もちろんこういったこともだぜ。ぐふふふ」

 

 雰囲気を一変させるはじめ。ムードメーカー的に空気を切り替える彼の得意技に、奈々も小さく笑う。

 

「もう、仕方ないんだから」

 

 百や二百では利かない程に性交を行って来た故に、奈々も性方面におけるはじめの貪欲さに付いては良く知っていた。

 

 現に今も彼のペニスは元気よく上を向いて勃起している最中。

 

 一度こうなると奈々の中で三度は射精しないと治まらない。

 

 下着ごとスカートを脱がされた奈々はベッドに腰掛け足を開いたはじめの前に膝立ちとなり、時折ぴくぴくと痙攣する赤黒いペニスに顔を近づけた。

 

「すごい臭いね……。もう亀頭の先から汁が出ちゃっているわ……」

 

 むわっと香るのはその汁の臭いと剛直から発せられている男のフェロモン。

 

 開いた脚の間で膝建ちになり、フェロモンたっぷりなはじめのペニスに口を近付けた奈々はちろちろと舌先で舐め、その味を確かめる。

 

「あむ……っ」

 

「お、おお……っ、気持ちいい……」

 

 味も濃度もいつもより濃い。

 

 どれだけの精子を内包しているのだろうか? 

 

「ちゅ、ちろっ……ちろ、すごく濃いわね……、きちんと毎日セックスしてあたしの中に出しているのにどうしてこんなにも濃いのよもう……」

 

 少し悪態を付きつつ口を大きく開けた奈々はペニスを咥え頬張る。

 

 

 

「んんうっ」

 

 そのまま前後に首を動かしながら先走りの汁と棒の味を確かめつつ、唇と舌を巧みに使って扱き始めた。

 

「うお……っ、ああ……やっぱいいわぁ……」

 

 妻の温かい口内に包まれたはじめは気持ち良さに息を吐き出しながら表情を蕩けさせた。

 

 唾液と粘膜の生暖かさ、ペニスに絡みつきながらカリ首と裏筋を丹念に舐めてくれる奈々の舌の感触。

 

 気を抜いてしまえばその瞬間にも暴発してしまいそうなほど気持ちいい。

 

「〈ぱとりしあ〉……」

 

 下を見ると脚の間で奈々が首を前後に動かしながらペニスを扱いている。

 

「んじゅ、ぢゅるっ……ん゛っ、ん゛ん゛っ……っ」

 

 首の動きに合わせる形で彼女の長いポニーテールも揺れている。

 

 はじめは右手でその揺れる髪の尻尾を掴み、左手を彼女の頭に添えて撫で回しながら彼女よりのフェラチオの時間を楽しむ。

 

「んぢゅっ、んン゛っ」

 

 右手の平に掴んだポニーテールの髪束をまるで彼女が手の平でペニスを包んで扱いてくれるのと同じ様に手の中で滑らせる。

 

 髪に感覚など無い筈が、心なしか彼女が感じているようにも見えたはじめはペニスをしゃぶられる快感に酔いしれながら、手に掴んだ髪束を撫でたり擦ったりと弄ぶ。

 

「ああっ、くううっ……! いいっ いいぞ〈ぱとりしあ〉っ……! その調子でしゃぶってくれ……っっ!」

 

「ふっ、うう゛っ! ん゛っ んんう゛っっ!」

 

 唇の内側の粘膜が竿と擦れ合う。

 

 生じる摩擦が硬く勃起したペニスの根本より白濁を押し出そうとし、下半身に力が入るはじめを高みに登らせていく。

 

「うう、くあああっっっ!」

 

 奈々のポニーテールを掴んだはじめの右手が握り締められて髪の束がしなり揺れ、彼女の頭に添えていた手を髪を括っている根本、

 

 後頭部へと回し己の股間へ引き寄せる。そうして奈々の頭を自身の股間に押し付けた体勢のままで射精。

 

「んぶぅぅぅっ!!!」

 

 突如ぐっと頭を引き寄せられた事で限界まで硬くなっていたペニスの先端部が奈々の扁桃腺を撫で、喉の奥へと入り込んでくる。

 

 その突きが苦しく、呻き声を漏らして咽せる彼女の喉に、しかし容赦なく吐き出される白濁。

 

 どくっ どくぅぅっ!

 

「んン゛ッッ!!」

 

 苦い味が喉の奥と口全体に広がり舌も扁桃腺もとろとろの精液で真っ白に。

 

「ちゃんと飲んでくれよ……、俺の精子は口でも膣でも〈ぱとりしあ〉の身体にこそ入るべき物なんだからさ」

 

 口内に溜まっていく粘液を飲ませようとするはじめの手が、奈々の頭を優しく撫でる。

 

 精子は全部奈々に呑んで貰いたい。奈々の中に入れたい。尽きる事なき妻への愛故に思うのだ。

 

「全部……飲んで貰いたいんだ……」

 

「んッ、んくッ…………んっ、んっ」

 

 意を受けた彼女もぴくぴく動いては射精を繰り返すペニスを咥え込んだまま溜まり来る白濁を飲み下していった。

 

「はァっ、はァっ」

 

 喉に絡む精液をやっとのことで飲み下した奈々は咥えていたペニスを離す。

 

 口の中に出された精の粘性が、離れる亀頭と彼女の舌先に一本の濁った糸を伸ばさせ、伸びきった糸は切れるも涎のようになって彼女の口から垂れ下がり、顎を伝い雫となってぽとぽとと落ちていた。

 

 言うまでもなくはじめの亀頭の先からも竿を伝い濁った筋が陰嚢まで流れ落ちていく。

 

「んっ……けほっ」

 

 奈々は大きな呼吸を繰り返しながら数回咳き込んだ。

 

 無理もない。濃厚でねばつく体液を総て飲み込んだのだから。

 

「気持ち良かったぜ〈ぱとりしあ〉」

 

 こちらも掴んでいたポニーテールと頭から手を離したはじめ。

 

 よく見ればペニスをしゃぶって貰っている間に掴んでいた髪束が少し乱れている。

 

 興奮しているとつい強く掴んでしまうので毎度のことだった。

 

「せっかく綺麗に梳かして纏めたのに、髪の毛くしゃくしゃにしちまって悪ぃ」

 

 フェラチオをされている時に奈々の頭や髪を触るのは自然の行為なので致し方ない。

 

 その髪束に再度指を通して梳いてやりながらほつれを直していく。

 

「ん゛っ……ん゛ん゛っ」

 

 ポニーテールのほつれを直して貰っている奈々は尚も喉を鳴らせる。

 

 痰のように絡みつく濃厚な精液が未だ喉に絡まっているのだ。

 

「ていうか大丈夫かよ喉」

 

「ン……大丈夫、よ。はじめ君の精子が、あまりに濃くて喉に絡まっただけだから」

 

 彼女もそんなはじめを心配させまいと、髪のほつれが取れると同時にすっと立ち上がり微笑んだ。

 

「そりゃあ〈ぱとりしあ〉とエッチする為にいつもしっかり溜めてんだから濃くもなるってもんさ」

 

「ふふふ、そんなこといってまたあたしを妊娠させるつもりかしら?」

 

 次いでベッドの淵に腰掛け足を開いているはじめの膝を跨ぐと彼の肩に手を置いて身体を支える。

 

 一方のはじめはベッドに手を付いたまま彼女が来るのを待つのみだ。

 

「別にそういうつもりじゃないんだけどなあ」

 

 濃くなるのはそれだけ深い愛情があるという証明。

 

 はじめは愛する奈々にはいつでも濃厚な精を注ぎたいのだ。

 

「でもまあ、俺は二人目が出来ちゃっても良いかなぁ~っとは思ってる。優太に弟か妹を作ってやってもいいんじゃないかってさ」

 

 無論性交を行い濃厚な精を奈々に注ぎ続けるというのはイコール子作りでもある訳で、二人目を妊娠する可能性が大いにある。

 

 しかしそんなことは百も承知だ。それくらいの覚悟も無く中出しセックスなどするものではない。

 

 電脳山荘事件の最後の夜。初めて奈々を抱いたあの時に知ったこと。セックスは気持ちが良い。

 

 中でも膣内射精の瞬間こそが最も気持ちが良く、男としての最高の幸福感を得られる行為であると言えるだろう。

 

 が、それだけで終わってしまうのはダメだ。

 

 ただ『気持ちいいだけ』の性交など疾の昔に通り過ぎている。

 

 快楽の為だけにするのはまだまだ未熟な証拠。

 

 子供を作る悦びを感じながら愛し合うのが本当の夫婦というものだ。

 

 そしてはじめと奈々はもう子供も生まれて子育てもしている成熟した夫婦。

 

 性交の快楽、子作りの悦び、互いを愛する気持ち。

 

 総てが重なることで得られる気持ち良さを知っているのだから。

 

「〈ぱとりしあ〉はどうなんだよ」

 

「えっ、あ、あたし? う、う~んそうね~、あたしも……二人くらいは欲しいかなって、思っているけど」

 

 問われた奈々は股を開き、ゆっくり腰を下ろしていく。

 

 彼女の腰が下りていく先に起つのは口内射精を終えてもまだまだ元気いっぱいなはじめのペニス。

 

 開いた股の間には無論のことその肉棒が収まるべき割れ目がぱっくり口を開けて、涎と見紛うばかりの愛液を滴らせていた。

 

「〈ぱとりしあ〉の涎……いっぱいかかってるぜ」

 

「うふふ、だってかけてるもの」

 

 滴る愛液は屹立したまま痙攣する彼の象徴の先端。

 

 その僅かに空いた筋。射精を行うときに精を吹き出す火口に落ちて、膜を張るかの様に濡らしていく。

 

 濡れた上から更に塗せられゆくその感じに震えるはじめの肩に置かれた奈々の手に、少し入る力。

 

 降りていく股間はその頂きと窪み真正面に捕らえ。

 

「んっ──」

 

 穴の中心とペニスの先端がくちゅりと触れ合う。

 

「んうっ、ぬちゃぬちゃ……音がして……なんか、いいわね」

 

「ああ、すっごく……ほら、焦らしてないで……、こいよ……」

 

「わかった、わ……」

 

 そして。

 

 ゆっくりと下ろされていく腰と共に、窪みに触れていた亀頭が柔らかい股間の口を大きく開いてぬるりと入っていった。

 

「んっ……、あはぁぁぁぁ──」

 

 一つになっていく身体。

 

 結合していく生殖器官。

 

 愛液に濡れた膣を割り裂いて根本まで入り込んだ逞しい剛直に、夫の膝の上へと腰を下ろした奈々は少し大きめに喘いだ。

 

「あ……っ、あは……ぁ、ああ……ン……は、入った……わ、はじめ……くん」

 

「〈ぱとりしあ〉……」

 

「ね、ねえ……、それじゃ……作っちゃう……? んうっ……ふ、ふたり……め……」

 

 真正面から抱き合う形となり奈々の豊満な胸を押し付けられたはじめは彼女の背中に腕を回して抱き締める。

 

「うん……いいな……、作ろうぜ二人目……、俺は……さ、奈々となら……何人だって……、おっと……経済状況が許す範囲で……な?」

 

「んっ……、ふふっ……、わかってる……わ」

 

 同じ様に彼女もはじめの背に手を回して二人はしっかりと抱き合ったまま、互いに頬を触れ合わせたままなすり付け合った。

 

 温かい頬を摺り合わせながら耳たぶを噛んだり愛を伝え合ったりと、忙しなく触れ合い続ける。

 

「はじめくん……すき……好きよ……、もっと愛し合いたいわ……、どれだけ、愛し合っても……全然……足りない……っっ、から……っ」

 

「ああ、〈ぱとりしあ〉……。俺も、俺ももっと深く愛してやりたい……、ていうか、思いっきり愛し合おうぜ……、今日の分が満ち足りるくらいに……」

 

 身体を結合させて抱き合う二人は互いの髪を撫で、口付けを交わし、背に回した手で肌をまさぐる。

 

「優太……起きちゃわないかしら……?」

 

「大丈夫だって。優太は一回寝たら起きないんだからさ。こっちはこっちで……、しっかり夫婦生活を楽しもうぜ……」

 

 奈々の心配を余所に大きく腰を引いて剛直を引いていくはじめ。

 

 亀頭のエラが襞を優しく擦る。

 

「あ……ァァっ、はじめ……くんっ……っ……っっ」

 

 抜け掛けたところでまた根本まで埋め込んで、身体の中での優しい触れ合いを始めた。

 

 ペニスと膣が奏で合う、淫らな、それでいて心地良い水音。

 

「ああっン……あっああ……っ……っっ……あ……あううっ……っっ」

 

 そして奈々の切なく淫靡な喘ぎ。

 

 背を駆け抜ける痺れが、前身へと回り彼女を精の快感へと導いていく。

 

「ん、んぅ……は、ぁ……ん、あ、ああ……ふか、い……っ」

 

 抜き差しされる肉竿は、蠢き波打つ襞としっかり絡み合って、その快感を増幅させる。

 

「ああ、くっ……、〈ぱとりしあ〉っ……、中が締まって……、ああ、気持ちいい……、最高に……いいぜ……っ」

 

 膝の上に腰が下りる度に彼女の最奥、子宮の入り口と亀頭の先が接触し、大きな衝撃と成って根本の奥にある精巣を刺激されるはじめ。

 

 彼は強く抱き締めて頬を擦り付け合う奈々の背で左右に大きく揺れる長い尻尾を肩越しの視界に入れながら、耳たぶを甘く噛んで口を付け、自らの感じている快感を彼女に伝える。

 

 と同時に、自分の側からも下りてくる彼女の腰に対し、反対に腰を突き上げては奥まった行き止まりにある子宮口に濡れた亀頭の先を使い激しいキスの嵐を送った。

 

「あァっ! ふっっ! やあっ……んァァっ! はじめっ、はじめくんっ! そんな、そんなに激しくノックされたらァァァっ、あたしっ……あたしイッちゃうっ……イクぅぅぅぅ!!」

 

 膨張していく剛直は太くなった分だけ襞を激しく擦りこすり奈々の絶頂感を誘う。

 

 身体を強く抱き締めたはじめに頬を擦り付けたまま、乱れる呼吸に任せて吐息を吐く。

 

 吐き出された彼女の熱い息がはじめの耳に吹きかけられ、締まり行く膣襞に加算されるかの如き様相で彼の射精欲求を煽る。

 

「くっ、イクっっ、〈ぱとりしあ〉っ、イクからなっ……、出すからなっ……!」

 

「き、きてっ! はじめくんきてェっ! あたしっ……あたしももうっ……!」

 

 互いの絶頂を確認した二人。

 

 はじめの膝へ尻餅を付くように重力に従い下ろされた奈々の腰。

 

 下りた腰に、尻にぐっと股間を押し付け、そして押し上げるはじめ。

 

 無数に絡まる襞に剛直の胴がかき抱かれ締まる。

 

 血管の浮かび上がった竿の全てが根本までぎっちりと入り込み、亀頭が口付けている奈々の最奥にある口を開かせ、食い込む。

 

「はじめく……んンンン──―っ?!」

 

 深く子宮内部にまで至った挿入にくぐもった声を上げた奈々の背筋が反り返り、はじめと触れ合わされていた頬が離される。

 

 勢いよく振られた彼女の頭。髪を束ねて出来た長い尻尾が弧を描いて宙を舞い、顔や肌に浮かんでいた汗が飛んだ。

 

「くううう──!」

 

 歯を食いしばり絶頂の声を上げたはじめの精巣より、溜まりに溜まった灼熱の液体が駆け上がり。

 

 内側から肉胴内部の道を圧迫。剛直全体を膨らませながら先端の火口を飛び出し、熱く白く粘る。

 

 生命の息吹に満ち溢れたマグマが奈々の子宮内部へと注ぎ込まれていった。

 

「アアっ、熱い──っ、熱いのが……、お、おく……奥にっ、奥に入って……、アアっっ……、あたしの奥に入ってくるっ……、はじめくん……ああっっ──!」

 

「〈ぱとりしあ〉っ……、もう少し……このまま……、じっとしてろよ……っ、全部出すから……っ、お前の中に……っ」

 

 受精させるために行う奈々の膣内での射精。

 

 夫婦であり二人目の子を作ろうというのだから性交において中に出すのは当然。そして出されるのもまた当然だ。

 

 夫婦の間に遠慮など要らないと容赦のないはじめのペニスより送り出された精子たちは、奈々の体内を縦横無尽に駆け巡りながら卵子に突き刺さってはその内部へと入っていく。

 

 新しい子を成すために。

 

「子供っ……、作るんだからさ……、絶対、妊娠させてやるから……、また、元気な子を生んでくれよ……」

 

「わ、わかって……る──っ、はじめっ、くん……んうっ」

 

 反り返らせていた身体を再び抱き寄せられた奈々は今尚続く射精を子宮に感じながら、はじめからの熱い口付けを受け入れる。

 

 金田一一と、〈ぱとりしあ〉こと金田一奈々。

 

 愛し合う二人は、時の流れを忘れたかの様にいつまでも続く睦み合いの中、熱い一夜を過ごすのであった。

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 ある休み明けの朝。

 

「おはようはじめちゃん、おはようございます〈ぱとりしあ〉さん」

 

「おはよう七瀬さん」

 

「おはよう……美雪お前、休み明けだってのに血色良いな」

 

 金田一家のお隣さんにしてはじめの幼馴染みでもある七瀬美雪が自身の恋人にしてはじめの友人でもある村上草太と共にはじめを迎えに来ていた。

 

 いつも通りの光景に寝不足気味なはじめは少々テンションが下がり気味であったが、気を取り直して美雪の血色の良さを指摘する。

 

「肌も艶々してんじゃんか」

 

「ま、まあ、ね。昨日の夜ちょっと草太くんと色々あって……、ま、まあそんな感じなの」

 

 指摘された美雪は顔を赤らめながら答えた。

 

 要するに男女の睦ごとを夜遅くまで頑張っていたというわけだ。

 

「草太と美雪も健全なお付き合いしてるように見えて意外にお盛んなんだよなぁ」

 

「むっ、生憎とはじめちゃんにだけは言われたくないわよ」

 

 奈々と子供まで作って既に結婚し、既婚者となっていたはじめが言えることではない。

 

 それはそうだと納得した彼はその美雪のお相手である草太が居ないことに気付く。

 

「なあ、その草太はどこなんだよ」

 

「眠気が凄いからって吹き飛ばすために無糖なコーヒーを買いに行ってるわ」

 

「うん? 眠気が凄いって、まさか夜通し……か?」

 

「うう……、止まらなくなっちゃって……って、なにいわせんのよっ! はじめちゃんだって毎日夜遅くまで頑張ってる癖して。ねえ〈ぱとりしあ〉さん」

 

 何故か話しを奈々に振る美雪であったが、女同士恋や秘め事の話しはするものなのでお互い良く知っているわけだ。

 

「うふふ、そうね。はじめくんも毎晩遅くまであたしのこと──」

 

「そ、そうなんですか」

 

「ええ、昨日だって結局日を跨いで今日の朝二時頃まで……二人目を作るんだって頑張ってくれるから、ね」

 

 二人目とは当然ながら赤ちゃんのことだ。

 

 はじめと奈々はここのところ連日のように、優太に弟か妹を作ろうと励んでいたのである。

 

 もちろん平日・休み問わず、明けても暮れても、というより今夜もその予定だ。

 

 それもはじめの両親までが『二人目を作るか』と張り切っているという、そんな金田一家の日常であった。

 

「赤ちゃんかぁ……。ああ、はじめちゃんと〈ぱとりしあ〉さんを見てたらなんだか私も草太くんとの赤ちゃんが欲しくなってきちゃった」

 

 話題が赤ちゃんの話となり、草太との子作りを思わず想像した美雪は耳まで真っ赤になってしまう。

 

 美雪と草太で名前は何にするとか、二人とも学生なのにどうしようとか。

 

 親の承諾があれば結婚出来るから今からでも村上美雪になれる? とか。

 

 美雪の話に乗ってみた奈々も、昨日の夜十一時から今日の朝二時頃まではじめと愛し合っていた時の事を思い出してしまい目が泳ぐ。

 

「だァァァ! お前ら朝っぱらから玄関先で猥談すんなよ!」

 

「だ、だってはじめくんが始めたんでしょう?」

 

「そ、そうよ、元はと言えばはじめちゃんがそういう話しを振ってくるから」

 

「わーった、わーったから俺が悪かったでいいからもうやめろってば! ったく、恥ずかしいだろ」

 

 恥ずかしいのは皆同じだ。

 

 はじめも、奈々も、美雪も。

 

 皆顔を真っ赤にしながら話しているのだから分かろうというもの。

 

 唯一恥ずかしがっていないのは奈々が腕に抱いている赤ちゃんだけ。

 

「んじゃあいって来るな奈々……〈ぱとりしあ〉」

 

「ええ、いってらっしゃい、あなた」

 

 はじめは我が子を抱いた妻、奈々と行ってらっしゃいのキスを行う。

 

「ん──」

 

 日課なのだ。登校するときはきちんと口付けをして出掛けるというのは。

 

 普通は出勤の時に家を出る夫と送り出す妻の間で交わされる物だが、生憎はじめはまだ高校生。

 

 出勤も何も会社勤めのサラリーマンであったり、お国に仕える公務員であったり、または本職の探偵さんでも自営業者でも現場作業員でもない。

 

 となれば登校時=出勤時に置き換えられるからして登校時においてのいってらっしゃいの口付け、という具合であった。

 

「んちゅ、ちゅ……っ、れる……っ」

 

 ただ一つだけ異なるのは軽い挨拶程度のキスなどではなく。

 

 はじめと奈々の場合は腰と背、または頭の後ろへと腕を回して抱き合いながら互いの口内へと舌を差し入れ絡ませるという深い口付けであること。

 

「んっ、ちゅぱ……あむっ」

 

 今日は奈々が赤ちゃんを抱いている都合上、はじめが奈々の頭の後ろへと手を回して自分の方へ引き寄せながらの熱い愛の確かめ合いであった。

 

 はじめは自分へと引き寄せた奈々のポニーテールに指を絡ませながらひたすら舌を絡ませる接吻を続け。

 

 奈々はそれを受け入れる。

 

「う、うわぁ、はじめちゃんも〈ぱとりしあ〉さんも大胆……」

 

 未だ続く二人の抱擁に一人取り残されて、二人の甘い空気に充てられていた美雪が、缶コーヒーを買って戻って来た草太と同じ様な口付けと抱擁を交わす事になるのは、その数十秒後のことだった。

 

 

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