R-18(保険)、クロスオーバー、オリ主
魔王が支配する世界…まぁ、支配はするが、統治せずなので、平和な世界である。そんな世界で生きる俺。平和なので、魔王を倒すことに努力をする者が多数。平和なんだから、わざわざ戦わないでもいいのではと思う。
なので、特にギルドという学校へ通わずに、迷宮を探険して、落ちている物を拾って、売って生活する毎日。所謂、その日暮らしである。
だけど、ある迷宮を探険した俺は、人生が変わることになった。その迷宮は『帰れずの迷宮』と呼ばれていた。入ったら、出て来られないという、曰く付きの迷宮であった。
「ジョン、マジに行くのか?」
馴染みの武器屋が心配そう訊いて来た。
「あぁ」
その日暮らしに飽きてきた俺。まぁ、この辺りで終わりでもいいかな、って感じである。ギルドを卒業していないと、まっとうな仕事に就けないし。
「お前みたいに、魔王討伐に行かないヤツって、結構貴重なんだが…」
村の働き手になるもんな。みんな、都会にあるギルドへ入り、都会で暮らし、村に戻る者は一人もいないのが現状である。
「村に残っていても、異性との出会いは無いに等しいし」
独り身の女性はいるが、みな高齢である。ちょっと、恋愛対象にはならない。そもそも、この村で一番若いのは俺である。そして、子供っていう者は誰もいない。女性はみな閉経しているので、新たな子供も出来る可能性は極めて低い。
「心残りは童貞で終わることだな。まぁ、このまま村にいても、童貞のまま生きながらえるのだろうし」
そして、気づいたら俺しかいなくなるのだろう。それならば、あの曰く付きの迷宮を探険して、終わりたい。
「そうそう、お前の元カノのジュリアは、聖騎士になったらしいぞ」
大出世だな。聖騎士は引退するまで、恋愛禁止らしい。ご愁傷様だな。
◇
長らく入った者がいないせいか、荒れている迷宮内。空気は澱み、風すら吹いていない。俺は窒息死になるのかな?テクテクと奥へと侵入するが、何も落ちていない。一攫千金の夢は消えた。もしかしらって、夢見ていたんだけど…落ちているのは降り積もった埃だけだよ。
侵入して1週間…持ち込んだ食料が底を着いてきた。俺は餓死するのかな。いや、脱水死もありうる。もう、ダメかな。そんな絶望しかけた時、落とし穴に嵌まった。どこまでも落ちていく俺。どこまで落ちるんだ?墜落死か?う~ん、どうなんだろう、この死に方は?
◇
随分と落下したはずなのに、何故か生きている俺…えっ?死ねない呪い?
《これから先、選択してください。1.このまま転生し、同じ人生を送る 2.このまま転生し、ちょっと違う人生を歩む 3.修行をしてから転生をし、夢を叶える》
脳裏に響く声…迷わず3を選択した俺。
《では、修行をしてください》
えっ?いきなり闇に包まれた。何の修行?何も見えない、何も聞こえない、何も感じ無い世界。考えることだけしか出来ない。これ、何の修行だ?
《孤独に耐える修行です》
まぁ、今まで孤独だったから、問題は無い。元カノの身体を妄想して過ごす。元カノ以外の同世代の女性を知らない俺には、彼女だけがオカズであったのだ。
そして、場面が変わって、周囲を炎に包まれている。焼死する修行か?来る日も来る日も
全身が火傷していく。火ぶくれが割れると新しい皮膚が再生されるが、翌日には火ぶくれが再生されている。徐々に全身がケロイド状態になっていく。
そして、場面が変わって、水ポチャしている。潜ったり沈んだりしている。底の見えない湖…溺死の鍛錬か?全身が浸みる。これって、海水かな?塩かぶれになっていく気がする。
そして、場面が変わって、森の中に置き去りにされたようだ。風を感じ、木霊の叫び声を聞き、森の精霊ドライアドで、目の保養をする。蔦が首に絡み付き、窒息死かもしれない。
そして、場面が変わって、解けてドロドロになった金属を頭から被っている。これは何の修行だ?全身がメタルコーティングされていく。痛みは無い。神経が死んでいるようだ。
そして、場面が変わって、土に埋められている。生き埋めの鍛錬のようだ。ここまで来ると、もう何も思い浮かばない。
そして、場面が変わって、赤い玉に吸い込まれて行く。眩しくて、目が見えなく成っていく。
◇
気が付くと、知らない場所に倒れたいた。今までのことは夢だったのだろう。って、ここはどこだ?起き上がる。何かの部屋のようだ。
「すばらしい。お前が初めて修行をオールクリアしたのだ」
知らないヤツの声。
「お前には7つの究極な死を与えたが、死に恐れを抱く事無く、平常心であった。魔物でも死を前にすれば、足掻くのに…見上げた根性だ」
なんか、褒められているようだ。
「お前に力と仲間を授ける。それらを使い、夢を叶え続けてみろ」
夢…元カノを蹂躙し、気に入った女性を蹂躙したい…
「まず、お前に称号を与える。今後【鬼龍】を名乗るが良い」
鬼龍?なんか、恰好良いような。
「次に仲間を与える。【魔王】ルシファー、【魔王】ベルゼブブ、【大天使】ミカエル、【女神】アフロディーテだ」
魔王と大天使と女神?はて?
「次に配下を与える鬼属の紅と葵、龍族の睦美だ」
赤鬼と青鬼と睦美?6が3つ?まさか、トライヘキサか?おぃおぃ…
「お前が7つの鍛錬を終え、7つの属性を得て、7名の仲間と配下を得た。スリーセブン若しくは、トライヘプタセプトと呼べば良いか?」
いや、ジョンでいいと思う。
◇
17歳くらいの姿で転生をした。不老不死ってことかな?
「ジョン様、どこへ行きますか?」
葵に訊かれた。スレンダー系の美女である。一方、紅はボンキュボーンな感じで、睦美は15歳未満に見える…う~ん。
「ルシファー達は?」
「必要な時に出て来ます」
召喚系なのか。
「ここはどこ?」
「はて?」
睦美が首を傾げている。要するに迷子ってことか?そもそも、元カノのいる世界なのか?
◇
王都に着いた。俺のいた世界であれば、ここに元カノがいるはずだ。宿屋にチェックインをして、『造幣』を発動して、この街で使える貨幣を造り出した。打ちでの小槌の様なコマンドである。当分、暮らせるだけのコインを得た。
ここに着くまでに、得たドロップ品をアイテム屋に売りに行く。
「アンちゃんのパーティーは、強いみたいだな」
シルバーバックって言うのが強敵らしい。背筋に銀のラインが走っている猪で、肉は結構旨いので、コイツを中心に狩っていたせいで、皮が大量にあった。強敵のドロップ品の為か、高額で買い取りしてくれらし。
「なんか、アンちゃんのパーティーって、皆軽装なんだな?」
あぁ、紅と葵はライトアーマーである。睦美は物理ダメージが無い為、魔法の衣だけである。俺は不老不死で再生能力持ちなので、ほぼ、普段着であった。見た目は貧乏パーティーである。
「そうそう、知り合いの聖騎士に会いたいんだけど、どう探せば良いのかな?」
「そいつは女性か?」
頷く俺。
「う~ん…歓楽街とか、奴隷屋に売られているんじゃ無いかな?」
はぁ?聖騎士だぞ?
「この街で聖騎士になれるのは男性だけだ。女性は性騎士っていってな。聖騎士の捌け口なんだよ。で、使えなくなると、能力を没収の上、民間に払い下げになるんだ」
なんか、悲惨な運命なんだな。女性の性騎士って…
って、ことで、奴隷屋巡りをする。1軒目にいない、3軒目にもいない…スラム街の奴隷商に最後の望みを掛ける。ここにいない時は、死体になっている可能性が大らしい。注意深く見て回る。すると、知り合いを二人見つけた。元カノのジュリアとガールフレンドのマリアである。勿論即金で買い取った。そして、宿へと連れ帰った。二人とも目の焦点が合っていない。完全に心が壊れているようだ。
「これって、治るのかな?」
《難しいなぁ》
って、ミカエルの声が脳裏に響く。
「やれるだけ、やってみて」
《分かった》
ミカエルの力を借りて、治癒魔法を二人に掛けていく。一行に、視線は一昨日の方を向き、目玉が曇っているようだ。
《ダメだな。安楽死させるのも手だぞ》
もはや、自殺する気力もないのか、ピクリとも動かない。これでは陵辱三昧出来ないじゃないか。どうするよ、これ…
「私達が代わりになりましょうか?」
紅と葵が言ってくれるが、仲間には手を出したく無い。
「ジョン様は、偏屈?」
睦美に言われた。そうかもしれない。
《時間を掛けて、気長に治療するしか無いでしょう》
そうなのか…なんか、負けた気分だよ。って、言うか、何だよ、性騎士って制度は…聖騎士の捌け口になる為に、ギルドで苦しい修行をしていた訳では無いのに…
◇
1週間、治癒魔法を掛けて続けた。連続で掛けると、効果が薄れるらしいので、1時間ごとに5分ずつくらいである。だけど、一向に兆しは見えない。
「ジョン様、探ってきました」
って、葵が戻って来た。探った?
「お前、聖騎士達の…」
「えぇ、そうですよ」
パチーン!
葵の頬を叩いた俺。ビックリしている葵。
「俺の頼んでいないことをするな!葵になんか遭ったらどうするんだ?」
「えっ!配下って、そういう者では?」
「俺の配下なら、俺の指示無く動くな!いいな」
「はい…」
「で、どうだったんだ?」
「女性の魔力や能力を吸い取っていました」
ドレイン系か?聖騎士が?
「おい!大天使!聖騎士って、ドレイン系は使えるのか?」
《使えないですよ。それ、魔属性ですよ》
はぁ?聖騎士なのに魔属性?
「おい!魔王!聖騎士ってドレイン系を覚えられるのか?」
《無理だな》
聖騎士と呼ばれている奴らは何者なんだ?
《拝みに行きましょう。理不尽な輩達を》
と、大天使。そうだな。許せない。俺の夢をこんな序盤で破壊した奴らを…
「葵と紅は、彼女達を護れ。睦美は付いて来てくれ」
「うん」
睦美が楽しそうだ。コイツの本性は、破滅の権化だしなぁ。
◇
聖騎士達がいるお城に着いた。睦美が城の壁を破壊して、内部に侵入した。人の気配を少ししか感じ無い。これは一体、どうしてだ?
「なるほど、聖騎士は人間では無いってことですね」
ミカエルとルシファーが現れた。残りの2名は温存のようだ。歩を進めると、何者かの咀嚼音が聞こえて来た。聖騎士の鎧を着たブタさんである。ソイツは、筋骨逞しい男性を頭から喰っていた。その横では、女性と交わるブタさんがいる。所謂オークである。
「コイツら、喰っている時と、ヤッテいる時は、集中していて、周囲に注意がいっていないんだ」
と、ルシファー。では、『煉獄の炎』でブタさん達を燃やして上げる。香ばしい肉の香りが、城内に広がっていく。
俺達は玉間に向かう。そこにいたのも、ブタさんだった。
「貴様ら何者だ?!」
コイツも『煉獄の炎』で燃やしてやる。
「この程度の炎でヤラレルと思うか?」
余裕のブタさん。
「睦美、お前に任せる」
「うん、がんばる」
睦美が、本来の姿に戻っていく。その姿を目にしたブタさんの瞳に、恐怖の色が浮かんでいる。ルシファーとミカエルも本来の姿に戻り、俺も本来の姿に戻っていく。
「な、な、なんだとぉぉぉぉ~!」
絶叫を上げるブタさん。そのブタさんを食べる睦美。王を助けようとブタさん達がウジャウジャと湧いて出て来たが、ルシファーとミカエル、そして俺によって、命を絶たれていく。
「原因は何だ?」
「魔族が侵攻して、人間を食い物にしていたんでしょう」
と、ミカエル。
「ルシファー、出て来ないように出来るか?」
「私がやりましょう」
ベルゼブブが現れて、なにやら魔法陣を発現させて、ブタさんが湧いて出る場所を潰していく魔法を発動した。
ブタさん達が消えていく。これで、排除できたかな?
『卒業試験も合格のようだな』
迷宮で聞こえた声が脳裏で響く。試験?
『これからは、己の正義感で自由に動いてみろ!』
俺の目の前が真っ暗になっていく。どういうことだ?
◇
目が覚めると、自分の部屋にいた。あぁ、ラノベを読んでいて、寝落ちしていたようだ。なんてことだ。夢の中でも童貞な俺…はぁ~、凹むなぁ…
キッチンへ向かい、水道の蛇口を捻り、水を飲む。
「ジョン様、次はどこへ行きますか?」
あれ?なんで、睦美がいるんだ?ここも夢の世界か?睦美の後にはジュリアとマリアが立っていた。あれ?どうして?
「あの世界を離脱するときに、彼女達の身体を貰いました」
紅の声だ。貰った?離脱?
「ここがジョン様の世界なんですか。おぉ~文明の利器がいっぱいだぁ~」
マリア姿の葵。え?夢で無いの?もしもし…
「あぁ、システムを紹介しますね」
って、睦美。システム?
「ジョン様が行きたい世界のラノベを読みながら寝ると、その世界へ転移することになります。ヒロイン達を陵辱しても良いですよ~」
あの…マリアとジュリアは?
「私達はいつでもウェルカムです」
鬼娘2名は嬉しそうである。そんな性格では無いかったのに…奥ゆかしさは無いのか…
「あぁ、身体しか貰える物が無かったんですよ」
って、ジュリア姿の紅。性格、仕草は反映されていない模様…
「さぁ、次はどの本?」
本棚の前でワクワクしている睦美…本当にヒロイン陵辱なんか、出来るのか?