※この作品はR-18です。

習作及び短編集   作:もっち~!

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残酷なシーンあり


君と僕との漫遊記 part5

 

---ツバサ---

 

なんでカタリナが…ますますイレギュラーイベント化している。カタリナの後頭部は陥没していた。あお王子に殺されたってことだ。あの棺に入れ、仮死状態にして、夜な夜なしていたのだろう。

 

しかし、あの棺は凄い。死んだ者も仮死状態に出来るって、人間の作れる魔導具ではない。妖精がつくったのだろうか?

 

棺を義父に渡し、解析をしてもらう。どういう経緯で、あの王子は、あの棺を手に入れたのだろうか?

 

カタリナが復帰するまで、ジュダはログイン出来ないだろう。まぁ、あの棺のお陰で、カタリナは死なずに済んだのが、不幸中の幸いだろうか。

 

ふと、不安がよぎった。カタリナがあの状況であれば、アイリスはどうなっているのだろうか。アイリスの元へ向かう。

 

◇

 

今回は遅かったようだ。

 

「ふん、ブタ相手によがっていやがる。このブタ女は」

 

参加者の前で全裸にされ、隷属の首輪をはめられ、隷属の首輪を嵌められたオークと交わっている四つん這い異のアイリス。片乳はオークに喰われたようで、胸がえぐれていた。

 

参加者の目が爛々としている。こいつら、おかしい。浄化をし、空気を清らかにしていく。アイリスを強奪し、森の館に帰還し、セイに治療してもらう。

 

「ジュダを呼び出してください。私じゃ無理かも」

 

と、セイが泣いている。そこまで惨い裸体であった。俺は冒険者ギルド本部へ転移して、ジュダを呼び出してもらった。

 

 

 

---ジュダ---

 

カタリナの治療の途中、呼び出され、ログインした。治療の途中で外れないのが外れて、強制ログインである。緊急クエストが発生したのか?

 

ログインすると、森の館に強制転移され、左胸が抉れた惨たらしい女体が目の前にある。

 

「ジュダ、コイツの治療を頼む。セイじゃダメらしいんだ」

 

と、ツバサさんの憔悴した声。

 

心臓がない女性。助けられるのか?修復していく。心臓が修復できない。全損のようだ。代わりの心臓をどうにかしないと。

 

『作り置きの人工心臓を移植しよう』

 

と、僕の中の人が言う。僕の中の人って、誰だよ~。

 

彼女の胸に人工心臓が移植されていく。

 

『器の強度が足り無い。身体も換えるか』

 

錬成術が発動され、彼女の種族が、人間からエルフになっていく。心臓が再起動され、呼吸が再開し始めた。魂が身体に吸い込まれて行く。

 

「助かったのか?」

 

ツバサさんに訊かれた。どうなんだろうか?鑑定スキルが発動し、

 

『あとは、マインドヒールだよ。アタルの色に染めなさい』

 

と、ナビの指示。それと共に、僕は女体と共に強制ログアウトし、僕の意思の伴わない夜の営みが始まった。

 

 

 

---ツバサ---

 

ジュダの能力でアイリスは助かったらしい。一息吐き、感じた疑問を、俺は縁側で一人考え始めた。ジュダは一体何者なのだろうか?チーターの俺達を凌ぐ能力。まぁ、後ろに運営が付いているんだから、必要な能力は後付けし放題だろうが…

 

『ジュダの秘密を教えるかな』

 

突然、目の前に義父が現れ、そう語りだした。

 

『アイツは先代の勇者と先代の聖女の間に生まれた子供だ。双子で、アイツの兄は女神認定の勇者となり、人の道を外れ、聖女と恋仲だったアイツは、聖剣で斬られ、殺された。その魂を回収して、俺達が修復して、新たな器を与えた』

 

勇者と聖女の間に生まれた子供?

 

『その当時の記憶はない。あるのは、俺達が作って、埋め込んだ記憶だけだ』

 

なんで?

 

『俺のにいさんの神格階位が上がり、地上に介入出来なくなり、その代わり

に、彼が選ばれたんよ』

 

選ばれた?

 

『優しさだけではダメで、恋人を兄に奪われた弱さを自覚し、助けたい者を助ける強さを望んで死んでいった弱き者』

 

くやしかっただろうな。相手が勇者じゃたちうち出来ないだろう。

 

『なので、兄さんの財産を受け継いだ。能力を器の強度に合わせ解放されていく』

 

義父の兄さんって人間でないよね?

 

『彼の中にはサポート人格が多数入っている。テイムした者の魂もだ』

 

それらが全て解放されれば、魔王か?

 

『魔王みたいな羽虫ではない』

 

なんか、やばいヤツなのか?

 

『お前へが正しく導いてやれよ』

 

義父が目の前から消えていく。俺が教育すろって?

 

 

 

----湯田中---

 

意識が戻ると、知らない女性と交わっていた。なんか、相手が日替わりであ

る。僕の意思を無視して…僕の好みは…あれ?どういう女性だったか?誰でも良い訳ではないんだが。好みは無い。

 

「お兄ちゃん、好き嫌いはダメだよ」

 

って、妹の夏美…なんで見ているの?

 

「外れたら、ケアしないとダメだからね。ヤリ放しは嫌われるよ」

 

って言われても…

 

 

 

---ツバサ---

 

現実世界での疲れを癒やしにログインしてきたジュダ。目の下にはクマが…

 

「まだ、アイリスさんを治療中です。あの2体もまだなのに」

 

2体とは、保護した一般人か?あと、カタリナもまだである。

 

「どんな状況だ?」

 

アイリスの状態を訊く。

 

「無くなっている臓器も多くて、内部から修復しています」

 

胸から内臓を喰われたようだ。

 

「ゲーム世界で休むって、本末転倒ですよ」

 

と、荒い呼吸のジュダ。そんな彼に寄り添う聖人と勇者。

俺は俺のできることをしていく。森の開墾である。強力な人体修復とマインドヒールはジュダにしか出来ない。それに対し。世界樹の錬成が俺独自のスキルである。

 

館を出ようとすると、目の前に意識を刈り取られたプライド似の大人の女性が現れた。

 

『ラスボス化したようだ。お前達は忙しそうなので、意識を刈り取り攫って来た』

 

突然脳裏に響く養父の声。この世界ではもう大人になっていたのか。プライドよ…

 

『ジュダは4体受け持っている。コイツはお前が面倒をみろ』

 

…と。俺は、プライドにマインドヒールを施していく。

 

「セイ、浄化を頼む」

 

手が足りないので、セイに指示を出す。

 

 

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