「海さん足はやい...」
物凄い勢いで50mを駆ける海さん。同じ人間とは思いません。過言でした。でも私の1.5倍の速度です。
「走るの好きですからね!」
「まあそれは知ってましたが...」
体力測定の時間です。
残念ながら神は二物を与えません。私は運動が苦手なのです。
50m走れば息が切れ、ハンドボールを投げれば肩を痛め、腹筋は5回でギブアップする、結構悲しい運動センスの持ち主でした。
「紅葉ちゃん」
私の横に一緒に座っていた雪さんに話しかけられます。ちなみに私の仲間で、お勉強に能力が振られているタイプなのですが――。
「遅すぎ」
ガラスのハートが砕け散りました。そうなんです。雪さんは私より成績が良く、運動も私よりは多少できるのです。つまり私の上位互換。へこみます。
「運動音痴」
「雪、自分の記録も見てね」
「いや、自分でもわかってますよ〜...傷つきましたけど」
少し落ち込みましたが、運動音痴は今に始まったことではありません。高校生にもなればいい加減諦めもつきます。
「紅葉さん、大丈夫です!毎日運動すれば苦手も克服できます!」
そういう問題なんでしょうか。多分、根本的に運動に向いていないんですよね私。
「でも運動好きじゃないですし」
「楽しい運動なら毎日続けられます!私と走りましょう!」
「そういうのはちょっと」
熱血が過ぎます。暑苦しいのはついて行けません。海さんはとっても元気で素直で良い娘ですが、元気を超えて爆発物なのが玉に瑕です。抗うつ薬って感じです。
運動、ですか――。
「少しは運動しようと思います」
「いつでも付き合います!」
元気良く言う海さんに苦笑いするのでした。
「ということがあったんです」
「へぇ...やる気になったんだ」
放課後。晴さんの部屋で今日のことをお話ししました。
「私も運動への苦手意識、無くしたいですし」
「僕も苦手だし、付き合うよ」
「そう言ってくれると思ってました!」
予想通りの反応でした。これが幼馴染レベルマックスの力です!いえ、恋人でした。
「で具体的に何するの?」
ふふふ。
「海さんの言うには、楽しい運動を毎日コツコツ積み重ねることが大事みたいです。小さな疲労を毎日感じて寝るのが良いそうです」
「饒舌だね」
「つまり、楽しさと毎日出来る手軽さ、そして運動強度の低い運動が良いと思います」
「そうだね。放課後に学校の階段を昇り降りするとか、二人で買い物に行っても良いね」
「いえ、セッ...」
ちょっと照れました。
「性行為が、良いと、思いました」
「...」
勿論きちんと考えた結論です。いえ、嘘つきました。運動と聞いた瞬間に真っ先に思い浮かびました。
でもセックスは楽しい――というか気持ち良いですし、しようと思えば毎日出来ますし、心地良く寝られると思いますし(高度なギャグです)。
「どう、ですか?」
俯きがちに晴さんの顔を見ると、それはもう真っ赤っかにしてました。
「じゃあ、その...放課後...毎日......?」
「そ、そうです。毎日」
わかってます。私も真っ赤になっているんでしょう。顔に熱を帯び始めてました。
「...」
「............早速、いいですか」
「え」
「――えい!」
「ちょっ!」
晴さんをベッドに押し倒しました。四つん這いで彼の上に跨ります。顔を真っ赤にした高校生二人。それだけ聞くとピュアピュアな恋愛です。青春です。
事前にリップを塗ってはいますが、一応唇を舐めます。唇かさかさの女と思われたらもうお嫁に行けません。晴さん殺して私も死にます。血を唇に塗ってプルプルにしましょう。
私が舐めるのと同時に晴さんは生唾を飲みました。
「クスッ」
「う...お手柔らかに」
「お口、頂きます」
私がそう言うと、晴さんは瞳を伏せて待ちの姿勢に。滑稽な姿に笑みが溢れます。そのまま唇と唇を合わせて――。
「チュッ...」
「っ...」
「うふふ」
「はぁ...っはぁ......」
「んーっ、チュッ...」
ビクッと瞼が動いて居るのが面白くて軽いキスを何度もします。基本的に晴さんにキスされ、触られ、挿れられるのですが、学校での一件以降、時々私が主導権を持てるようになっていました。
「晴さん...舌、出してください」
「ん...んぇー」
「あは、馬鹿みたい」
「...」
拗ねちゃいました。
「嘘ですよ。可愛い...♡」
そのまま貪るように唇を合わせます。生温かい口腔で静かに舌を絡ませます。晴さんが激しく動かそうとしますが、あくまでゆっくり、静かに。唾液も舌も口臭も全て一緒になるまで唇を離しません。
歯茎に舌を這わせると、晴さんが背中に手を回してきました。そこで腰に回さないあたりがなんというか――大好きなんです♡
「っ......っはぅ......」
いつまでも唇を離さず、ねちっこく舌を動かしていると、完全に私に欲情した晴さんになりました。雌を犯したがってる雄。ですが、なぜ雄の力が強いのか、まだわかっていない様子でした。受け身なまま、私のキスを受け入れています。
「っはぁ、はぁ...」
唇を離すともうどちらの息遣いなのかわかりません。相手と混ざり合った感覚。舌なんて溶けてなくなったみたいにフワフワしてます。
「さわってください...はやくぅ」
はしたない自覚はありますが、晴さんはこういうのが好きなので問題ありません。結構Sみたいなんです。
ちなみに私は結構ドMみたいです。
「んっ♡」
背中に手が下の方へ降りて行き――お尻を触る始めました。
指を立ててお尻をさわさわされてます。お尻は大きいので恥ずかしいですが、晴さんが凄く興奮してくれるので我慢です。
「っはるさん♡腰動かさないで、ぁん♡」
晴さんは抱きついてる私の下で腰を動かし始めました。アレを私の鼠蹊部辺りに擦り付けてます。ずっとビクビク動いてるの、気付いてました。
「はぁ、はぁ...紅葉...もみじぃ......」
「んっ♡今日は、私がぁ♡っ動くんですぅ」
そう言って晴さんのズボンをズラそうとしたときにふと、冷静に戻ってしまいました。
――制服はまずい!!!!!
「あ、制服脱ぎま――」
「紅葉、もう我慢できない...っ!」
「ちょっ、ちょっと晴さん!」
晴さんは器用に自分のアレをズボンから取り出し、私のスカートの上から陰部に押し付けます。
(せ、制服...!)
焦って晴さんと身体を離し、スカートをたくし上げると手遅れでした。
――完全に付着してました。ヌルヌルしたのが。
私がこの後の洗濯に気落ちしているのに気付いていないのか、スカートをたくし上げたことに勘違いしたのか、晴さんは興奮状態のまま私の下着をズラします。残念ながら私も晴さんと同じく、準備万端でした。
「濡れてる」
「んっ...♡」
「挿れるね...?」
「だからだめっ♡ですからぁ...せーふくぬい――んあっ♡」
そのままセックスが始まります。
おちんちんが私の中をグリグリとかき回し、ぱこぱこ腰を打ち合うだけの時間です。
「あっ♡あん....っ♡」
「紅葉、気持ち良い...!」
「わたしも♡わたしもです、んふ♡けど、けどぉ...」
久しぶりに普通のセックスしてる気がします。ただただらぶらぶなセックスは久しぶりです。
勝手知ったる仲なのは膣内も同じで、私がすぐバカになっちゃう所を突きまくっていて意識が飛びそうでした。
「あぁぁぁ♡やばいぃ...やばいれす♡そこだめ、そこはだめ♡♡♡」
「イっていいよ、イって?」
ぁ...とぶ♡とんじゃう♡
「イク♡ぁ、あっあっ♡〜〜〜〜〜っっ!!!」
「もうイっちゃった」
「〜〜〜〜っっ♡〜〜〜んぁ♡」
「全身ビクンビクンしてる...エロい」
「――っっ♡っはぁ♡......ぁ...んっ♡」
「僕まだイってないから、いい?」
「ん...もっとぉ♡もっとしたいぃ......です...♡」
「じゃ、今度は僕が上で」
「あん♡わ、わかりました♡はぁ...♡はぁ......♡」
あぁ♡またとぶ♡とんじゃうの♡だめだめっ♡ぁイクっ♡♡♡あ゛あ゛――
「はる、さぁん......」
「やり過ぎた......?」
「もぅ...すご、い...つかれましたぁ......」
「僕もわりと...ごめん」
「はぁ......明日はもっと、優しく...お願いします、ね」
「え、あぁ...うん......」
そのまま晴さんと添い寝して次の日。
スカートをウェットティッシュで拭いて学校に行きました。
誰も気付いていないとは思いますが、ジーっとスカートを見ると、ほんとうに薄らシミが残っているのがわかりとても恥ずかしかったです。恋人にキスマークをつけたがる方の気持ちが少し分かるのでした。
本当に久しぶりにきちんと話を書きました。プロットが何年前からかあって、3年前?に文章に起こして投稿を始め、かなりミスがあって萎えて投稿をやめた作品です。
基本的に書き溜めて投稿を始めることが多く、昨日投稿した3つに関しては伏線みたいな話を適当にカットして、昔書いた文章をそのまま出しました。話の区切りもサブタイトルも考えず投稿したので読みにくかったかもしれません。
久しぶりに書いた感想ですが、本当に恥ずかしかったです。どうやってえっちなシーンを書いていたのかわからず、自分で読み返しながら書いていました。短いのはそのせいです。
えっちな奴を書きたくなったら新作でも続きでもリメイクでもしようと思いますが、取り敢えずこのまま未完放置したいと思います。読んでくださった方、自己満足な小説にお付き合い頂きありがとうございました。
現在は百合と悪役令嬢もの?に興味がありますので、細々書けていけたらなと思います。また私の作品を読んでくださる機会があれば嬉しいです。