※この作品はR-18です。

魔法少女リリカルなのは 『神造遊戯』(R18ver.)   作:カゲロー

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混浴回でちょっとだけ触れた、あの二人の情事シーン。
時間的には、まぐわってから意識がある程度戻った2回目あたりになります。

R版を書くとなったら、最初はアリシュコンビとの3Pだと思ってたんですけどね~~(笑)。



翠屋での一夜

「――ン……」

 

ふわふわとした浮遊感に包まれる感覚に、花梨の意識が覚醒していく。

今まで自分が何をしていたのか……思考が霞がかったかのようにあやふやで、よく思い出せない。

何だか一生忘れられないような出来事があったような気がする。

記憶を辿ろうとするものの、全身を苛む虚脱感がそれを許してはくれなかった。

いや、それは身体だけに留まらない。頭の中もぐちゃぐちゃになっているようかのようで考えが纏まらない。

まるで、頭の中をシェイカーでぐちゃぐちゃに掻き回されたかのようだ。

どうしようもない違和感を美味く言葉にすることすら出来ない気怠さを訝しむが、とりあえず起きなければと漠然に思う。

だが、

 

――あ、れ……?

 

身体を起こそうと手足に力を込めるが、まったく反応を返さない自分の身体。

指先が僅かに反応する程度で、ベッドに仰向けになって倒れ込んだままの花梨の身体は、彼女の意志に反して動いてはくれなかった。

 

「なん、で――っ!?」

 

と、そこに至ってようやく花梨は気づく。

自分が生まれたままの姿でいるという事実に。首も動いてくれないので確認することは出来ないが、それでもゆっくりと戻ってきた五感が、自分は全裸を晒していることを否応なしに理解させてくる。

乱れる思考。決して自分には、脱ぎ癖などなかった筈だ。

事態を把握できずに混乱する花梨だったが、ここにきて更なる衝撃が彼女へと襲いかかった。

 

「――……ぇ? あ、ふぁっ!?」

 

ビリビリとした電の如き衝撃が、未だいう事を聞いてくれない身体を蹂躙していく。

ショックで覚醒したのか、かっ、と見開かれた花梨の双眸が、予想だにしない光景を目の当たりにした。

 

「ん……? 起きたか」

「だっ……!? なに、やって……ぇっ!?」

「ん――胸を揉んでいる、だな」

「そっ、そーゆーこと言ってんじゃ――ひぅうっ!?」

 

服を剥ぎ取られ、剥き出しになった乳房を揉みしだいていたのは、ダーク見紛うことのない人物――ダークネスだった。

花梨同様、一切の衣類を纏っていなかった彼は、花梨に覆いかぶさりながら彼女の胸に指を這わせていた。

双子の妹よりも一回り大きく成長している彼女の乳房は瑞々しい張りとなめらかさを共存させていた。

陶器を彷彿させる白い肌はしっとりと汗に濡れており、ダークネスの指の動きに合わさって、その形を変幻させる。

壊れ物を扱うかのように優しく、しかし動きは大胆に柔肉を揉みほぐしつつ、人さし指と中指の隙間から覗く桜色の先端部分を指で挟み込むように擦り合わせてくる。

じんわりと込み上げてくる快感と、敏感な先端へ小刻みに注ぎ込まれ続ける刺激に、花梨は哀願まじりの悲鳴を上げる事しか出来なかった。

 

「や、やめ……てぇ・・・・・っ――」

「断る」

「ちょっ……!? いっ、いやぁああっ!? だ、ダメっ! それは――ひぅううッ!?」

 

花梨の涙まじりの泣き言を一言で斬って捨てたダークネスは、柔肉に沈めた己の指の隙間から覗く、ピンク色の先端へと唇を寄せる。

ちゅっ、ちゅっ、と先っちょに軽いキスを落としてから、キャンディをしゃぶる様に、それを口に含んだ。

唇で吸い上げ、前歯でやさしく噛み、舌先で扱き上げる様に舐め上げる。

ビリビリとした快感が断続的に花梨へと襲い掛かり、彼女の背中がベッドの上で激しく身悶える。

手足の感覚が戻ってきてはいるが、それでも彼を押しのけるほどの力は戻ってこない。

花梨に出来ることは、手足の指先をシーツに食い込ませながら、嵐のような快感の奔流に耐え忍ぶことだけだった。

悲しみか、それとも別の何かなのか……自分でもよく分からない涙を浮かべつつ、花梨は考える。何故、こんな状況になっているのか、その理由を。

脳裏に満ちる霧を振り払いながら記憶を辿っていく。

確か……昨夜は自分が経営することになる翠屋のミッド支店が完成したお祝いのパーティーを開催していたはずだ。

普段は仕事の虫と化している妹やその親友たちも参加して、かなりの大騒ぎを繰り広げていたと思う。

そして、夜遅くになっていい加減にお開きにしようと誰かが言い出して……明日は休日じゃないからと皆足早に帰路へついていったはずだ。

花梨自身、片付けは自分がやるから大丈夫だと皆を散開させていたような気がする。

それで、洗物とかの片づけを一通り済ませたところで……彼が、ダークネスがひょっこり姿を現したのだ。

“ゲーム”の期間外だから戦うつもりは無いと言う彼と憎まれ口を数言かわしたけれど、おざなりなとは言えども、お祝いの言葉をくれた相手を無下にも出来ず、あまりもののケーキで良かったらと進めたのだ。

誰も手を付けていなかったブランデーケーキが一ホール残っていたからそれを切り分けて……ついでに、せっかく自分のお祝いに持ってきてくれたんだから一口は口にしないといけないと思って……そして――

 

――ぁ……ああ!? 確かその後……わっ、私!?

 

ケーキを一口食べてみたら、急に身体がものすごく熱くなって……頭もぼんやりとしてきて……。

そして――カウンター席から身を乗り出しながら口元を押さえ、何かに耐えていたダークネスにしな垂れかかって――

 

「う、そ……でしょ……!?」

 

ベッドに横になった全裸の自分。

同じく、全裸になった男に組み伏せられているこの状況……しかも現在進行形でおっぱいを吸われ、揉みしだかれている。

段々意識がはっきりしてくる毎に強くなっていく下腹部の鈍痛。

視線を下げればハッキリすると分かってはいるものの、それに踏み切る勇気を持てない。

それを目の当たりにしてしまえば――多分、今までの自分では居られないのだと、本能が叫んでいるのが分かるから。

でも……それは儚い幻想でしかない。

 

「……」

「ぁ――」

 

気づくと、すぐ目の前にダークネスの顔があった。

お互いの鼻と鼻がぶつかる程の至近距離、相手の吐息を直に感じとることができるほどの位置から、じいっ、と花梨の瞳を覗き込んでいる。

綺麗だ、と花梨は思った。

昂揚しているせいか、頬が桜よりも深い赤色に染まっているダークネスは、義眼である左目を隠す愛用の眼帯を外していた。

かつて、宝石を無理やり埋め込んだかのようだった彼の左目は、十年にも上る歳月の中で限りなく生身のソレに酷似する形状へと変化を果たしていた。

それは目を凝らさないと分からないほど精巧なもの。初対面の相手であったのなら、まず間違いなく義眼であるとは思いもしない事だろう。

だが、花梨が目を奪われていたのはそのことではない。

生身の右目と、義眼の左目。共に黒曜石を思わせる黒であるが、彼女にはまったく別の印象を感じさせたのだ。

 

――お月様みたい……ね。

 

イノチが宿っていない義眼は、どこまでも深い底を見せぬ奈落の闇を彷彿させる漆黒。

けれど、ダークネスの右目は『黒』でこそあるが、『闇』ではないと感じさせたのだ。

かつての彼は、深淵を彷彿させる暗黒の化身そのものと呼ぶべき色を瞳に宿していた。

しかし、今の彼からは深い闇だけではなく、穏やかで優しい光も感じ取れたのだ。

太陽の様に苛烈で、近づく者を皆平等に焼き尽くす炎の如き光ではなく、穏やかな夜の帳でイノチを包み込みながら、天上から優しく見守ってくれる月のような……。

不思議な感覚だった。

敵の筈なのに、絶対に相容れない存在の筈なのに……今は、もっと近くで見てみたいと思ってしまう。

こうして見つめ合っている間にも、胸だけでなく、二の腕から脇の下、下腹部に腰と優しく、撫でる様に愛撫を繰り出され、官能に晒され続けているというのに。

 

「口、開け」

「え……ンッ!?」

 

断続的に襲い来る官能に溢れ出してしまいそうになる淫声を堪えながら彼と見つめ合っていた花梨の不意を突いて、ダークネスの唇が彼女のソレと重ねあわされる。

異性とのキスなど家族を含めて初体験であった彼女が困惑のあまり呆然としてしまったことを良い事に、半開きにされた歯の隙間から差し込まれた熱い舌が、彼女の口内をじんわりと蹂躙していく。

口内の肉壁を舐め上げていくと、こうなった原因である例のブランデーケーキの味がした。

ダークネスはそのことに気づいて僅かに眉をしかめるものの、半ば開き直って花梨の口内を堪能する作業へと戻る。

程なくして、彼女の舌と己の舌が触れ合い、ピリリとした衝撃が脊髄を奔る。

それはかつて、アリシアやシュテルと初めて口づけを交わした時にも感じた感覚だった。

人体の中でも特に繊細な器官であるソレに自分のソレを絡みつかせ、引き寄せる。

突きだされる形になったソレを唇で挟み、ちゅうっ、とわざらしい音を立てながら刺激していく。

 

「~~~~っ!?」

 

言葉にならない悲鳴を上げる花梨がダークネスの頭を叩いてくるが、相変わらず力の入らないままのようだ。

ぽこぽこと小突いてくる程度なぞ、愛撫の妨げになるはずも無い。

後頭部へ腕を廻して逃げられないようにしてから、より激しい愛撫へとシフトしていく。

荒々しくも壊さないように気遣いも忘れない絶妙の力加減で、強弱をつけながら刺激を断続的に送り込んでいく。

目蓋を閉じ、身も耐える事しか出来ない花梨の様子を見下ろしながら、ダークネスは胸の中でどんどん大きくなっていく感情の昂ぶりを感じとっていた。

 

『高町 花梨という存在を自分の色で染め上げている』

 

宿敵と定めた相手を組み伏せちるという事実が、戦場で雌雄を決さなければならないハズの相手へ愛しさすら感じつつあるという現実が、どうしようもない背徳感となって彼の身体を駆け巡っているのだ。

 

「んんっ……くぅ……」

 

息苦しさを感じたところで唇を離せば、唾液の糸が一筋引かれる。

ぷつりと千切れた糸の切れ端が唇にへばり付き、何とも扇情的な光景を描き出している。

身を起こしたダークネスが身を震わせながら荒い呼吸を繰り返す花梨の掌、官能の渦から解放されて脱力しきっている彼女のそれに重ねあわせ、指を絡ませる。

「ぁ……」と小さな声を漏らす花梨へ、彼女が目を逸らし続けていた現実を見せつける様なゆっくりとした動きでダークネスが一突き、腰を突き上げる。

 

「……ひぐうっ!?」

 

ガクンッ! と背中をそり返した花梨が、悲鳴を上げた。

最初に感じたのは身体の芯を熱く熱した鉄棒で貫かれたかのような鋭い痛み。

だが、波が引くかのように痛みは瞬く間に霧散していき、後に残るのは自分の中に彼がいるという直感。

恐る恐る視線を下げて見れば、

 

「あ、ああ……」

 

花梨のアソコとダークネスの分身が一体となっている光景が広がっていた。

鈍痛にも似た痛みの正体はこれだったのだ。半ば予想していたとはいえそれでもショックを隠し切れずに、花梨の双眸から涙が零れ落ちる。

白濁した蜜液で濡れそぼった彼女の秘部と彼の腰は完全に密着しきっており、それはつまり彼の欲望の化身たる分身が彼女のナカに埋まっている事に証拠に他ならない。

 

「ひっぐ、うぇっ……!」

 

純血の証たる赤の雫がシーツの上で凝固しつつあるという事実を受けとめることが出来ず、嗚咽を漏らしてしまう花梨。

女として、相応の幻想を抱いていた初めての体験がこんな形になってしまい、どうしようもない悲しみが彼女の胸中で渦巻く。

悲しみと怯え、そして怒りを宿す瞳で、組み伏してくるダークネスを睨みつける。

こうなった原因はまず間違いなくあのブランデーケーキだろうが、それはそれ、これはこれだ。酒に酔った勢い的な展開を納得できるほど彼女はすれておらず、故に感情は別物なのだ。

 

「ぬい、てぇ……! 抜きなっ、さい、よぉ……!」

 

怒気を孕んだ懇願。

しかしそれは、

 

「悪いな、我慢できそうにない」

「ぇ――あふうっ!? あ、あ、あつ、な、なにやっ、てぇ……!?」

 

ダークネスの興奮を高める可燃薬にしかならなかった。流れ落ちる涙を舌先で舐めとり、頬から耳たぶにかけて、ついばむ様なキスの雨を降らせていく。

同時に突き上げる様な腰の動きから円を描く様に掻き回す物へと変化させながら、彼女の膣肉を味わっていく。

首を横に振り、リボンが解けた栗色の髪を振り回す様に身悶える花梨。

突き刺された痛みはいまだ残っており、時折傷口を擦られるような鈍痛が彼女を襲う。

実際、初めて男を知った少女が、すぐに性行で快感を得られることなどまずないのだ。

こういった行為で本当の意味での快感を感じるには、破れた処女膜の傷が癒えた後、彼女の身体へ快楽を教え込ませる必要がある。

だが、

 

「あっ、あっ、あひ、ひぅあ……!」

 

目を見開いたまま、花梨は断続的に切羽詰まった声を上げる。

声が発せられるタイミングはダークネスの動きと連動している。

傷口に触れ、痛みを感じているのではないことは、彼女の口元に浮かぶ表情が少しずつ変化してきていることが証明している。

 

――実のところ、花梨が愛撫に耐えきれずに気絶している間に、ジュエルシードの不思議回復パワーによる治療が施されていたのだ。

 

純血を失った時の傷はすでに無く、元々相性が良かったのか、それとも気絶している間に花梨の性感帯を喜々として暴き続けていたダークネスのせいで痛みを快楽が凌駕してしまったのか……。今の花梨は、多少の痛みは快楽の一部として感じる状態に至ってしまってるのだ。

そんな事なぞつゆ知らぬ彼女は自分の中から込み上げてくる感情を受けとめることが出来ずに、必死に首を振ることで否定しようとする。

だが、再度唇を奪われ、貪るように求められてしまうと、このまま全部を攫け出してもいいんじゃないか……? という思考が浮かび上がってくる。

互いの舌を絡みつかせる獣のようなキスを交わしながら、花梨はダークネスの双眸が淫らに弛んだ自分の顔を見つめている事に気づく。

 

――いやぁ……! お願い、見ないでぇ……!

 

唇を重ねたまま荒い呼吸を繰り返す花梨から視線を逸らさず、まるで彼女の全てを記憶せんと熱い視線を降り注ぐダークネス。

硬い胸板に乳房が押し潰され、彼の動きに合わせて敏感な先端がこすれることで甘い官能が胸を中心に広がっていく。

ダークネスの腰の動きは小刻みに変動を繰り返し、花梨の一番気持ちいい場所を探り当てようと膣肉をかき分け、責めたてる。

意識が混濁し、喘ぎ声を押さえることも出来なくなった花梨の唇を解放したダークネスは、腰の位置をずらすことで、包皮に包まれたままであったクリトリスにまで刺激を四注ぎ込み始めた。

 

「ひゃっ!? あ――……ひぃっ!? うあっ、はっ、あああああっ!?」

 

同時に彼女の最も敏感な場所を探り当てたようだ。膣道の天井――いわゆるGスポットと呼ばれる場所を擦られるのが一番弱いらしい。

腰を大きくグラインドさせてGスポットへと刺激を送り込んでやれば、包皮を押し上げて顔を見せているクリトリスも擦れる。途轍の無い衝撃となって全身を蹂躙する快感に、花梨の瞼の裏で火花が散る。

なけなしの理性を吹き飛ばす豪風の如き衝撃が断続的に送り込まれ、耐性の無い花梨はされるがままに身悶えることしか出来ないでいた。

 

「あ、ああ――あひ……ぁ――」

 

ダークネスが腰を動かすたびに、花梨の零す声に甘いものが混ざり始めた。

経験が無い故に強い締め付けをもたらす膣肉を傷つけないように細心の注意を払いつつ、最大限の快楽を送り込もうと腰を動かし続ける。

やがて、徐々にではあるが彼女の膣肉(ナカ)の質が変化を見せ始める。

締め上げるかのごときキツさこそ変わらないが、膣肉全体が煽動するかのように蠢き始めたのだ。

その感覚は、まるで無数の小さな舌がダークネスの分身を舐め上げ、扱き上げてくるかのよう。

押し出さんとする拒絶ではなく、受け入れ、その先を促すかのような……ふんわりとしたものへと変化しつつある。

痛みを感じるほどの締め付けから一転、まるで射精を促すかのような蠱惑的な扇動。

思わず声が出てしまいそうになるほどの快感を歯を食いしばって耐えるダークネスから流れ落ちた汗の雫が花梨の身体へと落ちて――彼女のそれと混ざり合っていく。

振り合う肌と肌を通じて感じるお互いの体温は、熱に侵されたかのように熱く、このまま溶けて消え去ってしまいそうなほど。

次第に限界が近づいてきたのだろう、脱力していた花梨の足がダークネスの腰へと絡みつく。

膣内が断続的に痙攣を繰り返し、その動きに比例するかのように激しく煽動を繰り返す膣肉のヒダヒダ。

嫌悪と快感、羞恥と困惑、恐怖に愛慕、いくつもの感情が湧き上がっては快楽の生み出す怒濤の波に押し流され、ぐちゃぐちゃにされていく。

うつろに開かれた口元から情欲に染まりきった声が溢れ出てしまっていることに気づかぬほど意識を混濁させた花梨が、ダークネスを押しのけるほどに大きく背中を反らし、硬直する。

 

「イク、ぞ――!」

 

さらに限界を迎えたダークネスが、花梨の最奥まで突き刺した状態で白濁に染まった欲望の塊を解き放った。

腹の奥底で溢れ出す熱い『ナニカ』。

それは、がくん、がくんっ、と全身を激しく痙攣させるほどのかつてない衝撃となって花梨へと襲いかかった。

頭の中を鈍器で直接殴り飛ばされたかのような衝撃……バチンッ! とブレイカ―が落ちたかのように視界が漆黒に染まり、次の瞬間には真っ白に染まる。

 

「――――ッ!?」

 

ダークネスの分身をしごき上げる様に痙攣を繰り返し、吐き出された欲望の塊を一滴残らず吸い上げようと激しく煽動を繰り返している膣肉のもたらす余韻に浸っていた彼は、花梨が完全に思考停止に陥っていることに気づく。

まさか絶頂を迎えるとは彼自身予想だにしていなかった。どれだけ身体の相性が良いというのか……。

或いは、参加者同士ということで何らかの作用が働いていたのかもしれない。

 

――まあもっとも、そんな事は初めての絶頂で思考停止に陥っているであろう彼女にはどうでもいいことなのかもしれないが。

 

声なき悲鳴を上げていた花梨はやがて快楽の波が引いたのだろう、ぐったりと力無くベッドに身体を投げ出した。

荒い呼吸を繰り返しながら焦点の合わない視線を向けてくる花梨の、汗に濡れた身体を優しく抱きしめて、耳元で囁く。

 

「……可愛かったぞ――“花梨”」

 

ダークネスの言葉に、意識を失っていた筈の花梨がピクリ、と反応を返す。

行為の余韻が冷めやらないというのに、反応を返すということは、彼女がダークネスに『初めて名前で呼ばれた』ことがそれほどまでの衝撃だったということなのだろうか。

徐々に理性の色が戻ってきた瞳を半眼にした花梨は、解かれた両手をダークネスの首へと回して逃がさないように捕まえる。

激しい動悸を繰り返す鼓動は、やかましく感じるほど耳に響く。

荒い息遣いは両者のもの。

悦楽まじりの吐息が頬を撫で、汗に濡れた前髪が額にへばりついてうっとおしい。

激しすぎる行為の気怠さで身動きが取れない花梨は、恨めしそうにダークネスを睨み上げた。

『初めての女の子になんてマネしてくれてんのよ?』 と視線に込められている気がするのは、決して気のせいではないだろう。

さすがにやりすぎたかと頬を掻くダークネスの首へと回された腕に残された力を籠めて引き寄せると、花梨は今度は自分から彼の唇を奪い、吸いつかせた。

交わらせる言葉は無く、されど絡み合う視線はお互いの想いを確かに通じあわせていた。

立場、主義、主張、過去、未来――……一線を越えてしまった彼らには、下さねばならない選択の刻が近づいている。

それを理解している。問題を先送りにすることは出来ない。

 

……でも、それでも今だけは――

 

「……ダーク」

「ん」

「……もっかい、呼んでくれる? 私の――名前」

「ああ……いいぞ、“花梨”」

 

名前を呼びながら、ダークネスと花梨は再び口づけを交わす。

胡蝶の夢となってしまうかもしれないこの瞬間を心と記憶に刻み付ける様に……黄金神と守護者の行為はさらに続く――――

 




ダークさんが鬼畜っぽいカモ?
そして次回に続く! ……かな?
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