神社近くにある剣道場では竹刀同士が打ち合う音が響いていた。
「メーン!!!」
「一本! 勝負あり!!」
片方の選手が相手に鋭い一本を入れ、勝負がついた。終わると対戦していた2人は外で休憩していた。
「やはり三春は強いな。私などまだまだだ」
最初に話し出したポニーテールの少女は篠ノ之 箒。年はまだ9歳と幼いが美少女だと10人中10人が言うくらい可愛い。そして箒が話しかけたのが、
「ううん僕なんてまだまだだよ。さっきも箒だって惜しかったじゃないか」
箒よりも美少女に見える子どもは織斑家の長男、織斑三春だ。背は箒より少し小さく色白で、線が細く人形みたいに見える。顔つきは垂れ目で優しい印象を受けるが、凛とした雰囲気もある。さらに髪は短いがその色は濡れたように艶を持っておりとても美しい。はたから見れば三春は美少女にしか見えないがれっきとした男だ。するとそこに2人の高校生の女子が近づいてくる。その中の1人、不思議の国のアリスのような格好をした美少女、篠ノ之 束が三春を見つけると猛ダッシュして三春に突っ込んできた。
「みーちゃ〜ん!!」
束は三春に抱きつくと三春の顔を自分の高校生にしては大きい胸におしつけ、頬ずりをし始めた。
「みーちゃん!さっきは格好よかったよ!!流石だよ〜!!」
「た、束お姉ちゃん! 恥ずかしいよ!」
三春の顔に束の高校生にしては大きい胸の柔らかさが伝わる。顔を真っ赤にした三春は離れようとするが、束のほうが力強く、逆により押し付けられる。それを見ていた箒は顔を真っ赤にして怒りに震えていた。
「姉さん!!三春に抱きつかないでください!! 三春もだ!! 何顔を赤くしてヘラヘラしておるのだ!!」
「へっ!? いやヘラヘラしてなんか……」
「言い訳無用だ!!……… 大きい胸に抱きつかれて、そんなに嬉しいのか……」
怒ったといより、ただ嫉妬しただけらしい。怒鳴ったあと、少し俯き小声で悔しそうに言う箒に三春は束から離れ、箒を抱きしめた。箒のほうが少し背が高く、三春は美少女にしか見えないので美人姉妹が抱き合っているようにしか見えない。
「ごめんね、箒。束お姉ちゃんに抱きつかれて嫉妬しちゃった?」
「そ、そんなこと……」
言い返そうとするが事実なので何も言えない。それを見て三春はより一層強く抱きしめる。
「僕は束お姉ちゃんより、箒とギュッとしているほうが嬉しいな」
「ひゃっ! わ……私も、三春と抱きしめるの、う……嬉しい」
箒はさっきより顔を真っ赤にして、どもりながらも三春にそう返した。はたから見たら恋人同士が抱き合って、愛を語り合っているようにしか見えない。そんな状況を間近で見ていた束は辛抱たまらんと2人に割って入る。
「もー!! たまらないよ!!2人でラブラブな雰囲気作っちゃってさ〜!束お姉ちゃんも入れてよ〜!!」
「ね、姉さん!ラブラブだなんてそんな……!」
「あっそうだ!! これから私と箒ちゃんとみーちゃんでみーちゃんをご主人様にしたラブラブハーレムプレイをうぎゃっ!!?」
明らかに小学生に言ってはいけないことを言おうとした束の頭に凄まじい勢いで木刀が振り下ろされた。頭から煙を上げ、倒れた束の後ろにはつり目だが凛々しい美少女だ。彼女は三春と三春の弟の姉である織斑 千冬だ。彼女は倒れた束の頭を掴み持ち上げる。
「三春に何を言おうとしている?」
「え?いや〜箒ちゃんとみーちゃんの仲を進展させてあげようと思って」
「だからって限度があるだろうが!!」
千冬は手に力を込め万力のように束の頭を締め上げる。
「いだだだだだだっ!!痛い!!痛いよ!!ちーちゃん!!」
ギリギリと締め上げる音が大きくなるが千冬は力を緩めるどころか、更に加える。
「ふんっ!」
「あぎゃ!?」
最後に思いっきり力を込めると宙吊りにされている束の手足はプラーンと垂れ下がり、気絶した。千冬は束をそこら辺に放り投げると2人に近づいた。
「2人ともお疲れ様だったな。いい試合だったぞ。しかし三春、男たるもの抱きつかれただけでヘラヘラとするな」
「うっ……ごめんなさい」
千冬に言われた三春は反論せず素直に謝った。千冬はそれを見ると優しく微笑み、三春の絹のような髪をゆっくりと優しく撫でた。
「素直に自分の非を認めることができるんだ。次からは気をつけるんだぞ?」
「うん!」
「よし、それじゃあ秋十も来たことだしそろそろ帰るか」
千冬が後ろを振り向くとそこには茶髪の男子が立っていた。彼は三春と同じ歳だがどこか年上の雰囲気と暗い印象がある次男の織斑 秋十だ。
「えーあんなの放っておこうよー」
いつの間にか復活した束が三春を後ろから抱きしめながら、とても不満そうに言う。どうやら束は秋十が好きではないらしい。三春はそれを聞くとすぐに束に反論した。
「束お姉ちゃん!そんなこと言っちゃダメだよ! 秋十は僕の家族なんだから」
「ぶー……みーちゃんがそう言うなら仕方ないか……」
束が渋々と了承したのを見ると三春は秋十のほうを向き、手を差し出した。
「秋十、 帰ろ!」
「チッ……」
しかし、秋十は三春の手を取らず、三春にだけ聞こえるように舌打ちをし、横を通り過ぎて行った。その様子は千冬も気づいていた。そっと三春に近づき優しい言葉で落ち込んだ三春に話しかけた。
「大丈夫だ、三春。秋十は助けられて少し恥ずかしいだけなんだ。だからそんなに落ち込むな。それにその優しさはお前の良いところだ」
「お姉ちゃん……」
千冬にそう言われた三春は笑顔を浮かべた。
「束、お前はいい加減三春から離れろ。行くぞ」
「はい!」
「えーー」
千冬が束に注意し、家の道に行くと箒もそれに続いた。すると、その場には三春と束だけになった。すると束が三春の耳元に口を寄せ、小声で話しかけた。
「今晩部屋の窓開けておいてね?今日もイイコトしよ?」
束はの声はひどく色めかしいものがあり、耳にかかる吐息もどこか熱が篭っていた。三春はその声に体をピクピクと反応させてしまう。顔を赤くし、静かに返事をした。
「……うん」
*
誰もが寝静まった夜。織斑家の三春の部屋では2人の男女が裸で抱き合っていた。
男のほうは三春だが、やはり線が細く、剣道をやっているのにも関わらず、その体には余り筋肉はついておらず、程よく肉がついており、余計に女の子に見えてしまう。
女性のほうは束だ。しかし、そのプロポーションは高校生とは思えないほど整っている。
その光景は2人の美少女が情事に耽っているように見え、背徳的だ。
「んっ……あっ……た、束お姉ちゃん……」
「ふふ……すごく熱いね」
束は手に収まるくらいの三春の幼い逸物を優しくシゴいていた。どんどんとそのスピードは早くなり、それに合わせて三春も感じてしまう。
「うあぁぁ……イッ、イッちゃう……また出ちゃうよぉ……」
「いいよ。いっーーぱい出して? 束さんの手にみーちゃんの白いおしっこいっぱい出して?」
「うあっ!イクゥッ!」
耳元に呟かれた甘い言葉に快感は一気に高まり、射精してしまう。束は射精する瞬間にシゴいていた手を亀頭にあて、精液を手のひらで受け止めた。
「わぁ、いっぱい出たね♪ 手のひらに妊娠させる気かな?」
束は精液を指と指の間でつけたり、離したりして弄び、最後には三春に見せつけるように指先から舌に垂らして口に含んだ。
「あー…… んっ、ふふ、ペロッ、おいしい♪」
「束お姉ちゃん……」
束のいやらしく精液を飲む姿を見せつけられた三春はすぐに固さを取り戻し、束をさっきより熱が篭った目で見つめる。
それに気づいた束は口の端から溢れる精液を舐めとりながら、妖艶な笑みを浮かべる。
「まだまだ元気だね。じゃあ次は……」
そう言って束は口を開き、指を少しかけて唾液と少し残った三春の精液で濡れそぼった口内を見せつけた。
「わはひのおくひにらす?」
三春にはそのいやらしい光景しか見えておらず、ゆっくりと頷いた。
束は顔を跨るように三春の下腹部に移し、自分の股間を三春の顔まで持って行った。
所謂シックスナインというやつだ。
「じゃあ、みーちゃんは私のオマ○コを舐めてね?」
「う、うん」
三春は束の言葉に少し戸惑いながら返した。
最初は束が三春のチ○ポに触れるだけのキスをした。
「んっ!やっ」
「チュッ、チュッ、みーちゃんは敏感だから本当に可愛いな〜。
チュッ、ペロッ、ほらみーちゃんも私のオマ○コ舐めて?」
束は片手で自分の尻を割り開き、三春に促した。
束の秘所は既に濡れておりポタポタと垂れて、三春の顔に落ちた。
「束お姉ちゃんキレイ……んっ、ペロ」
「ひゃっ! みーちゃん……そこぉ、上手だよぉ……」
三春は慣れたように束の秘所を吸ったり、舐めていく。
三春の舌技は絶妙で束が感じるところを的確に刺激していく。
束も負けじと舐めようとするが三春からの刺激で、中々出来ない。
すると三春は束の膨れ上がったクリ○リスを見つけた。
三春はそこを少し強めの甘噛みをした。
「ヒャアァァッ!?」
三春の舌技で高められた快感と甘噛みされたことで強烈な刺激で予想外にイッてしまった。
「ひっ、くう……も〜みーちゃんいきなりだよー」
束は緩んだ顔で股越しに三春を可愛らしく睨むと、三春も苦笑いした。
「ご、ごめんね? でも束お姉ちゃんのオマ○コすごくエッチでなめたくなっちゃったんだ。……それに束お姉ちゃんにも気持ちよくなって欲しかったんだもん……」
三春は後半を束に聞かれるのが恥ずかしいのか、顔をさっきよりも赤くし、束に視線を合わせないように晒した。
束はそれを見ると、顔がニヤけるのを止められず、さらには下腹部がキュンキュンと高鳴るのも止められなかった。余計に秘所から愛液が流れる。
「も、もお〜そういうのは反則だよ♪ じゃあ束さんも頑張っちゃう!」
そう言った束は三春の肉棒を全て口に含んだ。
「ひゃっ! た、束お姉ちゃん!?」
「ンフフ〜 じゅぼ、じゅぶ、じゅぶ、じゃば、じゅぶ」
束は三春のを口に含んだまま頭を上下に激しく動かし、さらには舌も絡ませ強烈な快感を与えた。
「ひゃうっ! あっ、はっ、お、お姉ちゃん! んっ、くぅ……」
三春は束の奉仕にベッドのシーツを掴んで、この快感をなんとか長く味わいたいと我慢する。それに気づいた束は何か思いついたのか、口を動かしながらニヤけた。
「いっ、あっ、はっ、……? お姉ちゃん何して……? ひゃああっ!?」
突然口の動きが止まり、何事かと思い、下をに視線を向けた瞬間、肛門に異物が入ってくる違和感と、大きい快感が背中を走り、背中を弓なりにそらした。
「ひゃっ……あっ……そ…そこはぁ……」
三春の声、表情はさっきよりも蕩けており、束もそれを見て満足そうだ。
「ふふ……みーちゃんって本当女の子みたいだよね。お尻の穴に指を突っ込まれて喜んじゃうなんてさ♪」
「よ、よろこんでなんかぁ……」
「そう? でもこっちもさっきよりビクンビクンしてるよ? はむっ」
「やあっ! はうっ! ……あぁっ!いっ……!」
三春はさっきよりも大きな快楽に目を白黒させてしまうが、束を止める気などさらさらない。
「イクゥッ!イッちゃうぅ!イッちゃうよぉ!!」
「ひひよ……いっふぁいらはて! ふごっ!?」
そしてとうとう三春は体をそらし、束の喉奥に自分のを叩き込むようにして、大量に射精した。
「うぅ……はあぁっ……!」
「んぐっ……んご……んうぅ……ごく…ごく…ごきゅん……」
三春はシーツを握りしめその快感の余韻を味わい、束は射精された三春の濃厚な精子を味わっていた。
「んっ……ちゅる、ぢゅう……ちゅううぅぅぅ……ぱはぁっ! ふふ……いっぱい出たね〜 さすがみーちゃんだよ!偉い偉い♪」
「えへへっ」
束は尿道に残った精子も残さず吸い取り、味わうとみはに笑顔を見せ、抱きしめながら頭を撫でた。すると束は三春を離し、仰向けに寝転がり、自分の濡れてムワッとした色気が立つ秘所を自分の手で左右に広げて見せた。
「じゃあ今度はぁ……一緒に気持ちよくなろ?」
*
寝転がる束に、三春は覆いかぶさるようにする。慣れたように自分の肉棒を束の穴に合わせ、一気に腰を進めた。
「あぁっ! くぅっ……」
「んっ……♪」
元々三春がとても敏感なのと、束の膣圧がすごいのもあり、三春は挿入した瞬間に射精してしまった。
「ご、ごめんなさい……」
「ううん。気持ちよかったんだよね? なら仕方ないよ。それにまだ固いままでしょ?」
落ち込む三春を束は頭を撫でて慰めながら、腰を僅かに振り、自分の膣にある三春の固さを確かめる。もう三回も出しているのにまだ元気だ。すると束は体を起こし、三春を押し倒す。
「じゃあ、もう一回気持ちよくなろ?」
そう言って束は腰を激しく動かした。縦横無尽に動かし、三春を快楽の渦にのめり込ませる。
「はっ、ひゃうっ! た、束お姉ちゃん!」
三春は束の腰使いに圧倒されるが、負けじと束の腰を動かすたびに揺れる尻に手を伸ばす。
「ひゃあ! み、みーちゃん!?」
三春は束の尻に手を置くと腰を動かし、束の気持ちよくなるところを突いた。お互い夢中になって相手の気持ちいいところを探す。
「あっ、あっ、あっきもちいいよぉ……」
「ぼ、ぼくもふっ、くぅ……」
だんだんと動きも激しくなり、互いに快楽がたかまってくる。
「おねえちゃん……! もぉ…イクゥ……」
「いいよ! いっぱい出して! 気持ちよくなって!」
「「アアアァァァァッ!!」」
そして同時にイッた。三春は束の中に精液を今日の中で一番の量を出し、束も今日のうちで最も高い快感を得た。
束は三春に覆いかぶさり、互いに荒い呼吸を整えながら、快感の余韻に浸っていた。
すると、三春のチ○ポが固さを無くし、束の秘所から抜けるとその穴から三春の精液がトロォと垂れてきたが、快感に体を痺れさせている束にそれを止めることができず、手ですくい取り、愛おしそうに眺め、妖艶な笑みを三春に向け、見つめた。
「いっぱい出たね♡」
三春はその顔に恥ずかしくなり、視線をそらすが束は三春の頭を胸に抱きしめる。三春の鼻腔に束の汗の匂いと女のいやらしい匂いが流れてきた。
「今日はみーちゃん、箒ちゃんとラブラブだったね。夕食のときも私に対抗して、あーんってした時、自分もやってたし、これなら箒ちゃんもみーちゃんのお嫁さんになる日は近いよ!」
束は嬉しそうに話すが、三春の頭の中で裸の箒がおねだりする姿が思い浮かび、恥ずかしくなり俯いてしまう。
「だ……だけと、僕は……」
「ダイジョーブ。ちゃんと分かってるって、みーちゃんが好きなのは箒ちゃんもだけど、ちーちゃんが一番好きなんだよね」
三春は姉の千冬を1人の女性として好きになってしまったのだ。
最初は憧れだったのが、次第に好きになってしまったのだが、さらに束の存在がその気持ちに拍車をかけた。
元々、束は三春のことが好きで、高校1年のとき、我慢できずに襲い、それ以来こんな関係が続いていた。
三春はダメだと思ったが、その気持ち良さと束のある言葉が三春を誘惑した。
『私とちーちゃんと箒ちゃんとみーちゃんで夫婦になっちゃえばいいんだよ!』
三春はその言葉を信じることができなかったが、その話を語る束の目は本気だと物語っていた。
ついにはその話に乗せられ、今もこんなとをしていた。
「私に任せてくれればみーんな幸せになれるからね♪」
「う…うん。あっ、でも千冬お姉ちゃんも箒も好きだけど、束お姉ちゃんも大好きだよ?」
その言葉に束は顔が熱くなり、胸の高鳴りが止められなかった。
「もー!! そういうのは反則だよ〜!! 束さんまたみなぎってきちゃった!もう一回やろ!!」
「えっ!? た、束お姉ちゃん!?」
その後5回束に搾り取られた三春だった。
*
そしてその情事を覗いている者がいた。
醜悪な笑みを浮かべて、覗きながら自分のモノを慰めていた。
それは秋十だった。
しかも秋十の肉棒は歳に不釣り合いなほど大きく、赤黒く、反り返って、血管が浮き上がっている。
(ヒヒヒ……今日もやってやがるよ。全く猿かよ……)
情事に耽っている三春と束をバカにしながらも、手の動きは止まらない。
(しかし、束の体は最高だな……そこら辺でヤッた女とは格が違えや……)
そして三春たちがイッたと同時に秋十も射精した。
飛び散った精子は三春の部屋の扉を汚した。
落ち着いた秋十は逸物をズボンの中に直し、自分の部屋に戻る。その時の顔は邪悪な笑みを浮かべていた。
(まぁ、今のうちにイチャイチャしとけよ…… 神に貰った特典も漸く慣れてきたしな…… 全くあのバカ神が失敗して俺を殺したならもっと上手く使えるようにしとけよな)
何を隠そう、織斑 秋十は転生者だ。前世では全く社会に馴染めず、自分のことを棚上げして、社会が悪いと引き篭もってしまったニートだった。
しかし、性欲は人一倍強く、我慢できずにそこら辺にいた女性をレイプし、警察に追われてる途中で車に轢かれてしまい死んでしまったのだ。
しかし、意識が覚めるとそこには神と名乗る老人がいており、ミスをして殺してしまった代わりに、好きな世界に転生して特典を2つあげると言われ、男は狂喜した。
そして選んだ世界は前世で直前まで見ていたインフィニット・ストラトスで、特典は洗脳とあともう一つ貰った。
男は意気揚々と織斑 秋十として転生したが、そこで誤算が生じた。
それは生まれたのが自分だけでなく、三春も生まれたのだ。
三春は秋十というイレギュラーが生まれたせいで生じた変化で、本来生まれるはずの命は一夏ではなく三春として生まれたのだ。
それにより、元からの主人公補正なのか、それとも元から持っている素質なのか三春と秋十では差が大きくなっていくばかりだった。
勉強、運動、人付き合いなどありとあらゆることにおいても三春は秋十の遥か上をいった。
さらには特典も上手く使えず、文武両道の家族の中で今までひっそりと暮らしてきた。
そして、原作に近づこうにも束には秋十の下心がわかったのか遠ざけられていた。
(何が『近づくなよ、害虫だ』! テメーみたいな雌は俺の足元で腰振ってればいいんだよ!!)
そのことを思い出し、顔が怒りで歪むがすぐにいやらしい笑みを浮かべる。
(まぁ、それももうすぐ終わる。あとはこの能力をアイツに使えば終わりだ……。 待ってろよぉ、三春ぅ…… 散々俺を見下してきやがって今度はおまえが地獄に堕ちる番だぁ……)