将来を有望視された青年が、冤罪で問題山積みの鎮守府に着任されました。 ~地獄の底からこんにちは~ 作:ガリアムス
・そして今話の最後に、衝撃の事実が明かされます。仮面ライダーを観ていた人は既視感を覚えるでしょう。
『アキーラ!!!!!アキーラ!!!!!』
VDF日本支部に大鐘楼の如き、活気で満ちた声が溌剌と高らかに響く。
《アイオワさんだな》
《アイオワさんですね》
《アイオワのやっちゃな》
アキラ、大淀、龍驤は心の中でほぼ同時に声の主が誰なのか、見当が付いていた。アキーラという独特な渾名に加え、普段からテンションが高く、日本の常識に疎い。此等に当てはまる存在は、華裏鎮守府で一人しか居ないのだ。
アキラが龍驤と大淀の顔を見て、二人も無言で頷き、三人はレイラから教わったルートを走り、メインロビーを目指した。
* * * * * * * * * * * * * * *
『アキーラ!!!!!アキーラ!!!!!』
VDF日本支部メインロビー。高層ビルでよく見る吹き抜け部分に向けて、一人の女性が大切な人の名を呼び続けていた。彼女の名はアイオワと言い、とある作戦でアキラの鎮守府の艦娘に保護された米国艦娘である。
「アイオワ、心配なのは分かります。けれど、皆さんが何者なのかと警戒してますよ?」
そんな彼女の後ろで、周りを気にしつつ声を掛ける女性と、二人の男女の姿が在った。アイオワに声を掛けたのは、彼女と同郷の艦娘であり、アキラの鎮守府に保護されているサラトガ。
此の二人の米国艦娘を見守っているのは、アキラの親友であり、同じ提督の立場にある
「結絆君、此所にアキラ君が居るってVDFの兵士さんは言っていたけど、大丈夫なのかな?私達が居て…」
「アキラの関係者だから大丈夫なはずだ…多分」
VDF隊員が自分達に向ける視線に、徐々に自信を無くしてゆく結絆と楓。
と━━━。
『皆~!!!!!』
ロビーにあるエレベーターの扉が開き、一人の男性が手を振り、其の後に二人の女性が続いて、此方に向かって歩いてくる。
白みを帯びた灰色の髪が揺れ、赤を宿した柔らかく、強い瞳を持つ青年が其処に居た。
「あ…!アキ『アキーラ~!!!!!』
轟ッ!と風が唸り、アイオワがアキラに猪突猛進し、其の身体で飛び付いた。艦種にもよるが、艦娘の体当たりは駆逐艦でも時速100km/hに到達した軽自動車が突撃してくるようなもの。それだけでも恐ろしいのに、其の駆逐艦の何倍もの重量と速度を出せる戦艦が同じ事をするのだ。
例えるなら…『30万重量トン輸送用タンカーが、ジェット機並の速度で無邪気に特効してくる』と言えば、其の状況が解っていただけるだろうか。
「あ、アキ━━━」
楓の声が届く間も無く、アイオワの身体がアキラに激突。其の衝撃が爆風を成して、メインロビーと吹き抜けを震撼させた。
「アキーラ!アキーラ!良かった…本当に良かった…!」
「…ごめんなさい、アイオワさん。心配掛けてしまって…」
ユーカリの樹木に噛り付くコアラのように、アイオワはだいしゅきホールドでアキラに組み付き、離れない。
彼の安全を確認し、涙目でサラトガが駆け出し、安堵の溜息を付いた後でアキラの元に楓が続く。
《一体…どうゆう事だ…》
そんな中、唯一アキラに起きた『異変』に此の男、結絆は気付いた。
《真守から聞いたが、アイオワは米国の戦艦艦娘。わざとでは無いとは言え、あの速力と体積でぶつかれば、只では済まない。
にも関わらず…『アキラがあの場から一歩たりとも動かずに、アイオワを受け止めた』。アキラ…お前は、一体何をしたんだ…!?》
* * * * * * * * * * * * * * *
率直に言うと━━━とんでもなくヤバかった…この一言に尽きるだろう。アイオワさんのパワーは、現時点の華裏鎮守府内でも、力だけなら最強の長門さんに匹敵もしくは上回る。そんな彼女の体当たり等、生身の自分がまともに食らえば、物言わぬ人肉ミンチが出来上がり、人生ゲームオーバーになってしまう。
なので、もう一人の自分の力を借りて、全身を強化。アイオワさんを受け止めたという訳だ。だが、力を借りても全身に掛かった負荷は今までの比では無く、膝や足はガクついて、手腕は翌日筋肉痛になってもおかしくない。
「アキーラ~!アキーラ~!」
ギチギチと肉が締め付けられる。アイオワさんの無邪気な喜びのホールドが、強化された自分の身体に食い込む 。このまま鯖折りにするのではないかと心配になった為、彼女に声を掛けることにする。
「あの~…アイオワさん。そろそろキツイから良いかな?」
「あ、sorry。アキーラ…苦しかった?」
「うん、ちょっとだけ━━━『アキラッ!』
アイオワさんが離れた所に、入れ替わりでサラトガさんが自分を押し倒す。倒された衝撃で、後頭部に痛みが走り、同時に自分の胸部にふっくらと柔らかな感触が伝わる。
「アキラ!アキラ!…アキラ…!」
蒼い眼からポロポロと涙を溢し、アイオワさんとは異なり、優しい包容が締められていた身体を癒すように、包み込む。
「心配させてごめん。…サラ」
「!…アキラが無事で、サラ…嬉しい…!」
彼女が自分の事を最も読んで欲しい言葉を掛け、頭を撫でながら、一先ず安心させる事にする。
「アキラ君!」
サラトガさんに抱き付かれながら、声が響く場所に視線を向ける。緑の髪と米国艦娘の二人に負けぬ胸部を揺らし、和歌月 楓が駆け寄った。
「アキラ君!クリスから事の発末は聞いたわ!身体はもう大丈夫なの?」
「ああ。VDFの皆さんのおかげで、此の通り動ける状態まで回復させて貰った。感謝しても、しきれないよ」
そこまで言って、アキラは一度深呼吸しながら、一拍置いて、此方へ歩いてくる吹雪に声を掛けようとした。
「吹雪。大丈夫だっ━━━━━」
が、其の言葉が最後まで発せられる事は無かった。彼女の眼…其処から感じる、冷たく、全身を無情に引き裂く、鋭利な殺気に当てられたからである。
「問題ありません」
今まで見てきた彼女が、此程までに恐ろしく、冷徹な声を発した事は一度だって無かった。其れが今になって此のような状態になったのか、アキラには分からない。
「吹雪…お前………」
「何でもありません」
答えるつもりも無い…そうゆうことなのだろう。これ以上追求しても、彼女から引き出す事は不可能だと悟ったアキラは意識を切り替え、立ち上がり、二人の友に問い掛ける。
「楓、結絆。真守は何処に居るんだ?」
「真守君は実家が禍根の指輪の攻撃を受けたらしくて、大急ぎで飛んでいったの。二日前にメールが来て、暫く私達と会えなくなるって…」
楓はそう述べながら、自分のスマフォを取り出してメールボックスをタップし、証拠となる受信メールをアキラに見せた。其処には洋式建築を思わせる二階建ての豪邸らしき建物があり、其の所々に破損や焼けたような痕跡が残されている。
「《確か真守は、実家は金持ちだとか言ってたな…。》…分かった。じゃあ二人は、米国海軍長官の緊急声明は知ってるか?」
「…えぇ、アーノルド氏の声明はニュースで見たわ。アキラ君とアキラ君が許可した者に、米国艦娘の指揮及び統率する権限が与えられるって」
「俺も見たぞ、アキラ。」
「…それなら話は早い。俺は楓と結絆、そして真守に、指揮権と統率権を今後の自衛の為に使って欲しいんだ。俺一人では、此の
「其れに?」と首を傾げた楓。アキラは目を閉じ、数秒置いて目を開く。そして彼は、とんでもない言葉を口にした。
「万が一、俺が『死んだ時』。アイオワさんとサラトガさん、そして華裏鎮守府の艦娘全員の身元を請け負える人が居てくれると…助かるからだ」
自分が死ぬ…そんな言葉に皆が目を丸くする。結絆は歯軋りと共に拳を握り締め、楓は悲しい目に変わった。
「馬鹿、言わないで…」
「馬鹿で言ったんじゃない。何と言うか…其の…『近い内にそうなる』…そんな気がするんだ」
「だからって…ッ」と楓がアキラの目を見た時、彼の赤みを帯びる瞳の光彩が一瞬だけ『虹の色』に変化したのに気付く。見間違えかと再度視認したが、其処には赤眼のアキラが立っているだけだった。
「アキーラ!死んじゃダメ!」
「アキラ、サラが貴方を守ります!」
「私も微力ながら、アキラの為に頑張ります。なので皆さんを頼ってください」
そんなアキラにアイオワとサラトガ、大淀が声を挙げる。皆、彼に対する想いは同じだ。彼を絶対に死なせない、彼に降り掛かる火の粉は自分達が払い除け、何がなんでも守り徹すと、覚悟を決めた目である。
そしてアキラもまた、彼女達と同じ目をしていた。こうなってしまっては、自分達に出来る事は唯一つ。彼の覚悟に答えることしか出来ない。
「ありがとう。アイオワさん、サラトガさん、大淀さん。…楓。結絆。俺に何かあったら、二人をよろしく頼む」
差し出された右手、覚悟を決めた男の顔は輝かしく、そして力強い物である。
「…うん、分かった」
「あぁ…!任せておけ!」
其の覚悟を無駄にしない。楓と結絆は差し出された手を取り、強く堅い握手を交わし合った。
斯くしてアキラ達はメインロビーを出、レイラが用意した隊員の車に分かれて乗り込み、VDF日本支部を後にする。
意識が無かった五日間、此の組織は自分を保護し、守ってくれていた。人間は悪の一辺倒ではなく、このように自分達の正義を信じ、行動する者がいる事を、アキラは改めて心に深く刻み込んだのだった。
* * * * * * * * * * * * * * *
東京都内某所…
「…酷いな…」
「せやな」
VDF隊員が操る車の車窓から、禍根の指輪により大打撃を被った都心を走り抜ける中で、アキラは素直な言葉を漏らし、龍驤が同意する。
吹雪、サラトガ、アイオワは静かな寝息を立て眠っており、特に米国艦娘の二人にとっては、そうした方が色々と思い出したくない事を思い出さずに済むだろう。
大本営の身勝手極まり、禍根の指輪の武力行使によって引き起こされた
それだけではない。この騒動で犠牲になった人々の記憶に一生刻み込まれ、例え外傷が癒えようとも、心の傷が治ることは難しい。
禍根の指輪と大本営に対する怒りを噛み締めるアキラ。其の横顔を見た龍驤が、彼に対して問う。
「アキラはん。大本営には九聖天ちゅう輩が居たんを、知っとるかいな?」
其の問いに彼は首を縦に振る。大井達との知識の特訓で教わった、大本営内に存在し、創立当初から作戦行動や提督達の処遇等の、最高意思決定権を行使出来る存在であった事。
そして━━━アキラの三代前、華裏鎮守府に着任した提督を、返しきれない程の資源の多重債務と身に覚えの無い冤罪を吹っ掛けて心を壊し、絶望と失意にの深淵にまで追い込み、失踪させた元凶である事を、アキラは彼女達の受講の中で知った。
「そっか…知っとるなら話は早いわ。今回の東京襲撃事件に置いて、禍根の指輪に襲撃と爆破の依頼を出したんが、たった一人を除いた九聖天の連中なんや」
大本営という大樹の、木芯にあたる部分の九聖天。其の内側の腐敗によって、大本営は護るべき筈だった国民を傷付け、護るべき国土を外敵の手で脅かし、果てに自ら破滅する末路を辿ったのである。
まさに因果応報…此の言葉一つに尽きる。
「んで、今回の事件で主犯格になった九聖天を逮捕せんと四日前、警察が令状持って強制捜査を敢行したんや。せやけど…」
「…せやけど?どうなったんです?」
言葉が途切れた龍驤に、アキラは問う。普通なら、警察の手で逮捕して取り調べているで終わりである。せやけど、と彼女が述べることは、警察が九聖天を取り逃がした可能性があるという事だ。
だが…龍驤が述べた答えは、アキラの想像の上回っていたのである。
「……『仏』になっとった」
「…え?」
「依頼を出した九聖天の連中全員、警察が大本営に強制捜査しに入った時には、既に仏様やったわ」
仏とは、警察官が使う所謂業界用語や隠語の一つであり、其の言葉が意味するものは『死体』。つまり、九聖天は警察が捕まえる前に『死んでいた』という事だ。
「やーさん達の身体、一部が引き千切れとったり、頭がトマトみたいに潰れとったり、真っ二つにされとったり、見るも無惨な有り様やったんやとさ。
現場検証も始められて、色々分かってきた事も有る」
「分かった事…?」
「ん…九聖天惨殺を行った犯人は『艦娘』で、ほぼ間違い無いそうや。現場の壁や床に遺された破壊痕や銃弾…何より『艦娘が戦闘時に使用する砲弾』が見つかった事が決め手になったんやと」
仮に其の艦娘が人間に対する恨み等の感情を以て、自発的に殺人を行ったとするなら、前代未聞の事態だ。艦娘は深海棲艦と戦い、人類を護る為に産み出された其の艦娘が庇護すべき人類に牙を剥く行為自体、今後何れだけ恐ろしい事に繋がる事になるか、容易に想像出来る。
「ま…其の艦娘が誰なのか迄は、流石の警察でも日数浅いから、現状分からんけどな。何れにせよ、ハッキリ分かる時がくるやろ」
「…ですね」
アキラは再び車窓の景色を見つめ出す。九聖天の事は甲染達、警察組織が犯人特定と原因究明に動いてくれる。自分がやるべきは、華裏鎮守府の今後を艦娘達と共に考え、最善の答えを導き出す事だ。
だが、アキラは知らない。其の九聖天を惨殺した犯人が、今…彼と同じ車に乗っている吹雪である事を。
そして其の吹雪が、龍驤でさえ気付かない眠ったふりで二人を欺き、話を聞いていよう等と予想だにしなかったのである…。
* * * * * * * * * * * * * * *
同時刻、VDF日本支部内・技術研究部室内…
『いやはや、コレは研究のし甲斐が有りますねぇ~キヒヒヒ…!』
細く尖ったグローブで、キーボードを高速で叩きつつ、滑車付きの椅子に座る其の者は、悪魔のような低い笑い声を挙げた。防弾ヘルメットと装備に身を包み、パソコンの画面に自身がタイピングした文章を纏めている。
其の文章を纏めたページの総数は、既に400枚目に到達しようとしていた。
《タートルの指紋及び光彩を認証。入室を許可します》
ガチャリと扉が開かれ、タートル…もとい月瀬 甲染が入ってきた。
『よぉ。調子はどうだ、『デミウス』?』
『タートルさんかい。ンフフ~、私は相変わらず絶好調さぁ』
『其れよりッ!』と突然滑車付き椅子から立ち上がり、右手人差し指を向けつつ、タートルへと歩み寄る。
『私の最新作にして最高傑作!新型稼働変形機構を備えた超機動小型戦車!アイアンスラッガーの乗り心地わぁぁ!!?』
『あ、あぁ…悪か無かった。威力・機動性・小回り…何れを取っても申し分無い。実戦に使用しても問題無さそうだ』
タートルの総評を聞き、デミウスはプルプルと震えながら、グググ…と縮み。
『ウッヒョーウ!!流石私だ!天才だ!神の才能だ!アッハハハハハハハハ!アーハハハハハハハハハハ!!』
子供みたく兎のように、ぴょんぴょこ跳ね回って奇声を上げる。其の姿は差し詰、ハイテンションになって手持ちのギターをスピーカーで叩き割るような、ロックバンドのボーカルの如し。
『…が。東京に爆弾落とそうとか考えてたあたりは、俺でも寛容は出来ねぇなぁ…デミウスぅ?』
ヘルメット越しに威圧を掛けたタートル。そんな彼の一言にピタリと制止したデミウスが、グルリと彼の方へ顔を向け、呪文を唱えるような声でこう述べた。
『禍根の指輪殺すべし慈悲はない…禍根の指輪殺すべし慈悲はない…禍根の指輪殺すべし慈悲はない…!禍根の指輪殺すべし慈悲はない…!禍根の指輪殺すべし慈悲はない…!!
禍根の指輪殺すべし!!!慈悲は…ッないィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!』
《あー…そいやコイツは昔、禍根の指輪の連中に強烈なトラウマ植え付けられた組の一人だったな》
アアアアアアアアアア!!と発狂し、狂乱の声で室内を駆け回る。
『はぁ…まぁ良い。取り敢えず本題に入る。
…『ソレ』の解析はどのくらい進んだ?』
『アアアアアアアアアア!!!!!!
…………あぁ。クリス王女が持っていた…というか、牧園 アキラ君にタートルが渡した檜木の棒の中に在った『コレ』の事か』
発狂から一転、声色が真面目な物に変わり、視線は透明な特殊強化プラスチックで出来たデミウス特性のボックスに入れられている、銀棒…エクセリアに向けれた。
『人質時の僅かな映像や実際に目にしたり触れたりしてから色々と分かったが、コイツは中々『特殊』な代物みたいだ。持ち上げてみようとしたが、突然重量が増したり、持ち手に刺が飛び出したりで、この中に収めるのに難儀させられた。
彼はコレを使いやすいとは言っていたが、私には手に負えんよ…』
ハァァァ…と溜息を付くデミウスの横で、タートルはエクセリアを見る。映像で観こそしたが、此のサイズの棒がどう言った変形を行い、あのような質量兵器に変わるのかが、彼には一切理解出来ないのだ。
『まぁ、ソレは後で良い。……問題は『もう一つの方』だ。結果は出てるか?』
『もう一つ…あぁ、其れなら三日前に出たぞ。コレが其の結果だ』
滑車付き椅子でパソコンまで舞い戻ると文章を保存し、デスクトップにバックしつつ、ファイルの一つをクリック、展開する。
ファイルには三日前の日付に、タイトルには『手術詳細』と書かれていた。
『………………マジか』
『マジだ…。私も、執刀医も。彼の手術後に残った血を調べて、度肝を抜かれた気分さ』
記載された文章と貼り付けられた画像には、アキラの『遺伝子構造』に関する詳細、かつ事細かに誰にでも分かるように纏められていた。
そしてデミウスは、タートルに衝撃の真実を告げる。
『アキラの身体…もとい遺伝子には艦娘と人間、そして深海棲艦の因子が混ざっていた。しかもコレは、普通じゃこんな配列にはならない。
仮に人間と艦娘の間に産まれたハーフと、深海棲艦と人間の間に産まれたハーフ同士が交わり、子を成すような事がない限り、深海棲艦と艦娘の因子は反発しあい、互いが互いの因子を消滅させてしまう。
つまりアキラ君は………何者かの手により、遺伝子を『人工的』に操作され、此の世に産み出されたって事になる』
『じゃあ……』
『あぁ、そうだ。アキラ君は━━━━━━━』
人間じゃあないって事さ