※この作品はR-18です。

シングル・ウォー   作:扶桑畝傍

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先生
『ん?
 俺に休日出勤しろと?』

ヌエ
『はい、
 マメンナさん、水着を準備してましたし、
 (着るとは言っていない)
 お嬢様の保護者は、
 僕では年齢上ダメですから、
 手近で、
 “信頼の置ける大人”は、
 先生ぐらいかなぁ~って。』

先生
『よし、
 何時からだ?』

ヌエ
(ちょろ)
『明後日から、7日間の予定です、
 そこで、
 砂地でのゴーレム運用テストも
 兼ねてますから、
 そこそこハードですよ?』

先生
『テスト?
 この間の騎士ゴーレムが、
 一番の主力じゃ無いのか?
 全対応型だと思うのだが。』

ヌエ
『まぁ、色々あるんですよ。』



お嬢様は泳ぎたい

 

先生

『なぁ、ヌエ、

 先ずはゲンコツぐらいいいか?』

 

ヌエ

『え?ダメですか?』

 

先生

(そもそもこんな車輪だらけの馬車?

 見た事も聞いた事もない)

 

マメンナ

『えっと、

 荷物は何処に?』

 

ヌエ

『あ、ここの中に入りますので。』

 

カタルスフィーニ

『かっこいぃいいいっ!!』

 

ぴょんぴょん跳ねながら、

 

“16式機動戦闘車”を回る。

 

現役車両では、かなぁ~り頼れるし、

 

魔力転換燃料で、

 

行動範囲は、ほぼ無限、

 

魔力さえ切れなければエンジンは回る。

 

ヌエ

『お嬢様、はしたないですよ?』

 

カタルスフィーニ

『あら?

 下には、水着を着ていますのよ?

 なにが問題で

『お嬢様、帰りの服、

 忘れてますよね?』

 あら、さっき荷造りしたような・・・。』

 

ヌエ

『はい、これはお嬢様の替えの一式です、

 リュックサックですので、

 背負って下さい。』

 

カタルスフィーニ

『あ、この家紋は。』

 

ヌエ

『僕が縫い付けました、

 無くさないで下さいよ?

 替え、ないんですから。』

 

カタルスフィーニ

『ふぇ?

 これ、一つだけなのですか?』

 

ヌエ

『ぁ~、鈍いですね、

 “貴女だけにしか造らないんですよ”』

 

カタルスフィーニ

『ほぇ?』

 

先生

(ヌエ、

 お前が言ってどうするよ)

 

マメンナ

(お嬢様、

 これは気づいて差し上げないと)

 

カタルスフィーニ

『ん~、

 わかりましたわ!

 お返しに、

 “わたくしの大切な物を差し上げますわ”』

 

▽

 

ばってん印の書いてあるマスクを、

 

お嬢様に取り付け、

 

真面目に黙って貰った。

 

ヌエ

(やっぱり、

 どうにかしないと、

 俺の理性がどうにかなりそうだし、

 周りにも迷惑が掛かる)

『先生、

 どうですか?』

 

6歳の背丈では、

 

“運転出来ないので”

 

先生にやって貰ってる。

 

先生

『な、なんとも言えない。』

 

顔面真っ青も、徐々に戻ってきてるし、

 

案外慣れるともっとイケル気がする。

 

マメンナ

『ば、馬車より早くて、

 乗り心地もなかなかなのですが、

 こぅ、

 なんとも言えない圧迫感が。』

 

カタルスフィーニ

『もごもごもご!!』

(ヌエ!!

 いい加減コレを取って下さいませ!!)

 

ヌエ

『お嬢様、

 そう安安と、

 大切なものを、

 お返しに

 あげていい物ではありません!!

 それをご理解できないようでは、

 “僕はそのマスクを外せません”し、

 “僕以外には言わないお約束”も、

 守って貰わねばなりません。』

 

カタルスフィーニ

『む~!!』

 

マメンナ

『あ、潮(塩)の香り。』

 

ヌエ

『マメンナさん、

 塩田が近くに有るそうなので、

 帰りに寄って、

 食材も調達しましょう。』

 

先生

『ヌエ、

 この先どうするんだ?

 停めとくにも、どこに?』

 

ヌエ

『場所要らないですよ、

 これも“ゴーレム”ですから。』

 

▽

 

急停車され、

 

頭を打ち、お嬢様をなだめて。

 

先生

『すまん、

 急に止まってしまって。』

 

びぇええん!!

 

ヌエ

『はいはい、

 痛いの痛いの先生に飛んでけ~!』

 

こちらの世界では、

 

痛みは飛ばない、

 

しかし、ここは魔法が日常の世界、

 

つ・ま・り?

 

先生

『あだっ!?

 ちょ、ヌエ、

 フィニの痛みを俺に飛ばすな!!』

 

こうして、イタズラ程度に飛ばせます。

 

ヌエ

(しかし、

 お嬢様って、

 泳げたっけ?)

 

▽

 

先生とは、また今度、

 

移動用ゴーレム研究を

 

突き詰める約束をして、

 

マメンナさんは、

 

お嬢様と同じように

 

水着を下に着込んでいて、

 

先生(荷物持ち)と一緒に、

 

食材の調達にドナドナされていった。

 

つ・ま・り?

 

ヌエ

『ぉ~。』

 

カタルスフィーニ

『ど、どうかしら?』

 

ロリ巨乳とは、

 

お嬢様の事を指すんだろうなぁ~。

 

6歳の身体には不釣り合いな膨らみ、

 

長い髪、赤い瞳、白い肌、

 

そして、“スク水”

 

ヌエ

(なんであるんだろうなぁ~)

 

カタルスフィーニ

『ヌェ~?』

 

ヌエ

(はっ!?)

『可愛いですよ、フィニお嬢様。』

 

カタルスフィーニ

『いや。』

 

ヌエ

『え?』

 

カタルスフィーニ

『“二人きりなんですから

  二人だけの呼び名で”』

 

▽

 

ヌエ

『で?フィニ?

 泳がないので?』

 

カタルスフィーニ

『泳げないですので、

 教えて下さいませ?』

 

ヌエ

『教えてって、言われても。』

(僕自身も、

 あんまり得意じゃないからなぁ~)

 

カタルスフィーニ

『お魚の用に素早く泳げたら、

 ヌエを

 “取り逃がす事もないですから”』

 

ヌエ

『さかな・・・、

 あ、使い魔契約とかしちゃいます?』

 

カタルスフィーニ

『つかいまけいやく?』

 

ヌエ

『はい、

 これは、中等部後半で、

 教わる内容なのですが、

 既に予習、実践済み、

 先生からの許可も貰っていますので、

 “水に関わる魔物と使い魔契約”して、

 泳ぎの補助をして貰うってのは

 どうでしょうか?』

 

カタルスフィーニ

『そぅ都合良く行くのでしょうか?

 使い魔契約の際、

 決闘、物品交換、魔力の交換もあります、

 そもそもが泳げないわたくしでは、

 勝目がないですの。』

 

ヌエ

『地の利はこちらにありますし、

 水中では、

 どうやっても勝てないので、

 魔物も、水中での決闘は望まないでしょう、

 陸上でも、浮遊し、

 水中と同等の機動力を保持できるのが、

 魔物であり、使い魔に足りうる実力者、

 今後の授業や、戦闘に有利ですね、

 魔法陣は、

 携帯用がありますから、

 お試しついでにやってみましょうよ。』

 

カタルスフィーニ

『そうですわね、

 泳げるようになりたいし、

 複数契約も可能ですから、

 試して損はありませんね♪』

 

▽

 

そう、そうだよ、

 

試しだったんだ。

 

マグロ

《なんだよ?》

 

ヌエ

(どうしてマグロ・・・)

 

カタルスフィーニ

『かっこいいですわぁあああっ!!』

 

ヌエ

『は?マグロが?』

 

マグロ

《お、俺がかっこいい?》

 

カタルスフィーニ

『このヌメリ感!!

 それに、なんだか凄く早そうですわ!!

 貴方!!

 わたくしに、

 早く泳げるコツを教えて下さいませ!!』

 

マグロ

《え?俺が?

 てか、人間だよな?

 お嬢ちゃん?》

 

カタルスフィーニ

『いいえ、

 吸血鬼ですわ。』

 

ヌエ

『太陽の下でも、

 ある程度平気な吸血鬼ですね。』

 

マグロ

(俺、捕食対象で呼ばれてないよな?)

 

ヌエ

(使い魔契約の魔法陣で呼んでるから、

 ソレはないよ)

 

マグロ

(使い魔契約?

 マジで?この子が?

 大概の吸血鬼って、

 体質上、

 “水”がダメなんだろ?)

 

ヌエ

(それでも、

 泳ぎたいって言うもんだから、

 使い魔の魔法効果で、

 なんとかならないかなぁ~ってさ)

 

マグロ

《ま、まぁ、

 なんだ、

 俺が普段から泳ぐのを、

 そのままトレース出来る筈だから、

 魔力膜を纏って、

 同調すれば、

 泳げるんじゃないか?》

 

カタルスフィーニ

『ならば!!

 今すぐ本契約致しましょう!!』

 

▽

 

有無を言わさず本契約したお嬢様は、

 

魔力補正と、同調、

 

使い魔補正が添加され、

 

ど偉い速度で、

 

“水中を飛べるようになってしまった”

 

推定、120km。

 

マグロ

《お、

 俺も未知の速度だったぜ・・・》

 

そのマグロそのままの使い魔は、

 

魚顔でも、冷や汗を表現できる。

 

カタルスフィーニ

『サイコーっ!ですわ!!』

 

ぷるん、と、震える膨らみは、

 

正直卑怯だと、言わざるを得ない。

 





ヌエ
『ちなみに、使い魔は、
 魔武器にも添加出来ます。』

カタルスフィーニ
『こう?ですの?』

尻尾をそのまま掴み、

振り回すお嬢様。

マグロ
《ちょ、きも、ち、わ》

オロロロロロro・・・

カタルスフィーニ
『どうやら、
 振る武器には向かないですのね。』

ヌエ
『ロッド系に添加し、
 威力向上とか、
 水魔法の上位互換が、
 使えるかもしれませんね。』

カタルスフィーニ
『帰ったら、
 早速練習ですわ!!』

マグロ
《ぉ、お~・・・》

ヌエ
(マメンナさんと、先生、
 置いてきちゃったな、
 ま、いっか)
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