結局、魔力発見記念日には、形にならず断念。
学校にも普通に通い、
普通に暮らしている。
てか、
いくら錬成出来ても、
幼稚園児の身体では、
反動に敵う訳が無く、
今日も肉体づくりを続けるしかなかった。
ヌエ
『離れて?』
???
『いや。』
カタルスフィーニ
『わたくしの所有物にふれにゃ・・・、
ないでちょうだい!!』
▽
ここは教室、
マメンナさんが、毎日、お昼を配達してくれる、
今日は、サンドウィッチ、
家畜用に飼育されている、
魔物の豚、トントールの、ハムに、
葉物妖精から、
対価を払い、新鮮なレタスが挟まる。
※魔物
《主に、生物全般に該当する物で、
人間も、環境に合わせた、
特徴と、得意な魔法もある。
魔物は、
動植物に該当する生き物で、
過剰に摂取、もしくは、
元々の特徴が、
特化されるものなど、様々で、
5千年経った今でも、
解明仕切れない、謎多き物だ。
稀に、人間が、
魔物になる事も発見されており、
“生殖本能か、死にたくない”など、
強い感情が、
魔力に影響を与え、変化する。
そうなった人間が、
元に戻る術は無いとされている》
※葉物妖精
《俗に言う野菜で、
葉の部分を食用に転用出来る、
石にも、妖精がいるので、
野菜にも居る、
大抵は、対価、
“肥沃な土”
“新鮮な水”
“適度な日光”などを、
払えば、定期的に納品してくれる、
現金(この場合は、現物だが)な妖精で、
対価を払わねば、
その場で、枯れ果て、
別の土地へ引っ越してしまう、
上手く付き合うには、
相当な根性と、
繊細な魔力操作を必要とされる》
ヌエ
『はい、バター。』
??
『ぁりがと。』
カタルスフィーニ
『ヌエ!!
わたくしにもくださいな!!』
ヌエ
『はいはい。』
▽
そうそう、この、
抱きつて離れない女の子。
モッツェリーナ・K・ホルン
同じ五歳だが、既に、膨らみがあるんだ。
ヌエ
『お願いだから、
離れてぇ~。』
まさか、5歳で欲情するなんて、
考えもしなかったし、
手も出せない。
この女の子、ホルンは、
れっきとした“王族”の、20番目。
現、国王の40人いる奥さんの、
誰かの子供らしい。
40人それぞれが、何人も産んでいるので、
もはや、誰が誰だか、
分からなくなっているそうだ。
ヌエ
『ホルン?
王女なんだから、
はしたない事は控えないと。』
ホルン
『や、
ヌエだけ。』
カタルスフィーニ
『なら!!わたくしもですわ!!』
両手に花?
死線(視線)耐えられるか?
きっついからな?
▽
マメンナ
『では、
時間ですので。』
振り子時計が、13時を鳴らす。
先生
『マメンナ、
いつも悪いな。』
自炊をしている時間がない先生達にも、
サンドウィッチのお昼を配達している。
マメンナ
『先生達が元気に働けるからこそ、
“健全”な、生徒さんが育つんですわ、
今後も、どうぞよしなに。』
素早く、布を広げたと思いきや、
風呂敷を、一瞬に背負うマメンナさん。
ヌエ
(改めて見直しても、
謎だ、
魔力は使ってないし、
風呂敷の収納力よりも、
明らかに、多い荷物が入ってる筈なのに)
マメンナ
『メイドの秘密です♪』
先生
『なぁ?ヌエ?』
ヌエ
『なんでしょうか?』
先生
『これ、やるからさ、
な?』
ヌエ
『これで、何度目ですか?』
先生
『言うな。』
ヌエ
(明日の午後なら、
買い出しに出かける筈です、
それ以上は、
先生が頑張って下さい)
先生
(おう!さんきゅーな!)
ヌエ
(40連敗してても、
諦めない、か、
俺は無理だな)
先生は丁度25歳。
マメンナさんは、512歳。
魔法って、怖いわー。