-妖怪の山・音撃の洞窟-
「う、うでが・・・しびれますた・・・」
「まあ、初心者にしては頑張ってたから、いったんここで区切ろう」
あれからどれだけ時間が経ったのか。流石の龍牙もかなり長いこと太鼓を叩き続けた為に腕が疲れてしまった。
「でも筋は良いから、後は鬼の力を使いこなせれば音撃の戦士にはなれるだろう」
ギュイィィイイイィィン!!
「ッ!?今の音・・・エレキギターか?」
とっさに音のした方を見る。
「おう、響鬼。調子はどうだ?」
「相変わらず派手だねぇ」
するとそこには、ギターの様な物を携えたメタリックグリーンの様な色の身体に黄土色のラインの顔の鬼が立っていた。
「お?お客さんとは珍しいな。俺は斬鬼。音撃の1つ〝弦〟の道を究めた者だ」
「〝弦〟の音撃?」
「おう!見ての通り、こいつを使うんだよ」
そう言って肩に担いでいたものをドンッ!と地面に軽く突き刺した。・・・ん?突き刺した?
「・・・それ、剣?」
「そうだ。こいつにこれをはめると---」
そう言ってバックル部分を取り外し、大剣の面の窪みにはめる。すると切っ先が広がる様に2つ増えた。
「こうなる。そしてこいつを弾く!!」
そしてそれをそのままギターの様に構え、乱引きし始めた。
「ソイヤッ!」
・・・完全にノっている様なので何も出来ない。
「ハアッ!」
ようやく弾き終えてくれた。
「どうだ?シビレるだろ?」
「はあ・・・」
「斬鬼、その辺にしておいてやらないか。色々混乱しているからさ」
「おっと悪い」
「いやいや、大丈夫ですよ」
「そうか。ところで話が変わるが、お前さん音撃の修行をしているんだろう?」
「ええ」
「なら、俺の会得した〝弦〟の音撃も挑戦してみろ。自分の相性に合った音撃を見つけるのは大事な事だからな」
「え?今から?」
「だったらいつやるの?」
「今でしょ!---あ」
しまったああああ!!!どこぞの某CMのセリフがノリで出ちゃったああ!!!てか響鬼さん!あんた何でそのノリしってんの!!?
「おっしゃあ!いくぜぇ!!」
「いぃやああああああ~~~~!!」
---この後、龍牙はただひたすらにギターを弾かさせられ続けたのだった。---
「こ・・・今度こそ・・・腕が、ゆ、指がぁぁ・・・・・・」
「何をへばっているんだ!まだまだこれからだろうが!よし次、この調子について来い!」
「ひぃぃ~・・・。響鬼さんタシケテ~」
「あ~あ、こりゃあお手上げだな」
「おい、しゃんとしろっ!いくぞぉ!!」
「うわ~~ん・・・・・・」
もうやだー。斬鬼さん嫌い~~。