※この作品はR-18です。

シングル・ウォー   作:扶桑畝傍

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ヌエ
『で、どうでした?』

一週間ほど連絡が無く、

迎えに行ったら・・・。

先生
『ヌエ、
 色々聞きたいが、
 立てない、助けてくれ。』

マメンナ
『ぁ、あの///
 わたしも。』

カタルスフィーニ
『な、なんですの?
 この溢れ出すエロス的な雰囲気は?』

ヌエ
(やっぱ、効きすぎたんだね、
 やっぱりね~、そーだよねー)
『兎に角、
 家に帰りましょう。』



5と6、その力

 

馬車の馬を、

 

“移動用ゴーレム”、

 

シャドー○ォックスで、

 

家に向かう。

 

ヌエ

(今度はゾ○ドか、

 まぁ、

 計算量は、イングラムより、

 少ないのが不思議だ)

『なんで、

 ランダムなんだろ?』

 

カタルスフィーニ

『ほぇ~。』

 

ちなみに、先生とマメンナさんは、

 

後ろの馬車に乗ってる。

 

正直、見ていたら胸焼けしてくる。

 

色々試したが、

 

移動用に関しては、ランダム、

 

まだ、任意のゴーレムを錬成出来ないでいる。

 

カタルスフィーニ

『ヌエ?

 このオオカミさんは、

 わたくしにも、

 扱えるのでしょうか?』

 

ヌエ

『計算式は、紙に起こしてありますから、

 “覚えれば”お使いになれますよ?』

 

カタルスフィーニ

『こ、これは。』

 

ヌエ

(これでも、

 端折れる所は端折ったんだけど、

 どうだろ?

 兵器部分で、30ページは超えるから、

 そこがないだけでも違う筈)

 

カタルスフィーニ

『・・・なるほど、

 この追加部分に、

 “滑空砲”なる、

 砲撃術式で攻撃出来るのですね?』

 

ヌエ

『え?あ、はい、そうですけど。』

(いきなり理解出来た?

 まさか、

 ついこの間、まで、

 最下位ギリギリの成績だったのに?)

 

カタルスフィーニ

『基本構造が、動物に準拠していますから、

 想像しやすく、

 数式も、ストン、と、

 覚えられましたわ♪』

 

ヌエ

『あぁ、お嬢様は、

 動物が大好きでしたね?』

 

カタルスフィーニ

『はい♪』

 

ヌエ

『では、

 お屋敷に帰りましたら、

 “動物準拠”の、

 ゴーレム数式を、

 お渡ししますね、

 お好きな物を覚えて下さい。』

 

カタルスフィーニ

『本当ですか!?

 ヌエ!!

 早く帰りましょう!!

 全速力ですわ!!』

 

ヌエ

『ちょっ!?

 スロットルレバー弄らないで!?』

 

▽

 

絶賛吐き戻し中の二人を、

 

風呂場へ放置し、

 

メイドさん達に任せて、

 

お嬢様は、早く早くと、せがんでくる。

 

メイヤ

『えっと、ヌエ?

 良いのか?』

 

ここはいつもの研究用の“部屋”

 

ヌエ

『悪魔で“動物準拠”の、

 ゴーレムだから、

 お嬢様の底上げに使って貰えれば、

 余程の事でない限り、

 “負け”が付く事もなくなるでしょう。』

 

マグロ

《おい、

 これって、俺らの天敵じゃねぇか!!》

 

カタルスフィーニ

『ほぇえええっ!?』

 

まぁ、うん、

 

ま・さ・か・の!!

 

“鯨(クジラ)”を、覚えてしまいました。

 

追加兵装に関しては、

 

“状況に応じてのみ”

 

展開する、と、

 

約束(求められたからな!!

   求められてしたんだからな!!)

 

何時ものキスで、約束した。

 

カタルスフィーニ

『ねぇ?マグー?

 このクジーにも、

 魔力膜を纏って、

 魔力補正、同調、使い魔補正で、

 “早くできますか?”』

 

はぃ?

 

マグロ

《ど、どうだろう、

 流石にこれだけの質量だし、

 持っていかれる魔力もかなりだろうし》

 

カタルスフィーニ

『全然もーまんたいですわ!!

 この、

 “抑制腕輪と、首輪”を外せば、

 もっと“早くできますわ!!”』

 

ヌエ

『え?

 それ、抑制器だったの?』

(うげっ、

 ガチで知らなかったし)

 

▽

 

うん、止めようね?

 

ご近所さんに迷惑掛かるからね。

 

ヌエ

『ソニックブーム、

 出るものかぁ?常識的にさぁ。』

(いや、魔法オンリーだった世界に、

 常識求めても駄目なんだけどさ!!)

 

ちょっとメタ発言、いいかな?

 

皆さんは、シロナガスクジラをご存知?

 

アレの、メカメカしくて、カッコイイ、

 

クジラのゴーレムがですね?

 

ばごん!!と、とんでも爆音で、

 

飛んで行ったんですよ、

 

つまりですね、マッハ(音速)が、

 

出てるんですよ、

 

こわいわー、お嬢様の魔力底なしだわー。

 

マグロ

《お、おれ、

 魚類最高速度、経験したんだよな?》

 

ヌエ

『いや、

 この世界で初めての音速突破したんだ、

 魔法でも、科学でも、

 一番先に行ってるんだ。』

(あれ?

 俺、なに言ってるんだろ?)

 

マグロ

《お、おんそく?》

 

カタルスフィーニ

『意外と、この星って、

 狭いのですね?』

 

ヌエ

『他国を無許可で通り過ぎて、

 音速を超えて、

 この星を一周して来た言葉ですか!!

 どれだけの迷惑を

 掛けていると思っているんですか!?』

 

カタルスフィーニ

『ほぇ?』

 

マグロ

《姿に関しては、

 不可視の術式も併用してたから、

 “廃人クラス”が、

 感知するかどうかだぜ?》

 

ヌエ

『不可視?そんな術式あるの?』

 

カタルスフィーニ

『えぇ、

 “男性には決して使えないように”

 改良された不可視術式ですわ!』

 

なにしたんだ!?過去の男性魔術師!!

 

▽

 

先生

『ヌエ、

 これは、不味いぞ。』

 

いち早く復活した先生は、

 

お嬢様が飛んで行った方向を眺めていた。

 

ヌエ

『聞こえてますよ、先生、

 それで、

 “なにが来ますか?”』

 

先生

『“亜人”が多く住む国がある、

 そいつらの半数の部族は、

 “血の気が多い”

 厄介すぎる種族が大勢いる。』

 

ヌエ

『・亜人(獣人も含む)、・竜人、

 ・魚人、・魔人、・聖人、

 ・人間、・エルフ、・ドワーフ、

 ・精霊、・妖精、・悪魔、

 ・龍人、・巨人、

 ・ハーフ(不特定多数)、

 これらの中の、亜人ですか、

 面倒ですね。』

 

先生

『面倒で済ますな、

 数日中に事が起きるぞ。』

 

ヌエ

『数日、ですか?』

 

先生

『ぬ、ヌエ?

 不吉な事言うなよ、

 アイツ等と殺り合うのは、

 万全でも、きつ、い。』

 

▽

 

???

『ねぇ?

 人様の上飛んでって、

 なんにも無いなんて、

 フザケてるにも、

 程があるんじゃないの?』

 

カタルスフィーニ

『ケモ耳ですわ、

 亜人さんがどうして家に?』

 

???

『ケモ耳言うな!!

 れっきとした、

 虎狼(ころう)族だ!!』

 

先生

(げっ、

 亜人ハーフで、

 一番血の気が多い奴が、

 来ちまった・・・)

 

ヌエ

『虎の性質と、狼の性質を併せ持つ、

 “おバカ”で、有名な虎狼族か、

 なぁ~んだ。』

 

みしっ

 

???

『撤回しなさいよ、

 ガキんちょ。』

 

カタルスフィーニ

『え?

 ぬ、ぬえ?』

 

先生

『ぉ、おぃ、ヌエ?』

 

???

『あ、死んじゃった?

 ごっめ~ん、

 つい、加減間違えちゃってww』

 

亜人の笑い声が響く。

 

???

『じゃぁ、

 こいつの弔い合戦でも殺る?

 それが嫌なら、

 私達の上を、

 勝手に飛んで行った奴、

 教えてくれる?

 “そいつ殺るだけで済ませてあげるから”』

 

へぇ、そいつは教えられないねぇ。

 

???

『へ?』

(なんで?

 空が見えるの?)

 

先生

『あ、亜人が、空を舞ってる?』

 

???

『い、いたい、

 なに、これ?血?』

(血だ、

 初めて、自分の血を見た)

 

ヌエ

『血、それは大抵の生命体が持つ物。』

 

???

『へぇ、いきて【ごぎぃっ】ぶっ!?』

 

ヌエ?

『お嬢様を泣かせる奴は、

 “調教して、ペットに落として殺る”』

 

先生

『だ!?誰だ!?お前はっ!!』

 

ヌエ?

『誰?やだなぁ、

 ヌエですよ、先生。』

 

カタルスフィーニ

『た、たしかに、

 ヌエの魔力を纏っているのですが。』

 

ヌエ?

『ま、いいです、

 この“犬”を、

 調教しますんで、

 少し、“耳を塞いで見ないで下さい”』

 

先生

『ちょっ!?おいっ!?』

(まてまてまて!?

 そんな方向に腕は曲がらないだろ!?)

 

▽

 

ヌエ?

『知ってます?

 骨って、外すと、

 ぐねぐね曲がるんですよ?』

 

咆哮?否、悲鳴が轟く。

 

ヌエ?

『腕一本で、

 こんなに喚いて、

 おバカに痛覚あるんですねぇ。』

 

・・て。

 

先生

『酷い。』

 

ヌエ?

『魔法陣展開、

 さぁ、

 一本ずつ、

 “外してあげますから”』

 

星をかたどる“五望星”の魔法陣と、

 

同じ星をかたどる“六望星”の魔法陣が、

 

亜人を取り囲む。

 

???

『や゛、べて、

 おねがぃ、

 ゆる、じて。』

 

ヌエ?

『駄犬如きに、

 許しを与える?

 ないない、

 さぁ、まず、指から。』

 

▽

 

いたい。

 

ヌエ?

『お嬢様、

 痛いですよ。』

 

首筋に噛み付かれ、

 

血を吸われて行く。

 

カタルスフィーニ

『ふぅうううっ!!』

 

あれ?なんで泣いてるんだ?

 

ヌエ?

『お嬢様?

 どうして泣かれているのですか?』

 

カタルスフィーニ

『ぐぅうううう!!』

 

先生

『まっ!?

 まて!?

 “そんな魔力を吸い続けたら”

 お前が駄目になってしまうぞ!!

 フィニ!!』

 

そんな魔力?

 

カタルスフィーニ

(もぅ、

 やめてくださいませ、ヌぇ)

 

ヌエ?

『ぁあ、

 お嬢様、

 そんな無理をなされては。』

 

無理やり引き剥がす。

 

カタルスフィーニ

『ごほっ、ごほっ、

 やめてって言っているのに!!

 やめないヌエがいけないのです!!』

 

ヌエ?

『ペット、要らないのですか?』

 

カタルスフィーニ

『いりません!!

 わたしは!!

 貴方が傍に居てくれるだけで、

 それだけで十分なのです!!

 だから!!

 もぅ、おやめください!!』

 

ヌエ?

『では、

 このモノの処遇は?』

 

カタルスフィーニ

『・・・治療して、

 ちゃんと、おは、なし、を。』

 

ヌエ?

『お嬢様?お嬢様?

 ふぅ、致し方ありませんね、

 “魔力、頂きます”』

 

▽

 

先生

(あれは、

 人間なのか?

 いや、魔人?

 龍人?それ以上なのか?)

 

マメンナ

『フィニお嬢様は、

 山場を越えましたわ、

 貴方、

 ヌエは?』

 

先生

『亜人と話しをする、

 そう言っていたが。』

 

マメンナ

『1人で?』

 

▽

 

メイヤ

『ヌエ、

 彼女、大丈夫なのか?』

 

ヌエ

『関節はちゃんと繋ぎ直したし、

 神経も傷つけてないし、

 “種族存続”の意味でも、

 なんにも、傷つけてないよ?』

 

メイヤ

『心はどうすんだ?馬鹿。』

 

ヌエ

『知りません、

 お嬢様を泣かせる輩に、

 リミッターなんて、

 邪魔ですから。』

 

メイヤ

『大体、あんな魔法陣、

 どこで覚えたんだ?

 屋敷の図書館には、

 無かったものだぞ?』

 

ヌエ

『その内、ね、

 さ、

 いい加減起きてよ?

 “亜人さん”』

 

???

『ひぃっ!?』

 

メイヤ

『めっちゃ怯えてるし。』

 

ヌエ

『先制攻撃どうもありがとう、

 さぁ、

 自分で言った言葉、

 忘れてないよね?

 “そいつ殺るだけで済ませてあげるから”』

 

???

『ぁ、ぁあ、ひやぁ・・・、

 ちかよらないでぇ・・・。』

 

メイヤ

『ヌエ!!』

 

ヌエ

『今後、

 お嬢様に手を出せば、

 報復では済まないので、

 覚えておいてください、

 ただ、それだけです。』

 

▽

 

メイヤ

『亜人さんよ、

 話せるか?』

 

???

『あ、あの者は何者なんだ?

 人間では到達すら出来ない筈の、

 “審判級の魔力”だったんだぞ!?』

 

メイヤ

『だろうな、

 六望星で吸い込み、

 五望星で吐き出す、

 この辺り一帯の魔力を、

 アイツは掌握していた、

 誰にも成し得ない

 “オリジナルの魔法構築”

 広めるなよ?

 身を滅ぼすだけじゃ済まないだろうから。』

 

???

『基礎があり、それの派生で成り立つ、

 この世の理(ことわり)を、

 アイツは、

 一人で崩す事が出来るのか。』

 

メイヤ

(ありえない、

 だけど、

 現実に起こってしまった、

 “噂が、現実身”を、

 いや、現実になる瞬間を、

 私は見てしまったのか)

 





先生
『えっと、
 どうしてそんなに
 膨らんでいるのでしょうか?』

マメンナ
『はい///
 貴方の子供です♪』

先生
『早すぎないですか?』

マメンナ
『エルフは、
 妊娠期間が二ヶ月ちょっとしかないんですよ?
 その反面、
 生涯で産める人数は、2、3人しか、
 産めないのが、難点ですね。』

先生
『ぅお~・・・。』

マメンナ
『それと、
 早く貴方の真名、
 教えて下さいな?
 基本、その名を継ぐのが、
 エルフの決まり、
 そんなに時間、ない、あっ///
 お腹をけりましたわ///』

先生
(・・・)

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