退院をして、数日後、匠に二話目の原稿を渡した。
「なぁ、ヴァイオレンス過ぎないか?」
「そうか?僕の妄想はそんな感じだよ。現状ではな」
女性に対する怒りが内面に有るのかもしれない。あんな目に遭って、入院したんだもの。
「で、要望なんだが…ゼシカと朱乃とアーシアと小猫でクアトロパイズリ…」
はぁ?匠が更なる無理難題を…1本の竿に8つの乳房を?無理だろう。どう考えても物理的に、肩幅分の四角形が出来る訳で…どんだけ、デカイ設定にすれば良いんだ?
「持ち帰って、検討してみるが…現実にそんなプレイって有るの?」
「う~ん…聞いたことは無いなぁ…まぁ、SSだから、その辺は妄想でさぁ♪」
って、匠が原稿を抱えて、逃げるように去って行く。
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家に帰ると、何故か朱美、春美、夏美がまったりしていた。
「何してんだよ?」
「うん?亜樹のオーラを取り込んでいるの♪」
意味不明な事を言う姉ちゃん。
「モデリングしてきたの…」
姉ちゃんがいることで、ビクビクしている夏美が、作ってきたモデリングを、テーブルに並べていく。僕は、新たな匠の要望書を朱美は手渡した。
「はぁ?クアトロ?それに乳のサイズが疎らすぎるし…匠は溜まり過ぎだよ」
「朱美は設定を調べておいて」
「小猫は無理だよ。谷間って言える谷間で無いし…」
「アーシアは?」
「谷間があるけど…朱乃はダメだよ~デカ過ぎる。リアルであんなにデカかったら、垂れると思う」
僕の書庫に、朱美所有の設定集のほとんど全部が収納されていた。いつの間にか持ち込まれたようだった。たぶん、入院中にだろうな。設定集でそれぞれのキャラのイラストを見る。確かに朱乃はダメだな。肩幅よりデカイ胸って…実際に見たことが無いし。
「で、夏美…どう?」
「う~ん…トリプルでもキツいでしょ?ダブルにして、一人は…お口かな…」
顔と耳を真っ赤にして俯いている夏美。作ってくれたモデリングを見る。1/10サイズで作ってくれたそうだ。う~ん…竿はかなり太くしないとダメだな。
再度設定資料集を眺める。朱乃の場合、長さが無いと、先端が埋没するかもな。全然、妄想できるサイズ感ではない。何よりも、巨大な男根なんか想像したくないし。
「なぁ、少しヴァイオレンスに傾いていないか?」
僕の書いた原稿を見て、朱美が感想を漏らした。
「あぁ、匠にも言われた。甘い展開がいいって…甘いって言われてもなぁ。そんな関係になった事無いし」
「なぁなぁ、この中だったら、誰と甘い展開になれそうだ?」
朱美が訊いてきた。
「そうだな…かわいい妹枠の夏美かな♪」
「なんで!私で無いのよぉぉぉぉ~!」
姉ちゃん…本当のことを伝えた方が良いのかな?
「見た目は姉ちゃんが大好きです。でもね、話し方が物凄く恐いです…少しトラウマ…」
姉ちゃんから『がぁぁぁぁぁ~ん!』っていう効果音が聞こえた気がする。
「じゃぁ…オータンは?」
「オータンの話し方は好きだけど…リアル姉ちゃんは恐い…ごめん…」
僕の告白で、凹んだ姉ちゃん。
「じゃ、私は♪」
って、朱美。
「お前は右ストレートが痛い。だから、エントリーすらしていない」
「えっ…そんな…なぁ、反省するから、そこを何とか…」
「それにお前は資料扱いだ。実際、お前の映像資料を、見ながら書いているし」
真っ赤な顔で俯く朱美。
「匠の方も問題だけど、あぁ…トリックも問題だよな」
鈴木さん的には、次回も推理物らしいし。
「お兄ちゃん…」
背中に貼り付く夏美。胸が気持ち良い…
「どうしたんだ?」
「ねぇ、どうすれば、お兄ちゃんと甘い関係になれるかな?」
肩越しに僕の頬と自分の頬を触れさせる。これも気持ち良い。
「おい!夏美!近い!近すぎる!離れろよぉぉぉぉ~!」
姉ちゃんがキレ始めている。姉ちゃんなぁ…
「わかった。姉ちゃん、遊ぼうか♪」
「えっ!」
目が点になる姉ちゃん。夏美をオンブしながら、姉ちゃんの前に行く。固まっている姉ちゃんの頬を触る。
「あっ…」
小指で下唇をなぞる。
「あぅ…ダメっ…みんなの前じゃ…」
小指で耳をなぞってみる。
「ねぇ…ダメだよ…」
真っ赤になって俯いている姉ちゃん。お尻をモジモジさせている。下腹部に変化があったのかな?
「夏美、降りて」
渋々背中から降りる夏美。姉ちゃんの両肩を手の平で押してみる。後方にゆっくりと倒れる姉ちゃん。膝を畳んで、のし掛かってみる。
「亜樹…みんなが見ているよ…ダメだよ…」
目が潤んできている。唇を重ねてみる。
「「えぇぇぇぇぇ~!」」
外野から悲鳴が上がる。スルーだ。姉ちゃんは軽く目を瞑っている。僕は、姉ちゃんの服を脱がせていく。
「お兄ちゃん、それ以上はダメだよ~」
半べそ状態の夏美が僕に抱きつく。夏美にターゲットを変えて、唇を重ねてみる。夏美の方から舌を入れてきた。そして、自ら服を脱ぎ始めた。
ばこっ!
僕の頬に、朱美の左フックが炸裂した。
「おい、そんな光景は見たくない。姉弟で何をしてんだ~!」
「スキンシップだよ♪」
って夏美。春美は余韻に浸っているようで、無言である。
「おい、右ストレートを反省して、左フックってどういう事だ?」
「え…っっと…」
頬を指で掻いている朱美。おとぼけに出たのか?なら…
「夏美…二人で朱美を調教してみないか?」
「うん♪お兄ちゃんとの共同作業だね♪」
僕と夏美に取り押さえられた朱美。
「おい…お前ら、おかしいだろ~」
朱美の口に拘束具を取り付け、目隠しをして、手首で拘束して、吊下げた。
「うん?お兄ちゃん。これだと、服を脱がせられないよ」
夏美に指摘された。確かに…まぁ、下だけ脱がせておく。
「で、どうするの?」
夏美が僕の指示を待っている。
「どうすると、いいかな?」
夏美の考えを訊いておく。
「う~ん…調教しちゃおうか?お姉ちゃんもさぁ♪」
あぁ、それは有りかな?春美は脱がせられる状態である。って、ことで、春美を全裸にして口に拘束具、手首で拘束、目隠しをして、耳栓をして、吊して見る。
指で突っついてみるだけで、大きく身体を捩る。見えない、聞こえないって、そうなるのか。ノートに反応を控えていく。
「お兄ちゃん、凄い。反応をメモしているんだ」
「うん。作品作りの資料になるだろ?」
デジカメでの撮影、ビデオカメラでの録画もする。
「う~ん…本格的だね」
夏美が感心している。まぁ、記録は大事だ。そうだ、いい機会だし、姉ちゃんの胸の谷間に、ボール紙で作った筒を挟んでみる。う~ん、谷間の半分くらいまで差し込まないと、挟まれた気はしないようだ。浅いと筒はホールドされずに落ちてしまう。
谷間の深さを計測する。5cm位は入れないとダメか?そうなると、ダブルだと直径10cm以上の男根が必要になる。クアトロだとどうなんだ?絵に描いて考えて見る。
「同周円上に4つの谷間は無理だよ。交互に段違いにしないと」
夏美からアドバイスを貰う。そうなるのか。そうなると竿の高さが問題なるな。乳房の高さは20cm以上は必要か…最低40cmかぁ…絵の横に数値を書いていく。
「こんなに太くて長いと、裂けると思う…」
そうだな…万が一、入ったとしても。ピストン運動中に子宮を突き破るか?実現的では無い。妄想でカバーするにも限界が有ると思うんだが…
夏美は算定した数値から、器用に粘土でモデリングをしてくれた。作られたサンプルを見ても、妄想してカバーは確実だ。
「そんなにデカイのを持っていたら、ズボンからはみ出しそうだよね」
って、そうだな。公衆わいせつ罪で捕まるレベルか。迂闊に妄想できないだろうな。
「で…お兄ちゃんは、興奮しないの?お姉ちゃん達の姿を見ても、冷静に観察しているよね?」
って、不思議そうに僕を見る夏美。まぁ、現実はアニメキャラのようにはならない。
「感じ無い訳では無い。夏美の胸の感触は好きだよ。頬のね」
夏美は背中に抱きつき、肩越しに頬を合わせてきた。
「これこれ♪気持ちいいと思う。でも…アレは反応しない」
視線をアレに落とす夏美。
「ふむ、確かに…何が問題なのかな?」
「トラウマかな。幼い頃、春美に胸倉捕まえれて、暴言を言われて縮こまって…」
「あぁ、アレねぇ。殺すぞ発言…あれはひどこったよね…」
「女性とのスキンシップで、気持ち良さは感じる。でも、性欲って物が湧かない」
「まぁ、獲物を狙うような目付きのお兄ちゃんは、想像できないな。今の距離がいいのかな?ちょっと、複雑だけどね」
特にどうこうしようと思わないので、観察が終わると、吊してあった観察物2体を解放した。
「なぁ、夏美にはしないのか?」
朱美が訊いてきた。
「かわいい妹枠だ。しないよ」
「それはそれで不満だけどねぇ~」
って、夏美。
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「なぁ、レイプ物になってきていないか?俺の望んだのは、正義のヒーローで、女性達から奉仕をしてもらえる立場なんだけど」
と、匠から要望という名の苦情が来た。
「短期間で、次から次に女性と奉仕内容が増えているんだぞ。その場面だけ切り取って書くってことは、僕には出来無い。なので、初対面で何かするには、あぁなるだろ?」
「そこをなんとか出来無いか?」
匠が食い下がって来た。う~ん…
「主人公の匠に、催淫とか魅了とか洗脳の能力を持たせるか?ソレしか無いだろう…見も知らずのヒーローに奉仕なんて…」
「取り敢えず、それで頼む」
って、匠は僕の前から立ち去っていく。クアトロの妄想が浮かばないのに、更に難題を…ストーリーの組み上げ直しをするか。
「ねぇ、鳥井君!」
誰かに呼ばれて、思考の海から抜け出した。声をした方に顔を向けると、紅髪巨乳な女子がいた。
「誰?」
驚いたような顔の女子。
「クラスメイトだよ」
全然、記憶に無い。
「だから、誰?」
「なんで知らないの?私は、佐田紅子よ!」
興味無いのでスルーする。帰って、検討するかな。帰り支度をし始める。
「ちょっと、無視するの?信じられない…」
僕を睨んでいる紅髪娘。まぁ、関係無いし。帰宅部の部活を始める僕。
「待ちなさいよ~!」
僕の後を付いてくる紅髪…紅子だっけか?
「なぁ、鬱陶しいんだけど」
「はぁ?あなたが無視をするからでしょ?」
どうするかな…巨乳では有る。観察対象にするかな?家まで付いてきたら、捕獲するか。ってことで、スルーして家に帰る。彼女は家まで着いてきた。では♪家に連れ込む。
「ちょっと、何をするの?」
僕の豹変ぶりに驚く彼女。
部屋まで連れて行く。まったりしている常連3名。
「その子は誰?」
姉ちゃんが、紅子をロックオンした。
「ストーカーみたい。家まで付いてきた。だから、観察ついでに躾ようかと思ってね」
「ふ~ん、お兄ちゃんに、ストーカー行為?いい度胸しているわね」
夏美も戦闘モードに入ったようだ。
「何言っているのよ…彼が無視をするからでしょ?私を誰だと思っているのよ!」
「あっ…佐田のお嬢じゃないか?問題行動が多くて、退学にされた♪」
って、朱美。うん?朱美達の学校にいたのか?朱美を見て、固まる紅子。
「あぁ、あの高ピーな…親の七光りで、番を張ろうとしていた」
姉ちゃんも思い出したようだ。
「えっ…なんで…朱美さん…夏美さん…後、誰?」
姉ちゃんを知らない紅子。
「あぁ、学校では眼鏡娘で、目立たない様にしているから。お前のご主人様の春美だよ♪」
姉ちゃんを認識した紅子は、泣きそうな顔に追い込まれていく。お前ら姉妹は学校で何をしているんだ?
「ふ~ん、私の大事で大切な弟にストーカー行為か?覚悟は出来ているんだろうな?」
ドスの効いた声になる姉ちゃん。キレている…
「え…弟?同い年だよね…三つ子?」
紅子は言ってはいけないワードを口にした。「三つ子」は僕の姉妹にとって、呪われた言葉である。
「三つ子では無い。誕生日は同じだけどね♪」
常連3名が、ほぼ同時に紅子へと襲いかかった。
「いやぁぁぁぁぁ~!」
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紅子は春美、夏美、朱美により、全裸にされて、吊されている。口には拘束具はお約束だ。
「で、匠からの苦情…」
朱美に匠からの苦情内容を話した。
「そうなるだろうな。ヴァイオレンスな展開だし。そうなると、二話とも没か?」
「だと思う。あぁ、また考え直しだな。設定自体はあれでいいよね?」
「まぁ、デスノートのパクっぽいけど、まぁ、いいんじゃないの」
夏美は紅子の身体のデータ取りをしてくれている。巨乳ポジションな者がいないから。
「遊んでいると思っていたけど、生娘みたいだよ、お兄ちゃん」
僕以外には、牙を剥くと判明した夏美。まぁ、それでも僕のかわいい妹枠ではある。
「で、谷間はどう?」
「あぁ、これからお姉ちゃんに手伝ってもらって、石膏で型を取っておきます。で、お兄ちゃんの予想通り、ブラを外すと垂れるよ」
「垂れるのか…、形を維持する方法を考えないとダメかな?」
「アニメみたいに、真ん丸なボンでいいんじゃない?妄想なんだからさ」
と、朱美。そうなるのか…