うちは女子高だから怖い男子に絡まれないのは良いのですが、トイレに難があるんです。だって、古い校舎を改装もしないままだから和式トイレばかりだし、隙間が大きくて簡単に下から見えちゃうし……
「……」
ネットにて『トイレ体験談』のページを閲覧しながらゴクリと唾を飲む。なんて素晴らしい学校だ、女装して編入してやろうか……などと、出来るはずもない気色の悪いことを考えながら続きを読む。
「……」
この前なんて、親友のユリちゃんにウンチをしているところをバッチリ見られた上に、一部始終を撮影までされちゃいました。だからお返しに、私もユリちゃんのトイレを覗きながら下の隙間から手を入れてお尻とおま〇こをたっぷり愛撫してやりました。
ユリちゃん、驚かせちゃってごめんね(はぁと)でも、友達なんだからこれでおあいこだよね、キャハッ☆
「キャハッて何だよキャハッて」
苦笑しながらも間を置かず、次のページを開く。すると今度は、文面からも気丈さが伝わってくるかのような女の子からの投稿だった。
「ほぅほぅ」
ちょっとみんな聞いてよぉ。あたし、この前公衆便所でウンコしてるところを盗撮されてその写真を家に送られたのよ。郵便受けに入っているのを最初に見つけたから、家族にバレる前に処分は出来たけどほんとビックリしたんだから。どうせあたしがいつも拳で可愛がってる近所の小学生のガキどもが腹いせにやったんだろうけど、卑猥にも程があるわよね。
「いや、それは8割ぐらい自業自得なんじゃ……」
どうせあたしが和式便所に尻出して屈んでるのを見ながらチンポコでっかくさせてたんだろうけど、この場を借りて盗撮魔に言っておくわ。次やったらボコスカにしてやるぞ!!
「……スカはスカでも、そっちのスカは勘弁願いたいものだね」
股間の充血ぶりを少しずつ全身に感じながら次のページを開く。どうやらここで、現時点での最新ページにたどり着いたみたいだった。
「……」
ちょっとエッチな話になるんやけど、私は以前スーパーで買い物しよる時に急にお腹が痛くなってお店の外にあるトイレに行きました。まぁ、いつもは健康なウンチをしよるんやけど、その日は朝からなんか具合が悪くて案の定、大下痢をしてしまいました。
「うっ」
ペニスがさらにビクビクと刺激を受ける。おいおい、下痢を通り越して大下痢だなんて、ちょっとどころかかなりエッチな展開だぞそれは。
「……」
ほいで、そこのトイレでどうも誰かに覗かれよったみたいなんです。何と言うか、後ろの個室の下の隙間から視線のようなものを感じて少し怖かったんやけど、我慢出来んかったけえその時はもうそのままウンチをしてしまいました。
後で聞いた話なんやけど、私がトイレに行ったのを見計らって高校生ぐらいの男の子が入ってきたっちゅう目撃情報もあるけえ、やっぱりその子に見られよったんですかね……
「の、覗きか……」
妙にこの女性の語り口に親近感が沸いてきて興奮を覚えてしまう。何なのだろうか、文面上だけで全身が躍るかのような、このゾクゾクとする感覚は。
「よし」
僕はこの女性の体験談をオカズにオナニーをして、アニメ雑誌のピンナップへと沸き立つ想いを浴びせかけた。そしてそのまま夕飯と入浴を済ませると、迷うことなくぐっすりと眠りについたのである。
「…………」
何か大事なことを忘れていたような気がしたが、それが何だったのかを思い出すこともなく。
「健二君、検尿の提出期限は今日じゃろ。ちゃんと持ってきとる?」
「あっ」
朝の通学路でバッタリ出くわしたクラスメートの円香さんに言われ、僕は初めて自分が大きなミスを犯してしまったことを自覚した。
「いや、ごめん。その、何と言うか完全に忘れきっていた」
「忘れきってたじゃないじゃろう? うちのクラスでまだ出しちょらんの健二君だけなんよ!」
道行く周囲の生徒たちの視線を(悪い意味で)浴びながら責め立てられる。
「ほんま、ようそんなんでクラス委員が出来るね。自分がクラスの代表っちゅう自覚がないんじゃろう」
「それは……」
そもそも君たちが無理強いした上で勝手に決めたことじゃないか。と、怒っている相手を前に気の弱い僕が言えるはずもなく。
「もうええ、学校着く前にあたしが採っちゃげるけえついてきんさい」
「そ、それはどうも」
結局は彼女のペースに引きずり込まれてしまうのであった。
通学路から少し離れた場所にある、古めかしい公衆便所の男子側。円香さんは、さも当たり前のように先導しながら僕をそんなところに連れ込んだのである。
「ほら、出しんさい。もう逃げられんよ」
小便器の前に立つ僕の隣に屈んだ彼女が検尿カップを突き出してくる。
「あ、でも、なんと言うか」
「まずはチャックを外してチンポを出す!」
「うっ……」
女の子が朝っぱらから大声で言うようなセリフかよ、それ。しかもここ男子トイレだぞ。と、心の中でつぶやきながら、僕はいそいそとペニスを引っ張り出した。
「えっと、じゃあさせてもらうね」
「そっちに出すんじゃないじゃろ、こっちじゃろっ!」
ギュム。
ペニスの竿を握られて、先端をカップの方へと向けられる。
「ちょ、ちょっと痛いよ」
「痛いじゃないじゃろ、便器に出す前にこっちに出さんにゃあいけんじゃろ」
「う、うん」
勢いに押されるがまま、僕は円香さんが構えるカップの中へと放尿した。
「はい、これでよし。全く世話が焼けるんだから」
円香さんが尿をなみなみと注がれたカップを洗面台に置いて、提出用の空の醤油さしへと吸い上げる。
「その……ごめん、ありがとう」
「勘違いせんといてよね。あたしは女子のクラス委員として、告知から3日が過ぎてもオシッコの提出も出来んクラスメートがおるのが恥ずかしいだけなんじゃけえ」
「面目ない」
「どうせ夜通しゲームとネットに熱を上げて翌朝まで余韻に浸りきって、検尿なんてキレイさっぱり忘れてたってオチを繰り返しとったんじゃろ」
「うっ」
まさに図星の図星である。そりゃあ女の子たちのトイレにまつわるマル秘エピソードなんてサイトを閲覧しちゃえば、男としてのぼせ上がるのは当然の話だろう。
「まぁいいわ、これで全員分のオシッコはそろったんじゃし早く学校に……」
あれやこれやと言われながらも、ようやく事が収束するだろうと思っていたその時だった。
「あなたたち、何をしてるのかしら?」
『!!』
予期せぬ来客の到来に、僕たちは愕然とする。いつの間にやら男子トイレの入り口の前で腕を組んで立っていたのは、養護教諭の早紀先生だった。
「先生……」
「円香さん。どうしてあなたが男子トイレに健二君といるのかしら?」
「え、えっと、健二君がオシッコ採るのを忘れたから手伝ってくれって無理やり」
「嘘おっしゃい、一部始終見てたわよ。あなたが彼のチンポをつかんでるところまでね」
円香さんが苦し紛れにでっち上げたとっさの作り話も、先生は簡単に見破ってしまう。
「先生、その、あたし……」
「そりゃあいつまで経ってもオシッコの提出を忘れてしまう健二君に問題があるのは分かるけど、あなたがしゃしゃり出てこんなことをするのは違うんじゃないのかしら?」
嘘を見抜かれてすっかり委縮していた円香さんに追い討ちをかけるかのように、痛いところを指摘する。最も、僕に非があることもしっかり付け加えている辺りは、先生なりのフォローなのだろうけど。
「通学路でみんなの視線を浴びながら文句を言われた上に、半ば脅迫気味にあなたにオシッコをさせられた健二君の気持ち、少しは考えられなかった?」
「早紀先生、もういいですよ。僕は別に……」
ギュム。
「う」
円香さんが少し哀れに思えたので仲裁に入ろうとするも、ペニスを握られ絶句する。
「あなたは黙ってなさい。私は教育者として、こういった問題を当事者同士の曖昧な納得だけで終わらせたくないんだから」
先生の顔つきが少し険しくなる(それでもフェロモン系美人の風貌は変わらないのだが)。
「で、どうなのかしら円香さん? 悪いけど返答次第では生徒指導部への報告も辞さないわよ?」
「……確かに、今回はあたしが少し出過ぎたマネをしとったかもしれません、ごめんなさい」
生徒指導部という名前まで出されて分が悪いと思ったのか、円香さんはあっさりと折れてしまった。
「悪かったね健二君」
その流れでこっちを向き直って、頭は下げないまでも詫びの言葉を口にする。
「いや、気にしないで。僕だって迂闊(うかつ)だったんだから」
正直なところ通学路で怒られたのは気分悪かったけど、検尿の手伝いに関しては不思議と嫌な気はせず、むしろ世話を焼いてくれてありがたいぐらいだった。だから僕は思ったままを口にして、彼女を責めたりはしなかった。
「ほいじゃあ今度こそ学校に……」
「ちょっと待ちなさい、まだ話は終わっていないわよ」
だが先生はまだ僕たちを解放してはくれなそうだった。
「え、何がいけんのん? あたしちゃんと健二君に謝りましたよ?」
「残念だけど、誰も謝りなさいだなんて言ってはいないわよ。そんな社交辞令程度のお詫びの言葉だけで事を済ませようだなんて、虫が良すぎるんじゃないのかしら?」
険しい顔つきから一転、先生の表情が露骨な程ににこやかになる。だけどその顔は、明らかに含みのある顔だ。
「先生、だったらあたしにどうしろって言うんですか」
「昔の人はこう言ったわ。目には目を、歯には歯を。つまりあなたは健二君のオシッコを採ったのだから、あなたも健二君にオシッコを採られる必要があるということよ」
「えっ」
先生の言葉に思わず耳がピクリと反応する。
いやまぁ、同じ目に遭えば人の痛みや苦しみが分かるとは言うけれど、そう来たかって感じだね、これは。
「何なんそれ、教師の立場を利用して生徒相手にあんまりふざけんとって下さい」
流石にこればかりは納得行かないといった具合に、円香さんが立腹しながら先生に背を向ける。
「もう学校に行きます、ホント馬鹿馬鹿しい」
だが、そんな円香さんに先生はさらりとこう言ってのけたのである。
「いいのかしら? 検尿の提出期限は今日だけど……」
数秒間の間をはさみ、きっぱりと。
「初日に出してたあなたのオシッコから陽性反応が出ちゃったから、あなたは今日中に再提出をしないといけないのよ」
「う~っ」
男子トイレの個室の中。一段上の和式便所にお尻を丸出しにして屈んだ体勢から、顔だけを振り向かせて見据えてくる視線が妙に怖い。
「いや、仕方ないでしょ。もし糖とか蛋白が本当に混じっていたら、よく分からないけど命に関わるかもしれないんだぜ」
先生が用意してくれた、新しいカップと醤油さしをポケットから出しながら適当な言葉で取り繕う。
「健二君の言う通りよ。これは立派な健康問題なんだから、お尻の一つや二つ人に見られたぐらいでそんな顔しないの」
クチュッ!
「んあっ」
先生が戒めと言わんばかりにお尻の下から手を入れて円香さんの局部を握る。
「ふむ、マンポが生えてくる気配はなさそうね、良かった良かった」
「マンポ……何ですかそれは?」
「知らないの健二君? ほら、最近流行りの女の子にチンポが付いてるあれよ」
「先生、それは『ふたなり』って言うんです」
そもそも、あれって流行りのジャンルだったりするのだろうか。いや、時折そういうの描いてる絵師も見かけるけど、少なくとも市民権を得ている域には達していないだろう。
「健二君ったらエロはエロでもそっち方面のエロスに詳しいのね」
「いや、基本はトイレ盗撮系のスカトロ同人が好みなんですけど、スカ系を検索しているうちにセットで取り扱ってる人が多くて自然と覚えちゃいました」
「あれって人によってはすごいの描いてるわよね。もうさ、顔よりデカいチンポとか怪物級じゃないの」
「正直妬いちゃいますね。女の子なのに僕よりも立派なものを腰にぶら下げてるなんて男として……」
「何でもええけえ早くしてっちゃ!!」
ふたなり談義に華を咲かせているところに怒鳴り声が響く。気がつくと、さっきからずっとお尻を出したままの円香さんが怨念のこもったような目で「僕だけを」見据えていた。
「ここで検尿をするって言うから仕方なく用意してあげているのに何なのよ。人がしゃがんでる後ろでマンポがどうとかスカトロがどうとか」
「ご、ごめん。つい別ジャンルに出張した気分になっちゃって」
「いいからさっさと容器を構えてよ。オシッコ出してあげるからさ」
「はーい……」
萎れ気味に返事をしながら、円香さんの尿が出てくるであろう場所を位置取りしてカップを向ける。
「こ、これは」
視線の先、僕の目の前には今まさに丸くて肌色の桃がどんと構えていた。考えるまでもなく、それは円香さんのお尻である。
「すごい……」
以前こっそり見たことがあるとはいえ、この至近距離からだとまた違った官能美が漂ってくる。
「出すわよ、ちゃんと受け止めてよね!」
「はへ?」
プシャァァァァァ……!
「おっととっと!」
ほぼ不意打ちのような勢いで放尿が始まり、あわてて神経を手先に集中させる。
「……」
残念ながら、アングル的にお尻はバッチリ見えるものの局部まではどうにも見えそうにない。僕のポジショニングが悪いのか、意図的に見せないようにしているのかは分からなかったけど。
プシュルルル、チョロッ、チョロロ。
「はぁ」
最初は噴水のような勢いだった放尿が終わって、円香さんが大きく息を吐く。
「今度は僕がやっておくね」
先ほどの円香さんに同じく、今度は僕が空の醤油さしへと彼女の尿を吸い上げる。
「どうぞ、先生。再提出用の円香さんの分です」
マジックで醤油さしに彼女の名前を書いて先生に渡す。
「あら、気が利くじゃないの。とりあえず必要な尿は全てそろったから私はこれで失礼するわ。後は若い二人でどうぞごゆっくり☆」
ギュム。
「ど、どうも」
「それと、オナニーは盛りの猿のように毎日繰り返すよりも、数日チャージしてビュルッとやった方がしっかり飛び出て気持ちいいんだから、覚えておきなさい」
「はい」
先生は満足したのか、僕のペニスを握るとどこか淫靡な笑顔を浮かべて個室を出ると、そのまま男子トイレから姿を消した。
「じゃあ円香さん、僕たちもそろそろ……?」
何の気なしに向き直ると、放尿を済ませたはずなのに円香さんは立ち上がろうとはしなかった。その代わり、形の良い手ごろなサイズのお尻が小刻みに震えていた。
「円香さん? まさか」
「何よ。ちょっとお腹が痛くなったけえ、ウンチしようとしとるだけじゃん。何か問題あるん?」
「いや、そもそもここ男子トイレだし」
成り行き上オシッコをしたのは仕方がなかったと言えばそれまでだけどこれは。
「うっさいわねぇ。あたしだってクラス委員なんじゃし、男子トイレでウンチするぐらいの特権ぐらいあるわいね」
それは特権と言うより理不尽過ぎるまでの職権濫用というヤツなのでは。大体、僕が同じことを言って女子トイレに堂々と入ったら、ただじゃ済まさないだろうに。
「それに、さっき健二君たちが変な話をしよる辺りから、急にお通じが来たんじゃけえね」
「分かった分かった。言いがかりはいいからさっさとトイレを済ませてくれよ、もう朝のホームルームまで時間がないぞ」
「う~ん……」
どうやら円香さんは便秘気味らしく腸内の老廃物はしぶとく中に押し留まっているみたいだった。
「う~……う~っ!」
「ほら、予鈴で校門が閉められる前に肛門を開いて中の物を全部出して」
「面白くもないこと言わないでよ、バカ!」
ブボッ!
円香さんが怒りとともに低音の放屁をぶちかます。
「ホント、健二君の脳みそって腐っとるんじゃないん? 変な漫画ばっかり読み過ぎて」
「何だよ、男だったら誰だってエッチな漫画の一つや二つぐらい見るだろ」
「だったらどうして普通のエロ漫画とか読まんのん? 女の子がウンチしてるところを盗撮するような、上級者向けの漫画ばっかり選びよるけどさ」
「あのさ、その程度で上級者とか言ってたらふみひでに笑われちゃうよ。本当にすごいのは塗ったり食べたり……」
「あ、ちょっと静かにしててよ、今ようやくぶっといウンチが出そうなんだからっ!」
憤っているうちに腸内で地殻変動でも起きたのか、開いたままの円香さんの肛門からようやく何かが姿を見せる。
「うっ、うっ、う~ん!」
ムリムリメリリッ……
円香さんの肛門から、言葉通りの太目で固そうな便がモリモリと排泄される。
「えいっ!」
ボチャン!
やがて、大きな掛け声とともに彼女の便は飛沫を上げて便器へと落下した。
「あのさぁ健二君。さっきからチンポでっかくさせて息荒げてるみたいだけど、本当は女の子がウンチしてるところ見るのはセクハラなんだからね」
「いや、円香さんのお尻って綺麗だなと思ってつい」
「何よそれ。褒め言葉までセクハラじみてて気持ちわる」
ムリムリッ、ブプッ……ビチャッ!
続けざまに残りの便を排出して、円香さんがペーパーを手繰る。ここで紙を切らしでもしていれば色々と面白い展開が待ち受けていたのだろうが、どうやら予備ペーパーも含めて備えは十分のようである(古めかしい公衆便所の分際で)。
「その、良かったらお尻ぐらい僕が拭いてあげても……」
シュッシュと手早く尻拭いをしている円香さんに願い出るもすぐさま睨み返される。
「ねえ、健二君って一度病院行った方がええんじゃないん?」
それは、拒絶を通り越してあまりにも手厳しい模範的な回答だった。
「気を利かせて言うてくれるんじゃったらまだええけど、それが個人的な趣味とかじゃったらホンマ引くわ」
なおも手厳しい言葉が続けられる。しかし、そんな最中でも僕のペニスは充血したまま、激しく上向いていたのである。
「言っちょくけど、今日のことは絶対に口外しんさんなね。もし誰かにしゃべったらチンポ切り落とすけえ覚えちょきいね」
円香さんはお尻を拭き終えると、立ち上がって金隠し脇のレバーを踏みつけて流し、速やかに排便を終わらせた。
ギュム!
「うっ」
「あたしを見てチンポ膨らましてくれよるのは嬉しいけど、誰も健二君のチンポなんか興味ないんじゃけえ」
去り際に僕のペニスを強く握り、辛辣(しんらつ)な捨て台詞を残して。
「何だよ、手も洗わない奴が偉そうに……」
彼女の背中が見えなくなったのを見計らってそんな言葉を吐いてはみたがやはりペニスは眠らない。
結局、公衆便所を出てから少し歩いたところで勃起が収まりそのまま学校へと向かった。とりあえず、僕が手を洗ったことと遅刻をしなかったことだけは、ここに付記しておくとしよう。
それから数日後。尿検査で再提出の円香さんともども陰茎もとい、陰性と見なされ所見なしと診断された僕は、またしてもトイレ体験談のページを開いていた。間隔的にはこの辺りで、そろそろ新しい書き込みが1件ぐらいはあるころだ。
「あっ」
予想的中、先日の最新ページに書き込まれていたスーパーのトイレで大下痢をした女性の体験談の下に、次ページ用の和式便器型アイコンが用意されていた。
「よし」
迷うことなくクリックして現時点での最新ページを開く。すると、そこには驚くべき体験談が書き込まれていたのである。
「……!」
あたしさ、この前クラスのぬるい男子が提出期限日に検尿忘れたって言うから、公衆便所に連れ込んで採ってあげたんだよね。そしたらそれを保健室の先生に見られちゃって、注意された上に罰としてその男子にオシッコを採られるハメになっちゃたの。
あたしはそいつと違ってちゃんと初日にオシッコ提出したのに、何か陽性反応が出たから再提出しなくちゃいけなかったみたいでさ、ほんと嫌だったんだから。
「これって」
円香さんだ、これは間違いなく円香さんの書き込みだ。まさか彼女がこんなサイトを知っていようとは。
「……」
しかもそいつ、トイレにしゃがんでるあたしのお尻を見ながら、鼻の下伸ばしてチンポ勃たしてんの。おまけにあたしが便意もよおしてウンチしよったらお尻拭いちゃげようかとか言い出したけえ、ホンマしばいちゃろうかと思ったわ。そいつ、単にあたしのお尻が触りたかっただけなんだと思うけど、マジでキモいよね。
「そこまで言うのかよ」
だったら早紀先生がいなくなった後で僕を個室から出せば良かったのに、どうして一部始終をそばで見せてくれたのか。全くもって彼女の思考が見えてこない。
「……」
そりゃあ男なんて大半がスケベなのは分かっちょるけど、女の子の排泄姿を見ながら興奮するっちゅうのは理解出来んわ。スカトロとかふたなりとか複乳とか、言葉聞いただけで正気の沙汰とは思えんもん。
近い将来、もし異常性欲者を隔離する変態島みたいなのが作られたら、あたし絶対そいつを強制移住させるように市役所に申請するよ。
「いや、ふたなりにそこまで興味ないし、複乳なんて言った覚えすらないし」
そこで彼女の書き込みは終わっていた。これが匿名の場所での書き込みということを考えれば、この言葉は紛れもなく彼女の本心ということに他ならないだろう。いやはや、ネットの世界も時として広いようで狭い。
「さてと」
こういう時は手ごろな気分転換をするに限る。僕はタブを閉じてパソコンの電源を落とすと、一度大きく深呼吸をして2日チャージのオナニーに突入した。
もちろん、今回のオカズは円香さんだった。