おま〇こエルフ三姉妹 同棲生活はじめました♡ 作:お互いがお互いのために
そして、その次の休日――
暑くなってきた町の中。
僕はアーシャと二人きりで歩いていた。太陽がかなり照ってるのに、アーシャがぎゅぅぅぅぅ〜〜〜っ♡ と腕にしがみつくので、余計にあついっ。
「わ〜いっ! えへへへへっ……♡ お兄ちゃんと、デートだぁっ♡」
「ちょっ、アーシャ、そんなにしがみついたら――」
ぎゅぅ〜〜っ♡
すりすりすり♡
しがみつくだけでなく、さらにはほっぺたまで腕にこすりつけてくる。赤ちゃんのお肌みたいなほっぺがプニプニ当たって、なんだか心地いい……
じゃなくって!
僕はぶんぶん首を振った。いけないいけない、またアーシャのペースにのまれる所だった。
そうだよ。今日は健全なデートをしに来たんじゃないか!
がっとアーシャの肩をつかんで、引き離す。
「あ、アーシャ、そんなにひっついたら歩けないよ」
「え〜〜〜っ?」
アーシャはあからさまにぶーたれた。そんなへんな表情になっても、形の良い頬やあごの輪郭は崩れず、ようするに超絶美少女のままだ。さすがエルフ、どんな変顔をしてもかわいいなんて……。
「じゃあ、お兄ちゃんにおんぶしてもらうーっ♡」
「うぁっ!?」
見惚れてたら、隙を突かれてしまった。アーシャは素早く僕の背後をとる。そして、どんっ、と背中に飛びついてくる。
特に重くはないけど、一瞬の衝撃はけっこうすごい。「うっ」と肺がつぶれてしまった。あ、あれー?
えへへえへへ、と笑いつつ、僕の背中に彼女が頬ずりするのが分かった。
あれー? 僕の兄としての威厳どこへ……。
「こ、こらっ……あーしゃ!」
「ん〜〜〜〜〜っ♡」
さらに、今度はおぶさったままで、アーシャは顔を僕のすぐ横にくっつけた。そして、顔どうしを擦り合わせてくる始末。
ぷ、ぷにぷにして肌が吸い付くみたいで、気持ちはいいけど……なんだか、しょっぱなからアーシャの思い通りにされている気がする。はぁ……。
アーシャは今や人気アイドル。普通にそのへんを歩いていたら……しかも、男と一緒に歩いていたら、かなりまずい立ち位置にいる。
今は魔法を使っているから、身バレする事はない――とはいえ、周りの人から見て、とんでもなくかわいい「人間の」女の子に見えていることには、変わりなかった。
そんなアーシャが、父親とも思えない微妙な若さの男にじゃれついているわけで。
そんな光景は、みんなの目を引いたのかもしれない。通り過ぎる通行人からの視線が、すごい痛かった……。
僕の胸に回してくるアーシャの腕を、トントントンと叩いて合図する。
「こ、こらこら。お兄ちゃんの言うこと聞かないと、お洋服やさん連れてってあげないよ?」
「――っ!?」
僕がそう告げた瞬間、一瞬にしてアーシャは僕の背中から降りた。
僕の横に並び、手をつないで普通に歩いている。
「ちょ、早っ……!?」
「ちょこペロッ♡」
――と、答えになってないような答えを返し、アーシャはぺろっと舌を出した。あざといな……。
「えへへ〜〜〜っ、お兄ちゃんとお手手つなぐのたのしーねぇっ♡ さっ、早くいこ? お洋服屋さんも楽しみだなぁ〜っ♪」
ぶんぶんブランコのように手を振るアーシャ。まったく忙しいことだ。
「は、ハイハイ……楽しむのはいいけど、ちょっとは大人しくしてようね。お姫様?」
「は〜〜〜〜〜いっ♡」
アーシャは、元気に片手を上げた。それはもう、小学生を通り越して幼稚園児みたいな仕草だった。
……で、なんで妹のアーシャと二人きりでデートしているかというと。
それは簡単な話。ようは、アーシャを慰めるためなんだ。
マリアはこの間、こんな風に語った。
「アーシャちゃんはね、君が亡くなった後……すごく寂しかったみたいなの。毎日アンアン涙を流して……もう、乾く暇もないくらいだったわ」
ぐすっ、とマリアが鼻をすする。
あの元気なアーシャが毎日泣くだなんて、想像もできなかった。
「そ、そんなに僕のことを……!」
「えぇ、そうなの……あ、でも」
マリアはなにか思い出すように、ふっと天井を煽いだ。
「アンアン鳴いてたのも、おまんこ乾く暇がなかったのも、ぜんぶお兄ちゃんである君のことを想って、オナニーばかりするようになっちゃったからなのよ」
「……」
お、おいっ。
感動して損したよ。
「だからね。アーシャちゃん……君とたっぷり一緒にすごせば、寂しいのもなくなって、そのうち性欲も落ち着くんじゃないかしら?」
と、マリアは語ったのだ。
チョット疑問がないわけではないけど、他に手もない。
だから、アーシャとデートすることにした――と、言う寸法だった。
「わぁっ、お洋服いっぱいだね〜っ、お兄ちゃん♡」
「う、うん……」
そして訪れたのは、女の子向けの洋服店。
なんとなく店中がカラフルできゃぴきゃぴしていて、僕みたいなのはすごく場違い感があった。
じっさい、男性客はほとんどいない。いたとしてもカップルの片割れくらいか。なんか、さっきから、店員にマークされてる気がする。視線がびしびし刺さる……おいおいっ、僕は客だよ!?
まぁ、これもアーシャのためだ。なんとか付き合うとしよう。
そんなブルーな僕とは対照的に、アーシャはものすごく楽しそうだった。
「ねーねーお兄ちゃんっ、どっちがかわいいーっ?」
僕をすごい勢いで引っ張っていったかと思うと、洋服をチョイスしはじめる。
彼女がいま着ているのは、特に何の変哲もないTシャツとスカートという具合だ。
いっきに家族が三人も増えて、お金に余裕がなかったし……適当に、古着屋で買ってきた服を着てもらっていたんだ。
楽しそうなアーシャの姿に、僕はちょっとウルっとしてしまった。
……よし、いっぱい服買ってあげよう! 今日は、楽しんでもらうぞ!
アーシャが試着したいという服を、両手で一気に抱える僕。我ながら気合が入っていた。
――そして、その服を全部、あやうく落っことしそうになる。
「うんっ♡ お兄ちゃんにも見て欲しいから……いっしょに、試着室はいってねっ♡」