※この作品はR-18です。

おま〇こエルフ三姉妹 同棲生活はじめました♡   作:お互いがお互いのために

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エルフのおしごと

 ソフィは、居丈高に語った。

 

 この子が接客する姿なんて想像できないし、少し興味あるんだよな。聞いてみようか。

 

「へー、どんな感じだったの?」

「そりゃぁもう、想像してみなさい!? あんな庶民の食事場にはありえないくらい、私は美しく麗しいんだもの。まとわりつく目線が、うざったくてしょうがなかったわ!」

「わーっ、おねえちゃんすごーい! 『かんばんむすめ』だねっ♪」

「あら〜、アーシャちゃん、むずかしい言葉知ってるのねー」

 

 マリアはアーシャの頭をなでなでした。

 

「えへへ〜っ! アーシャもなでるー!」

 

アーシャは少々背伸びして、ソフィの頭をなでた。背丈が足りないので「手を触れた」と言ったほうがいいかな。

 

「ソフィおねえちゃん、すごいスゴーイ♪」

「ふふんっ、当然でしょ! 美を体現したこの私に、見惚れない人間なんていないの!」

 

 調子に乗りまくって、もう東京を二周も三周もしそうなソフィだった。

 

 けれど、わりとすぐ強制降車させられるハメになる。

 

「あれー?」

 

 アーシャが目をつぶった。じっと、何かを考えてるかんじで……

 

「でも、おねえちゃん、店長さんに怒られちゃったの? なんでー?」

「なっ……!?」

 

 きょとんと首を傾げるアーシャ。

 

 アーシャは、人の心を読む魔法が使えるらしい。たぶん、今はその魔法を発動したんだろう。さすがはエルフ。

 

 ん? 怒られたって、なんだ?

 

 いっぽう、寝耳に水のソフィは、

 

「うっ、うるさいわねー! べ、別に、お客さんへの態度が悪いからって、怒られてなんかいないわよ!」

 

 ギャーッ! と吠えるソフィに、アーシャも、僕も、それからマリアでさえ、声を立てて笑った。

 

 ソフィが観念して話した所によると、そこの店の近くで新しく小学校ができてたらしい。

 

 なんらかの式典でもあったのか、制服のこどもやその親がけっこういっぱい店に来てたそうな。

 

 そして、ソフィのあまりに高慢な態度に、小さな男の子がとうとう泣き出してしまったとか。士族商法みたいな感じで、横柄だったんだろうか?

 

「……まったく、あの店長は! 話し方を直せだなんて、無茶なことを言うんだから! そんなもの直るわけないでしょう、バカねっ!」

「も〜、ソフィちゃん、もう少し、お客さんには優しく接してあげなきゃ。いちおうお給料もらってるんだし……ね?」

「う……」

 

 ソフィはきまり悪そうに目線をそらした。

 

「そう言われても、人間に良い顔なんて難しいわ」

「う〜ん、そうね……」

 

 マリアは、少し考え込んで、

 

「ほら、ちょうどソフィちゃんが、弟くんにデレデレしちゃってる時みたいに♡ あんな感じなら、お客さんも喜んでくれるんじゃない?」

「! ちょ、ちょっと姉さん……もぉっ!」

 

 腕を振り回すソフィに、またもみんな笑った。

 

 ふと、マリアが口を開く。

 

「あ、お仕事といえば……あした日曜だけど、お姉ちゃんちょっと応援頼まれちゃってて……。うちには皆もいるし、大丈夫だと思って引き受けちゃったの。ゴメンね、そういうわけで、明日でかけるわね」

 

 マリアは、舌をぺろっと出して謝った。

 

 日曜でも出勤してあげるなんて、さすがはマリアだなぁ。そのうち僕みたいな社畜にならなきゃいいけど。

 

「そーなんだー。おねえちゃん、がんばってね♪」

「ふ〜ん? まあいいんじゃない。マリア姉さんは、安心して働いてきていいわよ。兄貴のお世話は、私に任せておきなさい。ふふっ……っ♡」

 

 何を想像してるのか知らないけど、ソフィは小声で笑った。ひとりで「るんるん♪」とか口に出しているくらい浮かれている。おめでたいな……。

 

「ねぇ、マリア、僕お願いがあるんだけど……」

「ん、どうかしたの?」

「明日……マリアと一緒に行っていい?」

 

 

 マリアは、そして他の姉妹も、突然の申し出に目を丸くする。

 

「マリアが働いてるところを、見学させて欲しいんだ」

「え……?」

 

 マリアは、すこし考え込むようにしてから、

 

「ま、まぁ大丈夫だと思うけど……うん、いいよ。少し恥ずかしいけど、じゃあ一緒に行こっか」

「やった! ありがとうっ」

 

 僕はガッツポーズをした。マリアの働きぶりを見れば、何か参考になるかもしれないと思ったんだ。

 

 けど、その時、横からソフィが口を挟む。

 

「……ちょ、ちょっと待ちなさいよ」

 

 ぎりぎりと歯ぎしりして、いまにも殴られそうな気迫だった。ひぃっ!

 

「わ、私は!? せっかく兄貴と一緒にいれると思ったのに……私はどうなるのよぉーっ!」

「ご、ごめん。明日は僕、いないよ」

「……キィ〜〜〜〜〜っ!」

 

 ソフィの奇声が、アパートの薄い壁にビリビリ響きわたった。

 

 その時、「ドンっ!」と壁越しに殴る音が聞こえてきた。とうとう、お隣さんの堪忍袋の緒が切れたみたいだ。まぁ、そりゃそうだよね……今度、謝りに行こうっと。

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