それでは本編をお楽しみ下さい!
「あ!ねえ、時計見て!」
詩乃が慌てた様子で言う。
言われた通り時計を見る。
「って、もう9時!?」
あまりにも驚きで声に出してしまった。
今日やったことといえばコスプレ、昼飯、昼寝、遊園地、カフェ。これだけだ。それなのにもう九時。楽しい時間はあっという間にすぎる。そんな事を考えながら
「急がなきゃ」という使命感に駆られながら「早く電車に乗ろう!」と言って、詩乃の腕を掴み足を動かそうとする俺。そこに 「待って!」と叫ぶ詩乃。よく見ると詩乃の足が震えてる。
「どうしたんだ?」
詩乃に聞いた。
「ひ、ヒール。。」
と言い、足を抑える詩乃。ヒール?と少し不思議に思い足に目をやると確かにヒールを履いている。
「足がい、痛い。」
「大丈夫か詩乃!」
立ち崩れる詩乃を支えた。
ガサッ
音を立て彼女を背中に担ぐ。
「え?な、何で?」
「だって、その足じゃ歩けないだろ!」
「だ、大丈夫だから。」ガサッ ガサッ
そう言う詩乃。何とか降りようと詩乃が体を揺らす。
「ダメだ。詩乃そんな状態じゃすぐ怪我する事になる!」
そう詩乃に伝えると「。。。じゃあ、お願い。。。」そう言い体を揺らすのを辞めた。
トコッ トコッ トコッ
東京の真ん中を詩乃を担いで歩く。
何か凄い恥ずかしい。いや、どっちかと言うと担がれてる詩乃の方が恥ずかしいだろうが。今思った、俺の背中に詩乃の胸が当たっている。そう意識すると下が大変なことになってしまった。担いだ体勢のお賭けで何とか公共の場で公開処刑される事は間逃れることができそうだ。
「温かい。」
ドキッ
詩乃の言葉で急に心拍数が上がった 。
「和人くんの背中、温かい。。。それに和人くんの鼓動が聞こえる。。。」
詩乃が顔を背中につける。
その言葉で俺の心が暴走してしまいそうだった。
そこから駅の中までは会話が無かった。俺は足を動かし、詩乃は目をつぶり寄りかかる。
ー駅前広場ー
「おい、詩乃もう駅の前だぞ。」
そう伝えても詩乃から答えが返ってこない。詩乃に目をやると、目をつぶっていた。詩乃は疲れてもう、寝てしまったようだ。
彼女を起こすのもなんだから乗車券を2枚買い、駅員のいる改札を通らせてもらった。
ー車内ー
詩乃はグッスリ眠っている。まるで猫のように。もう遅いのもあって人はほとんどいない。
「 。和人。。。」
「!?」
名前を呼ばれびっくりした。どうやらただの寝言のようだ。
「ああ、俺は詩乃の傍にいるよ。。。君が望むなら。。」
そう言い放ち、詩乃の頭を優しく撫でた。
「間も無く、〇〇、〇〇です。」
電車のアナウンスだ。そろそろ詩乃を起こさなくちゃ。
「おーい、詩乃降りるぞ。」
そう言って詩乃の肩を叩いた。
「ん〜」という唸り声をあげたがまだ起きる様子はない。
ガシャ
「到着、〇〇です。」
アナウンスとともにドアが開く。
俺はしょうがなくまた詩乃を抱え電車の外に出て、駅を去った。
トコトコという音を立て詩乃の家へ向かう。
「ひゃぁ!?」
詩乃が声を上げる。
「やっと起きたのか。おはよう子猫さん。」
「おはよう和人くん。って何でおはようなのよ。」
「寝てた人に挨拶するなら「おはよう」だろ?子猫さん。」
「理屈は分かったわ。でも、その「子猫さん」て何よ。。」
詩乃が少し顔を引きつかせながら言った。
「さっき、背負ってる時に子猫みたいだなと、思ったからだよ。それに電車の中の時の詩乃は子猫そのものだったぞ?」
「そ、そう。って私背負われて駅の中に入ったの!?」
かなり驚いた顔で言った。
「当たり前じゃないか詩乃が寝てるんだから。」
「は、恥ずかしい。」
詩乃はかなり顔を赤らめて言った。赤らめるほどだからかなり恥ずかしいのだろう。
「まぁ、あたしの事ちゃんと運んでくれたのね。感謝するわ。」
「どうも。ところで話が変わるんだが詩乃、」
「な、何?」
この時背中に着いてた詩乃の鼓動が少し早くなっていた。
「前より重くなったんじゃないか?」
「む!?アンタね、今女の子に絶対言っちゃいけないこと言ったわよ!」バンバン
詩乃は顔を再び赤らめて俺をひたすら叩いた。
「痛い、痛いって!」
そう叫んでも詩乃は叩くことを止めない。そんな事を茶番もあっという間でもう詩乃のマンションの前だ。
「今日は楽しかったよ。じゃあ、また今度な。」
と別れの言葉を言って家に足を運ぼうとした時、
「ちょ、ちょっと私の家に寄っていかない?」
と詩乃が袖を引っ張ってきた。
俺は「悪いよ。もう詩乃も疲れただろ?俺が入ると邪魔だって。」
と断ったが、詩乃が
「前言撤回!私の家に来て!」ガシッ
と叫び、俺の腕を引っ張って、家に連れていこうとする。
「お、おい!待てって!」
その声も詩乃には届かず引っ張られるがままに詩乃の部屋に入ってしまった。
ー詩乃宅ー
初めて入る詩乃の部屋。いや、というか、女の子の部屋自体が初めてだ。
「何か緊張するな〜。」
「そんな固くならないで。(意味深)まあ、とにかくゆっくりしていって。」
「今日は本当に楽しかったよ。」
「そう?私とのデートが楽しかったと感じてくれたのは嬉しいわ。」
「そういう詩乃はどうだったんだよ?」
「私?私は何をやったにしろ、和人くんの隣に居られるだけで楽しかったわ。」
「おいおい、それじゃ、俺が誘った場所が全部つまんない見たじゃないか。」
「確かに今日のも充分楽しかったけど、今度はもっと二人だけの時間を共有出来ると良いな。」
笑顔で詩乃が言う。
俺は優しく「ああ、今度はな。」と言った。
今日は本当に楽しかった。この日は人生の0.0000001mmにも満たない長さだったが、俺の心の中を満たすには充分すぎる程充実した1日だった。
そして、この1日を通して心の中に決めた事がある。
「詩乃、話がある!」
ー6話へつづくー
どうでしたでしょう?内容が前と違うかと言われたら、まだ「変わった」とは言えないですね。。。ですが前よりはマシになったと思います!この回はあくまでテストとして、この方式を採用さ出ていただきました。なので、不評であれば元に戻す可能性が高いかも知れません。
もし高評価があり、特に「元に戻して欲しい。」の様なコメントがなければこのままこの方式でストーリーを進めさせていただきます。
この方式はかなり想像力を必要でしたね。なんせもうラブラブでその雰囲気を壊さずに表現するのにかなり苦労させられました。(´^ω^`;)
前のセリフ式は比較的に簡単で、時間を掛けることはありませんでしたが、やはり読者はクオリティが高いものが欲しいので思い切って方式を変えさせていただきました。次回はついにベットにinです。さらに詩乃視点で書かせていただきます!(本の中にあった意味深は特に意味はありません。ただ、面白半分で入れたものですw)