「話聞いてたら、もうだいぶ遅くなったね。腹も減ってきた」
「あっ…こんな遅くまで聞いてもらってすみません。お礼に、私が夕ご飯作りますから、ここで食べていってください!」
さりげなく帰ろうとする気配を見せると、映優梨は引き留めてきた。それにしても、立ち直ったらすぐに料理できるようになるとは、家事に慣れてそうだな。ま、今までは励ましすらなく、一人で家事をこなしてきたから、当然か。
さっきのDVDを勝手に再生しながら待っていると、半分ほど見たところで、映優梨がテーブルに料理を並べ始めた。
「お待たせしました。冷蔵庫に残っていたもので作ったんですけど…」
テーブルには、いい匂いの肉じゃが、綺麗に盛りつけたほうれん草のおひたし、透き通った色のお吸い物、湯気を立てる白飯と、一通りそろっている。冷蔵庫の残り物と謙遜していたが、選択肢が限られてるだけで、食材はバランスよく管理できてるらしいな。だから急な客に対しても、迷いなく料理をチョイスできる。
「女の子一人で、いつもこんなに作ってるの?」
「私一人では、こんなに食べきれません!今日は、瞑司さんがいるから、張り切っちゃって…」
両手を振って大食いを否定したかと思うと、照れながら横眼で見つめてくる。うん、純情でよろしい。しかし、映優梨の思っている「いい人」のままでは、彼女と深い仲になるのは、いつのことやらだ。
「じゃ、味わっていただこうか。うん、手料理も美味しいよ」
「良かった…。おかわりもありますから、好きなだけ食べてください!」
肉じゃがは旨味があっても、しつこすぎない味付け。おひたしは、冷蔵庫でひんやり冷やしてある。白飯はちょうどいい炊き加減だし、お吸い物はほのかな塩気が効いている。見た目を裏切らず、和食が得意メニューらしいな。
「これは、今すぐ嫁に行っても通用するレベルだな」
「け、結婚ってことですか!?私には、まだ早いですよ…」
映優梨は慌ててお吸い物の御椀を口元に寄せて、赤らんだ顔を隠す。褒め殺しに弱いな、この娘。
「あっ、今映ってるのって、私の好きなシーンじゃないですか!」
映優梨は、つけておいたドラマの画面に気づく。料理ができるまでの時間つぶしに見ていたドラマは、ちょうど佳境に入っていた。二人で料理を食べながら、ドラマの行く末を見守る。
ドラマの中では、ヒロインが彼氏に対して、会社のプロジェクトリーダーになったのを理由に、別れ話を切り出す場面になっている。普段コミカルで明るい、残念な美人であるヒロインも、この時ばかりはしおらしい。気持ちを押し殺し、彼氏を突き放すことで、夢に向かって進めるように、背中を押そうというのだから。
ヒロインは「今まで楽しかったよ、さよなら」と告げて、夜道を歩き去って行こうとする。寂しげな眼を隠すために、彼に背を向けて。絶妙な憂いを湛えた美しい横顔は、美人女優の面目躍如といったところ。
ふと視線を移すと、映優梨もドラマのヒロインに近い、寂しそうな横顔をしていた。自分の孤立した境遇と、このドラマのヒロインとを重ね見てるのかもしれない。彼女の場合は、女優のような巧みな表情変化ではなく、自然にそうなったというのが、何とも初々しい。正直、ドラマよりこっちのリアルな反応を見ていたくなるな…。
二度と戻らない歩みを始めたヒロインを、彼氏が「待てよ!」と叫んで呼び止める。そして、ヒロインに対して、最後の告白をする。
「夢のために喧嘩したこともある、お前の大抜擢をやっかんだこともある。俺は夢を諦めない、でもお前も諦めたくない。俺の夢を最後まで見届けてほしい、俺の一番近くで!」と。
その叫びを聞いて振り向いたヒロインの目の前には、結婚指輪を差し出す彼氏の姿が。ヒロインは一直線に駆け寄り、彼氏に抱き着く。彼氏も嬉し泣きするヒロインを暖かく抱き返す。そこから先は…見るまでもないハッピーエンドだ。
案の定、映優梨は黒曜石の目をキラキラさせて、感動していた。華やかなテレビの映像よりも、確かな輝きがすぐ隣にあった。グッとくるラストではあるけど、DVDで何回見ても感動できるとは筋金入りだ。
まあ、今日は自分が恥ずかしい告白して、心を揺さぶられた日だからか。ドラマがエンディングに入ると、映優梨は、はあっ、と大きく息をついた。二人とも、ドラマが終わると同時に、食べ終わってクッションに座っていた。
「……いいものですね、ハッピーエンドって」
「そうだね。自分も希望を信じて、頑張ろうって気になれる」
ドラマとは、そんなポジティブなメッセージを込めて、展開にカタルシスが組み込まれている。しかし、それを本気で宛てにしていては、重度のファンと言えてしまう。彼女の不遇を考えれば、無理もない話だけど。
「今日は瞑司さんに会えて、本当に信じてくれる人がいるって、とっても嬉しかったんです。だから、瞑司さんが帰ったら、この暖かい気持ちが、どこかに行ってしまいそうな気がして……。フフッ、すいません…おかしい、ですよね?」
言ってる途中で照れ笑いする彼女に、俺は真面目な顔をして答える。
「…いや、僕もそうだよ。さっきのドラマ見てたら、帰りたくなくなってきた」
そう言いながら、彼女の撫で肩に両手を掛ける。両肩を励ますようにポンポン叩き、映優梨の可憐な顔に向き合う。まだ肩や背中にしか触れてないのに、少女の暖かい体温が伝わってきて、気分が高まる。彼女は、抵抗せずに、腕に頭をもたれさせて、身を任せてくる。
弱った女の子が腕の中にいると、何か庇護欲が湧いてくる気もしたが、そちらに流れるつもりは無い。
「…こうしてくれると安心しますけど……無関係の瞑司さんには、やっぱりこれ以上は…」
映優梨にとっては信頼できても、僕は部外者。学校内のことで、面倒はかけられないと思っているんだろう。孤独な映優梨にとっては、相談相手さえいれば十分ってことだが、僕はそれで満足しない。
「それが、無関係じゃないんだ。実は俺と映優梨ちゃんには、秘密がある」
そう言いながら、俺はスマホに録画した例のシーンを見せる。それを見た映優梨の顔に、さっと赤みが差す。窓を開けっぱなしで服を脱いでしまった、恥ずかしい記憶をすぐに思い出す。
「それ、この間の……どうして、あなたが!?」
「向かいの部屋から、バッチリ見せてもらったんだ。あれからずっと、これを見て、映優梨ちゃんとの絡みを妄想してきたんだ」
「…そんなの、嘘ですよね?だって瞑司さんはいい人で…」
俺に縋るように目を向けるも、俺のいやらしいニヤケ顔と目が合ってしまい、今度は怯えて顔が青ざめる。どんなドラマでも拝めない、羞恥と恐怖の入り混じった顔色の変化だ。それも女優に見劣りしない美少女となれば、ゾクッと来る画だ。
「そんな動画、今すぐ消してください!…お願いします!」
やっぱり彼女は、恥ずかしい姿が他人の間で広まるのが耐えられないのだろう。必死で懇願してくる。
「分かってるさ、薄情な学校の連中に、この生脱ぎ動画をみせてやるつもりはない。これは俺しか見ていないんだ」
まずは相手の気休めになる条件を提示してやる。
「本当、ですか…?」
相手に見込みがあると思わせたところで、本題の条件を出す。
「この動画と一緒に、俺のモノになれ。どうするかは、散々シミュレーションしたから、安心していいよ」
「でもっ、怖いです!…お願いします、もう、やめてください……」
「もう一番恥ずかしい姿を撮られてるんだ。それに俺は映優梨ちゃんには、他に味方がいないのも、分かってるんだけど?」
服従を渋る映優梨に、ダメ押しでハッタリを利かせる。秘密を一つ暴くことで全てを知っているとほのめかし、隠しても無駄だと思わせる。これまた、邪道の一つ。
映優梨は逆らう気力を折られて、力なくうなだれる。抵抗はなくなったが、糸の切れた人形を犯しても興奮はしない。そこで救いの手を差し伸べてやる。
「こう見えて俺も、せっかくのエロボディを持てあます映優梨ちゃんには同情してるんだ。男に処女をささげれば、周りのビッチに引け目を感じなくて済むかもしれないだろう?」
逆らえなくした上で、「処女を捨てる機会だから」と動機を与える。説得力を持たせるために、初対面では筋も通してきた。
彼女を助けようとしているのが、俺しかいないのならば、欲にまみれた手にも縋るだろう。
「男の人と一生付き合えないかもって言ったけど、俺以外に頼れる男とか、いないよね?例えば、今までいじめてきたクラスメートと付き合える?」
映優梨は黙りこくったまま、首を振るだけだ。
「そんなに嫌なら、俺はもう帰るけど。今日は楽しかったよ、さよなら」
今度は気を持たせる暇も与えず、さっさと帰ろうとする。先のドラマを再現するような素振りだ。
「…待ってください!言うとおりに…します。どうすれば、いいですか?」
とっさに呼び止めてしまった映優梨は、思った通り、俺に憂愁の情を向けた、物憂い顔を見せていた。
打ち明け話をした相手に裏切られ、涙を浮かべた上目使い。奥ゆかしい態度に隠れた繊細な彼女の、傷ついた顔が見たかった。恐怖に蒼白な頬を羞恥に赤く染め、視線を彷徨わせながらこうまで言われて、何もしないわけにいくまい。
俺は満面の笑みを浮かべて、ようやく自由にできる映優梨の肉体を眺めまわす。
「まずは大人しく、おっぱい揉ませてもらおうか」
「……。」
映優梨は黙って動かないが、それが肯定した証だ。
映優梨の服に手をかけて、あの日の情景を、自分の手で再現する。間近に見る彼女の紅潮した顔が、あの時よりもリアリティを与えてくれる。ボタンを外すごとに、鎖骨が、谷間が暴かれていく。
白ブラウスのボタンを外すと、横になっているにも関わらず、ふるり、と震えながら、バストが姿を現す。
そうしてウエストまでボタンを外してしまえば、下着姿が、手の届く距離にゆっくりと現れる。日に焼けていない新雪色が仄かに際立つ胸はハーフカップブラに包まれながらも、息遣いに合わせて上下している。バストの下半分を覆うハーフカップブラの上端から、上乳が溢れんばかり。首元には青いリボンが付いたままにしてある。たまらなくなり、ブラの上から手を重ねる。
「あっ…」
映優梨の驚いた声とともに、ブラのスベスベした感触と、バストの柔軟な手触りが伝わってくる。
「おおっ…」
勢い込んで指先を食い込ませると、ブラが下乳を押し上げ、溢れそうになったおっぱいが、元の形状に戻ろうと、その弾力で押し返してくる。そのブラに隠れようとする変形と、手に跳ね返される抵抗感に興奮する。
おっぱいに焦らされているみたいだ!
興奮のままに、手に力を込め、荒々しく揉みしだく。
「んんっ…」
その小さな喘ぎ声が端的に表すように、映優梨のバストが窮屈そうに手の中で弾み、ブラの谷間からはみ出した乳肉に、指先が埋まりこみ、マシュマロのように柔軟な手触りを味合わせてくれる。見た目も手触りもエロい。
もっと肉感的な柔らかさを手にしたいと、揉み込もうとすると、彼女のたおやかな手が止めた。
「ブラが痛むから、続きは外してから…」
興奮のあまり、まだ直接でないのを忘れていた。生だとどうなるのだろう?興味のままブラのホックを外し肩紐をずらす。
ブラのカップを上にずらすと、たぷんとブラから弾けたおっぱいがまろび出る。彼女は両腕で隠す恥じらいは見せたが、抱き寄せられた乳房は柔らかく寄せ上げられて、潰れた乳肉と深い谷間が無意識に男を誘惑する。手を引っ張ると力なく腕を下ろした。
うつむき加減なので、釣鐘型に変形した桃色の乳首を咲かせる乳房が露わになる。目の前で見ると、重たげに実った果実の迫力。ブラウスやブラの抑えがないと若々しい弾力で撓んで、下乳の丸みを保っている。
横に張り出しているから、スレンダーな身体のラインから溢れるサイズが際立つ。
背中に回ってホックを外す。何度となく映優梨が背中から外す場面を見返してきたから、軽く摘まんで引っ張る外し方も、見慣れている。ついでに、ブラを見て圧巻のバストサイズを確認する。
「アンダー66のFカップか……トップは89くらいかな?……大きい」
「それはっ!……って見ないでください!」
感心した口振りのままトップまで当てると、映優梨は期待通りの初心な反応を見せる。彼女がまた恥じらいのままに隠そうとする巨峰を、先にもぎ取る。
「あんっ!」
可愛らしい悲鳴に燃えつつ、むにゅっと手を沈み込ませる。豊満な乳房は、ブラの形に囚われなくなった柔軟さと、滑らかなモチ肌で波打つ。
「くぅっ…!」
とうとう記憶に焼き付いていた生乳に触れたのだ。
柔らかいだけかと思いきや、ぐっと力を込めた掌を、芯の残る青い弾力ではね返してくれる。手に質量が収まり切らず、指の間から柔肉がはみ出す底の知れない揉み応えだ。
「はあっ…柔らかっ…でも、もっとほぐれそうだっ!!」
本物の巨乳の触り心地と重量に感激する。
「ほぐすって…ふっ…そんなエッチな…ぅん…」
胸にがっつく勢いに、映優梨は気圧されている。
おっぱい同様に映優梨の反応も変化を見せる。横乳をやんわり寄せ上げると呼吸も圧迫されるのか、眉を曇らせて「うんっ…」と息を詰まらせる。
そのまま握り込むと、驚いて「ああっ!」と喘ぐ。
円を描いて揉みまわせば悩ましく、「ふぅっ…」と唇から吐息を漏らす。
持ち上げたおっぱいをいやらしく揺らせば、恥ずかしいのか、顔を赤らめて「やんっ…」と軽く悲鳴を上げる。
悲鳴に煽られて、おっぱいを鷲掴みにしてグイグイ捏ね回す。起き上がった乳首を指で挟んでグニグニと弄る。乱暴な責めにも、掴みどころのない柔らかさでひしゃげて、いじらしい弾力で元の美巨乳に戻ろうと跳ね回る。縦横無尽に変形する乳肉は、余計に力を加えて揉み潰したくなる。
「あっ…激しい、揉み過ぎですっ…。ちょっと待って下さいっ、あぁんっ!」
そう言われて手放せるものではない。それどころか、おっぱいの先端部分で持ち上がった乳首にむしゃぶりついた。
「はあんっ!そこはっ…」
敏感そうに悶える映優梨の喘ぎ声が悩ましくて、さらに強く吸い付く。乳首は彼女の汗のような味がした。彼女のバストからミルクのように香る匂い付きだ。ピンと張った乳首を口に含みながら、舌先で舐め回す。おっぱいを揉む両手も休めず、根元から巨乳を搾り上げる。搾り上げる動きに合わせて、唇で乳首を挟み込み、吸い上げる。
「そんなにっ、吸われても…何も出ませんから!」
映優梨の恥ずかしい声が出れば十分だ。バストを寄せ上げ顔を密着させながら、強く乳首に吸い付き、歯を立てて甘噛みする。手で乳肉を掴み、顔を接近させ、口と歯で乳首を咥えていると、おっぱいを独占している気分が強くなる。
「くっ、うぅん…もう…」
映優梨の切羽詰まった哀願に、名残惜しみながらも、どんな顔で感じているか気になり、顔を上げる。ただし、バストは握りしめたまま。
トロンと潤んだ瞳に、上気した表情、途切れ途切れの呼吸。どうやら興奮しているのはこちらだけではない。
荒い息を吐いている唇が色っぽく、魅入られるように自分の唇を重ねた。乳首と比べて、唾液が甘く柔らかい味わいだ。
「うむぅっ?」
突然のキスに映優梨は目を見開く。反射的に顔をそむけようとする彼女を逃がさないように、彼女の双乳を十指で捕まえて、唇に強く吸い付く。
息苦しそうな彼女に、人工呼吸の要領で息を吹き込む。彼女は戸惑いながらも、その呼気を飲み込む。深呼吸のリズムで、深くゆっくりとこちらの息を吹き込むと、呼吸を合わせた彼女の息遣いも落ち着いてきた。掴んだままのバストから伝わってくる鼓動も静かになっている。
彼女の吐息を吸い込むと、口から鼻まで抜けて、甘美な匂いと味をもたらした。果実酒のように濃厚な吐息交換を存分に味わい、唇を離して一息つく。
強引だがファーストキスで、彼女と呼吸を合わせて、キスと同時に、一体感を体験させてみた。さて、どんな感想だろうか?
「…ふぅーっ、ふぅーっ、あの、もう、手を離して…」
映優梨はこうして掴んでいる間も、胸が感じるのか、また息が乱れそうだ。僕を虜にした乳峰を征服したことだし、満足げに手をどかす。
「どう?ファーストキス奪ってあげたよ?」
映優梨は唇に手を当てながら、答える。
「私…こんなキスが来るって、思ってませんでした…。何だかキスで息が楽になって、一緒に呼吸してくれて、安心して…幸せなキスって、こんな感じなんですね…」
語ってる内に、うっとりと目尻を下げる映優梨。彼女みたいな女の子には、ファーストキスの卒業が、一つの終着点だ。しかし、二人は幸せなキスをして終了は、ドラマの尺の問題。現実には、ここからが本番だ。