あらすじ
6歳の誕生日に、教会で天職診断を受けたクリス・マクレガー。診断結果を見た司祭は、クリスに即日死刑執行を行った。その天職は教会として認められないものだという。
クリスは、周囲を山々に囲まれた地獄の入り口と呼ばれる魔物の巣窟へ、頂上から落とされて…辛うじて、生きていたクリスは、その地での暮らしを満喫していく。
---クリス・マクレガー---
6歳の誕生日を迎えた。今日は教会で天職診断を受ける。この世界では1歳、6歳、13歳の誕生日に、天職の無い者は、教会で天職診断を受けるのがルール
である。1歳で天職が見つかれば、即教会が親から子供を引き取り、その天職に合わせた生活をさせる。6歳で天職が見つかれば、天職にあった学校へ、親
元から通え、家族とともに暮らせる。13歳で天職が見つかれば、勇者パーティーに配属できるか、訓練した後に試験を受けて、人生のレールが決まるとい
ったかんじである。
診断を受けた僕は、司祭様と共に別室に連れて行かれ、いきなり、意識を刈り取られた。
◇
意識を取り戻すと、真っ白な空間にいた。目の前には優しそうな男性と女性が立っていた。
「ここはどこですか?」
その二人に訊いてみた。
「ここは、神の間と呼ばれる場所だよ」
神の間?死後の世界かな?
「僕、死んだのですか?」
「教会に殺されたんだよ」
教会に?なんで?
「僕…何か罪を犯したんですか?」
「いや、何も犯していないよ。ただ、教会にとって、都合が良くなかっただけだ」
「それは、僕の天職は犯罪者だったんですか?」
天職が犯罪者だと、存在不敬罪という罪になり、刑が執行されると聞いたことがある。
「いや、犯罪者では無いよ。寧ろ、教会の誤った教えにとって、都合が悪かっただけだ」
教会の間違った教え?
「クリス…君には住処を与える。この地で好きに生きよ。欲しい物は、出来る限る与える。何か望みはあるか?」
「強く成りたいかな?強く成って、お姉ちゃんやお兄ちゃんを護りたい…って、もう、家族の元へは戻れないのかな?」
「すまない…戻れない」
そうなのか…もう会えないのか…
「お前の天職は聖者だった。しかし、教会の手で殺されたお前は教会の敵となり、お前の天職は聖者では無く、聖属性のリッチ(不死王)となった」
聖属性のリッチ…なんか無敵じゃないのか?リッチって、聖属性攻撃に弱いけど、聖属性なら聖属性攻撃は無効である。
「その通りだ。この世の教会は、自らの手でラスボスを作り上げてしまったのだ。愚かな者達だ」
僕は世界征服をすれば良いのかな?
「好きにすれば良い。我々はクリスの味方であるが、もはや人類の味方にはならない。愚かな選択をした者達に、恩恵も加護も与えぬ」
彼らの声が聞こえなくなると、僕は家の中に一人でいた。家から出ると木々が生え広がる森の中にいた。遠くには山々が見える。ここって、どこだろうか?
目の前に薄い膜が広がり、周囲のマップが表示されたようだ。ここって、『地獄の入り口』と言われている周囲を山々に囲まれた封印の地であった。様々は魔物がここに封印されているそうで、罪人はここに落とされて魔物のエサにされるとか。
こんな場所で、僕は生きて行けるのだろうか?そんなことを考えていたら、目の前の薄い膜に僕のステイタスが表示された。
ホーリーリッチ
LV1
HP 0
MP ∞
魔法 LV1
剣術 LV1
木工 LV1
HPがゼロである。それはもう死んでいるってことで、もう死ぬ心配は無いってことかな?剣術木工があるから、木剣でも作って、剣術のレベルを上げれば良いのかな?
クリス・マクレガー
アクレガー公爵家の次男。天職は聖者→聖属性のリッチ
ホーリーリッチ
LV1
HP 0
MP ∞
魔法 LV1
剣術 LV1
木工 LV1