※この作品はR-18です。

習作及び短編集   作:もっち~!

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ラスボス

僕のパーティーは、中級クラスくらいのパーティーであった。ある時、僕達が根城にしている街に勇者様がいらした。街の者は勇者様を手厚くもてなした。これから、魔王を倒しにいく彼に希望を託す為に。

 

僕にはソフィーという彼女がいる。それなりに幸せな生活を送っていたと思う。あの時まで…

 

街を彼女と歩いていると、勇者様と出会った。そして、いきなり、

 

「お前みたいなモブに近い者が、こんなにかわいい彼女といるのは許せない」

 

と、言い…僕は勇者様に一刀両断にされたようだった。

 

 

 

意識が戻ったのは、薄暗い空間だった。

 

「お前の彼女は、勇者に寝取られたぞ」

 

と、声がした。ソフィーが…なんで、こんな事に…

 

「勇者になるには性格は重視されないから」

 

って、言われた。

 

「あの勇者は、性格に難がある。行く先々の街で、トラブルを起こしているようだ。でも、勇者の証もあるし、勇者の血統であるから、誰も文句は言えない」

 

横暴だろ?勇者としての結果をまだ残していないのに…

 

「横暴だよ。彼はねぇ。他人の家に勝手に上がり込み、タンスからへそくりを、ツボや箱から隠し資産を奪うのは常時だ。気にいった女性がいれば、その場で交わることしばしばだ」

 

ひどい奴なんだなぁ…あの勇者は。

 

「それで、君はどうしたいかな?」

 

「彼女を返してもらいたい」

 

正直に声の主に答えた。

 

「あぁ、君の彼女かい?もう捨てられたぞ。身重になったから」

 

身重?

 

「誰の子供?」

 

「決まっているだろ?勇者の子供だよ。でもねぇ、旅をするには身重な者はジャマだったらしく、斬り捨てられた」

 

えっっ…

 

「どこに?助けに行かなきゃ…」

 

「おいおい、君は立場を分かっているのか?」

 

立場?僕の?僕は僕だよな

 

「君は魔王に転生したんだよ」

 

え?なんで?

 

「でね、君の彼女は精霊に転生した。二人は通常、出逢うことはできない、住む場所が天と地の果てだから」

 

逢えない?通常?特殊な場面なら逢えるのかな?

 

「うん、通常は、逢うことはない。万が一出逢って、交わったとしたら、二人とも激痛に飲み込まれて退場だよ」

 

死を覚悟しないと交われないのか…

 

「でね、運の悪いことに、その精霊は勇者を手助けする側なんだよ」

 

え?えぇ~なんで、手助けなんかしているの?

 

「勇者が魔王を倒せば、願いが叶うと信じているんだ。彼女の願いは君に再び逢う事なんだけど、彼女は勇者の倒すべき相手が君だと知らずに」

 

そんなぁ…出逢えるのに、敵なのかぁ…

 

「うん、そろそろ出番だよ。勇者様ご一行が、隣の部屋まで来たようだ。今、教えたことを踏まえて行動しなさい」

 

って、主の分からぬ声に、後押しされた。

 

一歩前に出ると、リフトアップされて、明るい場所に出た。目の前には、あの勇者が…僕のパーティーメンバーだった者達と精霊を引き連れていた。

 

僕は…あの勇者に戦いを挑む。彼女の願いは叶わなくても良い、こいつだけは許せないから…

 

 

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