第16話(壱) 汝(なんじ)の隣人に浣腸せよ
ビュルッ、ビュルルッ!!
それは、あっという間の出来事にして最大級の珍事だった。あろうことか、僕のペニスは手も触れていないうちに咆哮を上げて、目の前のグラビアへと白濁液を撒き散らしたのである。
――これはすごい、すごすぎる!
その夜オカズに使ったグラビアは、OL女性の排便イラストだった。丁寧なことに、和式に屈む艶姿を前からも後ろからも描いていて、通常の立ち絵まで用意しているほどにその絵師は彼女に入れ込んでいた。
――もしもあなたが勃たなくなって困っているのなら、私のトイレを覗いてオチンチンの養分に使って下さいね……
そんなことを目で訴えているかのような、斜め前からの放尿姿はどんなセックスシーンよりも魅力的だった。そして、バックからの丸いお尻からひり出す排便姿は、どんな春画よりも刺激的で官能的だった。その結果が、夢精が如(ごと)しノーハンド射精だったのである。
「はぁ、はぁ……」
お尻だけでなく、背中や髪の毛にまでしっかりと浴びせかけた達成感に思わず顔が緩む。気がつけば、僕はこんなOLが近くにいて欲しいと本気で考えていた。まさか、あんな人がやって来るとは夢にも思うこともなく――
ある水曜日の夜、宿題をしていると隣の部屋の喧騒が耳にまとわりついてきた。このアパートで一人暮らしを始めてから1年と数か月、隣はずっと空き部屋だったはずだ。
ドン、ドカッ! ドン、ドカッ!
話し声が治まってきたかと思うと、今度は壁を叩く音が耳に突き刺さってくる。しかも静まりそうな気配などなく、便乗するかのように金属音やら何やらまでもを響かせて。
「……!」
いくら近所付き合いには多少の我慢と妥協が必要だとはいえ、物には限度というものがある。一向に止まない騒音に気分を害した僕は、軽く身なりを整えると迷うことなく隣の部屋を訪ねた。
「すみませーん! さっきからうるさいんですけど静かにしてもらえませんかー!」
軽く玄関をノックしながら、気持ち大き目の声で中にいるであろう住人にメッセージを送る。すると、不意打ちのようにドアが開いて中から見覚えのある男性が姿を見せた。
「あれ? あなたはあの時の」
「おや、誰かと思えば隣に住んでいたのは君だったのか」
当時の記憶とともにハッキリとその名を思い出す。目の前の男性は、以前フリマにて色々な意味で僕の中に鮮烈なインパクトを残した奇妙な漫画家兄弟の兄――サキマ真司だった。
「や~~隣人が誰なのか気になったんで大音を立てまくっておびき出してみようと思ったのだが、君が出てくるとは実に愉快な現象だ、はっはっはっ」
いや、僕はとっても不愉快なのですが。
「えーっと……じゃあ、うちの隣に越してきたのはサキマ先生なんですか」
「いやいや、私は友人の引っ越しを手伝ってあげただけに過ぎない」
ほぼ確信していた疑問に予想外の返答が返ってくる。つまり別の誰かがここに越してきて、彼はそのヘルプだったということか。
「まぁ、せっかくなのだから新しい隣人に挨拶をしておきたまえ。私は失礼する」
「は、はい」
「それと、私に用があればいつでも玖粗久井(くそくい)荘に来たまえ。待っているぞ、とうっ!!」
僕の肩を一つ叩くと、真司氏はけたたましい笑い声を立てながら踊り場から飛び降りて姿を消した。何と言うか、望気荘が彼を追い出した理由が分かった気がしないでもないが、それはこの際置いといて。
「……」
あのエロ漫画家史上屈指の変わり者にして、どんなメンヘラよりも理解不能と言われる真司氏が引っ越しの応援に駆け付けるとは、一体どんな人が越してきたというのか。初めての隣人を前に、期待というより不安の気持ちが膨れ上がる。すると、またしても不意打ちのようにドアが開いて、今度は見覚えのない女性が姿を見せた。
「あっ」
その可愛らしい風貌を前に思わず声が漏れる。
「あら、隣に住んでいるのはあなたなのね」
女性はそんな僕を前に、至ってクールな表情を浮かべている。
「私の名前は小口留里子。今日からあなたの隣の部屋で暮らすことになった、現役のOLよ」
「あ、え、えっと、僕は林葉健二といいます。現在高校2年生でここで、ワケありの一人暮らしをしています」
彼女の自己紹介に釣られるかのように反射的に自己紹介で切り返す。改めてじっくり見たところ、可愛いだけでなく少し知的な雰囲気だ。
「よろしくお願いします」
僕が利き手の左手を差し出すと、彼女はやわらかな笑みを浮かべてそっとその手を握り返してくれた。
「こちらこそよろしくね」
どうやら、初めての隣人は絵に描いたような素敵さんのようで一安心である。
ギュム。
「えへ。空いた右手はオチンチンと握手、なーんちゃって☆」
……ちょっとイレギュラーで、知的というより痴的な側面も持ち合わせているみたいだけど。
「なるほどなるほど。つまりあなたは家庭の事情で独り暮らしをしているってわけね」
「はい。言うなれば家庭内不和というありきたりながら、途轍(とてつ)もなく厄介な事情というやつです」
床に寝そべりスナック菓子を食い散らかしている留里さんに、今の自分が置かれている状況を説明する。
「まぁ最近は、家族間でも殺し合うのが朝飯前になってきた時代だからね。それを考えたら、間違いが起きる前に自分から動いたあなたは偉いってことでしょ」
最もなことを言ってはいるが、こっちに目を向けようともしてこない。しかも彼女が食べているスナックは、昨日僕が買ったド〇タコスである。
「……」
そう、どういうわけだか彼女が我が物顔でくつろいでいるのは、僕の部屋だったりするのである。
「その……どうして留里さんは、僕の部屋に居ついちゃってたりするんですかね?」
「あら、お近づきの印よ? 何か問題あるのかしら?」
留里さんが、何も分かっていないといった感じのキョトンとした顔で聞き返してくる。
「あなただって内心は嬉しかったりするんでしょ。何たって、現役のうら若きOLがこうして家に上がって来ているのよ?」
「いや、まー……」
先日ド派手に浴びせかけたOLの排便イラストが脳裏をよぎってくる。あんな極上のエロスを見てしまった後で年頃のOLを見てしまえば、そりゃあムラムラと何かが湧き立ってしまうのは至極当然の話であって。
「嬉しいと言えば嬉しいです。そりゃあ今までずっと無人だった隣の部屋に、留里さんのような美人さんが来てくれたわけですから」
少し迷いもしたけど、僕は正直な今の気持ちを告げてみた。しかし、その曖昧な物言いが留里さんにはあまり面白くなかったらしく。
「何だか煮え切らない返事ねぇ、本当は大迷惑とか思っていたりするんじゃないかしら」
「いやいや、そんなこと全く思ってないです、はい」
「……」
留里さんが懐疑的な目をしたまま、ペットボトルのウーロン茶をゴクゴクと半分近く飲み干して立ち上がる。
「あの、留里さん?」
「何だかあなたと刺激的な遊びがしたくなっちゃった。準備してくるからちょっと待ってて」
ギュム。
「右手だけだと不公平だから、左手もオチンチンと握手、なーんちゃって☆」
……それ、初対面の相手に二度もすることなんですか? なんて突っ込みを入れる前に、気がつけば彼女は自分の部屋に引き上げてしまっていた。
やれやれ、刺激的な遊びって何をするつもりなんだろうね。
「こ、こ、これは……」
「ほらほら、早くしてよ~。もうお尻がウズウズしちゃってるんだからぁ☆」
目の前ではOLの制服に着替えた留里さんが、壁に両手をつけたまま中腰の体勢でお尻を煽情的にフリフリしていた。そして、僕の手には留里さん持参の浣腸が握られていた。
「モタモタしないでよ。そんなのキャップを外して先端をお尻に差し込んでから液を注入すれば済むことでしょ」
「いや、それは分かってますけど」
これは確かに刺激的な遊びだ。しかも、狙っているのかOLの制服を着用しての浣腸プレイとは、排〇一門会の撮影なのかと疑ってしまうレベルである。
「私、便秘なの。だから浣腸はしょっちゅう自分でしてるんだ。だけど、お尻の穴だからやっぱり人にしてもらう方が簡単だと思ってさ」
「……本当に、いいんですね?」
「もう、いいからこうして待っているんじゃないの。オチンチン君は鈍い子ねぇ」
その一言は、僕の本能を目覚めさせるには十分な力を秘めていた。
「分かりました。ならば、遠慮なくやらせてもらいます」
もうこうなったら後に引きやしないぞ、引いてなるものか。僕は大きく深呼吸をすると、両手で留里さんのタイトスカートを勢い良くめくり上げた。
「へぇ……」
下に何も穿いていない留里さんの生のお尻に一層気持ちが高揚する。
「随分と大胆な人ですね。初対面の男を前にノーパン始球式ってやつですか」
「いやらしい男の子ね、それを言うならノーバン子宮式ってやつでしょ」
意味の分からない切り返しに何故だか笑いが込み上げてくる。
「全く、僕たちは何てイミフ(=意味不明)な会話を繰り広げているんでしょう……ね!」
プツッ。
このタイミングで不意を突くかのように、浣腸を差し込み留里さんの肛門へと液を注入する。
「あんっ、とっても冷たいっ!」
「頑張って下さいよ。すぐに出したら何の意味もないんですからね!」
パチン!
「ひゃんっ!」
僕は玉握りのお返しに左手で留里さんのお尻を強めに叩いてやった。さっきまでの彼女のふるまいを考えたら、これぐらいは十分に許される範囲で間違いないはずだ。
「おっと、一発だけだと割に合わないからもう一発叩いてさっきのアレはノーカン、ですよね☆」
パチン!
「むぐぅっ!!」
留里さんの悲鳴が胸に股間に心地良く響き渡る。
「覚悟して下さい。留里さんのお尻は本格的に催してくるまでずっと弄(いじく)らせてもらいますからね」
僕はペニスを勃起させたまま体を屈めると、留里さんのお尻を執拗なまでに揉みしだき続けたのである。
浣腸を入れてから、既に10分が経過していた。
「もうダメ、もう出ちゃうっ……!」
それまで、ずっと喘ぎ声しか出していなかった留里さんが、ついに限界の言葉を口にした。お尻から流れ続ける脂汗を見る限り、これは演技ではなく紛れもない彼女の本心なのだろう。
「分かりました。じゃあ今すぐトイレに……」
「ヤダ、我慢できないからここでウンチするのっ!!」
「えぇっ!?」
思いもよらぬ爆弾発言に声を上げて驚愕する。ちょっと待て、重ねて言うけどここは僕の部屋なんだぞ。
「ほらほら、早くしないと床に思いっきりぶち撒けちゃうんだぞぉ♪」
留里さんがお尻を振りながら笑顔を作って僕を挑発する。全く、自由奔放にも程があるぞこの姉さん。
「……留里さん、最初に言っておきますけどあなたのためではありません。布団を敷く床の上に、排泄物を撒き散らされたくないだけですからね」
「えっと、つまり作戦名は『ぼくの寝床を守って』でいいのかしら?」
「知りませんよそんなの。守るのは守護〇天だけで十分です!」
自分でも意味の分からないことを口にしながら、小学校時代の学級新聞を広げて床全体に重ね敷きをする。実家を離れる時に何の気なしに持ってきたアイテムの一つだったが、こんな形で役に立つのだから人生とは分からないものである。
「はい、準備できましたよ。思う存分出して下さい」
「うふふ、君は本当に良い子ね。お姉さんいっぱい出すからたっぷり見ておきなさいね……」
留里さんは肛門を開くと、中腰のまま沈殿していたであろう宿便を一気に放出した。
ブッ、ブビビッ! ブリブリブジュ!!
「あー気持ちいい~……お尻、気持ちい~ん!」
ブボッ、ブリュリュ!! ブビブビビッ!!
新聞紙の上に次々と盛られる彼女の便を見ながら、勃っていたペニスがますます熱くなる。
「留里さんっ……!」
気がつけば僕は無意識のうちにズボンをずり下ろし、膨れ上がったペニスを左手でしごいていた。
「はぁ、はぁ……」
「あぁん出ちゃう、出ちゃう! 昨日も一昨日もその前も出せなかったウンチが、全部出ちゃうのぉ!!」
留里さんの卑猥な叫びが、僕をより激しく欲情させてすぐにペニスを臨界点へと導く。
「る、留里さん! ぼ、僕もう限界ですっ!!」
「私も、私もイッちゃうのぉっ!!」
ビュルッ、ビュルルルッ!! ビュクッ、ビュクッ、ビュクッ!!!
僕たちは絶叫とともに絶頂を迎えて、同時に山積みにされた浣腸便へと浴びせかけた。
ブシャァァァァァァァァッ!!!
……最も、留里さんが浴びせかけていたのは、溜め込んでいたオシッコの方だったのだけど。
『はぁ、はぁ、はぁ……』
僕たちはよほど精力を使い果たしてしまったのか、しばらくの間ずっと会話もなく肩で息をし続けていた。
「……お尻、拭かなくちゃいけませんね」
僕は先に会話を切り出すと、使用途中のボックスティッシュを手繰り寄せてお尻を拭く準備をした。留里さんは、そんな僕を見ながらクスクスと笑っていた。
「あの、どうかされましたか?」
「何でもないわ。あなたみたいな男の子がお隣さんで良かったな、って思ってさ」
「はぁ」
お尻も局部も汚れたままでそんなことを言ってもサマにはならないはずなのに、何故だかそんな留里さんが可愛く思えて仕方がない。どうやら、僕にとっても留里さんみたいな女の人がお隣さんで良かったということなのだろう。
「さあさあ早くフキフキしてよ、もうお尻がウズウズしちゃってるんだからねっ☆」
「分かったからお尻を振るのはやめて下さい。ちゃんと拭けないでしょうが」
そんな感じでお尻を拭いている間も、僕と留里さんは他愛ないながらもどこかぶっ飛んだような話をしながら、親睦を深め続けたのであった。
こうして、僕の隣にちょっとエッチで変わってるけど素敵な女性がやって来たのである。
第16話(弐) 人を覗かば玉二つ
「健二、今すぐあたしを助けなさい!」
そんなことを言いながら僕の部屋に全速力で駆けつけてきたのは、トイレの花子さんだった。
「あの、助けてって?」
聞き返す間もなく後ろに回り込まれて背中をきゅっとつかまれる。
「は、花子さん?」
「バレちゃったのよ……いてるのが」
花子さんが小声でささやくも、肝心の部分が聞き取れない。
「ごめん、よく聞こえなかった。何がバレたの?」
「トイレを覗いてるのがバレちゃったのよ!」
「えぇっ!?」
ドンドン、ドンドン!
間髪入れず、今度は玄関のドアを叩く音が響いてくる。一体全体、何がなんやらどうなっているのやら。
「ダメよ、開けないで! あの子に入って来られたらあたし殺されちゃう!」
「つまり、ドアを叩いている人が今回花子さんが覗こうとした相手だったってこと?」
「……」
体を震わせながら、花子さんがコクリと頷く。
「えっと、どんな子なのか教えてくれないかな?」
「小学生よ。何と言うか、活発な感じで元気系少女ってイメージの女の子だったわ」
「ちょっと待って、それは……」
「健二お兄さん、未衣だよっ! 早くその子に会わせて!!」
心当たりへと行きついた僕を急かすかのように、扉の向こうで女の子の声が響き渡る。それは、間違いなく現役の小学生にして、我がコミケ仲間の又下未衣ちゃんのものだった。
「安心して、花子さん。彼女は全くの無害な子だ。むしろ僕にとってはかけがえのない仲間の一人だよ」
「そ、そうなの?」
「ああ。だから信じてくれ。僕の大切な仲間である彼女が、同じく僕の大切な仲間である君に危害を加えることはない、と」
「……だったらあなたを信じるわ。好きにしなさい」
「感謝する」
僕は花子さんの肩を一つ叩くと、立ち上がって玄関の鍵を開けた。すると、思った通りの愛らしい少女が白い歯を見せて、にこやかに微笑んでいた。
「ようこそ、未衣ちゃん」
「へっへ~。お兄さんのお家訪問パート2!」
夏のヒマワリを彷彿とさせるような笑顔で未衣ちゃんがVサインを作る。こんな可愛らしい子がトイレに入ったら、そりゃあ床に這いつくばってでも覗きたくなるってものだよね、うん。
「聞くまでもないとは思うけど、花子さんが未衣ちゃんのトイレを覗こうとしていた、そういうことなんだろ?」
テーブル越しに向かい合う二人の間に座って、事の成り行きを整理する。
「そうだよ。公園のトイレで未衣がオシッコしようと思って屈んだら、後ろに立ってたの。パッと見ですぐにトイレの花子さんだって分かっちゃったよ」
「間違いないね、花子さん?」
「そ、そうよ。だけどあたし、あの時は姿を消していたのよ。どうしてあなたには分かったの?」
「ん~、よく分かんないけど未衣には丸見えだったよ。花子さん、すごくエッチそうな顔でニヤニヤしてたじゃない」
「……」
確かに、幽霊である花子さんは完全に姿を消して人の視界から消え去ることが可能である。その能力があるからこそ、方々の女子トイレを覗き続けてたくさんの桃源郷を知っているのだから。
だけど、時として霊感の強い人間は霊の存在を察知する。特に子供の場合だと、意図的に姿を消した霊でさえも見えてしまうという話を聞いたことがある。ましてそれが、どこまでもピュアで心の中にに一点の淀みも曇りも存在しない未衣ちゃんのような子ならば、十分に有り得る話だと考えられる。
「それで、ビックリしちゃってオシッコ引っ込んじゃったから、未衣思わず花子さんに言っちゃったの」
「何を?」
「オマンマンを出して、って」
「お、おま……」
呆然とする僕の右斜め前で、花子さんが恥ずかしそうにうつむいてしまう。最近は、そんな隠語だか淫語だか分からないような言葉が流行っていたりするのかね。
「そしたら花子さんが悲鳴を上げて逃げちゃうから、ここまで追いかけてきたの。だって、未衣だけがエッチなところ見られたんじゃ不公平だもん」
「ま、まぁそうだよね、うん。言ってることは間違ってないよ」
あの学校の怪談屈指のホラーキャラである花子さんに悲鳴を上げさせるなんて未衣ちゃんよ、君はどれだけ末恐ろしい小学生なんだ。
「それにせっかくトイレの花子さんに会えたんだもん、もっと仲良くなりたいんだよ」
「あなた……」
「えへ、は~なこさん☆」
ドサッ。
未衣ちゃんが花子さんに飛びついて押し倒す。
「ちょ、ちょっと、何するのよ」
「ね~オマンマン見せてよぉ。花子さんだって未衣のお尻見ながらニコニコしてたでしょ~?」
「落ち着け、落ち着くんだ未衣ちゃん」
エキサイト気味の未衣ちゃんを見て、あわてて仲裁に入る。だけど公平な目線で考えれば、明らかに非があるのは花子さんの方で、筋が通っているのは未衣ちゃんである――ならば、僕がここで言うべきことは。
「花子さん、残念だけどこればっかりは僕もかばいきれない。どう見たって悪いのは君の方だ」
未衣ちゃんを引きはがしながら、努めて真面目な顔で花子さんにそう告げる。
そして、少ししんみりとした空気の中でハッキリと本題に切り込んだのである。
「だから、恥ずかしがらずに見せてやってくれないか、花子さんの……」
「くっ……」
花子さんは激しく赤面すると、大きくため息を吐いて意を決したかのように立ち上がった。
「分かったわよ、見せてあげればいいんでしょ!」
「えっ!本当に見せてくれるの?」
「何よ、オマンマンの一つや二つぐらい、信用の置ける相手にならいくらだって見せてあげるんだから!!」
いや、そんなものが二つも付いていたらそれは単なる奇形ジャンルだから。ともあれ、花子さんが未衣ちゃんに心を開いてくれたのなら何よりだ。
「その代わり、あなたのオマンマンもあたしに見せること。いいわね?」
「うん! 未衣のオマンマンもたっぷり見せてあげる!!」
「それと、その後で健二のオチンチンを一緒に舐めてあげること。いいわね?」
「えっ?」
「うん! 一緒にお兄さんを気持ちよくさせちゃおっ!!」
気がつけば、未衣ちゃんと花子さんはすっかり意気投合してガッチリと握手を交わしていた。と言うか、どうして僕が引き合いに出されているんだろう。
「構わないよね、お兄さん?」
「問題ないでしょ、健二?」
拒否権は認めませんと言わんばかりの目線が、同時にこっちへ向けられる。まぁ、僕としては全然悪い話じゃないし、ダブルフェラなんて並みの風俗店では出来そうにないサービスを、こんな可愛い女の子たちから受けられるのだからむしろ大歓迎である。
「いいよ。じゃあこの機会にみんなの大事なところを見せ合いっこしようか」
『やったぁ☆』
未衣ちゃんと花子さんが満面の笑顔でハイタッチを交わす。初対面なのにここまで打ち解ける辺り、これが女の連帯感というやつか。
「とくと御覧なさい。これがあたしの秘密のオマンマンよ!」
花子さんがパンツを脱ぎ捨ててスカートをめくり上げ、自分から秘部を晒す。そこに広がる光景は、一本の毛も生えておらずまさに純粋なまでの桃色空間だった。
「す、すごい……これは紛れもない処女マンだ!」
「どうかしら? あたしが人を驚かしてばかりの、ただの愉快犯だと思ってたら大間違いなんだからね」
「よーし、だったら未衣もーっ!」
今度は未衣ちゃんが触発されるかのように、パンツを脱ぎ捨ててスカートをめくり上げ、自分から秘部を晒す。こっちに広がる光景も無毛地帯に変わりはなかったが、少し濃い目のピンクが印象的な桃色空間だった。
「未衣ちゃん……何度か見てるとはいえやっぱり、エロ可愛い!」
「へっへ~、見たか! チンを勃たせる無毛の力!!」
どこぞの真の格闘家志望者のようなセリフを吐きながら、未衣ちゃんが愛らしいドヤ顔を見せる。
「よし、ならば僕だって!」
目の前の大胆な少女たちを前に気分が高揚していた僕も、パンツごとズボンをずり下ろしてそそり勃つペニスを披露した。
「わーい♪ 久々の健二お兄さんの生チンだぁ☆」
「ふふっ、90点ってところかしら」
それに伴い未衣ちゃんと花子さんが膝をつき、両脇から僕のペニスを舐め回す。
チュプッ、チュプッ、ジュプ! ジュプッ、ジュポッ、ジュポッ!!
「えへっ、こんな時ってタマタマも舐めてあげた方がいいんだよねっ☆」
「当たり前でしょ。言うなれば玉と竿は一心同体、1本の竿と2個の玉が揃って初めてオチンチンと呼べるのだから」
漫画で何度か見ていたシチュエーションではあったものの、実際にやられると実に気持ちが良い。しかも、玉の方まで丁寧に口の中に入れてまで舐めてくれる心遣いが嬉しい。
「お兄さんのオチンチン、たくましくて可愛らしくて未衣だーい好き!」
豪快な舐めっぷりで力強く刺激を与えてくれる未衣ちゃん。
「いいわ、このサイズ……大きくもなく小さくもない理想サイズのオチンチン、いっそのこと握りしめたまま眠りたい……」
チロチロとねちっこく舐め回しながら、ジワジワと刺激を送り込んでくる花子さん。こんな攻撃を両側から一度に受けてしまえば、臨界点などあっという間に訪れてしまうのは至極当然の摂理であって。
「二人とも……僕、もう!!」
絶頂の直前で、二人の頭をつかんでペニスのそばまで引き寄せる。そして、僕は最高の快楽と引き換えに湧き立つ想いを噴き出したのである。
ビュルルルッ!! ビュッ、ビュッ!! ビュルリャァッ!!
「はぁ、はぁ……あ~~」
噴出した白濁液は、分け隔てることなく二人の少女の顔と体を容赦なく卑猥な色に染め上げていた。
「も~~……お兄さんったらどんだけ元気なのよ、未衣もうベットベトだよぉ」
「やるじゃないの健二。良いぶっかけっぷりだったわよ」
だけど、精液まみれになっていたにも関わらず、未衣ちゃんも花子さんもどこか満足そうだった。
「ごめんね二人とも。だけどどっちもすごくいい顔してるよ」
『……』
僕の言葉に、二人が汚れたお互いの顔を見合わせながらクスクスと笑い合う。
――チュッ(×2)。
そして、隙を突くかのように僕の両方の頬へと柔らかな感触をプレゼントしてくれたのである。
「……!」
「えへ。これは未衣と花子さんを仲良しにしてくれた、お兄さんへのお礼の印だよ☆」
「ほんの感謝の気持ちよ。こんな素敵な友達を作ることが出来たのは健二、あなたのおかげだわ」
「未衣ちゃん、花子さん……」
そんな二人の笑顔はどこまでも眩しく輝いていた。そして、僕の存在がそんな二人の笑顔を作るきっかけになれたことが、どこまでも嬉しく誇らしかった。
「よし、それじゃあ次はお風呂に入って流し合いっこと行きますか!」
「わーい行く行くぅ!!」
「当たり前でしょ。そのイカ臭くなったオチンチン、しっかり洗ってあげるから覚悟しておきなさい」
僕は両腕にとても愛らしい花を添えてバスルームへと向かった。
「でもさ、いくら花子さんでも入浴中はトイレじゃなくて、お風呂の花子さんになっちゃうよね」
「何よそれ。言っとくけど、あたしはトイレを覗くことをやめたわけじゃないんだからね」
花々の微笑ましいやり取りに思わず顔が緩む。その日のバスルームは、どんな温泉や大浴場でも及ばない、究極の極楽浄土だった。