さて、何を作ろうかな。パパッと作るだけとは言ったもののお腹空いてそうだしなぁ…冷蔵庫にはーと…んー夜は後で買いに行けるとして…味噌とかは切らしてないし牛肉とジャガイモがあるなぁ…あっ、人参と白滝は…ある。良し、じゃあちょっと張り切って作ろうかな。あっでも…
「ちょっと時間掛かっちゃうかもしれないけど良い?」
「…」
ん?どうしたんだろ。
気になって見に行くとそこには。
「はぁ…もう…」
ぐでっとなった和人の姿があった。
「ちょっと、起きて。」
「………ん?…どうした?」
「どうした?じゃないわよ…くつろぎすぎ。もう…ちょっと時間掛かっちゃうかもしれないけど良い?」
「すまない…勿論大丈夫だぞ。この魔力には逆らえなかったんだ…」
「ありがと。じゃあ作ってくるね。あまりくつろぎ過ぎないように。分かった?」
「はーい。」
────
「出来たよ。」
「ん。運ぶの手伝うよ。」
「ありがと。」
「おぉ。肉じゃがか。美味そうだ。」
「ふふ。結構自信作なの。まぁ食べてみて。」
「それは期待できそうだな。いただきます。」
「召し上がれ。」
改めて見ると本当に美味そうだなと思わずおぉと声が出てしまうほどだ。どれから食べようか迷うが取り敢えずジャガイモを箸で掴んでみる。そしてそのまま口に運び入れると口全体に味が染みわたる。
「美味い…」
しかもこんなに味が染みているのに箸で掴む時に崩れなかった。何故だ…?と考えていると。
「ふふ。何故だろう、って顔してるわね。実はこれ水を使ってないの。味付けと野菜の水分だけで作ってるの。焦げやすいからずっと見てなきゃいけないけどね。」
「そこまで手間かけてくれたらそりゃ美味しくなるよな。ありがとう。」
「いえいえ。おかわりもあるからどんどん食べてね。」
「おう。」
では次はお肉を…おぉ、これも味が染みてご飯に合うなぁ…
味噌汁も少し…んん。美味い…身体に染み渡るんじゃあぁ…あ、無くなっちゃった…
「ふふ。それもおかわりあるわよ?」
無言で詩乃にお椀を差し出した。
────
「ごちそうさまでした。」
「お粗末様でした。」
あれから結局それぞれ2回もおかわりしてしまった…完全に胃袋を掴まれたなぁ…お腹いっぱいだ…
「片付けは俺がやるよ。詩乃はゆっくりしてて。」
「いや、わたしもやるわ。」
「いやでも…」
「だめ…?」
「わ、分かった。」
上目遣いは卑怯だと思うんです。
────
「これから何するんだ?」
「んー何かしたい事ある?」
「人をダメにするソ…」
「却下よ…なんでうちまで来てだらだらしようとするのよ…」
「じゃあ膝枕してくれないか?」
「……え…?」
続く
ささやかながらクリスマスプレゼントという事でちょっと頑張りました。喜んで貰えると嬉しいです。
是非、感想、お気に入り、評価、お待ちしてます。
今回も閲覧ありがとうございました!