「膝枕?どうしてそんな…」
「どうしてってそんなのやって欲しいからとしか…こういう恋人っぽいのもたまにはいいだろ…?」
「ま、まあいいけど…ちょっと恥ずかしいと言うか…」
「そんなの今更じゃないか?この前だって…」
「あぁもう分かったわよ!…ったく恥ずかしい物は恥ずかしいっての…」
「よし、決まりだな。ベッドでいいか?」
「いいわよそれで。もう…張り切りすぎよ…」
そして詩乃は何かを取りに行ってからベッドに腰を下ろした。
「何を取りに行ってたんだ?」
「耳かきセット。どうせ膝枕するならこういうのも良いでしょ?」
「おぉ、至れり尽くせりだな。是非よろしくお願いします。」
「その代わり、変な事したら痛くするからね?」
「…聴覚は失いたくないからおとなしくしてるよ。」
「ん、宜しい。じゃ、はやく寝転んで。」
「分かった。」
和人がベッドにあがり少し軋む。そして待ちかねていた枕に頭を沈ませる。
「うぉ…」
左頬に当たる柔らかいふとももの感触。ふわりと香る詩乃の香り。
「これはあのソファーより人を駄目にするな…一生しててもらいたいくらいだ…」
「そんなに良い物なの?まぁ喜んで貰えて何よりだわ。」
詩乃はそう言いながら和人の頭に手を伸ばす。真っ黒な髪を愛おしそうに弄り、時折耳を優しく撫でる。
「ふふっ、好きよ。和人。」
「っな、何を急に…!っ…俺もだよ。詩乃。」
そして紅く染まった耳に顔を近づけ、詩乃が言った。
「いつものお返しよ。ふぅぅ…」
「っっ‼︎」
「ふふ、良い反応。じゃ、そろそろ始めるわね。」
「…あぁ」
そうして詩乃による耳かきが始まった。まずは耳の外側をウェットティッシュで拭く。それから耳の浅い所まで優しく拭き中の掃除にはいった。
「結構本格的にやるんだな。」
「まあね。やるからにはキッチリやりたいし。でも、案外綺麗にしてるのね。」
「ん、まぁ週二回くらいは風呂上がりにしてるかな。っても綿棒で軽くだけど。」
「なるほどね。あ、そういえば綿棒で耳かきってやりすぎると駄目らしいわよ?奥に押し込んじゃうみたい。だからほんとは月一回とかでいいんだって。」
「え、そうだったのか?じゃあ俺やりすぎじゃん。でも耳かきって気持ちいいからついやっちゃうんだよな。」
「まぁその気持ちも分かるけど。じゃあ今度から毎回私がしてあげようか?それならある程度回数抑えられるでしょ。」
「い、いいのか?でもそれなら逆にハマって回数増えそうだな…」
「それは私が制限したらいいでしょ。あ、大きいの取れた。ほら。」
「そうか。じゃあお願いしようかな。うわ、ほんとだ。」
「よし、決まりね。じゃ、こっち側終わったから反対向いて。」
「了解。って、これは中々…」
顔の向きを変えたことにより和人の顔が詩乃のお腹のほうに向けられて、中々危ない所に鼻が置かれ、少し詩乃の匂いが強まった。
「…変な事したら耳に突き刺すからね。」
「し、しねぇよ。ただちょっと堪能してるだけだ。」
「何を堪能してるのよ…もう始めるわよ。」
耳掃除が再開される。心地よい音と感触に頰を緩ませながら、右手を詩乃のふとももに這わす。
「っ…何やってるのよ…」
「いや、いい触り心地だからつい。」
その手を徐々に内側に滑らせる。
「ちょ、ちょっと、危ないわよ…っ…するなら終わってからに…」
「終わったらいいんだな?よし。」
和人がパッと手を戻す。
「もう…結局こうなるのね…」
そしてしばらく耳かきを続けた。
「ん。こんな感じね。終ったわよ。」
「ふぃ〜、極楽だったよ。ありがとな、詩乃。」
「どういたしまして。で、どうするの?もうちょっとこのままでいる?」
「んーそうするのもありだが…」
和人がばっと立ち上がる。
「次は詩乃の番だ。」
「え?」
続く
久しぶりというか2年ぶりに戻ってきました。待っていてくれた人はどれくらい居るのだろう?振り返って読んでみると昔の自分か恥ずかしくなります。と言っても今も全然成長してないですが…地の文とかほとんど状況をそのまま説明してるだけになってしまいます…これからはもっと投稿しようと思ってるので成長出来るよう頑張ります。良ければアドバイス、感想、お気に入りよろしくお願いします。