※この作品はR-18です。

キリトとシノンが恋人だったら。   作:ザキ助

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3話目

「次はどこへ行く?」

 

「んーどうしようかしら…特に行きたい所はないかなー…」

 

「じゃあゲーセンとかどうだ?結構色々あるぞ。」

俺は何回か行った事がある。結構広めでほぼ何でもあると言っても過言ではない程だ。

「いいわよ。行きましょ。」

—ゲームセンター—

「本当に色々あるわね…というかこの大きさのが2個あるんでしょう?なんでそんなに…」

詩乃がそう言いながら苦笑いする。

「俺もそう思うよ。」

釣られて俺も苦笑いする。

「で、何をしようかしら。」

 

「ま、適当に回りながらやってこうぜ。」

 

「そうね。」

そう言った俺達はいろんなゲームを楽しんだ。

エアホッケーでは鋭い攻撃を受け完敗。

VRではない昔ながらのシューティングゲームではGGOと同じように息の合ったプレイが出来た、のは良かったのだが、シノンがアサルトライフルを狙撃銃の如く使いこなし撃破数完敗。

コインゲームの完全な運ゲーですら完敗。

何でこんなに運がいいんですかねぇ…

だか、そんな俺でも唯一勝てるものがあった。

「クレーンゲームね。」

 

「クレーンゲームだな。」

 

「ま、まぁ別に欲しい物はないわね。」

何故か上ずった声の詩乃。詩乃の視線は景品のふわっふわの猫のクッションに釘付けだった。

「欲しいんだな。」

 

「う…ま、まぁ欲しいわ…」

顔を赤らめ俯きながらそう言った。

「まぁやってみるか。」

 

「とりあえず私からやってみるわ。」

 

「おう。」

今までのゲームを完璧にこなした詩乃。まぁすぐ取れるだろうと思っていた。が。

「うぅぅ…」

恐らく五百円程を無駄にしたらしい。

「はぁ…なんでこれだけは下手なんだよ…」

 

「こ、これが難しすぎるのよ!」

 

「そーですかー。」

 

「何よその言い方は!あなたもやってみなさいよっ。」

 

「まぁやってみる。」

百円を投入する。そしてちょうどクッションが収まるように…

「取れたぞ。」

 

「え、しかも一回で…負けた気がするわ…」

 

「てかこれそんなに難しいやつじゃないぞ…」

 

「そ、そんな…」

 

「ま、これは俺の勝ちだな。はい。」

そう言ってクッションを手渡す。

「くれるの?」

 

「この状況で他に何があるんだよ。」

 

「ありがとう。何か悔しいけれどまぁいいとするわ。」

こんな感じで、クレーンゲームだけは俺が勝った。

「さぁ。あらかた回ったけどどうするの?」

 

「んー。あ、あれやるか。」

 

「プリクラ?」

 

「そうだ。」

目の前には無駄に種類が多いプリ機。この違いが分かる人はいるのだろうか…ま、そんなことはさておき。

「ちょっと恥ずかしいけど…まぁいいわ。撮りましょうか。記念にもなるし。」

 

「そうだな。」

そう言って中に入る俺達。2人とも撮り慣れてなくて設定がグダグダだったがなんとかスタート。

「それでは最初は2人ともピース!」

ちょっと機械的な女の人の声でアナウンスされる。

「なんか恥ずかしいわね…」

 

「そうだな…」

最初は2人とも照れてカメラから目を逸らしていた。

だがどんどん撮影が進むうち、2人とも乗り気になってきた。

「それでは今度は後ろから抱きしめてー!」

「え?!」

 

「こんな司令もあるんだな…まぁやろうぜ。」

そう言って俺は詩乃を後ろから柔らかく抱きしめる。すると詩乃の甘い香りが舞う。そして本人は。

「ちょっ、うぅ…」

見事に茹で上がっていた。

そんなことはお構い無しに撮影は続く。

「今度は彼女から抱きついちゃいましょー!」

 

「えぇ?!そ、そんな…」

もう真っ赤っかになっている。

「ほらほら、早くしないともう撮られるぞ?」

 

「〜〜〜〜!!もういいわ!」

そう言ってぎゅっと抱きついてきた。そして恥ずかしそうに俺の胸におでこを擦り付けている。可愛すぎる。

「ラブラブですね〜。それでは最後はそのままキスしちゃいましょう!」

 

「〜〜〜〜〜!!」

詩乃はずっとこの状態だ。なので。

「ほら。」

俺は詩乃の顎に手をやり、顔を上げさせる。

「あっ………」

そして俺と詩乃の唇が重なり合う。周りの雑音がだんだん聞こえなくなる。詩乃の目はもうとろんとしていてこちらに身を委ねている。唇が重なり合うだけのキスだが、それだけでも俺達には十分すぎるくらいだった。

そして2人の顔が離れる。微かに涎の橋ができた。

「はぁ……はぁ………」

そして2人の顔が再び近づいていく。

 

 

 

続く

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