※この作品はR-18です。

習作及び短編集   作:もっち~!

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異世界からの贈り物 Part19

 

---夢民---

 

そして、出産…妹の誕生を喜ぶ、王様と王家の人々。

 

「初めての姫か。これはめでたい。名前はクラリスにしよう。お前の名前はクラリス・マクスルだ」

 

俺はタオルに包まれて、篭に入れられた。あの~、俺の名前は?

 

「これは、どこかに養子に出しておけ。25番目の王子なぞ、いらん」

 

やはり、そうなるのか?

 

『じゃ、お兄ちゃんに名前をつけてあげます。私がクラリスだから、お兄ちゃんはクラリッサにしよう』

 

なんか、女性のような名前であるが、妹からのプレゼントである。ありがたく受け取ろう。

 

『サンキュー』

 

俺はどこかへと運ばれる。あれ?初乳を飲んでいないけど…まさかの殺処分か?と、心配をしたが、無事にどこかのお屋敷に渡され…あれ?どこかに売られて、奴隷商の元にいる。

 

「奴隷紋が刻めないのか。これって、王家の子供じゃ無いのか?おい!これをどこで手に入れたんだ?」

 

これ呼ばわりされている。

 

「士爵家です」

 

「いくらでだ?」

 

「貴族の子供ってことで、金貨1枚です」

 

ボスらしい男が、俺の入った篭を手にして、どこかへ向かった。向かった先は、やはり奴隷商で。土地転がしならぬ、25王子転がしをし、俺の価格が上がっていく。最終的には金貨15枚で、雰囲気の良さそうな家に買い取られた。

 

「父上、この子は?」

 

「我が家の養子にする。名前は…カールにするかな。カール・ユーグブラウが彼の名前だ」

 

俺の名前はカールになったようだ。どこぞのお菓子のような名前だな。

 

「我がユーグブラウ男爵家の3男坊ですか?」

 

ボンヤリと見える姿…中学生くらいの男と、高校生くらいの男かな。

 

「どうだ?賢そうだろ?そうは思わないか?ポップ、トリトス」

 

「なんで、三男坊を?まさか、コイツを次期当主に?」

 

「あぁ、そうだよ。お前達だと不安だからな」

 

俺の義理の兄達になるのか?なんか悪意いっぱいの視線を向けているが…

 

「血筋は良い。金貨15枚だぞ。良いに決まっている」

 

血筋が良ければ、奴隷として売られ無い気がする。

 

その夜、俺は箱に放り込まれ、どこかに運ばれている。ジャマ者は消せのパターンであろうな。揺れから判断すると、馬車に乗せられ、どこかへと運ばれているのだろう。

 

ウトウトしていたら、剣戟の音で目が醒めた。山賊か?

 

「この箱にお宝があるのか?…なんだ?赤子?お宝は?」

 

俺は投げ捨てられた。誰か…助けてくれよぉぉぉぉぉ~!って、俺は誰かに受け止められた。

 

「何だ?貴様らは?」

 

「名乗る程の者では無いです。助けを求める声が聞こえたので…つい」

 

俺の声が聞こえたのか?コイツ、何者だ?

 

「赤子を投げ捨てる行為、万死に値すると思う」

 

「何?待て…なんでティアドロップが…あぁぁぁぁぁ~!」

 

山賊のボスの絶命する声のようだ。まだ、俺の目は視力が無いので、見えない。

 

「さぁ、帰るぞ。ムーミン♪」

 

えっ!その呼び方は…夢馬なのか…

 

◇

 

俺は従兄弟の夢馬に保護された。この世界では夢馬はサマエルと呼ばれているそうだ。

 

「カールって…ははは」

 

お菓子のパッケージに描かれているおじさんの姿を想像したのか夢馬が笑っている。

 

『テメェなぁぁぁぁ~!』

 

赤子姿なので、念話でしか抗議が出来無い。

 

「すげぇ~!ゼロゼロワンみたいだな」

 

夢馬の彼女の弟のナルトに言われた。俺は空を飛べないぞ!って、夢馬の幼なじみの雫と仄もいるし、ここは何なんだぁぁぁぁ~!

 

「ここは俺達の世界の未来だよ。俺は転移者、雫と仄はコールドスリーパーで、ナルトとムーミンは転生者になる」

 

何故、俺は赤子なんだ?仄に憧れていたのに…コクれないじゃないかぁぁぁぁ~!って、俺は生まれて初めて食事にありつけた。粉ミルクが大量にあるそうだ。うん?母乳では無いのか?

 

「母乳を出せる女性がいないんだ。我慢しろよ」

 

って…念話を飛ばさなくても、考えたことが筒抜けらしい夢馬と成人…なんだ、そのチートな力は…

 

「しかし、クソみたいな国が多いな」

 

成人が呟いた。コイツは捨てるのでなくて、殺されるはずだったらしい。

 

「世直しとかする?」

 

「しないよ。ここでスローライフが一番だよ」

 

まぁ、夢馬は争い事は好きでは無いからな。好戦的な俺は赤子だし。せめて、成人くらいの歳にならないと、戦力にならんだろう。

 

 

 

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