将来を有望視された青年が、冤罪で問題山積みの鎮守府に着任されました。 ~地獄の底からこんにちは~ 作:ガリアムス
※次回、サラトガとのエロ回です
将来を有望視された青年が、冤罪で鎮守府に着任されました。 ~交流と会話、其の二~
俺の名は牧園 アキラ。華裏鎮守府に着任して数ヶ月…正確には二ヶ月ちょっとの新参者だ。
海軍士官学校を誰も成し得なかった皆勤で卒業し、新しい鎮守府で提督として業務に着けると張り切った時に、見に覚えのない冤罪を掛けられ、華裏鎮守府に強制着任させられた。
辿り着いた華裏鎮守府…其処は問題児や犯罪者を閉じ込め、大本営や加担する鎮守府達から資源資材を搾取され続け、不当で不平等な差別を受け続ける、とんでもない場所。
俺は自分の冤罪を晴らし、華裏鎮守府の大本営に認めさせようと決心し努力する。前途多難の連続に身も心も疲れてゆくが、艦娘達との絆を信じ、今日も戦い続けているのだ。
* * *
華裏鎮守府、提督執務室内。時刻はヒトヒトサンナナ、天候は晴れ時々曇り。時期が六月なだけあり、もうすぐ梅雨の季節になる。
吹雪「遠征部隊、全艦健在で無事に帰投しました!」
アキラ「各員補給後、十五分の休憩を!霞達の部隊はお昼休みを取るように通達を頼む!」
沖波「司令官、あの…遠征部隊が昨日の時点で召集した資源表が完成しました」
アキラ「其処に置いてくれ、沖波もお昼を取ってきて良いよ」
沖波「分かりました、行ってきます!」
ペンを置いて敬礼の後、執務室を出る沖波。そして入れ変わる様に現れたのは…
大淀「提督。午前の勤務、お疲れ様でした。よろしければ、御昼にしませんか?」
三つの風呂敷を手に持った大淀さんだった。どうやら弁当を用意してくれたらしい。
吹雪「私、麦茶を淹れてきますね。熱いのと冷たいのどちらにします?」
「じゃあ、冷たいのを」と答えた矢先、大淀さんがアキラの側に寄ってきて、耳元でこう呟いた。
「提督…『今日は頑張ってください』ね」と。
ああ…と、心中で思う彼。事の発端は昨日の出来事から始まった。
* * *
昨日、甘味処間宮…。龍驤の一言が嵐を巻き起こし、華裏鎮守府の艦娘達を飲み込む。
龍驤「『夜這い』すればエエんや。アキラはんの寝室に行って盛ればオーケー、但し一日先着一名様限定やね。
明日アキラとヤりたいもんはジャンケンして、最後まで残った一人が対象ね、頑張りや♪」
アキラ「龍驤さん!?何言ってるんです!?」
龍驤「君の為やね。この際、自分を指示する艦娘とそうじゃない艦娘を知っといた方がエエで。それに彼女等の性格を把握すれば指示の出し方も変えられるやん」
そうかもしれないが、だからと言って易々と体の関係を持って良いのかと、アキラは抗議しようとした。
足柄「負けたぁああああ!!!」
摩耶「しゃあ!」
が、そうは問屋が卸す訳も無く、一喜一憂の叫び声が間宮に木霊し、其の果てにたった一人の勝者が決まった。
彼女は「テイトク…」と顔が真っ赤に火照り、恥ずかしそうに此方を見る。
龍驤「早いなぁ…しかも第一回目でアンタがなるとはなぁ、『サラトガ』。運がエエのか悪いんか、よー分からへんな」
サラトガ「よ…よろしく、お願い…します…」
もうアキラには止められない。哀しきかな、我が人生…彼は心の中でそう呟いた。
* * *
数十分後、吹雪と大淀さんと共に昼御飯を食べ終わり、休みがてら中庭のベンチに座ろうかと、彼は廊下を歩いていた。
「しれー」と背中にぶつかる何か、振り替えると時津風が自分の腰に飛び込んでいる。
アキラ「時津風、どうした?」
時津風「しれーは、不知火ねぇの事どぉー思ってるの~?」
彼女の目線に合わせて体を屈めると、時津風がそんな質問をしてきた。どう思っている…どう、と言われても彼女は『良き相談相手』という印象しか思い浮かばない。
アキラ「そうだな…彼女は優秀な娘だと思う。真面目で頭の回転も俺よりずっと早い。彼女と話してると、自分じゃ考えつかなかった事を考えてるんだなって、いつも思うよ」
時津風「ふーん…」
…地雷を踏んだか?そう考える程、静寂な時間の後に「成程~」と時津風。何が成程なのかと考えた矢先に、彼女の口からこんな言葉が。
「不知火ねぇはね~。アキラしれーの事、『自分達艦娘を人として見てくれているのが、本当に尊敬出来る』だってさ~。じゃねー♪」
尊敬…か。何だろう、初めての感覚だとアキラは思う。学校時代に友達はあまりおらず、下級生からも特に関わりもなかった彼には、『尊敬される』事は無かった。何せ、学校内では四六時中『虐められていた』ために、自分には一生無縁な事と思い、結論付けていた。
アキラ「…『嬉しい』のかな、不知火は」
感謝される事は有った。少しだが心を動かせたのか。
彼は考えつつ、中庭に向けて再び歩み始める…。
* * *
華裏鎮守府の中庭に在る、こじんまりした変哲の無いベンチにアキラは腰掛け、空を見上げつつ息を吐く。
アキラ(艦娘(かのじょ)達は頑張ってくれてる…けれど。
俺は本当に、皆の力に成れているのか?)
華裏鎮守府在籍艦娘(かのじょ)達の力は凄まじい。練度も遠征も、一流の鎮守府に負けないと言い切れる。だが、其れ故に思ってしまう。彼女達は提督等…自分達に酷い仕打ちをした『人間』を、必要としていないのではないか…と。
命令違反と罰され。
不要(いらな)いと追い出され。
自分が最も嫌うやり方を強要し。
兵器としての最低な扱いを行い。
自分達を欲求を満たす為だけに利用する。
『人間(じぶんたち)』に、心底絶望しているのではないか…と。
???「アキラ、Что такое материа?随分と…落ち込んで、いるようだが…」
ロシア語が聞こえる。顔を上げれば目の前にガングートが赤面し横目遣いで此方を見ていた。彼女は俺と握手を交わした時から、常にこんな感じ…可愛いのだが、正面きって目を合わせてくれない。
アキラ「ガングート。今日の午後からアイオワとサラトガと一緒に演習に参加するんだよね。大丈夫?緊張してない?」
ガングート「私は…えと、…緊張…は、して…い、る…」
帽子を深く被り、決して顔を見せない。白い髪とは裏腹に彼女の顔が真っ赤に染まる。多分だが…いや十中八九、彼女は俺に惚れている。何と無く、自分の直感がそう言っている。
ガングート「…胸…が」
アキラ「胸?胸が痛いのか?明石さんの所に…」
ガングート「ッ!…ちょっと、私に付き合え!」
腕を捕まれ、そのまま戦艦のパワーで引き摺られて行く。こうなってしまっては、最早此方は振り払う事すら出来ない。もう少し体を鍛えとくべきだったと後悔しても、後の祭りである。
* * *
ドン!
アキラ「ガングート…?」
ガングート「…ッ!」
ガングートに、華裏鎮守府の人通りの少ない裏路地に連れていかれ、昨日と同じく壁ドンされたアキラ。が、前回と違うとすれば、彼女自身が更に色っぽく見えている事か。
ガングート「…Вы получили родственников、эдесь…ジュウゴ、以来だった。彼は、私の全てだった…」
アキラ「…御祖父ちゃんの事、好きだったんだね。ガングートは」
ガングート「…Да。この私が唯一愛すと心底誓った男だった。…病気で死んでいたなんて、今も悪夢を見ているのでは無いかと…思ってしまう」
悲しそうな顔をしている。ガングートにとって祖父は自分の運命の相手だと確信していた。それが知らずの内に病に倒れて、帰らぬ人になっていた。
心にポッカリと穴が空くのは必然的、このままでは彼女は艦隊に馴染む事が出来なくなるかもしれない。アキラはガングートを見ながら、祖父に言われた言葉を思い出す。
アキラ「ガングート。『笑ってくれないか』?」
ガングート「え…」
アキラ「『老若関係無く、女の子の笑顔は宝石の輝きと同じ。男の子は其の輝きを曇らせるべからず』…御祖父ちゃんの言葉だ。
ガングートがそんなに悲しい顔をしてたら、御祖父ちゃんだって悲しい気持ちになっちゃうよ。俺も華裏鎮守府の皆には笑顔で居て欲しい」
彼女の手を握り、彼は微笑み、そう言った。
アキラ「ガングート、笑って。貴方が笑顔なら俺も、どんなに苦しくて辛くても、絶対に頑張れる」
ガングート「アキラ…」
彼女が軍帽を頭から外す。そして恥ずかしそうに…口角をほんの少しだけ上げ、此方を見る。
ガングート「こ、これで…良い、の…か?」
アキラ「うん、元気が出てきた。ありがとう、ガングート」
無防備の頭に手を乗せ、彼女の頭と白い髪を優しく、愛でる様に、慈しむ様に撫でる。
ガングート「あ、アキラ…?何を…してる…?」
アキラ「何って?あぁ…、ガングートの髪って凄く綺麗だから、一度撫でてみたいなって思って…」
「…嫌、…だった?」と手を離そうとしたのだが、「いや!」と手首を彼女の手が鷲掴み、頭に掌を留めさせる。
ガングート「頼む…後少し、だけ…このままで、居て…くれ…」
目を閉じ、其の温もりを染み込ませる様に、彼女はアキラの掌を固定し続ける。少しだけと彼女は言っていたが、最終的に十分が経過するまで、二人はその場に立っていた…。
二人の姿を影から見つめていた者を、知るよしもなく…。
* * *
ヒトヨンサンキュウ…天候は曇り。穏やかな南西寄りの風である。昼寝をするなら丁度良い気候かもしれないだろう。
ズドォオオオオオオオオオオオオオオン!!!
ボガァアアアアアアアアアアアアアアン!!!
アキラ(華裏鎮守府の演習…やっぱり桁違いだ…)
魚雷が空を飛んで艦載機を直撃し、拳同士の激突で血が吹き出す。
艤装とタービンがけたたましく稼動し、水面を幾度と無く飛沫と水柱が上がる。
海が空が割れて、炎と黒煙が上がり、狂喜に吼える者共の叫びが木霊した。
二ヶ月が経ち、日常とも言える光景となった演習の様子を彼は眺める。
サラトガ「Oh my God…」
アイオワ「Very strong…」
開始から五分の時点で大破判定を受けたアイオワとサラトガは『戦闘中の吹雪の指示』で離脱し、アキラの横で皆の戦う姿を見ていた。
強力無比であった深海月星帝姫から保護された艦娘である二人は、確かに『それなりには』強かった。だが『それだけである』。華裏鎮守府の艦娘の力はそんな二人の予想すら上回った。
練度と言う数字上のデータでは計りしれない、『圧倒的な迄の経験量』と『死地を超えてきた数差』を。
現に二人が脱落してからは『誰も大破判定を受けていない』のだ。『全員が小破以上で健在』しており、まだまだ余裕な表情で、嬉々として砲撃と格闘戦をし続けている。
アキラ(だけど凄いのは…)
彼の視線の先…白い髪を振り回し、艤装を手足のように自在に奮い、確実に砲撃と雷撃を当てている、ガングートを。
アキラ(…始まってから『一度も被弾していない』。まるで『当たらない場所が分かっている』みたいに…!)
砲弾と魚雷が飛び回る中で被弾しないことは不可能に近い。だが彼女は、安全地帯を知ってるかのように歩き、止まり、また歩き、砲撃し、魚雷を放つ。
ガングート「!」
ガングートの脚が止まる。その先には…彼女の宿敵とも呼べる、三十年前に自分を捕らえた艦娘の龍驤が居た。
龍驤「よっ」
ガングート「…こうして『敵同士』向かい合うのは三十年ぶりだな。『雷皇』龍驤よ」
龍驤「ん~ちょっち違うな。今は『仲間』だし、『先導者』っちゅうニ之名やで?『白夜の魔女(ホワイティ・スローン)』や」
ガングート「…随分と昔の名を覚えているのだな」
首を横にもたげた時、彼女の横を砲弾が通り過ぎる。
龍驤「『私を撃とうなんざ、百年早い』かい。…以前にも増してキレッキレになっとて、厄介極まりないわぁ~…」
ガングート「『ただの感』だ。お前の『心理の先読み』に比べたら、ずっとシンプルだ」
龍驤「…んじゃ」
ガングート「ああ…」
『始めるか』の一言から、両者が真っ向からぶつかり合い、龍驤が艦載機を発艦し、ガングートが砲撃を撃ち放った…。
その光景は演習中の艦娘達の脚を止め、目を奪い、心を奮わせた。
ステゴロの殴り合いから、龍驤の艦載機包囲網が敷かれ、ガングートが此れを容易く躱わしたと思えば、今度はお返しとばかりに魚雷と砲弾と機銃による三次元攻撃を展開。
砲塔が爆破し、飛行甲板が減し折れる。だが、それがどうしたと言わんばかりに二人は戦った。最終的にガングートは残された砲塔で龍驤を、龍驤はガングートの目の届かない直上急降下爆撃をぶちかまし、相討ちと言う形で決着した。
* * *
華裏鎮守府、入渠ドック内…。日々の演習や出撃の傷や疲労を癒す場所は、沢山の艦娘達でパンパンになっていた。
ガングート「お前達と肩を並べ、同じ湯船に浸かる等、考えもしなかったぞ。アイオワ、サラトガ」
アイオワ「そうね~。…砲火を交えない冷たい戦いの時を思い出す。時の流れは早いワ」
サラトガ「ナガートやプリンツー、サカワは…此処には居ないのかしら…」
湯船からかつて記憶の中で共に居た仲間を、辺りを見回して探すサラトガと、横目で互いを睨むガングートとアイオワ。そしてアイオワは、昨日のお返しとばかりに先制攻撃とも呼べる発言をガングートにぶちかます。
アイオワ「それにしても…ヒンソーなバスト、哀れねガングート。アキーラが可哀想になっちゃうわ」
ガングート「ウシチチのお前に言われたくは無いな、アイオワ。アイツは私の髪を随分気に入っている。胸が多少デカイからと傲るなよ」
アイオワ「あらヤル気?」
ガングート「そっちが其の気ならな?」
売り言葉に買い言葉。湯船から上がり、互いの胸がぶつかり合う。米露乳相撲の開戦に野次馬が加わり、風呂場はドンチャン騒ぎで盛り上がり、場外乱闘すら始まりそうな状況に陥り、最後には普段は怒らない吹雪がブチギレて、ドック内の湯を凍結させる程の殺気を放ち、アイオワとガングートの頭を冷やさせる始末となった。
* * *
ヒトナナサンマル…甘味処間宮。今此処には在籍中の艦娘達が一同に会し、着任式と言う名の食事会が開かれようとしていた。
アキラ「…では、皆さん。本日、新しく艦隊に加わった、アイオワさんとサラトガさん、そしてガングートさんを祝して、乾杯の音頭とさせていただきます」
一同『乾杯!!!』
アキラの号令からコップを掲げ、テーブルに置かれた料理の数々を、皆好きなだけ取り食べている。華裏鎮守府には創設当初から続く、伝統行事であると共に新規着任艦娘が馴染む為の交流の場となっているのだ。
吹雪「今日の料理は磯風ちゃんと比叡さん、川内さん、しおいちゃんに瑞鳳さん、足柄さんが協力してくれました!皆さんの自信作ばかりですよ!」
おおおおおおお!と歓声が上がる。何せ鎮守府一の料理上手の磯風に、後召艦時代の記憶が入っているシェフの比叡、全体の味付けやバランスを調整した川内、煮物料理や焼き物料理が得意で知られるしおい、卵料理担当の瑞鳳、そして揚げ物の女帝たる足柄の支援がある。
磯風「普段はこんなには作らない。…が、今日は特別だ」
比叡「気合!入れて!沢山!作りました!」
川内「食べてってね」
しおい「美味しーですよ!」
瑞鳳「腕によりを掛けましたから!」
足柄「沢山食べて、勝利をもぎ取る糧としなさいな!」
彼女達の料理を頬張りながら、会話に笑顔を咲かせる艦娘達。しかしその中で一人、どうにも表情が硬い者が居た。
彼女は黒い服を着、その下に白の長袖のシャツ、胸に赤の、サイドテールの髪を止める白のリボンを身に付け、左足にはニーハイソックスを履いている。
彼女の名は朝潮型駆逐艦・十番艦の霞、緊急遠征部隊に所属しながら、吹雪に変わって馬鹿をやらかす華裏鎮守府の面々を更正(物理)している存在。そして大本営に嫌な思い出を持つ一人である。
霞「…こんな事してる場合じゃないのに。大本営のクズが華裏鎮守府(ウチ)に何かしないなんて、絶対に有り得ない…」
ブツブツ…と険しい顔で、壁に凭れ掛かり考える彼女。其処に近付く足音。
アキラ「霞、どうしたんだ?料理も食べずに考え事か?」
霞「あ、クズ司令。荒潮姉さんが随分と世話になってるそうじゃない」
相変わらずの口調と毒舌にアキラは溜息。荒潮が妖艶な赤い薔薇と考えるなら、霞は外敵の全てを傷付け、排斥する鋭い棘を持つ蕀だ。
一切の隙を、心を、弱みを誰にも見せない。孤高と言うか、そんな感じの艦娘。
霞「で、何よ。用がないならとっとと消えて」
アキラ「霞にこれを渡そうと思って。いつも遠征に演習に頑張ってる御礼を」
睨み付けてくる彼女に彼が手渡したのは、黄色の紙に包装された5㎝程の長方形の箱。その上にはピンクのリボンがラッピングされ、横折りの厚紙が一枚付いている。
アキラ「荒潮から聞いたんだ、霞ならこれを気に入るって」
霞「ふん。どうせ下らない物なんでしょ?だったらいらない、邪魔なだけよ」
包装箱を押し返して、アキラから離れて行く霞。其の背を見て、頭を掻く。
アキラ(…磯風同様、かなり面倒な感じの艦娘だ。常に敵意を剥き出しにしている以上、近付く事は出来ても、肝心な話に繋がる前に逃げられる…どうにかならないものかな)
彼はそう思いながら、大淀達が用意した『夜戦飯(対夜這い戦用)』に入っている丸い揚げ物を口に放り込む。中身は白子であり、他にも(牡蠣とアボカドのネバトロサラダ)や、(卵とチーズのリゾット)、(浅蜊やホタテのあったかスープ)といった精力を高めるものが。
アキラ(演習後の資源消費具合を見ると、アイオワさんとサラトガさんの量はダントツだった。…精力も滅茶苦茶高いんだろうな。そうじゃなきゃ夜戦飯なる物を持ってくるわけがない…。
さて…頑張るか)
スープを飲み干して目を見開き、来るべき夜戦にアキラは備える。開戦の時は近い。
艦娘紹介
翔鶴…元呉第五鎮守府出身艦娘。当時鎮守府のエースであったが、とある作戦で自分一人を遺して味方が全滅した過去を持つ。更に全滅の理由が彼女に有ると司令官に言及され、居場所を失った彼女は、龍驤からスカウトを受けて、華裏鎮守府に着任した。
四年前、当時の提督が死に物狂いで入手した試作甲板カタパルトの一つを使い、翔鶴型改装空母へと改修。大鳳、瑞鶴と共に華裏鎮守府を支えている。
瑞鶴…華裏鎮守府在籍艦娘の一人。七年前にヲ級flagshipを撃墜時に保護(ドロップ)した艦娘で、吹雪達と共に経験を積み、三年前に翔鶴に続く形で翔鶴型改装空母となる。現在は新型超距離射程砲を装備していた戦艦棲姫による砲撃で重傷を負い、カプセル治療を受けている。
最上…華裏鎮守府が公認時代に建造された艦娘の一人。
航空巡洋艦としてのキャリアは利根姉妹より長く、瑞雲の扱い方を日向に教えた事がある。艦載機系統の修理を担当し、基地航空隊の編成・発艦時間を逆算する等、大型深海棲艦との戦いで力を発揮する。