-紅魔館・地下大図書館-
「ぎゃああああ!!」
突然ですが逃げてます。魔理沙が逃げてます。自らを捕らえ、その後に体中を弄り、撫で回し、挙げ句の果てに自身の純潔までをも奪わんばかりに迫り来る(性的意味合いで)脅威的な触手達と、極々普通に魔法による射撃をしてくるパチュリーの弾幕から。
「なんで私に限ってこんな事になるんだよぉっ!!」
「「日頃の行いが悪いからじゃないの?て言うか何やってんの?」」
図書館の入り口を開けた霊夢と龍牙は、目の前に映った混沌とたまたま耳に入った魔理沙の台詞に呆れ半分でハモった意見を述べた。
「見てのとおりだって!早く手を貸してくれ~~!!」
魔理沙を追いかけていた触手の一部が霊夢に気付く。そして魔理沙の追跡を止め、霊夢目掛けて襲い掛かる。
「くっ!?」
「待った」
身構える霊夢を龍牙は制止させる。
「ここは俺に任せて。見たところあの触手、極度の女好きみたいだからね」
そう言って右半身を前にして、腰を低くし、右手にダガーナイフを逆手に持って構えていた。
そのダガーナイフは深紅のハンドガードに金色のブレードと、少々特殊な造りをしていた。
触手が大分近付いた所で、龍牙が姿を消し、また現れた。その間はわずか1秒ともたっていなかった。
直後、触手達は崩れ落ちた。乱切りした様に細かく切り刻まれて。
「ふーん、なかなかやるわね」
「霊夢が戦った時間を操るメイドさん程じゃ無いけどね」
「龍牙~!こっちも頼むぜ~!」
「「・・・ガンバレマリサー」」
「ひでえ!?」
「・・・あの男が御剣龍牙、一体何者?」
3人がコント紛いな事をしている最中、パチュリーは龍牙に興味を向けていた。
咲夜程では無いにしろ、人間であの手の動きが出来るのはまず居ない。
「冗談はさておき、触手だけは潰してあげるよ」
そう言って龍牙の視線は触手の本体に向けられた。大元には、開かれた本があった。
「あれか。ドラグレッダー!」
「ギャオオオオン!!」
アドベントのカードをデッキケースから引き抜き、ドラグレッダーを召喚。続けてもう1枚引き抜く。
「ストライクベント!」
引き抜いたカードにはドラグレッダーの頭を模した武具の絵が描かれていた。
カードが銀色の複数の残像となって広がりながら形を変え、龍牙の右手に再び集結した時には、カードの絵と同じ武具〝ドラグヘッダー〟になっていた。
今度は左半身を前に、ドラグヘッダーをつけた右腕を肩の高さでゆっくり後ろに引いて構える。
「ふぅ・・・はああ!!」
「ギャオオオオン!!」
そして一気に右腕を突き出す。それに連動して、ドラグレッダーが強力な火球を放つ。
そしてその火球は触手の防御を薙払い、発生元である本に直撃。瞬く間に燃えかすになり、触手達も消滅する。
「なっ!?まさかドラゴンを飼い慣らしてるの!!?」
ドラグレッダーに驚くパチュリーに龍牙は答える。
「飼い慣らしてるんじゃない、共に過ごし、共に助け合い、共に生きる事を
龍牙の指差す方を見ると、ものすんごく怒ってる魔理沙がいた。
「おい、魔法使い。いくら私より長生きしてるからって、やって良い事と悪い事があるんじゃないか?」
「あ・・・」
「邪魔は無くなったんだ。本気で良いよな!?ちなみに今は答えを聴く気は無いぜ!」
「ええい!人間如きが偉そうに!!」
パチュリーは躍起にやり、魔法陣を展開して光線を乱射。しかし、魔理沙は容易く回避し、手にしている八卦炉の出力を最大にしていた。
「私の本気、見せてやるぜ!!」
パチュリーを有効射程圏内に捉えた魔理沙は、八卦炉をパチュリーに向ける。
「くらえ!マスタースパーク!!」
八卦炉からオーロラのような魅力的な光線が放たれる。
「くぅ!!?」
魔法陣で防御しようとするパチュリー、流石に魔法使いとあって魔理沙のマスタースパークを防いでいた。
「っ!?ごほっ、ごほっ」
しかし、ここで運の悪いことに喘息の発作が起きた。咳き込んで、集中力が乱れて、魔法陣がブレて、マスタースパークに貫かれる。
「はっ!!」
気付いた時には既に遅し、パチュリーは餌食となる。
「きゃあああああ!!」