<設定>
幻影のエトランゼでの戦いの後の出来事。
上記の戦いから1200年が経過。
イグジスタンス・高次元生命体化ルート。
ルビコン3のある世界はイグジスタンスが監視する多元世界の一つ。
イグジスタンスは政府や惑星封鎖機構、企業によって認識されている。
コーラルが高次元生命体の一種である可能性が発覚し調査へ向かう。
この話の621は女の子です。
以上を踏まえて広い心でお読みください。
あの戦いから十ニ世紀位の年月が経過した。
既に私達を知る人達の多くはその生を終えた。
私達は自らに刻まれた運命と共にする事を決めた。
何時か自分達が御使いと同等の愚か者と成り果てた時は…
その時の人類が私達を滅ぼしてくれるだろう。
それまでは世界を見守るのも悪くない。
*******
ある日、私達を認識している世界にある情報が舞い込んで来た。
管理世界NO.00621。
その世界でコーラルと呼ばれる物質が発見され人類の進化は飛躍的に向上した。
だが、ある日…それが暴走し発見された惑星は燃えた。
『アイビスの火』
人類進化は潰えたと思われたが、半世紀後に再びその姿を晒した。
ルビコン3と呼ばれる辺境惑星で良からぬ動きを感知した私達は調査を決行。
その惑星へは独立傭兵として密航を行った。
本来の肩書では動けなくなってしまうからだ。
「私達は遺物でしかないもの…」
独立傭兵団アステリアス。
ルビコン3における再度のコーラル発見報告が行われる三年前。
まるで紛れ込んだかの様に突如出現し活動を開始した集団。
独自に開発したACを使用し請け負った仕事は瞬時に完遂する。
規模は一企業を設立させられる位とまで噂されていた。
その多くは語られず、請け負う仕事の殆どは放置すれば人類社会にとって大きな災害となる案件だけ。
更にこの独立傭兵団とコンタクトを取るには、ある方法を行わなければならない。
それは…アリーナで独立傭兵団のいずれかのACと対戦し勝利する事。
「協力に感謝する、アステリアス。」
今回の依頼者はハンドラー・ウォルター。
対戦相手はC4-621のACローダー4。
私達は利害一致と彼らからの依頼でルビコン3へ向かう事となった。
条件は互いにルビコン3での調査活動に口出しをしない事。
この事からルビコン3に降り立った後は別行動を取る事になるだろう。
「では、協働する場合にはご連絡を…」
「判っている。」
ある惑星で対面したハンドラー・ウォルターと私達。
私達と言っても全員ではない。
ルビコン3へ向かう私を含めた三名のみと対面している。
「しかし、アステリアスのメンバーがこうも若い者達ばかりとは…」
「よく言われますが…代表らは別口の依頼を請け負っていますので、今回は私が代理を務めているだけです。」
「そうか。」
軽い談笑の後、彼女はこう答えた。
「私達も渡りに船です、ルビコン3にアレが出たとなれば…」
「…」
アイビスの火以降…
銀河各地で出現した災害級の存在。
まるで幽霊の様な風貌だと言う事で政府は『ゴースト』と命名。
半世紀を過ぎた今日まで人類は奴らの被害に晒されていた。
「何故、奴らを目の仇に?」
「…因縁ですよ。」
ウォルターに対して、アステリアスの代理を務める彼女は寂しそうな顔で答えた。
彼もまた、彼女達が重い十字架を背負っていると悟っていた。
~数日後~
ウォルター達よりも先に辺境惑星ルビコン3へ到達した私達。
先に進駐していた大手企業と解放戦線、封鎖機構の三つ巴戦が行われていた。
これに各陣営へ独立傭兵達が依頼として請け負って手を貸している状態である。
「災害による寒冷化…自然が残っている地域とは言え、雪ばかりですね。」
「それに空の上に対流しているアレは…」
「予測通り、高次元生命体へなり掛けているナニカでしょうね。」
ルビコン3の地表、廃棄された都市の片隅でルビコン3の様子を伺う私達。
「気色悪い位に此処の澱みが半端ねぇし、お前の観測通りなら出るだろうよ。」
「ええ、早い所…片を付けましょう。」
「判りました。」
凶鳥を模した三機のACが飛び立っていった。
=続=
お目汚し程度です。