※この作品はR-18です。

おま〇こエルフ三姉妹 同棲生活はじめました♡   作:お互いがお互いのために

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今日から僕は姉のヒモ?

 数日後のある日――

 

 久しぶりのお休みを利用して、僕は布団でごろごろしていた。

 

 その最中、次女のソフィと三女のアーシャは、すぐ横のちゃぶ台に向かって頭を捻っている。

 

 彼女たちは、僕のスマホをいじっていた。

 

 といっても、連絡先に見知らぬ女の名前がないかチェックをしているとか、スマホの居場所をGPSで追跡するアプリを勝手にインストールしているとか、そういう事ではなく、

 

「う〜ん……もうっ! さっぱり分からないわ!」

 

 ついに、ややヒステリックな声音となり、ソフィはスマホを布団の上に放り投げた。

 

「ちょ、ちょっと、ソフィ!? だいじなスマホなんだから……ん?」

 

 スマホを手に取ると、ソフィとアーシャが見ていたのだろう画面が見えた。

 

 webブラウザが立ちあげられている。

 

 そこには、「ハロー〇−クインターネットサービス申し込み」という文字が、書いてあった。

 

「……ええっと、二人はいったい何を見てたのか、聞いてもいいかな?」

「仕事探してたのよ」

「なんで」

「なんでって、あんた何度説明すれば分かるの? バカなの?」

 

 ソフィは、豊かに結い上げられた金髪を、ばさっ! と揺らした。

 

 すごく優雅な仕草だ。ちゃぶ台の前に、腰掛けてるんでなければ……。

 

「もちろん、兄貴を養ってあげるために決まってるでしょ?!」

「だから、そんな事しなくてもいいんだって」

 

 はぁっ、と僕はため息をついた。

 

 そうなのだ。

 

 彼女たちは、僕の性欲処理や家事一般だけではなく、お金の面倒まで見てくれると申し出ている。もちろん、何度も断っているんだけど、あんま聞いてくれない。

 

 僕が薄給でなければ……はぁ。

 

「でもでもっ、お兄ちゃん、アーシャはお兄ちゃんのためになりたいの……!」

 

 三女のアーシャが、ちょっと涙声で身を乗り出した。

 

「う、うーん……」

「それに、考えてもみなさいよ。兄貴のおちんぽのお世話とか、家事とかだって、限度があるわ。そんなもの、別に私たち三人が毎日いなくたってできるし」

「……それは、そうだけど」

 

 僕は、少し黙ってしまった。

 

「あんたはどうしても仕事辞めないみたいだし、その間こんな狭い部屋で、することもなくてヒマなのよ。それとも何? 女は何もしないで家にいろとでも? 良い趣味してるわね」

「…………いえ、そんなことはないです、けど」

 

 ソフィにやり込められ、僕は声をちっちゃくするしかなかった。

 

「でもお兄ちゃん、アーシャ何したらいい? 中々、できそうなおしごとが見つからないの……」

 

 アーシャは、ちゃぶ台に頭を寝かせ、疲れたように言った。

 

 そういえば、さっきからけっこう探してたのに、全然見つかってないみたいだ。

 

「うーん……できそうって、そもそもアーシャはどんなお仕事がいいんだい?」 

「あのねっ。12歳以下でも、できるおしごと!」

「あ〜、なるほど。アーシャはまだ小学生くらいな感じだもんね……て! そんな仕事、ハロー〇ークに載ってるわけないでしょ!」

 

 思わず、ノリツッコミをしてしまった。

 

「ええっ、そうなのお兄ちゃん!?」

「そうに決まってるよ……」

 

 12歳の子供に仕事させたら、法律違反じゃないだろうか? できるのは、子役とかそのくらい? やっぱり、ハロー〇ークには載ってなさそうだ。

 

 ――という旨を告げると、アーシャは自分の口で「が〜ん……」と言って、ふて寝してしまった。

 

 やっぱり、アーシャには家でじっとしててもらうしかないな。

 

「アーシャは、ちょっとしょうがないとして……。それで、ソフィはどんな仕事がいいの?」

「別に。何だっていいわ。私にできないことはないもの。適当に見繕いなさい」

 

 すごい自信だった。

 

 適当に見繕えって、そんな、串カツ屋さんじゃないんだから……。

 

「……そうだなぁ、ソフィは運送屋さんとかがいいんじゃない? だって、魔法で物を運べるでしょ」

 

 ソフィは、念動力(サイコキネシス)という魔法を使う事ができる。

 

 この間、僕を抱えたまま空中を浮揚し、空をすっ飛んで会社まで送ってくれたりした。これを活かせば、かなりいい仕事になるはず。

 

 と思ったら、ソフィは首を振る。

 

「それはダメよ。人間に、魔法を使う所を見られてはいけないの」

「え、なんで?」

「魔法が実在する所を見せてしまったら、人間の自由意志に干渉することになるでしょう? それが、エルフの森のルールなの」

「ふぅん、そうなんだ……。あれ? でも僕には思いっきり見られてたけど、いいの?」

「……こ、細かいことは気にしないでいいのよ」

 

 ソフィは少々顔をそらしながら言った。どうやら、都合の悪い事を聞いてしまったみたいだ。

 

「まぁいいわ。さっき、近くの居酒屋の接客とかあったし。ひとまず、それにしておきましょう」

 

 ツンっ、と鼻を高く持ち上げつつ、ソフィは言い放った。

 

「せ、接客……?」

 

 こんなにツンツンしてるソフィが、接客なんてできるんだろうか? 速攻で、クレーム来そうだけど……。

 

「くすっ……」

 

 あ、ヤバい、笑っちゃった。

 

「ちょっと! アンタ、今失礼な事考えたわね?!」

「考えてませんっ……!」

「いや、ぜったい考えてたわ! ちょっとアーシャっ、兄貴の心を読みなさい! いますぐっ!」

「ふぇぇ……?」

「あぁぁぁっ、読まないでぇっ〜〜!」

『みんなっ、ただいま〜♪』

 

 その時、玄関先からマリアの声が聞こえてきた。買い物から帰ってきたみたいだ。

 

「あ〜、マリアお姉ちゃんだー!」

「さて、姉さんも帰ってきたことだし、そろそろ夕飯を作るわ」

「アーシャもー! アーシャもつくるっ!」

 

 二人はドアのほうへ向かった。マリアは、確か食材を買いに行ったのだ。

 

 夕飯を作ってくれるということで、みんな台所に行ってしまった。ちょうど、お腹も空いてたところだ。

 

 いまの話題も、うやむやのうちに終わってくれるし……うん、色んな意味で、有り難かった。

 

 

 そして、夕食の席で。

 

 僕と三姉妹は、狭いちゃぶ台の周りで、一堂に会する。

 

 そこで起きたのは、有り難いを通り越して、有り得ないことだった。

 

「――はいっ、弟くん♡ これ、預金通帳よ」

    

 マリアがニコニコしながら、残高に「25万円」と書かれた通帳を渡してきたのは、みんなで「いただきま〜す」と言い終えたあとの事だった。

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